難しいリクエストでした……。
味付けを変えたというか、逃げた内容ですが、ご笑納ください。
レクターが過去の時代の人間ということで、未来のリアルのギルメンがお遊びで図書館に放り込んだ過去の名作漫画やアニメのデータで滅茶苦茶テンション上がってるレクターが見たいです。
で、レクターの時代には完結してなかった〇NEPIE〇Eの最終巻とかあって、滅茶苦茶熱心に読み進めてるところでペロロンチーノが「あー懐かしいですね〇NEPIE〇E。たしか〇NEPIE〇Eの正体が×××で実は本当の敵は○○〇だなんてネットミーム化してたから、生まれたときからネタバレされてて正直読み始めたの結構後だったんだよね~。」とネタバレ全開で話しかけて、ネタバレという許されざる完全無欠な吐き気を催す邪悪を前に、至高の御方40人でフルボッコにするやつ。
そして、orz状態のレクターに記憶操作でネタバレの記憶を消して読ませてあげるの。
それを見ていたたっち・みーが「これ、記憶消して過去の名作(たっちさんは特撮オンリー)見たら超感動できるのでは?」とボソッと言って、ナザリックに空前の過去作ブームが到来したりする感じ。まあ実際は記憶操作は危険だから記憶封印あたりにナーフしたやつで楽しみそうだけども。
作者注:ちょっと調べてみたんですが、残念ながら読ませてあげるのは無理でした。
ある日、休日をもらって最古図書館を訪れた俺は、膨大な蔵書の中に漫画をみつけた。
ユグドラシルは2126年から始まり、2138年にサービス終了。
そして著作権の保護期間は70年。
俺がこの世界に来たのは2026年だから、その時点で作者が死亡している著作物はすべて保護期間が終了していることになる。
「その時点で作者が死亡している……ああ、ド〇ゴンボ〇ルとか懐かしいな」
アニメでGTまでは見たっけ。
超は見てないので、全王とか力の大会とかよく分からん。
せっかくなので読んでみよう。
「……あれ?」
「どうかされましたか?」
「あ、司書さん。
ここにはド〇ゴンボ〇ルは置いてないんですか?」
漫画はある。
だが知らないタイトルばかりだ。
軽く見てみると、かなり絵柄が古いものばかり。キ〇肉マンとかあ〇たのジョーとかみたいな感じだ。
「著作権が切れていないので置けないと、御方々が以前にそう話しておられました」
「著作権が? でも作者は……あ、そうか、会社が管理してるのか」
集〇社とかが持っているのだろう。
100年後の「リアル」の環境でも生き残っているのか分からないが、30年後くらいならまだ残ってそうだ。
管理者が根絶してから70年たたないと保護期間が終了しない。
人気コンテンツだから、集〇社が滅んだとしても権利を買い取って商業利用しようとする別の会社が現れるだろう。
ユグドラシルはMMOだ。不特定多数のプレイヤーが遊んでいた。そこで著作権の保護を受けている漫画を公開すると、海賊版サイトをゲーム内に作ることになって、運営がどえらい事になってしまう。著作物の「持ち込み」自体は可能なようだが、内容は監視されていたのだろう。
「てことは、〇NEPIE〇Eとかも無いのでしょうね」
「ありませんね」
「結末がどうなったか気になるぅ~……!」
と、そこへペロロンチーノ様が現れた。
「おっ、デミえもんじゃん!
何してんの?」
「かくかくしかじかで」
「あ~、あれねぇ……」
「どうなったんです? 著作権が切れてないってことは、出版社あたりが権利を持っているのでしょうか」
「うん。たしか〇NEPIE〇Eの正体が×××で実は本当の敵は○○〇だなんてネットミーム化してたから、生まれたときからネタバレされてて正直読み始めたの結構後だったんだよね~」
「ちょっと殴っていいですか?
私まだ読んでないのですが」
忘却の波動は、俺自身には効果がない。
クソが! クレ〇ジーダイ〇モンドかよ!
「どうせ読めないから誰かから聞くしかないじゃん」
「ぐぬぬ……! それはそうですが。
……ちなみに、HUN〇ER×HU〇TERとかは……?」
「休載しまくってたってので有名だったけど、途中までしか読まなかったから知らないな」
「途中までというと?」
「暗黒大陸編だっけ? 船に乗って移動中ってところで読むのやめたんだ。
漫画なのに、絵より文字のほうが多くなって、読むのがしんどくなっちゃって」
「ああ……」
「良い作品だとは思うんだけどね~」
「100年後の人にもそう言われるなら、不朽の名作でしょうね」
特撮の映像作品とかも会社が権利を持っているので駄目である。
そんなわけで、作者が個人で著作権を持っていたマイナー作品しか置いてないわけだ。
童話だのビジネス書だのが所蔵されているのは、そういった理由で違法にならないからである。
逆に2138年時点でまだ著作権が切れていないものは、ビジネス書だろうと持ち込めない。
◇
デミえもん、転生した時代が自分達より過去な事についに気づかれ
(中略)
過去の知っている作品の再現を求められ、
ひぃこら言いながら作る話、皆が見てそうな想定としては
(中略)
ペロロン氏は鬼〇王ランスとかそういう、名作だけど未来には
消えてそうなエロゲとか作品とか過去の話系の再現を、
「……というリクエストが来ているのですが、モモンガ様、いかが致しましょう?」
「そういう回!?
そういう回は『不死者のOh!』の専売特許じゃないのか? この作品に持ち込んでいいのか?」
「オマージュということで、ひとつよろしくお願い致します」
「わかった。
ん゛ん゛っ……! あー、あー。テス、テス。
…………。
デミえもん、お前……過去の人だったのか!」
「いや、記憶を読んでいただいたのでご存知でしょうに。
本編完結の一番盛り上がるところですよ?」
「うん。知ってる」
「時系列的に奇妙なリクエストでして、どのように処理したものか苦慮しております」
「お前が俺に知恵を求めるとはな。
普段と逆じゃないか」
「まぜっかえさんでください」
「ははは……!
まあ、そうさな……。
過去作品の再現を求める、というのは確かに奇妙なことだ。
お前にとって未来人である我々なら、過去作品なんて読み放題、遊び放題だし」
「ですよね。電子書籍とかDL販売とか、デジタルコンテンツとしてナンボでも残ってますよね」
「まあ売上が低迷したタイトルは販売終了になっているがな。
ジ〇リは強いぞ? 未だに『となり〇トト〇』とか配信サービスにあるからな」
「ウェブサイトといえども無駄にページ数を増やすとサーバーの維持費がかさみますもんね。
そっち系で『失われている』という前提のリクエストでしょうか?」
「うむ。『名作だけど未来には消えてそうな』とあるから、そういう事だろうな。
とはいえ、確かに失われた作品は多いが、それ以上に新しいコンテンツがどんどん出てくるからなぁ……」
「とりわけエロゲーに関しましては、100年の技術格差は大変なものでしょうね。
『春画で抜け』と言われているような、大変難しいものを感じます」
「フルダイブ型のVR作品とか普通にあるからな。
平面画像で興奮しろというのは、我々の時代には難しい注文だ」
「ご存知でいらっしゃる!?」
「い、いや、違うぞ!? ペロロンチーノさんから聞いただけだ!」
「なるほど……そういう事ですか」メガネすちゃっ
「おいこら」
「冗談です」
「……まったく……。
電脳法でも触覚は規制されてないし、規制されるとアイテムを掴む感覚とか、戦士系のアバターで相手を殴る感覚とかも掴めなくて困るだろうな。強すぎる痛みなどは規制されるが。
だからエロ方面に利用されるわけだが、アーコロジーの人口管理の問題からペロロンチーノさんみたいな趣味趣向は、上層部にとって好都合でもある。
2079年に登場して10年後には普及し始め、それ以来、性犯罪の減少が顕著だと、たっちさんも言っていたっけ。
それこそたっちさんみたいな筋金入りのマニアならともかく、栄枯盛衰が激しい娯楽の分野で、今更『紙芝居』レベルの作品など見てもなぁ……。
……どうしたものか、困ったリクエストだな」
「私のほうが、そういった未来の作品に触れて驚くというのなら分かるのですがね。
それと、実は続きがございまして――」
上記の様に過去の時代な人間であることに気づかれ
ナザリックの高卒以上の頭いい系の人間から
教師として求められ、頑張ってカリキュラムを組んでお方達に
教えるなんてと嫉妬されつつ、NPCも勉強に混ざってくるほのぼの空間
リアルのお勉強なんてNPCも知らないだろうから……
なお、調子に乗って経済学とか帝王学とか哲学論を話してしまい
パーフェクトキングアインズ様にする為の宿題が増えてデミえもんが怒られる
「――という内容です」
「パーフェクトキング!? 勘弁してくれ……ストレスでハゲてしまうぞ。もともと無いけど」
「私も、経済学や帝王学は学んでおりません。
哲学論については独学で少しばかり……ですが、その分野はタブラ・スマラグディナ様のほうがお詳しいかと」
「ああ、神話に詳しいから、中世の哲学やら錬金術やらも詳しいかもな。
アルベドたち3姉妹の名前も錬金術の、賢者の石の素材か何かだっけ? だったしな」
「はい。『不死者のOh!』で少し見かけた記憶がございます」
「まあ、教育カリキュラムには興味がないといえば嘘になる。
俺は小卒だしな。
中学・高校・大学でどんなことを学ぶのか……」
「私のほうは、大学は卒業いたしましたが、小中高レベルの内容を今更いつ何を習ったかなんて覚えていないので困ったものです。掛け算て、何年生で習いましたっけ?」
「2……? いや、3年生のときだったか……?
ハッキリ覚えていないな」
「ですよね……。
そもそも時代が変われば教育内容も変わりますし。
私が通っていた頃は、英語の授業は中学生になってからでしたが、私が『子供がいてもおかしくない年齢』になった頃には小学校から習い始めるようになっていました。
それが100年後となれば、どうなっているやら……そういえば、ユグドラシルをプレイするためには、五感を投影する専用コンソールが必要でしょう?」
「うむ? 急に何の話だ?」
「コンソールだけで五感を投影なんて、できるわけがないという話です。
脳とコンピューターで直接デジタル信号をやり取りする方法がなければ、五感を投影は不可能なはず。
首の後ろにプラグを差し込む穴とかありませんでした? サイボーグ的な機械化なのか、ナノマシンによる接続なのか分かりませんが、何らかの、そういう技術が必要になるはずです」
「ああ、そうだな」
「ということは、五感の投影と同様に、コンソール無しでARの実現も可能でしょう?
肉眼で見たものをインターネットで画像検索するとか、外国語を見聞きしても翻訳アプリで日本語に変換されるとか」
「おお……すごいな。そのまま正解ではないが、ほとんどその通りだ。
計算処理をするためのちょっとした外部ツールを持っていなくてはならないんだが、このくらいの、ポケットに入るサイズで……」
「スマホですか?」
「スマホ? それは聞いたことが無いな」
「ああ、いえ、似たようなものだとは理解できました。
つまり、そういう技術があれば学校教育のカリキュラムはかなり短縮できるという事が言いたいわけです。
小卒の新人が会社に入ってきたら、語彙力が死んでいるでしょうが、生成AIを通せばまともな文章を作れるし、それを読み上げれば、まともに話せるように見せかける事も可能でしょう。事前に準備する時間があれば、生成した文章を読み上げさせてイントネーションの確認もできますし」
「魔王ロールやってた原作の私みたいなものだな」
「コメントに困ることを仰らないでください。
私の立場で『そうですね』とでも言おうものなら、不敬でシモベたちにボコられます」
天井でエイトエッジアサシンたちがカサカサ動いた。
「すまんな」
「とにかくそういうわけで、私の時代の教育カリキュラムは、御方々の時代には全く合わないわけです」
「うむ」
「ですから、そういう事はやまいこ様に聞くほうが良いでしょう。小学校教師でしたよね?
大学については死獣天朱雀様からお聞きになれば良いでしょうし」
「ふむ……小学校と大学だけは、それで行けるかもしれんな。
しかし、中学・高校は抜け落ちるか……」
「いえ、多少は埋められるかもしれません。
たしか学校教師になるには大学の教育学部を出る必要があったかと。
どの範囲を教えるべき、どの範囲はまだ早い、というのは学ぶでしょうから、やまいこ様から中学校教育の一部を、死獣天朱雀様から高校教育の一部を、補完できる可能性がございます」
「なるほどな。
しかし、どこまで出来るか……小卒で大学の講義を聞いて理解できると思うか?」
「……難しいでしょうね。飛び級にも程がございます。
ラナーなら、そういうのは得意そう……あ、待てよ。もしかすると……」
「どうした?」
「アルベド様、デミウルゴス様、パンドラ。
ナザリックの三賢者であれば、やまいこ様の授業と、死獣天朱雀様の講義を受けることで、その『間』を補完できるかもしれません」
「なるほど!
アルベドは最近甘えさせてくれるし、パンドラはお前と親しくなってずいぶん本当の俺を理解してくれているように思うからな。
あとはデミウルゴスが謎の深読みをやめるくらい親しくなれば、実現できるかもしれん」
「では、デミウルゴス様と親しくなろう作戦を開始いたしましょう」
「うむ。希望が見えてきた」
ところが謎の深読みが発動しまくり、なかなか理解を得られなかった。
これは先が長そうだ。
◇
デミえもん、ブルプラ氏に過去の環境や緑を増やしていた
環境は主に日本の四季や見た目を。
優秀な植物に聞かれた時は劇物の為取り扱い注意だけどと
前置きしたうえで葛ミント竹の三銃士を教える。
「……というリクエストが来ておりまして。
ブループラネット様、どういう意味なのか理解できますでしょうか?」
「前半は、日本の四季を再現する造園作業をやってほしいという事だろうね。
何か思いつく?」
「春には桜、梅雨時にはアジサイ、夏にはヒマワリ、秋には紅葉、冬には……冬には何でしょうね?
故郷には杉ばかりでしたので、杉とか? 常緑樹なので雪がつもると見た目が白くなる程度ですが」
「この世界に似たような植物があれば良いけどね」
「そこが問題ですね。
星に願いをでも使いますか?」
「それはちょっと……経験値を貯めるのも一苦労だしね。
もっと気兼ね無く使えるくらいアンデッドファームが熟成したら考えよう」
カッツェ平野の地下で「死の螺旋」によるアンデッド自然湧き牧場が進行中である。
星に願いをで消費する経験値を稼ぐのだ。
「その際は、外来種になりますので、汚染しないようにお気をつけを」
「そうだね。
……ああ、そうか。後半はそういう意味かもしれない」
「優秀な植物に聞かれた時は……というやつですね。
スピニンかザイトルクワエの事かと思いましたが、どうも意味が通らないような……」
「誤字じゃないか?
正しくは『優秀な植物を聞かれた時は』だと思うよ」
「なるほど! それなら意味が通ります」
「で? 葛ミント竹の三銃士というのは?」
「たしかに劇物です。非常に繁殖力が高く、『ミントテロ』や『竹害』などという言葉まであるほどです」
「無節操に増えまくるということか」
「はい。
ですが『優秀な植物』と聞かれても、私はそれらを答えませんが」
「じゃあ、何を答えるんだい?
聞かせてくれ。
優秀な植物を知らないか?」
「何をもって『優秀』とするのでしょうか?」
「ああ、なるほど」
「優秀というのは『用途に適した性質をもっている』という意味ですが、用途が不明では何を基準に評価してよいのか分かりかねます」
純金は『非常に重い』『非常に柔らかい』『とても電気抵抗が低い』『化学的に極めて安定』といった性質を持つ。
重いのだからハンマーのヘッドに使うと良さそうだが、柔らかいので全く役に立たない。純金ハンマーで釘を打ったらハンマーのほうが凹んでしまう。
しかし柔らかいからこそ加工しやすく、科学的に安定で錆びたりしないので電気部品に使うには最高級の素材である。パソコンの部品などにも使われ、廃棄物から回収する「都市鉱山」も盛んに開拓されている。
「繁殖力の高さは『性質』であって『用途』ではありません。
害になるほどの繁殖力を利用して、何ができるか……という事から考えますと、どれも水を豊富に必要とするので緑化運動には適しませんし……気に入らない相手の敷地にでも植えて、庭を台無しにしてやる程度のことが限界かと」
「それは駄目な使い方じゃないか。
黙示録の蝗害みたいなものだろう?」
「仰るとおりです。絶対にやってはいけません。取り返しがつかない事になります」
「さて、じゃあ世にも珍しい『デミえもんからの相談』は終わりかな?」
「はい。ありがとうございました」
「どうやってオチをつけよう?」
「……そこまでは考えておりませんでした。
爆発しておきますか?」
「この流れで!? それこそミントテロというやつじゃないのか?」
「……やめておきましょう」
「それが良いと思うよ」
俺とブループラネット様は、しっかりと頷きあった。
もう1回はメタ回で乗り切ろうと思いますが、3度目は無いでしょうね。
どうしたものか……。