やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
次の日、八幡と茜は眠い目を擦りながら部室へ向かっていた
八「ふぁ〜…眠い…」
茜「ふぁ…移った…ハチはまだマシだよ、授業中寝てたんだから」
八「仕方ねぇだろ?あんなの読まされたんだ。お前も寝ればよかったのに」
茜「授業遅れたら取り戻すの大変だし…遅れたら誰がハチの数学見るの?」
八「……すんません」
茜「よろしい」
部室に着いてドアを開けると椅子に座って目を閉じる雪ノ下が居た
入ってきたのに気が付いたのか雪ノ下はゆっくりと目を開き八幡と茜の事を見る
雪「来たのね」
八「まぁな、お前も眠そうだな」
雪「そうね。ほぼ徹夜明けよ」
八幡と茜が定位置に座ると部室のドアが思いっきり開かれた
結「やっはろー!あれ?みんな元気ないじゃん!」
茜「由比ヶ浜さんうるさい。あの小説読むのにみんなして徹夜したんだよ?由比ヶ浜は元気だね」
結「あ、あー…確かにあたしも眠いかも」
雪「読んでないのね?」
八「今からでも読んどけ」
すると由比ヶ浜はブツブツ言いながら椅子に座り鞄から原稿を取り出しペラペラと見始めた
それから少ししてまた、部室のドアが開かれた
材「またせた!早速だが感想を頼む!」
そう言って材木座は八幡と茜の対面側の椅子に座った
雪「そうね、申し訳ないのだけれど私はこういったものを呼んだことがないの」
材「かまわん!凡俗の意見も聞きたいところだったのでな、好きに言ってくれたまへ」
雪「そう、ではまずつまらなかった。読むのが苦痛でしかなかったわ」
材「ふげぇ!」
床に倒れ込む材木座
雪「文法がめちゃくちゃだしなぜいつも倒置法なの?「てにをは」の使い方知ってる?そして未完成なものを人に読ませないでもらえるかしら、文才以前に人としての常識を持ちなさい」
材「ぐふぅ…」
雪「次、由比ヶ浜さん」
結「あ、あたし?!えっと、難しい漢字たくさん知ってるね!」
材「へぽぉ!!!」
結「え!あたしまずい事いっちゃった?!つ、次ヒッキー!」
材「は、八幡。お主なら分かってくれるよな」
八「ったく仕方ねぇな…」
そう言って八幡は材木座に近付き優しく肩に手を置く
材「は。はちま
八「で?あれなんのパクリ?」
材「ふぎゃぁぁぁぁ!」
雪「容赦ないわね…」
結「ヒッキー…」
八「いいんだよ。ほら最後は茜だぞ」
茜「うん」
材「お、お嬢…」
茜「努力してるのは分かったし、どういったものが書きたいのかはよくわかった。誤字脱字が目立つし訳わかんないところでヒロインが服を脱いだりしてるところもあった。正直驚くほどつまらない」
材「…」
材木座は膝を着き項垂れた
茜「でも熱意は伝わった。多分ハチもだよね?」
八「ん?あぁ、まぁな。問題なのは熱意と実力が見合ってない。国語、特に現文を頑張ってやれ」
材木座は無言で頷いた
その状態でおおよそ5分ほどの時間が経つと、不意に材木座が立ち上がった
材「また読んでもらえぬか?」
雪「これだけ酷評されたのに?貴方もしかしてM?」
材「違うわい!……嬉しかったのだ。」
結「…Mじゃん」
材「そうではない。酷評されてもういっそ辞めちゃおうかな?むしろ我以外全員爆発四散しろと思ったが…それでも読んでもらえたことが嬉しかったのだ」
八「…いいよ。また持ってこい。雪ノ下構わないだろ?」
雪「……そうね、でも次からは完成品を持ってきなさい。いいわね?」
材「うむ!では失礼する!」
材木座は部室を後にした
雪「所で彼のあの話し方って一体なんなの?」
八「あ?アレは中二病って言ってな」
八幡と雪ノ下が会話する中、茜と由比ヶ浜が二人に聞こえないくらいの声量で会話し始めた
茜「ねぇ由比ヶ浜さん、どうして材木座が「もう一度感想を言って欲しい」なんて言ったかわかる?」
結「Mだからじゃないの?」
茜「はぁ…違うよ。答えは「本気だから」だよ。」
結「本気?」
茜「そう、材木座は「本気で小説を書くのが好き」なんだよ。好きだからたった1度の挫折で諦めない、諦められない。」
結「…」
茜「努力の方向を間違えなければ必ず実を結ぶんだよ……多分ね」
その後、由比ヶ浜が口を開くことはなかった
最後の蛇足感は否めないかなと思います。
作者はそんなことわかってます!分かっていても書きたかった!後悔はない!(トオモウ)