誤字報告、評価やお気に入り登録、感想ありがとうございます。
まず、この二次創作が想像を遥かに超える反応があり、驚きと喜びでいっぱいです。
そして、多くの方にこの二次創作を評価して頂いて非常に嬉しかったです。皆さんからの感想、有難く読ませていただいてます。
本題ですが、主人公は未だ10歳の子供で、前世はただの一般人なので、潜在能力の全てを発揮できてるとは言い難い状態です。そもそもレベルも限界まで上げてません。なので、今後もっと強くなります。
ただ、才能:縁壱と表記して、主人公が見合わない強さに見えたのは、私の執筆能力不足であり、不快になった方は申し訳ありません。
また、鬼滅の刃見返したら、確かにもっと主人公盛るべきだと感じたので、主人公の強さを盛ります。ですので、容赦いただけると幸いです。
どうも皆さん、ヤマダ・アーヴィンジャーです。今日は大密林のパトロールしてます。
パトロールの理由?まあ、大密林の近くにディ・グォルス砂漠っていうクソデカ砂漠があるんですけど、ここに亜人種の国めっちゃあるんですよね。多分200種類ぐらいある(確信)。
ただ、禁域だなんだ言われてるらしい大密林にも、近えから入る
そして、大密林が亜人にとって帰らずの地でないと、隠れ里がいずれ危険になる可能性があるので、こうして里の英雄級やそれに近い力量の戦士なんかが集団で見回ってる訳です。
といっても、この前俺が狩った“竜擬き”みたいな英雄級のモンスター。原作で言うところのハムスケみたいな化け物が、確認できるだけでも十体近くいる大密林は、入ってすぐの浅い所なら兎も角、少しでも深入りすると普通に魔境なんで、そこら辺の亜人程度は死ぬから、そうそう侵入してる亜人を見ることはないんですけどね?
ただ、俺からしたら侵入してる亜人はかなり美味しい相手だから、なるべく来てくれると嬉しいんですがね。なんせ、経験値になる、なんかアイテム持ってる、外の情報源という三銃士なのが彼らだ。
里としても亜人は、外出時だいたい人間の奴隷連れてるから、回収して外の血を適度に入れられるという利点がある。総じて余すとこなく使える連中だ。まあ、人間種が単独で相手するなら、最低限英雄級じゃないと余裕持てないが。
さて、それじゃパトロール隊総陣一名、ヤマダ・アーヴィンジャー、イクゾー!
★
大陸中央部よりやや南西に位置する場所、そこには大きな砂漠が広がっていた。砂漠は、かつてこの地にあった巨大な帝国の名を借りてディ・グォルス砂漠とも呼ばれていたが、大帝国が滅んで久しい今は、ドォロール砂漠と呼ばれていた。
砂漠には数多の亜人種が犇めき合い、覇権を握らんとし、次の頂点を狙う国々の、群雄割拠の時代にあった。
そして、そんな砂漠にすら人間種はひっそりとだが、逞しく生きていた。
リーナ・ヴェルテンバウムもまた、砂漠に点在する人間種の隠れ里に住む一人であり、
その日までは。
なんて事ない日だった。いつも通りの日常が過ぎ行くその日、突如として
攻め込んできた彼らは有無を言わさず、里の住人を捕らえ、逆らう者達は皆殺しにしていった。
幸運だったのは、ヴェルテンバウムの氏族長がこのような場合に備えて、地下に多くの逃げ道を作っていた事だろう。
娘たるリーナに、一部の民を預けた氏族長は、彼女らが逃げ切れる時間を稼ぐために戦い、無惨に死んでいった。
そうして、リーナは僅かに残った里の仲間達と砂漠を脇目も振らずに走っていた。
逃走を何らかの方法で察知した亜人は、逃げ出した彼女らを嘲笑いながら、狩りを楽しむように一人一人追い立てていった。
リーナ・ヴェルテンバウムは絶望していた。父は目の前で真っ二つになり、母は生きながら食われ、氏族の戦士達は一度たりとも武器を振うことなく殺された。
生き残るために隠れた道から逃げても、何故か察知され、遠距離から的当てのように魔法を打たれる。
「姫様!お逃げくだ‥ぐふっ!‥」
「俺らが何したって言うんだ!お前ら‥ギャァァ!」
眼前で仲間達が死んでいく。ある者は刃のような風で、ある者は飛んでくる雷で、ある者は魔法の矢で、多種多様な手段で皆一様に倒れていく。
「アバリア様、流石で御座いますなぁ。この距離で
「そうおべっかを使うな。貴様に言われても嫌味にしか聞こえんぞ」
「ふむ‥本心なのですがのぉ。しかし、
「なんだ?流行りの平等主義にでも目覚めたか?っとお前達、生きてる劣等種は国まで保つようにしろ、奴隷にするのだからつまみ食いもするな」
遠方の亜人達の声が聞こえる。今すぐに同胞を助けてやりたかった。亜人が憎い、劣等種と言われる力の無い自分が憎い。
氏族長の娘たるリーナは、
「この方角、この距離。大密林に逃げ込まれると面倒ですなぁ。若人の訓練に使いたかったのですが、仕方ありませぬ、『
リーナが全力で飛び込んで避けた瞬間、先ほどまでいた場所を包むように、白雷がのたうち回る。
先刻まで確かにいた同胞達の半分以上が雷に焼かれた。
「な‥‥何で?!何で‥こんな事に‥」
「気を確かに!姫様!」
「ゾルタン‥私たち‥」
「よくお聞きください!」
昔からよく支えてくれた里の老翁、ゾルタンが言う。
「姫様、大密林にお逃げください。もう、そこしかありませぬ。‥あそこならば、伝承に聞く妖精の小道が‥‥姫様なら逃げれるはずです」
「ゾルタン‥」
「‥せめて姫様だけでも、お逃げください、さぁ!早く!」
涙を堪えて走る、背後で死に行く同胞の声を聞きながら走り続ける。口の中に血が滲む。背後から飛来する雷や風の音が聞こえるが、鋭敏な感覚と、
人生で一番懸命に走り続けて、眼前には大密林があった。砂の地と緑生い茂る大密林の境界線、そこを越えれば、砂漠の古い民は決して入らない禁域。亜人すら立ち入らぬ魔境。
氏族の伝承には、氏族の祖たる
そして、そんな眉唾物の伝承に縋るしか道はなかった。背後から追い立てる亜人の足音が聞こえる。リーナは意を決して、大密林に入った。
「ふん、大密林か、追いかけるぞお前達」
「なりませぬ、アバリア様。大密林だけはなりませぬ」
「ガルズス、貴様、私に劣等種を追い立てて、みすみす逃すという汚名を着せるつもりか?」
「そのような事あろう筈が‥。ならば、この老骨の命を賭けて言わせていただきます」
「『決して大密林にだけは入るなかれ』、王族たる貴方様が、王の定めたもうた掟を守らずして、誰が守りましょうか」
「‥‥クソッ」
視線を感じ、背後を振り返ると、亜人達は大密林の近くで立ち往生していた。一人の豪奢な格好の亜人と目が合う、まるでそこらの塵芥を見るような、まるで取り損ねた部屋の端のゴミを見るような。
おおよそ同じ生命と思われていない、無機質な視線を背中に受けながら、絶望と屈辱と後悔を胸に大密林を駆けていく。
「それに、かの大密林。
大密林は魔境だ。人間、亜人問わず全力で殺しにくる数々の、本来なら密林の環境にはいるはずのない、様々な種類のモンスター。場所によっては一寸先すら見えない、木漏れ日など入らないほど重なり合う木々。密林という環境で成長した、強大な魔獣。
しかし、リーナ・ヴェルテンバウムは何故か密林を生き抜けていた。まるで何か、森の妖精にでも祝福されているような彼女は、生来の鋭敏な感覚もあって、必死に密林の中を歩んでいた。
「はぁ‥‥」
思わずため息が漏れる。先刻まで腕が四本ある熊、という砂漠では見たこともない奇怪な生物に追われ、何とか逃げ出した彼女は、木の上でやっとゆっくりとできた。
「こんな森に妖精の小道なんて‥本当に‥」
あるの?という声は空に消えた。確かに里の祖は砂漠から遠い地より転移して来たと聞かされたが、だからと言って妖精の小道なんてモノがあるとは到底思えなかった。
(この先どうすれば‥一日待って、もう一回里に戻る?多分、誰もいない。大密林から抜けて、他の隠れ里に行く?他の隠れ里の場所なんて、知る訳ない。それとも本当に妖精の小道を‥)
「すまない、そこの
突然、人の声が聞こえる。鋭敏な感覚を持つ自分が察知できなかった謎の存在。恐る恐る声の方を見る。
そこには絶世の美少年がいた。森の中では異質に過ぎる真っ白い髪、傷一つない滑らかな肌、吸い込まれるような赤い瞳、整い過ぎて恐怖すら感じられる顔。
骨格の細部から爪の先まで、美の黄金比をそのまま具現化したような造形、女神の寵愛を一身に受けたと言わんばかりの存在に、目を奪われる。
「‥?すまない、聞こえているだろうか?」
「‥‥ええ」
「よかった、私はヤマダと言う。貴方は?」
「リーナ、‥ヴェルテンバウムのリーナよ。それで、貴方何者なの、こんな危険な場所に子供が‥」
「‥邪魔が入りそうだ」
ヤマダと名乗った少年が言うと、木々の隙間から巨大な四本腕の熊が出てき
「会話中なんだがな」
気づけば少年が剣を振り終えていた。熊が一刀で両断される。先刻まで命懸けで逃げ出した相手が、まるで道に塞がる石のように死んでいった。
「リーナ殿、邪魔が入って申し訳ない。それで、一つ聞きたいことがあるのだが、いいだろうか?」
「‥何かしら」
何を聞かれるのだろう。この子は何者で、何でこんなに強くて、そもそも、大密林に人間がいること自体が異常で、疑問が多く思い浮かぶが、先ほどの熊の様子を見る。眼前の彼は、絶対に敵わない圧倒的強者。
あの亜人達と一緒で、何を言われても頷くしかない相手だ。もう逃げることもできない距離。何を要求されるのか、死ねと言われれば死ぬしかない相手。まさか体でも要求されるのだろうか、それならまぁ‥‥うん‥まぁ‥‥
「先ほど、この森に妖精の小道が、と仰っていたが、この大密林に妖精の小道があるのか?」
「‥え?」
★
どうも皆さん、ヤマダです。なんか大密林の近くで気配を感じたんで見にいったら、ボロボロの
なんか‥‥その‥彼女‥‥下品なんですが‥その‥下品なんで止めときますね。
てかこの人の目モヤかかってないか?気のせい?
まあ、この
彼女が言っていた、妖精の小道という単語は原作でも出て来る。確かアインズ様がエルフの国に行った時辺りだが、なんかダークエルフの大移動の時に使われたとか何とか。妖精の祝福ないと使えないとか。
もし、彼女の言う事が事実で、仮に俺も妖精の小道を使えるなら、もしかしたら原作の地域、トブの大森林やエイヴァーシャー大森林とかに行く事だってできる。
もちろん、違う所に飛ぶ可能性もあるが、大陸中央部にいるよりやばい場所なんて、真なる竜王の真ん前ぐらいしかないし、行って帰ってこれる可能性もあるのだから詳細を知りたくなるのは当然だろう。
というか、妖精の小道在るとか初めて聞いたぞ。何で五百年前から密林の中に里あんのに、ウチはそういうの知ってないんだよ、力と酒しか目に入ってないのか。蛮族かよ。蛮族だったわ。
「その、里の伝承で在るって言われてるだけで、実在するかはわからないわ」
「里の伝承‥‥、詳細を教えてくれるだろうか?」
「‥私は簡単な話しか知らないわ。曰く、氏族の祖であるダークエルフは、とある大森林の妖精の小道を通って、大密林に来たと言われているの。私が知っているのはそれだけ」
「ふむ‥そもそも、その妖精の小道は今も使えるのか?」
「言ったでしょ、本当に簡単なことしか知らないの。大密林のどこにあるか、どんな形なのか、そもそも使えるのか、使えたとしてどんな制限があるか、何も判らないの」
「そうか‥」
聞いてる感じ嘘はついてない。一応、妖精の小道がある事と、妖精の小道の先が大森林と呼ばれている事はわかったが、他は何もわからん。
他のダークエルフがいるのか聞こうとして、リーナが口を開く。
「里の者なら‥ヴェルテンバウムの里に昔からいた者ならわかるわ!」
意を決したようにこちらを見る。
「大昔から里にいる者達なら、きっと妖精の小道についても知ってるはず」
「なら、その者達は今どこに?」
問いかける。彼女の心拍が非常に早くなっている。かなり緊張している。
「それは‥ごめんなさい。亜人に襲われて、みんな散り散りになって、詳細な場所はわからないの」
「ただ、私たちを襲った亜人は、奴隷として国に持っていくと言ってたの。だから、
だから、お願いします
「もし‥助けてくれるなら。そこに行って、囚われた仲間を助けるのに協力してくれるなら。貴方に、妖精の小道に関わる情報の全てを教えると約束します」
どうか助けてくださいと、リーナ・ヴェルテンバウムは頭を下げてきた。
設定
風の魔精人
亜人の一種で、その昔、魔現人と風の精霊種が交わって生まれたとされている。
魔現人の特徴である魔法行使能力と精霊種特有の魔法によらない風を操る種族特性を持つ彼らは、さらに生存に水をあまり必要としない種族なのも相まって、砂漠では一定の地位にある。
リーナ・ヴェルテンバウム
闇妖精
ピチピチの120歳。タレントによって自身に低位の幻術を1日数回付与できる。回数制限があるので、効果は通常の幻術より強い。ダークエルフの大人なので、シャルティアが羨ましく思う身体をしている。里の老人に言われて、外出時はタレントの力で、自身の顔のある特徴を隠している。