果たして先生は無事にカスミの爪先からつむじまでを舐められるのか。

先生の性別については決めていません。自由に受け取ってください。

1 / 1
カスミの爪先からつむじまで舐めるからね

「先生。ひょっとしてこれは何かの冗談か?」

「冗談ではない。いまから、カスミの爪先からつむじまで舐めるからね。じっとしてて」

 

 私の唾液がカスミの綺麗な足の指に垂れ、指の間に流れ落ち、シーツに染みた。私はこの人を汚している。こんなことをしていいのか。舐め回す。指の形を舌先で確かめる。ほのかに甘い。舌の横っ腹で指のしなやかさと塩気と雑味を感じる。舌全体で旨味を味わう。吸う。飲み込む。その繰り返し。そして、足先を大胆に咥(くわ)えこむ。喉の入口で、指を味わう。微かな異物感が極上のスパイスだ。

 

「この感覚はどうも慣れないなあ。……夢中だな、先生」

 

 ああ、美味い。旨い。首から上の全部と、首から下の全部が気持ちがいい。

 

 両手でカスミの足を掴み、顔の前に持ってきて、彼女の足の裏を嗅ぐ。なにをするかは伝えなかったが、足を舐められることは想定していたらしく、念入りに洗われている。誠に遺憾だ。だが、これはこれで好(い)い。私に舐められる前提で綺麗にしてくれたのだ。こんなに嬉しいことはない。円を描くように舐める。凹凸を、足裏の稜線(りょうせん)をなぞるように。うまい。小さく、愛おしい味だ……。再び嗅ぐ。石鹸の匂い。正直いますぐ服を全て脱いで、私の胸や背中も彼女の足の裏に敷き、彼女の匂いで私を染めてしまいたいが、嗅いで舐めて味わうにとどめる。線引きは大事だ。線を引くことは大切だ。それに、我慢をすることで味は高まるのだ。見よ、現に最高の味、最高の体験ではないか。……こっちを見るな。この女と私の逢瀬(おうせ)なのだ。

 

「そろそろ足の裏から移るか?」

 

 その通りだ。偏ってしまっては美食とはいえない。取り急ぎ、かかと、足首とくるぶしに舌を走らせる。くるぶしの上を一周する。ああ、これは、いけない。手順を飛ばしすぎた。許容量を超えた快楽に、私の体の芯が痙攣(けいれん)する。あばらの奥に、熱く、じんとしたものが広がっていく……。荒い息が漏れる。私は彼女の足の甲に舌を置き、涙を落とした。

 

 目を閉じる。カスミの顔を見れないのは心苦しいが、味に集中する。

 

「ごめん。我慢できない」

「なんだ?」

 

 カスミの両足を掴み、両足裏をくっつけ、足裏と足裏の隙間、土(つち)踏(ふ)まずの曲線でできた穴に舌をねじ込んで堪能する。やはりこれだ。最高である。

 

「あぁ……これか……」

 

 ちょっと諦めたようなあきれたような顔も、足と同じ一つの視界の中で、芸術だ。指の動きを支える腱が浮いた、美しい足。どんな言葉にしても足りないだろう。柔らかく、小さい。彼女の身体の色んな部分に言えることだが、脂肪は薄いのに、なぜこんなにも柔らかいのか。肉質か。素敵だ。噛みたい気持ちもあるが、我慢する。強い刺激を求めてもキリが無いのだ。それよりも満遍(まんべん)なく、多彩な快楽と愉悦を追うのだ。この女の小さな全身に勝るものなど、どこにあるだろうか。

 

「随分と熱烈だな」

 

 視線で何を思っているかは伝わったらしい。特に恥ずかしくはない。当然のことだ。足の裏の間に溜まった唾液を吸い、口を離す。唾が糸を引いた。

 

 私が一旦彼女の足を解放すると、膝を立てて座っていた彼女は、横向きに寝転んだ。こてん、という擬音が似合う姿。とても可愛らしい。

 

「こちらは楽にしているとしよう。どうぞ、先生……お好きなように」

 

 お好きなように。こんな言葉があるだろうか。あっていいのだろうか。ふくらはぎを舐める。アキレス腱。脛(すね)。総じて細い。ふくらはぎも、なだらかな曲線を描きわずかに膨らむのみ。舐め回した足先と比べると、ひんやりと冷たい。寝転んだカスミの膝の側面に私の首を乗せ、頬を添わせるようにして太もも舐める舐める。私の頭の重さを、彼女の足の付け根の筋肉の力が緩く支えていることが明確に分かる。ふくらはぎに比べて、しっかりとした膨らみ。体格相応の、しかし柔らかさに富んだ腿(もも)肉。なめくじが這うように、少しずつ足の付け根に近づいていく。ふるり、とカスミが震えたのが分かった。

 

「カスミ」

「なんだろうか」

「いただきます」

 

 カスミの太ももで首を挟み、ホットパンツから覗くシャツの裾に思い切りしゃぶりつく。温かい。桃源郷である。

 シャツの生地に唾液を浸して、吸う。私の熱が、口の端から零れていく。頭頂(ずちょう)に、カスミの腹を感じる。細身だが温かく、柔らかい。安心する。カスミの腹の中にいると言っても過言ではない。後頭部をカスミに撫でられている。カスミに包まれている。

 

「これで終わってもいい」

「まだ残ってるぞ、先生」

 

 カスミはシャツを捲(まく)って腹を露出した。濡れたシャツの外は引き抜かれる際にどこを通過したのか。賢い読者諸君ならすでにお分かりだろう。これはテストに出るから、そのつもりで。

 首の向きを変え、姿勢を少し変えて首を伸ばし、カスミの腰の側面、骨盤の始まりの部分に舌を這わせる。甘美ここに極まれり。小さくスレンダーながらも女性的な肉体の曲線美が凝縮されて、刺激・衝撃となって私の脳髄を打つ。

 

 腹部の周辺を舐める。体に密着した足全体の圧や力の向きから、彼女の肉体の軽さ、筋力、骨格の繋がりが間接的に伝わってくる。へそを味わう。窪(くぼ)みに舌を沿わせる。カスミの腹はしなやかだが、柔らかさには大変立体的なグラデーションがある。弾力、反発力の強い場所は、大きな筋肉がある場所なのだろう。

 

 あばらの一番下部に舌で触れると、首に爪を立てられた。合図だ。愛おしさがこみあげてくる。カスミの足に背を向け、腕を掴んで口元に引き寄せた。

 

「おお、怖いな。私は何をされてしまうのかな」

「何もしないよ」

 

 手首の小指側、尺骨(しゃっこつ)の丸い出っ張りに舌を這わせる。二の腕の柔らかい部分に頬ずりをする。首を返して、カスミの手指を口に含む。軽く噛む。カスミの身体が震える。声も無く笑う気配がする。カスミの指と口の中で戯れる。舌を指で挟まれる。二本の指で舌の腹を揉まれる。絡まり合う。余った指で顎を固定されて、口をふさがれる。鼻から吸う息は最小限に、カスミの指と戯れる。快(こころよ)い。無上に快い。舌の付け根と、体の端が甘く痺れてくる。

 

 逆さ向きにこちらを覗き込むカスミと目があった。我々は丁度、陰陽的(おんみょうてき)の姿勢で寝転がっている。

 

「じっとしていてと言う割には、私に世話を要求してくるな? 先生……」

「ふぉっふぉーっ、ふぉっ」(滅相もない)

「欲張りな先生には尻尾は舐めさせてやらないぞ」

 

 首肯する。それはいつものことだから、ハナから了承している。盛り上がったときにちょっと触らせてくれたり、機嫌がいいとあちらから巻き付けてくるがそういうときは触っちゃだめだったり、分かっているから。嫌がっても角は舐めるから。

 

 何を考えているかバレたのか、優しく蹴られた。口からカスミの手が離れる。彼我の力の差は歴然である。体が三回転した。ベッドの端で止まった。カスミの方を振り返り起き上がると、慈母のような顔でこちらに微笑んでいた。幼げなフェイスには聖性すら宿っていた。ああ、このカスミの姿の像をゲヘナ中に建てるべきだ。

 

「さて、と……」

 

 カスミが2つボタンを外す。彼女の手についたままの唾液がベタベタとシャツに付着した。胸元を軽く開く。鎖骨。肩。不埒だ。ここがトリニティであればエッチ誘致罪でエッチ裁判が発生するところだ。

 

「さあ、先生。メインディッシュといこうじゃあないか」

 

 琥珀の瞳がやや上目遣いに私を射抜く。真っ白な首回りが露出している。

 

「いただきます」

 

 デコルテを。隅(すみ)の隅(すみ)まで。舐め回す。難解な言葉は要らない。鎖骨。骨ばった肩口。折れそうな首筋。相対的に下半身の肉付きの柔らかさを想起させる。夢中になって舐めれば、背中を撫でる小さな手に狂おしいほどの熱情、劣情を覚える。口の端が上がりすぎて裂けそうだ。耳裏。カスミの髪を口に食む。良い香りがする。

 

「愛してる」

 

 カスミを強く抱き寄せる。カスミの上体がこちらに傾いで、彼女の綺麗な腰が少し浮いた。頭の天辺(てっぺん)を思い切り嗅いだあと、そこの少し後ろにあるつむじにキスをした。

 

「ごちそうさまでした」

 


 

「こういうときは、お粗末さまでした、とでもいうのかな?」


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【完結】キキョウより湿度の高い男 in キヴォトス(作者:曇りのち晴れ男)(原作:ブルーアーカイブ)

その男、どこか異質な調子者。▼「……なんで、私に関わるの」▼ 百花繚乱の作戦参謀として、人知れず汚れ役を抱え込む桐生キキョウ。彼女が唯一息を抜ける秘密の場所は、寂れた空き家の日当たりの良い縁側だった。▼ しかしある日、その特等席に見知らぬ大人が居座っていた。▼「何か、大切なものを落としたような顔をしてるね」▼ 彼の名は『向井陽介』。▼ 百鬼夜行の片隅で気まぐ…


総合評価:326/評価:8.54/完結:19話/更新日時:2026年08月25日(火) 21:40 小説情報

お前のミスでした―――。(作者:とっとこ馬鹿野郎ッ!!)(原作:ブルーアーカイブ)

散々生徒と先生、ついでに私の脳を焼いたくせに、このままフェードアウト出来ると思ったんですか?このクソボケが。▼現在、原作最終章後のストーリーとそれ以前のストーリーの両方を更新しています。▼この小説においては最終章後が本編、最終章前が前日譚のようなものです。▼どちらから読み進めても大丈夫です。


総合評価:1852/評価:7.05/連載:18話/更新日時:2026年09月01日(火) 23:37 小説情報

女体化ロンのおっぱいを揉みしだくまで死ねない(作者:ハッピーエンド大好きクラブ)(原作:ハリー・ポッター)

▼「俺は死ねない!ロンのクソデカおっぱいをこの手で揉みしだくまでは絶対に死ぬわけには行かないんだ!どうせ死ぬならロンのおっぱいに埋もれて死にたい!」▼クソみたいな野望のために奔走する転生者の活躍を見届けて下さい。


総合評価:3105/評価:8.28/連載:10話/更新日時:2026年11月01日(日) 23:23 小説情報

有効打なんてねぇよ 効かねえよ(作者:QAAM_M1911)(原作:インフィニット・ストラトス)

防御力こそが正義▼有効打 ねぇよ▼相手の弾を全部跳ね返してしまいました〜!▼旧題:「ゲシュパンとTP装甲だ、便利なものだろう?」▼インフィニット・ストラトスの世界に転生した男。▼ガンダムが好きだった彼はこう思ってしまった。▼「フォビドゥン最強じゃね?」と。▼ラファールを改造しながら自分のフォビドゥンを作り上げていくお話。▼……物足りなくなったので他の要素を次…


総合評価:5101/評価:8.06/連載:17話/更新日時:2026年10月31日(土) 22:27 小説情報

全員TSしているホグワーツ(作者:ぽぶきち)(原作:ハリー・ポッター)

スリザリンではもしかして、君は誠の嫁を得る。▼ショタオリ主×女マルフォイの話。▼先天的女体化。マルフォイ、ハリー、ロン、お辞儀、スネイプ含むオリ主以外のほとんどが女性。男性化や後天的TS要素はありません。


総合評価:11201/評価:8.95/完結:21話/更新日時:2026年10月27日(火) 23:12 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>