「それじゃあ私達は昨日の続きの探索をしてくるから、2人はゆっくり休んでて」
食事を終えた後、ハイエルフはゴブリンスレイヤーと神官にそう言い残りのメンバーで昨日ゴブリンスレイヤーがぶつかった石棺に隠された隠し通路の先へ進む。
「途中のゴブリン達はどうする?前みたいに一旦放置にするか?」
「敵の首魁も此方の情報を握っている、下手に見逃して小鬼殺し殿達が不在なのを勘付かれるのは不味いと愚考致しまするが」
「儂も賛成じゃ、あの娘っ子もおらん事じゃ、雪崩の様に押し寄せられてぺしゃんこと言うのは避けたい」
「じゃあ見つけたら即時潰すって事で」
取り敢えずの指標を決めた一党は隠し階段から降り度々遭遇するゴブリン達を倒しながら進んでいく。
やがて何やら光を放つ鏡がある部屋に辿り着く。しかし一党が注目したのはその鏡ではなくその手前に陣取る明らかにゴブリンとは違う怪物。
球体の様な姿をしているがその正体は部屋の出入り口を監視する様に睨む目玉とメデューサの頭の様に何本も触手を生やしその先端にも目玉が付いた化物。
「これは下手に踏み込まない方が良いな」
「拙僧も同じ意見です。しかしかと言ってそれだけでは何の成果もないと同じ」
「ならモンスターだな、スライムマデュラに部屋に侵入させる。あの目玉が属性攻撃を仕掛けてくるなら意味は無い、状態異常系も無効にする、デバフ系は効くがその程度ならスライムマデュラに支障はない」
「そのスライムは相変わらずやる事がえげつないな」
「そうか?」
「考えても見ろ、あらゆる術は傷を癒し生半可な攻撃は何百何千と繰り返さねば致命傷に至らせん、その間に他の怪物はバンバン術を放って来る。考えただけでもゾッとせんわい」
「……………………確かに、まぁ良いや、行けスライムマデュラ」
調教師が命令を飛ばしスライムマデュラが一歩部屋に踏み込んだ瞬間、目玉の化け物が一斉にスライムマデュラを睨み触手の目から無数の熱線が放たれる。
「熱線、成る程、それなら確かに属性攻撃でも物理攻撃でも無いな、だが貫通力に反して範囲が狭い、その程度ならスライムマデュラの敵じゃないが」
調教師は主軸とも言える最も大きな目玉が何もしていないことが気に掛かった。
「まさか、スライムマデュラ【メラガイアー】だ」
調教師がスライムマデュラに命令するがスライムマデュラは何が何だかと言った様子で一向に実行しようとしない。
「どうなっとる?」
「恐らく術が使えないんだろう」
「【
「多分な、最強のモンスター達に全力を出させれば勝てない相手じゃないがどうする?」
「その辺りもかみきり丸とあの娘っ子に相談した方が良いじゃろうな」
「なら撤退だな、無理をして下手に状況を悪化させたくない」
「何よ、ここまで来て帰るの?」
「調教師殿のお言葉通り、ここで騒々しくやって小鬼ばらに勘付かれるのも不味いでしょうや」
「分かったわよ」
こうして一党は一度撤退しゴブリンスレイヤー達に相談する事にした。