灰被りの蜘蛛 作:BNDに脳を焼かれたやつ
ある日の深夜のことだ。トニーさんもペッパーさんも仕事で外にいるうちに、私は密かに行動を開始した。
「さあて、カレン。今から君の中身を見せてもらうよー?」
F.R.I.D.A.Y.が何のつもりでカレンにアクセス許可を与えたのかは不明だが、それは悪手だったといえよう。なぜならカレンのメインサーバーはF.R.I.D.A.Y.と違ってこの家の地下室にある。私が引っ越すときに持ってきたのだ。だからこうして。
「はい、ハッキング完了」
有線でちょこちょこっとパソコンに繋げたら、私が自力で侵入できちゃうからね。これでも私、普通の高校生よりずっと頭が良いんだから。長年自作スーツで戦ってきたのは伊達じゃないよ。IQだってネットに転がってた診断テストで調べたら250超えてたし……本当かどうか知らないけど……。
「さてと、トニーさんから奪ったデータはこれかな? 違う、これペッパーさんの写真のフォルダだ。じゃあこれかな? いやこれは私の写真のフォルダか。こっちは? こ、こっちは私とペッパーさんの家族写真!? トニーさんペッパーさんと私のこと好き過ぎでしょ!」
膨大なデータ群の中から、私の体に関連しそうなファイルを探す。すると。
「見つけた」
最近更新されたばかりのファイルが見つかった。暗号化されてるけど、問題ない。私なら解け……解け……ない! なんだこれ厳重すぎるぞ!?
「でもこの暗号化アルゴリズム、どこかで見たことあるような……?」
厳重だが、どこか既視感を覚えた。そしてすぐに思い出す。それは私がかつて、父の残したUSBメモリを解析したときに解いた暗号化パターンと酷似していたから。
どうして父の残したUSBメモリと同じパターンで暗号化されていたのか、その答えはすぐに分かった。
「これは……」
ファイルの中にあったのは、トニーさんが更新したであろう、私の体の検査結果について記したつい最近の資料と。
『異種間遺伝子交配実験及び治験記録』と題された、私が生まれるおよそ三ヶ月前から始まった実験記録だった。
履歴を見るに、本来削除されていたものをトニーさんが無理やりサルベージしたものらしい。
「嘘でしょ……」
そして、そこにはこう記録されていた。
『実験対象者、メアリー・パーカー』、と。
『この実験は非公式なものだ。なにせ、私の個人的な事情により十分な安全対策もなしに行われるものだからな』
『大丈夫よリチャード。そう肩を張らないで』
映像に映っていたのは、父リチャードと母メアリーの姿だった。そして特筆すべき特徴として、母のお腹が大きく膨れていたのが見て取れた。
『だが、本格的な人体実験はこれが初めてなんだぞ。何か副作用があるかも……』
『理論上は問題ないわ。それにマウスの実験でも問題はなかった。そうでしょう?』
不安そうな父に母が笑いかける。緊張が少し解れたのか、父は実験の趣旨を語り始めた。
『私の妻、メアリーは見ての通り赤子を身籠っている。妊娠七ヶ月といった具合だ。だが、問題があった。先日医者に言われたんだ。妻は先天的に体が弱く、そして生まれてくる子はその性質を引き継いでしまい、結果的に死産となる可能性が非常に高いと』
父はカメラに向かって言葉を紡いでいく。
『堕ろすべきだと言われた。赤子は九割の確率でただの肉の塊として生まれ、母親もまたそれ以上の確率で死に至るだろうと』
『だけど、私はそんなの嫌だって言ってやったわ。この機会を逃せば、もう私には子供はできないかもしれないんだもの』
そう言うと、母は大きくなった自分のお腹を愛おしそうに撫でた。私は彼女のことなんてちっとも知らなかったけど、その顔を見れば紛れもなくこの人が母親なんだって実感できた。
『とにかく、私たちは第三の手段を選ぶことにした。母子ともに死ぬだろう無謀な出産ではなく、子供を堕ろすことでもなく、二人とも助かる方法を』
そう言うと、父はカメラに向けてガラスケースを映し出した。中では、一匹の蜘蛛が巣を張っていた。
『私が研究する蜘蛛には、驚異的な治癒能力がある。そこで私は考えたんだ。この能力を人にも転移できれば、妻も子も無事に生きることができるのではないかと』
彼の目は希望に満ち、輝いていた。それはそうだろう。これから彼は家族を救うと同時に、自らの夢すら叶えてしまうのだから。
『先ほども言った通り、人に蜘蛛の遺伝子を投与するのは初めてだ。本当ならばもっと段階を踏みたいのだが、生憎他に被検体を探して、上から許可まで取って、実験してなどと悠長にしてる時間はない。どれだけの治癒能力を得ても、お腹の子が死んで流れてしまっては蘇生は不可能なのだから』
そりゃそうだ。どれだけ優れた技術でも、死んだ人間はもとには戻らない。今の時代、記憶をコピーしたクローンなら作れるかもしれないが、生まれる前の赤子ならそれも土台無理な話であった。
『メアリー、準備はできてるか?』
『えぇ、大丈夫よあなた』
かくして、すべて灰と消える実験は始まってしまった。
初めのうちは、順調だった。血清を打った母はみるみるうちに顔色が良くなり、お腹の中の子もすくすくと成長していった。
『あぁ、女の子よ……!』
『良かった、本当に良かった……!』
そして、私が生まれた。男の子ならピーターだったが、女の子だった私はペトラと名付けられた。だが私の姿はすぐに画面から消え、ベンおじさんに預けられた。
この頃の記憶は私にはない。正確には、かすかな記憶は残っていてもほとんど忘れてしまっていることだろう。誰しも、生まれたばかりの赤ん坊の頃に親に抱かれた記憶なんて持ってないのだから当然だ。
覚えてるのは、これより前の微かな魂の名残か、これより後の人生だけだ。
『実験記録、100日目に到達した。無事に出産を終えたメアリーに異常は見られない。むしろ元気が有り余ってるくらいだ』
そして、私が消えても記録は続いた。地獄が始まったのは、それからだった。
母は、徐々に正気を失っていった。それと同時に人間としての形も。
『りちゃ……あど? ドコ? ドコにいってしまっ……タノ?』
『メアリー、頼む。返事をしてくれ……!』
血清の投与から150日後、その頃には母は人ではなく、人の形をした蜘蛛になってしまっていた。
父は仕方なく彼女を強固な牢に閉じ込め、彼女を元に戻す道を模索した。蜘蛛の遺伝子を抑制し、人の遺伝子を優勢にする方法を。
けれど、それを達成するのに必要な時間はもう残っていなかったのだ。
『会社の方針で、私の研究が軍事転用されることが決まった。人に蜘蛛の遺伝子を投与し、特別な兵士とするらしい』
絶望を浮かべた父がカメラの前でそう言った。そんな彼の後ろでは、もはや母ですらなくなってしまった何かがしきりに牢を揺らし、うめき声をあげている。
『わ、私には責任があるっ。妻を怪物に変えてしまった責任が。この怪物を世に出さない責任が……!』
狂気の籠もった瞳で、彼はガソリンか何かを床に撒いていく。その目からはとめどなく涙が溢れていき、頬を伝って地面に落ち、床に広がった燃料と混ざり合った。
『すべて、燃やす。研究も、妻も、自分も、ここにある何もかもを!』
空っぽになったポリタンクを投げ捨て、彼はライターを手に取った。
『だが……私には、一つだけやり残したことがある。娘のことだ』
虚ろな目で、彼はかつて母だった怪物がいる牢へと近づいていく。
『私は、ペトラの父親になってやることができない。彼女を愛してやることも、そして……万が一、万が一彼女も怪物になってしまったとき! 殺してやることすらも!』
それから彼は、ポケットから取り出した鍵で牢の扉にかかった大きな南京錠を外した。
『すまないペトラ。君が怪物としてこの世に生み出されてしまったのだとしたら、それはすべて私の責任だ。せめてそうなる前に私が君を殺してやるべきだったのに……兄の家で安らかに眠る君を見て、私は君を殺めることができなかった』
牢の扉が乱暴に開かれ、中から怪物が飛び出した。それと同時に、父が手に持つライターがパチパチと火花を散らす。
『この映像もすべて削除されることになっている。だから願うことしかできないが……どうか君は人のまま死んで──』
父の頭が怪物に貪り食われたかと思えば、次の瞬間映像が炎に呑まれて停止した。ガソリンだけでなく、可燃性のガスも撒いていたのかもしれない。最後の爆発は、そうでなければ説明がつかないから。
「……ぁ……あぁっ」
口から情けない声が漏れる。私は救いを求めるかのように、トニーさんが記録した研究データを開いた。
そこには、私から採取した血液のことが記されていた。
実験の結果、以下のことが分かったそうだ。ペトラ・パーカーの細胞は、まるで蜘蛛の遺伝子と共に生きることが前提のような作りとなっており、蜘蛛の遺伝子を無理に抑制し続けると。
「『最終的に、細胞が死んで絶命する』……か。そりゃ、そうだよなぁ。蜘蛛の遺伝子がなかったら私は生まれてこなかったんだから、それを停止したら死んじゃうよなぁ。はは……」
私は腰を抜かし、まるでトランプの城が崩れるかのように弱々しく地面に座り込むと、乾いた声で笑った。もう、笑うしかなかった。
現状、蜘蛛化を遅らせることには成功している。だが、根本的な治療には至っていない。蜘蛛化を完全に停止することはできないし、蜘蛛の遺伝子を排除することもできない。従って導き出される私の寿命は……あと、数年ほどしかなかった。
「……F.R.I.D.A.Y.とカレンの二人が言った通り、見るべきじゃなかったな。知らないままでいれば、少なくとも」
残り数年は、幸せに暮らせたかもしれないのに。
「いやだなぁ。あんな、人を食うような怪物になんて、なりたくないなぁ。でも、死ぬのも嫌だなぁ」
あぁ、どうしてこんなことになってしまったんだろうか。せめて、せめて一年前であれば、まだ何の憂いもなく死ねただろうに。
だというのに馬鹿な私は、また性懲りもなく大切なものを手に入れてしまった。大切なものは必ず失わなければならないと分かっていたはずなのに。
「……もう、どうすれば良いのか、分かんないよ」
死ぬべきだった。人でいられるうちに、私は自ら命を絶つべきだった。
だけど、それをするには、私はもうたくさんのものを抱えすぎてしまった。色も、温もりも、愛すらもこの手にある。それをもう一度手放せるほど、私の心は強くなかった。
だから、私は別の道を選ぶことにした。
「もしもし、トニーさんですか。夜分遅くにすいません。話がしたくて電話しました」
第三の道を。私が怪物にならず、そして死ぬことにもならない道を。
「データを見ちゃいました。時間がないんでしょう? 私にも研究を手伝わせてください」
父と母が、かつてそうしたように。
2017年、冬。
窓の外ではしんしんと雪が降り積もり、凍った湖が太陽の光を反射して輝いている。こうも冷える冬というのは珍しい、とはトニーさんの言葉だった。
「だから何度も言っているでしょう。彼女は復帰しませんよ、ロス長官。既に彼女は協定から離脱しました。あぁ、そのうるさい口を良い加減閉じてもらえますか。そもそも、あなたは彼女にどんな仕打ちをしたのか忘れたんですか? FBIやSWAT、そして協定機関内部からも裏切り者を出し、彼女を引退まで追い詰めたのはあなたですよ、ロス長官。どうです? 皮肉にも全てキャプテンの言った通りだ。組織としての信用を失って、こうなってる」
家の外で、トニーさんが長電話をしている。相手は恐らくロス長官だろう。どうやらスパイダーマンとしての私に戻ってきてほしいみたいだった。
当然だ。だってヴィジョンさんは相変わらず連絡がつかず、トニーさんは私の体のことで忙しい。ソコヴィア協定の中で元気に動けるのは、もはやローディさんしかいないのだから。
まぁ、私もトニーさんもローディさんも今こうして一緒に過ごしてるんだけどね。だって今日はクリスマスだし!
「あぁ、なら代替案を出しますよ。僕は口うるさいだけで会議を遅延させる老人じゃないのでね。キャプテン一味の指名手配を解除し、表社会に復帰させる。どうです? 素晴らしい案でしょう? あぁ、礼は良いですよ。どうも、それじゃあ」
そう言って乱暴に通話を切ると、トニーさんは「寒い寒い」と言って家の中に戻ってきた。わざわざこんな寒い中外で電話してたのは、私に聞かせまいと気を使ってくれたのだろうか。だとしたら、ちょっと嬉しい。まぁ、声はダダ漏れだったんだけど。
「よし、煩い上司を黙らせたことだしパーティーの続きと行こうか。次にプレゼントを開けるのは誰だったか?」
ウキウキした様子のトニーさんには残念ながら、次に手を挙げたのはローディさんだった。
私、トニーさん、ペッパーさん、ハッピーさん、それからローディさん。トニーさんと親しいメンバーが集まって、仲良くクリスマスツリー周りでプレゼントの開封式をしているのである。
ちなみにペッパーさんにはローディさんから高そうなお酒が贈られて、私はハッピーさんからカメラを貰った。
「俺だぞトニー。さてさて、俺にプレゼントをくれたのは……ペトラか! こりゃ嬉しいね、トニーよりもずっと期待できそうだ」
「おい、そりゃどういう意味だローディ。僕がプレゼンターだと不満があるのか? 君のスーツは誰が作ってやったと思ってる?」
トニーさんの軽口はどこ吹く風で受け流し、ローディさんは私が送ったプレゼントを開封した。
「これは……まさか武器か?」
「はい。ローディさんが好きなのは何かトニーさんに聞いたら『
ローディさんがニヤつくトニーさんの足を無言で蹴った。仲良いなぁ、相変わらず。
「いや、嬉しいよ。けどまさか女の子からこんなものを貰うとは思ってなくてな。仕様について聞いても良いか?」
「はい。それは
「効果は僕が保証する。彼女は才能あるみたいだからな。僕に似たんだろう」
「武器を作る才能? もう、そんなの似てなくて良いわ」
暖炉の側で安楽椅子に揺れるペッパーさんが、私を抱き寄せてそう言った。
「非殺傷の拘束武装か。良いな、これ。リパルサーだと最低出力でも人を吹き飛ばすし、丁度何かないか探してたんだ。大切にするよ」
「いや、大切にはしないでちゃんと使うべきときに使ってくださいよ!」
「おっと、そうだったな」
武器を出し惜しみして負けちゃったなんて笑い話にもならないからね。
「さて、それじゃあいよいよ僕の番か。送り主は消去法でペッパーか。嬉しいね、さて中身はと……」
それからハッピーさんにはトニーさんから車の鍵が贈られて、そしていよいよ大トリのトニーさんの番になった。彼が愛しの奥さんから贈られたプレゼントボックスを開けると中には……?
「なるほど、『空気』か。良い贈り物だな? 吸ってみても良いかな?」
何もなかった。なんて、そんなわけもなく。
「違うわトニー。あなたに贈るものは形がないものだったから、そうするしかなかったの」
「なるほど? 形のないものか、当ててみよう。僕へ詩を書いたとか?」
「違うわ。あなたに贈るのは報告よトニー」
そう言うと、ペッパーさんはお腹を擦りながらゆっくりと立ち上がって告げた。
「子供ができたの。どう? 嬉しいでしょう?」
「なんだって!? ……いや、すまない大声を出したりして。けど、本当に?」
煩くて思わず耳を塞いでしまった。こんなに腹から声を出したトニーさんは初めてだよ。
「ええ、嘘なんてつかないわ。でしょ、ハッピー?」
「はい、ボスはちゃんと妊娠三ヶ月ですよトニー。俺が病院に付き添った証人です」
「僕じゃなくてハッピーと病院に行ったのか?」
「だってサプライズにしたかったんですもの。他に知ってたのはペトラさんだけ。サプライズ大成功ね、ハイタッチしましょうか」
「いぇーい」
私はペッパーさんと両手を合わせてハイタッチした。その横でローディさんが頭に手を当て項垂れている。
「しまった、酒じゃなくてベビー用品にするべきだったな」
いや、あなたは知らなかったんだからしょうがないでしょ?
「……とにかく、最高のプレゼントだ。君を抱き上げて空を飛んでしまいたい気分だけど、そうするとお腹の子に悪いから抱き締めるだけで満足しておこう」
「あら、いつの間にか我慢が上手になって」
二人が互いの想いを確かめ合うようにハグする。私はそれをまるで幸せをお裾分けしてもらったような温かな気持ちのまま見守った。
「ペトラ、君も来てくれ」
「ええ、あなたもお姉さんになるんだから」
「え、わ、私もですか?」
手招きされて、のこのこと近づいてハグに巻き込まれてしまった私。
でも、そっかぁ。私はこれから生まれてくる子供の姉になるのか。そう思うと、なんだか急に気が引き締まるな。
未だ世界を知らぬ弟か妹、その子とは血が繋がっていないけれど、できればちゃんと姉として接してやりたいな。メイおばさんが、血が繋がらずとも私に家族として接してくれたように。
「よし、それじゃあケーキ食べる前に写真撮りましょう! ハッピーさんがくれたこのカメラでね!」
それから、私たちは並んで写真を撮った。カメラに映る私は、それはそれは幸せそうな顔をしていた。
何も不満はなかった。あとはもう、私の体を治療するだけだった。そしてそれも大丈夫、絶対できる。だって私とトニーさんは天才だ。ウルトロンだって倒したし、ヒドラの残党だって壊滅させた。
二、三年もの時間があれば、私は普通の人になれる。
その、はずだった。
そして、その日はやってきた。
「トニー・スターク、私はドクター・ストレンジだ。宇宙の命運がかかっている、共に来てもらいたい」
輝く円の向こう側から現れた、マントを羽織った謎の人と、ブルース・バナー。その呼びかけに従って、トニーさんは行ってしまった。
「私も行く」と言ったけれど、彼は静かに首を振って、それから「君は家で待っていてくれ」と言った。
「ペッパーさん。トニーさんは、大丈夫ですよね……?」
「大丈夫よ。あの人はいつだって、最後には帰って……っ」
「……ペッパーさん? ペッパーさん!? な、なんで! どうなってるんですかそれ!」
「ごめん……なさい……」
「やだ、だめだよ! なんで、体が……消えっ、消えて……!?」
2018年、春。ニューヨークが襲撃を受けて。
私の義父、トニー・スタークは。
ヒーローとして、世界を守ろうとして、帰ってきませんでした。
そして。
「ああ」
私の義母は、私の大切な人たちは、それから世界の半分までもが。
「ああ……!」
私が戦いを放棄したせいで、灰になってしまったのです。
「ああああああ──ッ!!!」
「いいや、まだだ」
未曾有の事態に、今も各地で
「カレン、電話をかけろ。ロス長官か、彼が無理なら……とにかく、誰でも良い。しかるべき場所に、連絡しろ。要件は、そうだな」
だって私は
「ダメージコントロール、とでも伝えておいて」
スパイダーマンなのだから。