艦これでチートってこういう事を言うのでは?   作:文才皆無。

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遅れました。…というのも4月1日に社会人になりました。ということで覚える事も多く忙しくて執筆出来ませんでした。

出来てはいたんですけど修正とか確認が出来なかったためにアップすることが出来ませんでした。

言い訳ばかりで申し訳ないです。


でも、摩耶を出すことが出来たので一先ず安心ですね~
では、( ゚д゚)ノどうぞ。


静かなる悲しみと賑やかな喜び その2

二人で鎮守府を歩いている訳だが、時たま会話が途切れながらもしたがそこにあった沈黙はけして辛い物ではなく、心地よい静けさだった。

話してみてよく分かったが彼女は表情が硬い。だが、決して喜怒哀楽がない訳では無く、相手の苦手意識を素早く読み取り気遣うように距離を置いたりしているのである。

遠慮していたりと己から前に出る積極的なタイプではないのはよーく分かったが。彼女はは良い意味での不器用だったんだと思う。

 

 

「なるほどなぁ…嫌われてるから距離を置く。怖がられるから恐い思いをさせないように気遣って関わらない。

不知火って誰もが嫌がる事を率先してやるタイプでしょ?」

 

「…何ですか、藪から棒に。私の事を考察して…さては憲兵さんの時と同じように取り入ろうとしてますね?そんなことしても無駄ですからね。私は一人でいるのが好きなだけです。」

 

「ぷ…いったいどの口が言ってるんだよ。どうせ鎮守府のすべての子の自分をどう思ってるのかっていうのを把握してるくせに。」

 

「そ、そんな事あるわけないじゃないですかっ!」

 

 

そういうとヘソを曲げたようにさっさと前に行ってしまう。

不知火とはただ話しただけだが、それでもこういう仕草が可愛い女の子であることはこの短い時間でも理解する事が出来るようになった。

 

言い当てられたり、取り乱したりすると子供っぽいような…ふて腐れたような態度で心の動揺を誤魔化す。

他の人は案外こういう所を見えない位に近くにいるからなのか、それとも俺だからなのかは分からないが後者ならそれはそれで気を許して貰える位には信用して貰えたという事で嬉しいと思う。

 

 

誤解されるのだって傷付かない訳じゃない。怖がられるのだって良いものじゃない。

 

俺にはヲ級みたいな剽軽な友達が居てくれたから孤立しなかっただけで出会わなければたぶん不知火の持っているその痛みをきっと受けていた。

 

なら、俺はよかった…ではなく、本来持っていたであろうその痛みを分かつ事が正解なんだと思うんだよね?

不器用でいて、毒舌を吐いてでも鎮守府内の艦娘の皆が幸せになれる道を必死で探した彼女を俺は好ましく思う。だからなのかどれだけ嫌われようが不知火を嫌いになることなんて出来なかった。

 

…まだ嫌われてないけどな。

 

 

「だからって不知火が悪いってことじゃないよ?少なくても俺はその不知火の不器用優しさが好きだからな。

…まあ、なんだ。だからどれだけ辛くても俺はお前の味方だ! それに辛かったらその重荷を持たせてくれ、在り来たりな言葉で悪いけど一人だと辛いことも二人で協力すれば乗り越えられる…ってね?」

 

一人になんかさせたくないから、フォローもしっかり忘れない。大切な友人だ。傷付けたままというのは俺のプライドが許さない。

 

幾分か固まったように立ち止まった彼女は振り返らず今度は早足で前に行ってしまう。時折『ひゃっ』とか『うぅぅ』とか『バカですね』とか呟いてたのが聞こえたので聞こえてはいるんだと思う。でも、頑として静止の声を聞かずに前に進んでいくために追いかけるのに精一杯になってしまい確認は取れなく、小走りでその後ろ姿を追いかけ続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、こうなったと?」

 

「…申し訳ありません」

 

 

今俺はボーッとしつつ己の事ながら他人行儀にどこかで冷静に目の前の状況を受け入れ、何故こうなったのかこうさつ考察をしていた。

不知火をおいか追いかけてたら曲がり角で不知火が女性とぶつかり女性が持っていた物が落下。女性はこの世の終わりのように血相を変えその原因である俺と不知火を正座させた。で、今に至る。

 

 

「経緯としてはそう、ですね…はい。でも、全面的に俺が悪いわけで不知火は俺がしつこく付いていたから逃げるためにあの速度になったって訳で…差し出がましいけど、だから不知火だけは許して貰えないかな。俺が許されるまで何でもするから、なんて…?」

 

「ん?………ふふん、アタシは別に怒ってるわけじゃないんだけど?」

 

 

嘘だ!!じゃあなんでそんなにイライラしてると言うんだ!その有無言わさずに正座させたのは貴女だぞ!?それを怒ってないなど有るわけない。無いったら無い。…なんて思ったが空気を読める自分として此処はだまって黙っているのが吉だろうね。

 

とか達観して考えてたのが間違いだった…。考える素振りを見せた後で一瞬にやけてたけど俺おかしな事言ったかな?

俺が黙ったまま思考の海に身を投じているとは目の前の女性は短く『はぁ…』とため息をつくとやれやれと言った手振りをしつつ面白いネタを見つけたと言わんばかりの顔をしていた。隠す気は無いのかな?それとも目先の事に囚われて自身の事に気付いてないのか…俺、選択間違えたとかかなぁ。

 

 

「そうだなぁ…じゃあどうせなら弁償として一時間程此を作ってくれた所で仕事の手伝いをしてもらいつつ私のこれを作って貰おうかな?嫌な顔したって拒否権はないかんな?

言ったもんなぁ、何でもするってw」

 

 

ニヤリと笑う彼女は絶対に楽しんでる。

怒ってないなど言っていたがもしかしたら彼女もまた不知火と同じで気難しい性格なのかもしれない。…女性って分からん。

 

 

でも、彼女も機嫌が直る。不知火と俺を許してくれる。

多少の労働は問題ない…むしろ互いにwinwinな落とし所と言えるだろう。

今まで忘れ気味になったが挨拶するだけが用事だったから多少の遅れは問題もない。

それに三人中一人は目の前の不知火だった訳だし…

 

 

「…ん?私の横顔なんて見てどうかしましたか?」

 

「少し迷惑かけるけど一時間程待って貰って構わないかなって?」

 

 

武人のように綺麗に座る姿を見惚れていたのを悟られるのが恥ずかしく思い、真実を混ぜつつ嘘で誤魔化した。一瞬バレたと思い、若干尻上がりな口調になってしまったが不知火はその言葉に疑問を浮かべるもなく小さく微笑んでいた。

 

 

「私も手伝いますよ。ヤマトさんだけに責任を負わせたら恥ですからね」

 

「俺に位、気を使わなくてもいいからな?」

 

「アタシの前でいちゃついて…もしかして見せ付けてるのか?…でも許してやるよ、不知火のそんな顔見るの初めてだかんなぁ~」

 

 

目の前の女性はニヤリと笑うと不知火を一瞥して俺の顔を覗き込む。たぶん悪意はないと思うんだが彼女はいたずら好きなようで楽しい事が一番としてる節が見られる。不知火の不器用さを知っていて密かに心配していたけど気を使って気付いてないフリをしてたんじゃないかなぁ?と考えるのは俺の希望的観測何だろうか…。

 

首を傾げながら考えに耽っていると横から彼女が近付いていた。

 

 

「アタシは摩耶だ。よろしくなっ!!」

 

「あー…貴女が摩耶さんだったのかぁ。…今日はどうも幸先が妙に良いが、うん。手間がはぶけ省けたと思って突っ込まないことにしよう…。

ヤマトだ、提督さんがいつも御世話になってます。てか、御迷惑をお掛けしています。」

 

「なるほどなるほど。なら納得だな!不知火が心を許してるみたいだし案外あの噂もバカにできないって言うことかー。

提督の迷惑は今に始まった訳じゃねーしお互い様だろ。それに任されてんだよ…提督のおばあちゃんにな!気にすることはないね。」

 

 

話してみると意外とサバサバしてた。摩耶が口の悪いというのはあんまり想像出来ないんだけどいったいどういう事なんだろうか?

それぐらい提督が追い込まれてたっていうことなのか、その時の提督がそんなに嫌いだっていう事なのだろうか?

 

 

「不知火の事はよく分かってるけど…摩耶の事はどういう事なんだろうか?うーん…もっと近しい人に成れれば分かるのかなぁ…」

 

「なっ!?…それって…」

 

「近しい人って…間柄が…それってかの、かかかか…」

 

 

『か』とだけ連呼して真っ赤になった摩耶と小さな声で『それってお前の事は誰よりも知ってるよ…っていうゴニョゴニョで…不知火に落ち度でも?』と怖いぐらいに百面相をひろうしている不知火。…どうやら処理落ちしておかしくなったようである。

 

俺、また変な事言ったかな?俺って今言ったことって言えば不知火は(表情が硬いのが原因で勘違いされたんだろうって)よくわかってるけど摩耶が態度が悪くて怖いのは分からない…。もっと(関わりを持って気を許す位に)近しい人になれれば~って事を言ったはずだし今回ばかりは何も悪くないはず!

よって別の要因が絡んでるんだろうね?俺は悪くない!

 

 

 

 

結局この二人の様子が落ち着いたのは落っこちたアイスの弁償の為にやって来た甘味処についてからだった。

 




テテーン♪

ヤマトは摩耶と不知火のフラグを手に入れた!


勘違いですね‼でもきっかけなんてそんなもんですよきっと。

作者である私としては摩耶が恋人のような関係っていうのが分からないんですよねぇ~。ヤマトとの関係としては友人との延長線みたいな?
悪友みたいな?そんなイメージです。


で、ああなったと…。おや?不知火の様子が…


…ではまた次回‼
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