「天城君、雄英高校から結果が来たよ」
そう言ったのはここの孤児院で子供達の面倒をみてるおばさんだった。
「天城兄ちゃんそれ何?」
今度は子供達までやってきたようだ。
「雄英高校からの試験結果だな」
「ほんとー!?見せて見せて!!!」
「こらこら、まずは本人が確認するのが先よ」
「こんくらい別にいいよばあさん」
そう言って、雄英から送られてきた謎の機械を起動する。
『私が投影された!』
起動したと同時に筋肉マッチョのおじさんが現れた。
「オールマイトだ!」
「すげぇ!」
子供達が騒ぎ出した。
「皆、一旦落ち着いて。騒ぐのは後」
国民的ヒーローであるオールマイトが投影されて、皆興奮しているようだ。まぁ知らない人なんてほとんどいないほどの有名人だからな、しょうがなくはある。
『はじめまして天城理生くん!私はオールマイトだ!何故、私が投影されたのかだって?それは私がこの春から雄英に教師として勤めるからさ!それでは早速、君の合否の確認をしよう』
おばさんや子供達が固唾をのむ。
『おめでとう!合格だ!筆記試験は全教科満点で、実技は130ポイント!問答無用の主席合格だ!』
その言葉が発せられた瞬間、
「天城兄ちゃんすげぇ!!」
「良くやったわねぇ」
「おめでとう!」
皆から祝福の言葉をかけられていると、オールマイトが話し出した。
『先の実技試験で受験生に与えられるポイントは、説明にあった敵ポイントだけにあらず!実際は救助ポイントというのも存在していた!天城理生くん!敵ポイント100ポイント、救助ポイント30ポイント、合計130ポイント!文句なしの合格だ!来いよ!天城少年!ここが君のヒーローアカデミアだ!!』
そう言って映像は終了する。
直後、孤児院は歓声に包まれる。そして、どうやら今日はパーティを行うらしい。
やっぱ日々は楽しくいくべきだよな。
―――
翌日。高校へ行く準備が終わり、孤児院を出ようとすると、後ろから声をかけられた。
「挨拶もなしに行く気かい?」
「まだみんな寝てると思ってたんだよ」
「今日は初登校だろう?皆で見送るさ」
おばさんの後ろからぞろぞろと子供達がやってくる。
「...ありがとう。皆、行ってきます!」
「「「「いってらっしゃい!!」」」」
俺は学校へと歩き出した。
―――
雄英に着き、クソデカ門を通って校内に入って、クラス分けの紙を探す。紙を見つけ確認してみると、俺はA組だった。
A組の前まで行くと恐らくバリアフリーなのであろうクソデカ扉があった。ここはクソデカいものを多く作る傾向にでもあるのか、と思った。
そして後ろから知っている気配がしたため、声をかける。
「おはよう葉隠。互いに受かっててよかったな」
「おはよ〜天城君。相変わらずだね」
「気配なんて、お前も練習すればある程度はできるようになる」
「そうかな?じゃあ練習に付き合ってくれる?」
「あぁ。予定がない日ならいつでも」
「本当!?ありがとう」
「とりあえず教室入るぞ」
教室に入ると、視線を受けつつも自分の座席を確認し席に座った。左にはThe漢みたいな奴がいた。とりあえず話しかけてみよう。
「なぁあんた、俺は天城理生って言うんだ。これからよろしく」
「応!俺は切島鋭児郎だ!よろしくな天城。それでさ何で天城は目隠しをしてるんだ?」
「俺はちょっと目が特殊でな」
(まぁ特殊だけど別に着けなくてもいいんだけどな)
話していると、頭がトゲトゲしている金髪のヤンキーみたいな奴が入ってきた。
そいつが入ってきてから、眼鏡真面目君との口論がうるさい。俺だけあいつらの声カットしてやろう。ああゆうのは無視無視。
そこから数分して外から先生らしき気配がしてきた。だが何か違和感があった。何かにくるまって移動してきているような感じ。
それが教室のドアの前まで来てドアを開けると、
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここは⋯⋯ヒーロー科だぞ」
芋虫のような何かがそこに存在していた。
いや、マジで、頭に異常があるとしか思えないな。体はしっかりと鍛えられているのに。残念な生き物に立候補できるよあれ。
「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね⋯⋯⋯⋯担任の相澤消太だ。よろしくね」
クラス全員が『こいつが担任!?』という顔をしている。
「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」
それを言うと相澤先生は教室から出ていってしまった。無駄なことを嫌うタイプの人か。俺の自由とは違った奴だな。とりあえず移動しよう。
クラスの奴らが戸惑っている中、ささっと教室から出て着替えに行った。
◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️
「.......揃ったな。これから個性把握テストを行う」
「ええ!?入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る余裕はないよ」
まぁ入学式がめんどくさいのはとても良くわかるので良しとしよう。
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り。お前たちも中学の頃からやっているだろう?個性禁止テスト。実技試験のトップは天城だったな。中学のときソフトボール投げ何メートルだった?」
「測定不可でした」
「.....どういうことだ?」
「しっかり個性無しで投げましたよ?その上で測定不可でした」
「.......................とりあえず個性を使って投げてみてくれ」
「工夫しろってことですね」
重力反転でもいいけど、時間かかるから....
「自然法」
そう言い、投げると同時に風をボールだけに当たるように吹かせ、大気圏の外まで飛ばす。(風は台風とかよりも断然早くなってる。素の身体能力も相まってこんなことに。こんぐらいだったらやってもいいだろう。二次創作なんですから)
「結果は?」
「................測定不能だ」
周りから「ヤバすぎだろ....」や「測定不能!?」などと声があがる。だがその中で「なんだこれ!すげぇ面白そう」と言ったやつは馬鹿だな。
「面白そう...か。ヒーローになる3年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」
周囲から先程までの喧騒が途絶える。
「よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分とするとしよう」
恐ろしい事を伝えられたな。
だがここからが本当の高校生活だ。
愉しみだなぁ〜
終わり。
読んでくれてありがとうございます。また次の話で。