特典使って生きてくヒロアカ世界   作:泣いてる小松に調理されるトリコ

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本日2回目の更新になります


嫌なときは、逃げたっていいんだと自称世紀の天才霊能力者が言ってた

俺の個性「骨肉変化」は、触れた骨肉を自在に変化させることが可能であるようで、自分自身に使用するなら触れる必要すらもなく、筋肉や骨をより強靭なものに変化させることも可能であった。

 

個性を発動させて変化させる時に必要となるのはカロリーであり、摂取していたカロリーが充分でなければ個性「骨肉変化」は使えない。

 

という訳で連続で「骨肉変化」を使用する為に、高カロリーな食料を「ダグザの大釜」で用意して食べまくって充分なカロリーを摂取し、自分自身の全身の骨肉を強靭なものに変化させていった俺。

 

変化は一時的なものではなく、変わったものはそのまま変化したままであり、4歳児でありながら俺は凄まじい力を発揮できるようになる。

 

鉄パイプを紙のストローを折るように容易く折り曲げて丸めていき、球体に変えていくことも楽勝な腕力と握力も得た今の俺なら、束ねたトランプの一部を指先だけで千切ることもできる筈だ。

 

ちなみに「骨肉変化」で変化させて強化が可能なのは俺の身体だけではなく、スネックやニャースの身体も変化させることはできるようだったが、護衛の役割を果たす為には強さが必要だと考えたスネックとニャースから頼まれて、スネックとニャースの骨肉も強靭なものに変化させてみた俺。

 

それからしばらくは強靭となった骨肉に慣れる為に、身体を動かしていた俺達。

 

数日身体を動かしていると強化された骨肉にも慣れてきたが、強靭な骨肉に変化してからは、摂取しなくてはならない栄養も倍以上に増えてしまったな。

 

「ダグザの大釜」や「無尽俵」が役立ちまくったが、この2つがあったおかげで、食費がゼロ円で済んでいるうちの家。

 

何度も料理している内にスネックとニャースの料理の腕前が、かなり上がってきていたのは間違いない。

 

食料は「ダグザの大釜」で幾らでも出せるんで、それを使った屋台でもやってみるかと考えた俺達だったが、どうやら特別仕様の「ダグザの大釜」だと別世界の食材なども出せたりするようである。

 

別世界でも出せるなら、トリコ世界の食材を幾らでも出せるんじゃないかと考えて「シャクレノドン」の骨付き肉を出しておき、その骨を煮込んで出汁を取ったしゃくれラーメンの屋台を始めてみると、凄まじく大人気な屋台となったのは確かだ。

 

大人気なラーメン屋台として、数年かけて結構稼いだ俺達は、屋台の場所を移動しながらラーメンを提供していたが、行き倒れ状態の少年を発見することになり、一応保護しておくことにした。

 

髪が紅白に分かれている目出度い色合いであり、片目周りに火傷痕があるイケメンになりそうな少年とか、どう考えても轟焦凍くんですありがとうございましたって感じだが、何で行き倒れてたんだこの子、と不思議に思った俺達。

 

空腹で行き倒れてたっぽい推定轟焦凍くんに、まずは飯を食わせておいて、詳しい話を聞いてみると、やっぱり彼は轟焦凍くんだったみたいだが、氷の個性だけでナンバーワンヒーローを目指すことも結局は父親の望み通りなのではないかと考えると全部が嫌になって、思わず家を飛び出してきてしまったらしい。

 

親としてはろくでもねぇエンデヴァーこと轟炎司に反発して家出してきた家出少年となる轟焦凍くんは、飯が美味かったことに礼を言うと出ていこうとしたが、行く宛がある訳ではない轟焦凍くんには「別に好きなだけ此処に居てもいいから」と言っておく。

 

迷惑をかけるから、と渋っていた轟焦凍くんを俺とスネックにニャースで畳み掛けるように説得しておき、とある世界の自称天才霊能力者が言っていた言葉を轟焦凍くんに伝えておくことにした。

 

「嫌なときはな、逃げたっていいんだよ」

 

そう伝えておくと逃げることを良くないことだと考えていた轟焦凍くんは、逃げてもいいと肯定されたことが初めてだったのか「そうか、逃げてもいいのか」と、目から鱗が落ちたかのような顔をしていたな。

 

この日から轟焦凍くんという同居人が増えたうちの家。

 

とりあえず蕎麦が好きな新たな同居人の為に、スネックが粉から蕎麦打ちが出来るように頑張り始めていて、日々努力を積み重ねた結果、1年後にはプロ並みの蕎麦が作れるようになっていたスネック。

 

その頃にはうちの家で過ごすことにも慣れていた焦凍くんは、簡単な料理なら自分でも作れるようになっていた。

 

人里離れた場所にある一軒家といったうちの家から出なかった焦凍くんは、エンデヴァーに発見されることもなく、穏やかな時間をこの家で過ごしていたことで、表情も大分軟らかくなっていたな。

 

まあ、子どもにはできるだけ楽しそうに笑っていてほしいと思うが、家庭環境がろくでもない轟家では、焦凍くんはあまり笑えていなかったのかもしれない。

 

今は、なんとか普通に笑えている焦凍くんは、美味しい蕎麦を食べた時には笑顔を見せてくれていた。

 

焦凍くんの逃げ場に、この家がなれていたなら、俺としては嬉しいところだ。

 

嫌な相手や嫌な場所が、本当に嫌なときは、別に逃げたっていいだろう。




ちなみに轟焦凍くんが家出してる間に、荼毘になる前の轟家長男が家に戻ってきていて、轟炎司と対面していたりします
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