隊長代行 日番谷冬獅郎 作:空座町 町内会
日本尸魂界には多くの人材が潜んでいる。建築業、現世の法律の専門家、現世の優良な政治家、学問から衣食住に関わる全てに幅広い知識人が居るのだ。しかし、その人材は1000年以上の長い日本尸魂界で日の出を見ることはなかった。しかし、今では…
「よし!!水力発電所を建築したぞ!!これで電気だけじゃなく、ギアの力で様々なことも出来る。お米の脱穀から、そば粉から小麦粉の製粉まで楽に出来るぞ!!」
「畑や田んぼの整備が出来たぞ!!近くの川の整地も行ったから、これで水害も起きることはなしだ!!」
「住居やお店の建造は任せてくれ!!俺達、建築業の出番だ!!」
「おいおい、俺達、宮大工も居るぜ?」
「城崎市役所の観光課に務めてて、設計士の資格も有るんだ。景観の整った温泉町のような景観デザインなら任せてくれ!!」
急激なピッチで現世の日本が誇る職人の手で、これでもかと言いたげな速度で流魂街の発展が行われていき、鎌倉~江戸中期程度の文明力しかなかった流魂街が僅か2週間で現世基準で中世の町並みが残る観光温泉町のような景観となり、あっという間に現世基準の高度な文明力を得てしまった。
元々、流魂街は日本で亡くなった人や海外で亡くなった日本人が流れ着く。そのために様々な分野で活躍できる人材は非常に多く、腐ったミカンこと中央四十六室が滅亡した今…資材も多く提供されて急激な発展を遂げたのである。生前が農家さんやそれに携わる方々の協力もあり、畑や田んぼも整備されて食事面も一気に改善。別に霊力を使わない人は腹は減らないのだが、食べれない訳ではない。美味しい食事は日本人の力の源なのだ。
そして急激に発展を遂げたのは流魂街の生活水準だけではない。
「護廷十三隊、事務職員大募集!?」
「ボーナス有り、家賃手当て有り、危険手当と任務報酬は有りませんが…基本月収 30万~!?」
「霊力ない人も事務職員として大募集。技術開発局では生前科学者や研究者も大募集、涅マユリ局長や石田博士と共に働きませんか?だって!?」
護廷十三隊では非戦闘員ではないのだが、真咲ママのような事務職員も正式に募集開始。実は真咲ママが十番隊の事務職員になってから、他の隊でも事務職員を欲しがっていたのだが…腐ったミカンこと中央四十六室の嫌がらせでなかなか実現できなかった。しかし、今回の夜明けで正式に出来るようになり、全ての隊で事務職員を募集開始したのだ。もちろん、現世で事務職員だった人は大歓迎である。
そして十二番隊では技術開発局の科学者や研究者も募集。史実では解剖されたりして魂魄さえも無惨になった石田の爺ちゃんこと、石田宗玄…彼は千冬にクインシーの力を教えることを条件に人体実験にされず、生存。その結果、実はBLEACH世界最強の科学者だったこともあり…今ではマユリ様も「博士」と慕うほどの特別顧問になってしまった。日本の科学者は変人変態が昔から多く…常に大募集である。
「のう…長次郎よ」
「はい、元柳斉殿」
一番隊の執務室。そこではかつての教え子である享楽春水に、政治家と行政担当の選別を任せた山爺が、右腕である一番隊副隊長(副隊長なのに隊長の上澄み連中ぐらい強い)である雀部長次郎と共に、リバースロンドンからの視察団をもてなす食事を考えていた。
「やはり和食じゃな」
「何をおっしゃいますか。ここは洋食ですぞ。日番谷も千冬くんも言っていましたでしょう、現世では洋食化が進み…日本食も洋食を加えた物が増えていると」
「しかし、日本食な洋食だとオムライスやエビフライじゃろ?完全に千冬の好きなお子さまセットではないか」
「しかし…和食が彼らの口に会うかはわかりませんし…ハンバーガーはどうでしょうか?一心隊長も、現世の日本ではバーキンやマックが人気だと」
「アメリカではないか。洋食か和食の前に、肉か魚で決めるか」
「そうですね。しかし、畜産は形になってきましたが…市場に出るにはもう少し時間がかかるそうです」
「魚の方が確実かの…」
最強の老人とその腹心である最強クラスのおっちゃんの2人、リバースロンドンの視察団をもてなす食事でめっちゃくちゃ困る。
一方の現世
「という訳で…暫くお世話になります」
朽木ルキア 外見年齢中学生~高1。身の安全もあり、現世の黒崎家に居候。ここなら裏切り者対策でリミッターが外れた特別育児休暇中の一心パパがいるし、藍染惣右介と愉快な仲間達に襲われても死ぬことはないだろう。
ルキアはギガイに入り、尸魂界から持ってきたある程度の着替えなどの少ない荷物を持参してきた。しかし、ルキアが命を狙われているのは分かっているし…それが朽木家当主の妹となると、護衛が一心だけではクロサキ医院が営業中に襲われれば危ない。そこで…
「暫く、僕も現世で暮らすから宜しく!!」
護廷十三隊総隊長の山爺は考えた。ならば、上澄み連中の更に上澄みであり、そこまで偉くなく…リミッターの制限もない人物を護衛として送れば良いと。その結果、黒崎千冬を現世に派遣。千冬はそこそこな着替えと、リバースロンドンに向かう場合に備えて石田宗玄が開発した…普通に斬魄刀も使える特殊戦闘ギガイに入ってやってきたのだ。護衛の序でに、特殊戦闘ギガイのテストも兼ねているのは内緒だ。
「俺も尸魂界が落ち着いたら、現世に滞在する。ルキアの問題だけじゃなく、一護の件も有るからな」
ルキアの行政手続きを代わりにやってくれていた冬獅郎がそう言う。そう、実は冬獅郎は後程…ルキアだけではなく、一護の問題もあって現世に暫く滞在するのだ。
「えっ?俺の件ですか?」
千冬と違い、背丈が伸びてイケメンとなった一護兄ちゃん。そんな彼になんの問題が有るのだろうか?
「一護、お前は千冬と一緒だ。真咲さんから母体を通じて魂の内側に虚のホワイトが居る。まあ、千冬のホワイトと同じく、お前の味方なのは間違いない。しかし、お前の場合は霊王の要素がホワイト関係以外にも有るらしくてな、一言で言えば千冬より霊的要素が高い」
一護は霊的要素が千冬より非常に高い可能性が有るのだ。
千冬は死神+虚+クインシーの力を非常に高濃度で持っており、更に虚のホワイトさんは霊王の欠片を持っていたこともあって高い素養をもつ。しかし、一護は千冬と違ってホワイト越しで霊王の欠片を持つのではなく…一護本人の魂にも霊王の何かが宿っていて…霊的要素が千冬より非常に高いかも知れないのだ。
「マジっすか?」
「マジ。石田博士に調べてもらったから間違いない。ちなみにカリンちゃんは千冬より少し低い程度、ユズちゃんは霊感の有る一般人程度だ」
双子の妹のカリンとユズに関しては、カリンが千冬より少しだけ低い程度、ユズは霊感の有る一般人程度だ。
「あの…千冬で山本の爺さんや冬獅郎さんより潜在能力が高いんだよな?俺って…」
「世界規模でヤバいらしい。現世で分かりやすく言えば、千冬が6VメガガブリアスV、一護がアニメのアルセウスだ」
「俺ポケモンの創造神レベル!?」
そして…冬獅郎は一護の肩を掴み…
「一護、お前は千冬と同じく産まれながら斬魄刀を持っている。お前の死神の力を目覚めさせ、自衛出来るようにするのも俺の仕事だ。安心しろ、俺が不在の時でも修行出来るように、助っ人には声をかけている」
「あっはい」
頑張れ一護!!負けるな一護!!
次回、一護…死神としての力に目覚めるってよ
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