ガッチャ!俺だけ楽しいデュエルだったぜ!(クズ) 作:フォイオ
「着いたぜ!クロノスデュエル学園!」
前回、阿鼻叫喚のデュエル大会で優勝した十代はクロノスデュエル学園1日体験ツアー券を手に入れた。そして、やってきたクロノスデュエル学園。
「ここからはガイドの早乙女怜が案内しまーす!ちなみに私はこの学園の一年生よ!よろしくね、遊城さん!」
「うぉおおおおおお!テンションブチ上がるぜ!」
大興奮の十代は早乙女怜少女に連れられ学園のツアーが始まった。これが地獄のツアーになることも知らずに。
「まずは学園のシンボルから……ってあれ?遊城さんどこに行ったのー?!」
「迷ったぜ!」
十代は速攻で迷子になった。早乙女少女と出会ってから実に10秒の出来事である。早すぎんだろ。
「ふん。アンティルールで貴様のデッキはもらうぞ」
「ちくしょう!返せよ!返してくれよ俺のデッキ!」
「キサマが望んだアンティだろ?なら、大人しくデッキを寄越せ」
「ウワァアアアア!!」
「何の騒ぎだ?」
十代は騒ぎを駆けつけて走る。そこにはデュエルスペースで呻き声を上げながら倒れる青年と黒い制服を着た青年が立っていた。
「お前ら何してるんだ?」
「俺のカードが奪われたんだ!頼む、助けてくれ!」
「ふん。誰かは知らないがやめておけ。その男は俺にアンティルールを仕掛けて敗北した負け犬だ。お前もこうはなりたくないだろ?」
「デュエルアンカーオン!」
「なんだと?」
十代は謎の男のデュエルディスクをアンカーで拘束する。倒れている男は一瞬期待に満ちた顔で十代を見るもすぐさま表情が変わった。
「うぉおおおおおお!アンティで奪ったカードを俺がアンティで奪えば俺のモンだぜ!ヒャッホー☆」
「キサマ、頭は大丈夫か?!」
「い、イカれてる……」
みんな忘れてはいけない。この十代はガワは遊城十代そのものだが中身は現代遊戯王に毒されたリアリスト。他人のカードをアンティで奪うことに何の躊躇もないクズデュエリストなのである。闇のデュエリストかお前は。
「行くぜ!俺のターン!」
「ふん、先行はキサマにくれてやる」
「「デュエル!」」
かくしてここに謎の青年と鬼畜リアリスト十代のデュエルが始まったのである。
「あ、遊城さん!」
そこに十代を探しにやってきた早乙女怜がやってきた。
「遊城さん!そいつとデュエルしちゃだめよ!」
「ん?どうしてだよ?」
「そいつの名前は盤上目 純!征龍デッキの使い手にして学園の四天王よ!負けたら貴方のデッキまで奪われてしまうわ!」
「へー!お前万丈目って言うんだな!俺は遊城十代って言うんだ!最高のデュエルにしようぜ!」
「俺は万丈目じゃない!盤上目さんだ!」
「遊城さん!」
「へへっ!望むところだぜ!」
早乙女怜少女の制止を振り切った十代はデッキからカードをドローする。どんなデュエリストが相手でも十代は決して逃げないのだ。
「うぉおおおお!まずは遊城十倍速を発動!このターン中、俺はデュエル描写を破棄する!」
「そんなカードは存在しないぞ?!」
「そして、レベル10モンスター2体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
「レベル10でオーバーレイだと?!」
「超弩級砲塔列車グスタフ・マックスを召喚だぜ!」
「見たこともないモンスターだ!もしや、キサマが例のデュエル大会の奴か!?」
十代はデュエル描写を破棄することでたった数行でグスタフ・マックスをエクシーズ召喚する。展開が気になる人はぜひ列車デッキを作って回してみよう!
「グスタフの効果発動だ!1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手に2000ダメージを与える!」
「なに?!ぐぁあああああ!」LP4000→2000
初期ライフ4000のこの世界にとって2000バーンは致命的なダメージである。盤上目は恐るべきエクシーズモンスターグスタフ・マックスの効果に戦慄していた。
「なんてめちゃくちゃな効果だ。しかし、俺のライフはまだ半分残っている。次のターン、俺の本気を見せてやろう!」
「何勘違いしてやがる。俺のメインフェイズはまだ終了してないぜ!」
「なに?!」
「俺は場のレベル10モンスター2体でオーバーレイ!再び現れよ!グスタフ・マックス!」
ぐんぐん伸びる鉄棒(いやらしい意味ではない)をギンギンにさせた列車が降臨する。
「お、おい十代。まさか、そいつターン一がついてないのか?」
「その通りだぜ☆」
「や、やめ……」
「列車砲発射!!!」
「ギャアアアアア!!!」LP2000→0
「ガッチャ!俺だけ楽しいデュエルだったぜ!」
グスタフ・マックス二度目の効果で撃墜された盤上目。彼はピクピクと手足を痙攣させ白目を剥いて気絶した。哀れ、盤上目。
「さて、アンティで奪った俺のカードは返してもらうぜ」
「いや、それ俺のカードなんですけど……」
「お前もデュエルする?」
「お、俺はけっこうです!!」
ちゃっかりアンティで奪われた青年のカードを自分のデッキケースにぶち込む十代。アンティでカードを奪われた青年は泣いていい。遊城十代に慈悲はないのだから。
「あれ?十代じゃない?!こんな所でどうしたのよ!」
「お、お前は明日香じゃねえか!」
デュエルの気配を感じてやって来た遊香(ややこしくなるが十代は明日香と思い込んでいる)が十代を見つける。
「実はだな……ごにょごにょ。つまり、そういうことだと!」
「いや、カードは返しなさい!」
「あいた!?」
十代から事情を聞いた明日香は呆れて十代の頭に拳を落とす。そして、アンティで奪われたカードを持ち主に返した。
「これに懲りたらもう二度とアンティなんてしない事ね」
「す、すみませんでしたー!!」
ガラの悪い青年は遊香に頭を下げて逃げていった。
「それにしても十代。来たら連絡しなさいよ。案内なら私がしてあげるのに」
「わりぃわりぃ。てか、それよりコイツどうする?気絶したままなんだけど」
「あー、盤上目君は起こさなくていいわ。勝手に起きるだろうし」
「はっ?!俺はどこ?ここは誰?」
「ほら、起きた」
盤上目は目を覚まし起き上がる。
「キサマ!十代さっきはよくもやってくれたな!もう一度俺とデュエルしろ!」
「盤上目君、悪いけど十代は私が連れて行くわ。デュエルならまた今度にしてあげて」
「き、君は遊香君じゃないか?!今日も君はふつくしい!ぜひ、俺と夜のターン制バトルをしないか?!」
「キモい!」
「ぐぁあああああ!!」
遊香のビンタを喰らった盤上目は頬に赤い手形を残し気絶した。十代は可哀想なものを見る目で盤上目を見ていた。
「行くわよ、十代」
「女って怖ぇ」
「遊城さん!遊香さん!待ってくださいー!」
女の怖さに打ち震える十代は遊香と早乙女少女と共に学園のツアーを再開した。イカれデュエリスト十代の冒険はまだまだ続く!次回、お楽しみに!
この小説もどきは趣味で書いてるので合わない人はブラウザバックしてください。