隊長代行 日番谷冬獅郎 作:空座町 町内会
中央四十六室。それは日本尸魂界の実質的な支配者であり、日本尸魂界全土から選ばれた40人の賢者、6人の裁判官からなる日本尸魂界の最高司法機関である。始まりは約1000年前、護廷十三隊総隊長である山本元栁斉重國が「やっべ!!ワシ、政…まったくわからん」という訳で始まった所だ。しかし、そんな中央四十六室は…日本尸魂界が千年間…文化的な進歩が無かった影響か、一種の独裁に近い形になっており…
『お前、ムカつくから死刑』
『お前、キモいから弁護認めません』
『俺達が頂点、言うこときけよ?さまなくば死刑』
とこんな感じに無能老害軍団と成り果てており、仮に今の四十六室が全滅しても次の四十六室候補も傲慢無能くそ爺の集まりであり、無能の塊である。事実、働く死神や貴族が住まう靜霊廷や庶民が暮らす流魂街は鎌倉~江戸中期ほどで文明が停まっており…電気や水道なんて有るわけがない。まあ、靜霊廷の一部は文明が発達しているが…流魂街に関しては中央四十六室の爺どもがわざと物資を渋ってスラムにしてるのだろう。
「他愛ない。所詮、権力しか取り柄がなく、口で威張ることしか出来ない腐ったミカンだったな」
だが…そんな中央四十六室はこの日を境に全滅していた。全員が急所である首の動脈を斬られており、一撃で死んでいる。もちろん、中央四十六室には常に護衛が居るのだが…その護衛は機能していなかった。当然だ、その護衛や護廷十三隊などに連絡する係りは全員…とある人物の手で完全催眠にかかっているのだから。
「藍染隊長。終わりましたか?」
「終わったよ、葉鶏頭(ハゲイトウ)。それじゃあ、行こうか」
中央四十六室を粛清したのはもちろん、ヨン様のような出で立ちの眼鏡をかけた優しそうなイケメン 藍染惣右介。そして、彼の側に立つ…藍染の持つ斬魄刀『鏡花水月』の力で影武者を務めるハゲ頭こと葉鶏頭さんである。
「これで我々は中央四十六室が生きていると護衛に、鏡花水月の暗示をかける。そして鏡花水月の力で我々が様々な死神に命令を出し、朽木ルキアを亡き者にして崩玉を手に入れる。
葉鶏頭、君は変わらず…私の影武者を頼む。先ずは志波一心…いや婿入りしたから黒崎一心か。黒崎一心が空座町を離れるように、別の町に改造虚を放ち…彼を応援に向かわせる。その後、別の改造虚を黒崎家に差し向けて…朽木ルキアと黒崎一護を引き合わせる。なに、朽木ルキアでは改造虚には勝てないから、彼女は間違いなく黒崎一護に力を譲渡するさ」
だが、この一週間後。藍染様の計画はイギリス尸魂界ことリバースロンドンからの使者が来日することに備えて、中央四十六室が生きていると思って乗り込んで釘を指すつもりだった冬獅郎、そして山本爺さんの手で完全崩壊してしまうのだった。
「これがリバースロンドンの町並?お洒落なお店が沢山ある!!」
「本当にね!このお酒も美味しそう!!」
「日本の尸魂界と違ってテレビもあるし、凄いや!!ハリポタと現世が合体してる!!」
一週間後。藍染様がウキウキで『朽木ルキア抹殺計画』を推し進めている頃、十番隊の冬獅郎、千冬、雛森、そしてサボり魔の乱菊さんは冬獅郎が取り寄せたリバースロンドンの資料や観光パンフレットを見ていた。
リバースロンドンはイギリスの尸魂界なのだが、イギリスは日本と違って人の魂魄から虚は発生せず…様々な動物や無機物の魂からドラゴンと呼ばれる虚と≠な存在が発生し、そのドラゴンを資源として活用しているのだ。繊維、発電、食料、薬の原料、農業、移動の乗り物などなどにドラゴンを活用し、ドラゴンと共存関係にある。もちろん、危険もあり…負の感情を注がれると…日本の虚のように無差別に人を襲う怪物になるのだ。そのため、イギリスでは霊力のコントロールが出来ない人や素人が勝手に触らないように…ドラゴンに触るには原則 資格が必要である。
「向こうの虚…ドラゴンとも共存してるし、資源としても活用。まあ、日本とイギリスでは宗教や死後の価値観の関係なのか、俺達の知る虚は現れないからな」
しかし、イギリスの尸魂界ことリバースロンドンと日本の尸魂界こと靜霊廷&流魂街は明らかな違いがある。それは…
「「「「日本の尸魂界、文明停まりすぎだろ!!」」」」
圧倒的な文明と文化の進歩である。日本の尸魂界では中央四十六室のくそ爺達の嫌がらせもあり、法律の進歩なし!!流魂街の文明進化なし!!お陰で中世から1ミリも進化しておらず、下手をすれば千年間変化無し。
そんな日本と違ってイギリスの尸魂界は現代社会と全く変わらない処か…鬼道…向こうでは魔法やドラゴンとの共存もあり、凄く暮らしやすそうで様々な文明的な娯楽も揃っているのだ。
「ねぇ?これ大丈夫?イギリスジェントル、ドン引きしない?」
「それもそうだけど…四十六室が変な言いがかりもしそうですし…」
上から千冬、雛森の心配だ。流魂街は手入れがされていない放置されたスラムと言えるところもあるし、文明が停まってる。靜霊廷でも中央四十六室がいつも通り権力を盾に偉そうにして外交破綻の危機も存在するのだ。
とは言え、日頃から虚に対して戦っていたり…冬獅郎が千冬を連れ帰るまでは現世のドラマ『白い巨塔』ぐらいギスギスしていた護廷十三隊。中央四十六室からの指示で仮にイギリスと日本尸魂界の戦争が起きても、山本総隊長という老いたとは言えぶっ壊れの強さを持つ老兵、そして日番谷冬獅郎を筆頭とした新世代の若い死神のこともあり、日本尸魂界が勝つことは間違いない。だが、口で威張ることしかしない老害と違って、山本総隊長率いる護廷十三隊は戦争なんてしたくないのだ。
「その為にも、俺が総隊長と共に中央四十六室に釘をさしてくる。お前達は俺が戻ってくるまで、パンフレットや特産品の資料を読んでいてくれ」
冬獅郎はそう言って、隊舍を出て山爺と合流しに向かった。
「すまんの。無理を言って」
「いえ。大丈夫です」
一人の杖に擬装した最強の斬魄刀を持つ、お髭が凄い老人 山本総隊長と共に冬獅郎は自分と山本総隊長以外の時を凍結させて、中央四十六室が待つ場所に向かう。
道中の護衛も多分問題なし。まあ、時が停まっているから動きを一切見せないが。ここまでは怪しいところは一切なく、行く手を阻む扉を全部開けて最深部である老害どもの会議場に向かう。だが…そこでは…
「「こっ…これは!?」」
中央四十六室は何者かの手で死後数日が間違いなく経過しており、何処から涌いたのか…死んで尸魂界にやって来た蛆虫やシデムシと言った自然界のスカベンジャーが死体の上を動き回っている。老害達の死因は頸動脈を一撃で斬られており…吹き出した血液は黒く変色してカピカピに乾いている。
「中央四十六室…ゲフンゲフン!!くそ老害達が全滅している!!」
「それに…血の状態、腐敗具合から死後数日は経過している」
何者かの手で数日前に中央四十六室は皆殺しにされたのだ。しかし、つい先日にも中央四十六室から「朽木ルキアを現地駐在員として派遣しろ」などの指令が出ていた。つまり、中央四十六室を皆殺しにして…表向きは生きていることにして、様々な裏工作を行おうとしているやからが居るのは間違いない。
それに今思えば席官でもない朽木ルキアを単独で現世に駐在員として派遣など、本来はあり得ない。これは間違いなく、中央四十六室に成り変わった誰かがルキアを暗殺する筈だ。
「待て、先日にも四十六室から指示が出ていた筈じゃ」
「だとすると、四十六室を皆殺しにして…裏で尸魂界を操ろうとしていた人物が居ると…」
「必ず、この付近にその関係者が居る筈じゃ!日番谷、まだ時は停められるな?」
「はい。可能です」
「探すぞ…その人物を!」
しかし、中央四十六室を皆殺しにして裏工作をしようにも、誰かが中央四十六室の振りをしなければならない。だとすれば、この付近に誰かが居る筈だ。
それも1人だと逆に怪しまれるため、必ず2人以上の複数人で交代しながらだ。影武者を使っていたことから藍染惣右介がもっとも怪しいが、他の人物の可能性もある。
「居ました!!」
「やはりか!!」
そして…その人物はかつての藍染惣右介の部下であり、現在は三番隊の隊長を務める男 市丸ギンである。当然、時は凍結してるので市丸は冬獅郎と山本総隊長に気付いておらず、フリーズしている。
「市丸ギン!?」
「市丸は藍染惣右介のかつての副隊長じゃ。藍染惣右介がハゲている影武者を使っているなら、確実に藍染惣右介も黒じゃな」
市丸ギン確保。
「ところで、日番谷よ。時を解凍しても、コイツの時だけ凍結とかできるかの?」
「ええ、出来ます」
「宜しい。お前さんは千冬を連れて、朽木ルキアの救援に向かうのじゃ。最悪の可能性は人工虚や改造虚、かつて一心を襲った裏切り者が潜伏している可能性もある」
「了解」
現世
「虚の反応が有ったのは…ここか」
身分は貴族の養子、死神としては一般死神である美少女 朽木ルキアは外見年齢中学生~小柄な高1で停まった美少女死神である。なに、死神の外見的成長が停まるのは素質が高い死神に時々起こることであり…日番谷冬獅郎隊長代行も、精神的な切欠が無かったら小学生で身長が停まってたし…千冬だって中学生(戦時中~戦後初期の平均身長142cm。つまり、小学生高学年!)で成長が現時点で停まってる。
「朽木。遅かったな、そして道中で誰かに襲われなかったか?なかったらいい」
ルキアが現場に到着すると、凍てつき…バラバラに粉々に粉砕された余多の虚を倒した、冬獅郎が居たのだった。
「日番谷隊長!?」
「隊長じゃない、隊長代行だ。俺だけじゃないぞ」
氷輪丸を鞘に仕舞い、冬獅郎は空を見上げる。そこでは…
『ひっぃ!?』
「ヒャッホー!!逃がすわけないじゃん」
身の丈以上…2メートル程の長さを誇る片刃の長剣のような斬魄刀を振り回し、次々と虚を倒す千冬の姿がそこに有った。
千冬の斬魄刀は…黒崎兄弟が母親から母体を通じて遺伝した人工虚ホワイトが斬魄刀と為った物であり、他の死神と違って生まれつき斬魄刀を持っている。名は月影…死神&虚+クインシーの力を宿す千冬の特性を活かすため、唯一無二の変形機能をもつ斬魄刀である。
基本形態である長剣で虚を両断し、次の虚に向けて月影を振り下ろす…その瞬間、月影が変形して大鎌となって虚を両断したのだった。近接向きで基本形態の長剣、中距離+集団向けの大鎌、そして虚閃(またのなをセロ)や虚弾(バラ)などを連続射出するライフルの3形態が有るのだ。
「千冬。セロの出力はほどほどにな」
「了解!」
ガチャン!瞬時にライフルに変型し、銃口からセロをブッパし、残りの虚は瞬く間に片付いた。
「あれ…私の仕事…」
「朽木。お前は一旦、尸魂界に帰るか、隊長の家…クロサキ医院に身を寄せてろ。ほぼ間違いなく、お前は命を狙われている。市丸ギンを含めた、裏切り者の手でな」
「本当に何があったんですかぁぁあ!?」
藍染惣右介、計画第一段階…崩玉回収計画、完全破綻。
「市丸ギン。貴様は我々に対して何をしてくれるのだ?」
激おこの山爺に見下ろされ、解凍された市丸ギンは土下座をしていた。市丸ギンは全てをゲロった。
乱菊さんは幼少期に魂魄の大半を藍染惣右介と愉快な仲間達の手で奪われており、市丸はそれを取り返すため藍染惣右介に近付いて暗殺するチャンスを伺っていたのだ。
早い話、市丸ギンは乱菊さんの為に全てを犠牲にしても、死神達を裏切ることになっても藍染惣右介を殺そうとしていたのだ。
「乱菊を守るためなら、乱菊の奪われた物を取り戻すためなら、自分の命も惜しくありません。これまでもそうして来ました」
「宜しい。今回は不問とする。ただし、ヤツらの情報は我々に伝えろ」
「御意」
市丸ギン、スパイとなる。
史実での二代目 四十六室の爺たち「えっ?上のたんこぶが死んだ?ヒャッホー!!これで我々が権力者だ!!」
しかし、そうはならない。何故なら、これを気に四十六室は完全撤廃。日本尸魂界は三権分立制度へと変わっていくのだ。
四十六室が撤廃されて、流魂街も発展していく。果たして、リバースロンドンからの使者が来る前に間に合うの!?
そして朽木ルキア、黒崎家に居候する。
シロちゃん…いいえシロ様、ヒロインいる?
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雛森さん
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別の女性死神
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イギリスの魔女
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一心「アイツ…恋愛出来んの!?」