なんとか出来上がりました‼少し長くなっちゃったんですけどね!
※そして今回だけどもしっかりとあとがきを読んでほしいっす!
あえて枠外に持っていくっていう事をしてみたくなりました。なのであとがきに続くという形をとらせていただきます。思い付きで迷惑をお掛けします!
グハッ…ま…まだだ…俺はまだやれる…あの子の笑顔の為に…絶対に…諦めるものか!
例えこの命尽き果てようと俺は…俺は!
「ぐっ…誰かに負けても良い。だが、自分にだけは負けるもんかぁ‼」
俺、ヤマトはもしかしたら今までで一番絶体絶命かもしれない。胃には穴が開いている。恐怖と苦しみ、痛みから先程から冷や汗が止まらなかった。
「良いんです!もう、良いんです‼これ以上…これ以上やったらヤマトさんが死んでしまいますよ⁉」
「グハッ…く、クク…俺はこんなんじゃ沈まねぇ‼人はな…いや、男っていうのは単純なんだ。女の子の笑顔の為だったら体を張れんだ…。悲しみから救い出すためなら無茶や無理なんてどうって事ないんだよ。」
クソッ…視界がボヤけてきやがった。
一発一発が重い…気を抜いたら一瞬で意識を持って逝っちまう…。でも、倒れられない理由が有るんだ‼此処で諦めたら俺は明日から合わせる顔がねぇんだ!
「で、ですが…あれは…そんなレベルの物じゃないんですよ⁉」
「心配なんていらねぇさ。そんなのするぐらいなら俺は君の…君達の笑顔と応援さえありゃぁそれで良いんだよ。間宮さんと、これを作り出した比叡の為にな‼」
俺の手を掴み止めようとする彼女は…少しの間だったが一緒の仕事をして仲良くなった間宮さん。わざわざ俺に相談してまで悩んでいた彼女、榛名や霧島、金剛と優れt…ウ~ン…。まあ、そんな姉妹に囲まれて自分に自信を持てなかった比叡。
その彼女が一念発起してやらかしたソレは間違いなく一発KO物だが、それでも思いが詰まったソレを蔑ろになんかしちゃいけないんだ‼
倒れても…俺は立ち上がるぞ?笑顔にすると決めたんだ‼
諦めてなんかやらねぇ‼
「ヤマトさん…私、貴方の事勘違いしてました。金剛お姉様を取られたように思って敵視してましたけど、やっと…やっとお姉様の気持ちに…そして私自身の気持ちに気付くことが出来ました…。ごめんなさい…。それから、気付かせてくれて…ありがとう…。私のために無理させちゃって…ヒック…ウゥ…」
「いらねぇ…そんなんが欲しかったんじゃねぇよ…」
「え…?」
俺は朦朧とする意識を吹き飛ばし、ハッキリとさせた目で涙を溜め、謝罪する可愛い女の子を抱き締める。
落ち着かせるようの、そしてその悲しみが少しでも和らぐように…だけどそれだけじゃない。
俺は比叡の言葉に怒りを覚えたんだ…。一生懸命な女の子を泣かせてしまった俺自身と、勘違いした比叡に
「俺は君を一度たりとも女の子らしくないなんて思った事はないよ。どんなことに対しても一生懸命な姿は俺の目にはどんな女の子よりも魅力的に映ってたさ。だから、気にする必要もないし劣等感を抱く事はしなくて良いんだ…。
失敗は誰だってある。俺にだってある。苦手なことだって有って良い…でも、それで自分を見失うな!」
「…でも、それでヤマトさんが」
はは、ほら。やっぱりこの子はとても魅力的な女の子だ。自分を責めて回りを気遣う。自己嫌悪してでも助けようとする健気な子だった。
俺は安心出来るように怒る顔も辛い顔も止め、優しい顔をし彼女の頭を撫でる。
「だから言ったろ?男は単純なんだよ。
俺は比叡の笑顔と応援さえありゃそれで十分なんだってな。だから泣き止んでくれて…で、応援してくれ、な?」
「グスッ…うん‼」
比叡はこれでもう自分を責める事も劣等感を抱くことも無いんじゃないかな?だって、晴れ晴れした顔で俺を応援してくれているんだから
「女の子の応援って本当に良いものですね。元気になりましたよこれならもう何も問題ありませんよ。…だから心配しないでください。間宮さんがホントにイイ人なのは十分分かってるんです。綺麗で人思いで、優しくて…時々可愛い貴女の事もね。でも、だから心配しちゃうんですよね。でも、比叡に言ったように…」
「ふふっ…ええ。分かってます。貴方も男の子ですものね?なら、もう私は何も言いません。頑張って下さいね」
ニコリと笑う間宮さんはきっとまだ心配しているのだろう。少し震えているのが分かった。でも、俺の我が儘を…意思を尊重して押さえてくれたのだと思う。
本当にイイ人だよ…。
「はぁ…綺麗で健気な女の子の応援だ。ここでへばっちゃ男じゃねぇよな!」
俺は比叡が作ったカレーを掻き込み大量に盛り付けられていた山を食いきったのだった…。
女の子の愛がつまったソレは何よりも大切な調味料というのが入ってると感じる事ができた。応援されてからはそのカレーはとても美味しいかったような気がしたから………
最後の一口を平らげ、米一つ残さずに食べ終えた俺は比叡に近付き頭をやさしくポンッっと置く。
「あー、旨かった。また作ってくれないかな?誰かに食べてもらいたいっていう気持ちは料理をする過程で大切なプロセスだ。ちゃんと思いの詰まったモンを作れるんだ…何直ぐ上達するさ、何なら毎日でも構わないよ…俺は」
それだけ言うと騒然とする中一人静かにお店の奥へと消えていったのだった…。
間宮Side
ふふ、ヤマトさん。
ついこの間私のお店を手伝ってくれた人…私の事を可愛いと言ってくれた人。
普段私は補給艦として鎮守府のサポートとして皆をイヤス為に奔走してたりします。だからか、皆さんは私の事をオカンなんて言ったりするので実年齢より上に見られることが多々あって意外と傷付いてたりするんですよ?
まあ、心労をかけるわけにはいかないので思わず笑いかけて誤魔化しちゃうんですけどね…。
それを見抜いてかは分かりません。…ううんたぶん本人は気付いてさえいなかったんじゃないかと思いますね。
彼は寂しがりやなんだと思います。私は偶々間宮のお店から聞いちゃったんですけど彼の前世とでも言うのでしょうか?
兎に角戦いでの後悔の言葉からは芯の通った人で優しさで包んでくれる春の陽気なような温かさ人…それがヤマトさんなんって思わされました。
それに比叡さんと向き合った時の男らしい横顔…普段は優しそうな人のよさそうな誰もが落ち着くような表情だったけどあの時は煮えたぎる怒りを理性で保ちつつも許さないって目に書いてあったような気もしました。
その瞳に吸い込まれてしまうような気までしちゃいました。
そのあとも本気の言葉をぶつけたヤマトさん。なんていうかあの人に守られたいって思っちゃいました。不覚にも感情が暴走しそうになって…その、お恥ずかしい話ですが夜戦にもって行きたくなってしまってたんです。震えてしまいましたがそれを見ても不信がる事もなく見なかったふりをしてくださった所も大人の魅力を感じずにはいられませんでした。
「…ヤマトさん、私とこの間宮を一緒に経営してくれないかしら?それで、店を閉じたらあの衣装で私だけに奉仕してくれないかな…。なんてね!」
冗談だけど、いつでも受け入れる体制は取っておこうかしら?
比叡Side
…ボーっ。
………。
………。
………。
ハッ!!ど、どどどうも、比叡デス!
え、あれ?今誰に挨拶したんだっけ?
「比叡姉さま?」
「比叡~?どうしたネー」
「えっ⁉な何がががが!」
うぅーーー、あの時の事が忘れられません…あれからもう一週間もたってるのに!これもヤマトさんのせいです!…いえ、私のせいですよね。分かってるんです。
あの時の悩みのきっかけとしては妹である榛名と霧島が恋ばなをしていた時の事でした。
楽しそうに話されるヤマトさんの事が少し羨ましかったのかもしれません。私がその会話に入っていけなかったのが悔しくて金剛姉さまに話しかけようとして…だけどその頼みの綱も虚しく空を切ることになっちゃったんですよ…。
「ヘーイ、ヤマトの話なら私も入りたいデース」
なんでかわからないけどそれが嫌だった…。胸って言えばいいのか分からないけどチクってした。ズルいな、裏切られたって…そう考えちゃったって訳。それでそんな事考えちゃってからは自分がお姉さまや妹達に対して劣等感とか良くない考えがよぎっちゃって…嫌になったんだっけ。
分からない…それって、悲しいことだよねって…。
だけど、あの時の私はヤマトさんに盗られたような気がして気にくわないって思い込もうとしてたんだと今なら分かる。
確かに心の何処かでヤマトさんに言ったあの女の子らしさについては悩んでた。ううん。悩んでたんじゃなくて諦めてたのかも。
でも、そんな醜い考えを持ってた私に彼は受け入れてくれました。泣きそうになってた私を抱き締め……あぅ、恥ずかしすぎます!温かかったなとか気持ち良かったとか考えてませんからね!ホントですよっ!
それに美味しくなくて名物にされてる私のカレーも完食してくれたし、誉めてくれた…撫でてくれた…それに最後も、ふふ
「比叡姉さん…何か良いことでもあったのかしら?」
「…あ、そういえば少し前にヤマトさんが来てたって青葉さんの新聞で」
「オーウ、そうだったんですカー?気付けられなかったネー」
首を傾げながらも話に華を咲かせるお姉さま達。うん、今なら皆の気持ちも分かる。
きっと、今の私の気持ちも榛名が感じた物と似ていて、霧島が感じた安らぎはあの時の包容力と同様の温かさで、金剛姉さまが抱いた想いと同じで…私はヤマトさんに恋に落とされちゃったんだ。
「カッコ良かったです。執事服を来て誰かの為に身体を張ってくれて…温かな笑みで魅了する。…毎日俺のために作ってくれ、でしたっけ…ふふ♪」
カチャン…。バシャ…。ブフゥーーー!?
ガタッ×3
ガシッ
「「「い、いったいどういう事なの!?(ネー!!?)(ですか!?)」」」
私の肩を掴み揺さぶるお姉さま。大変な事になっているんだけど…大丈夫なんでしょうか?
席を立つ前の音はお姉さまが紅茶を溢し、榛名が箸を落とし、霧島がお姉さまの入れてくれた紅茶を吹き出していたようであった…え?怖いんですけど…お姉さま?榛名?霧島?
「許しまセーン、比叡だけ良い思いをするなんて裏切りデース!」
「あ、あああああ…はははは…毎日俺の…あははははは」
「お姉さま?嘘ですよね?止めてくださいよ~そういう冗談は…榛名以外にそんなのって…そんなのって…うぅ…」
怒る姉さま、壊れたように笑う霧島、そして怖いぐらいに一瞬だけ殺気みたいな濃密な寒気を感じさせる程のナニカを出させた榛名。
何時もと違う姿を見れて嬉しい反面私自身の身の危機を感じずにはいられませんでしたよ。思わず半歩ほど後ろに下がってしまうのは見逃して欲しいです。
美味しいカレー作れるようにならないといけないよね?これからは頑張って見ようかな?ふふ、気合い入れていきます‼
私を本気にさせたんですから覚悟していて下さいね、ヤマト♪
「くしゅん!…ふぁ、ぷしゅん!!」
誰かが俺の事でも噂したのかな?ヤマトのくしゃみの音がその時静かな海に響き渡ったとか…
摩耶だが…さりげなく綺麗に終わらせられてるんだが?
「また作者に落ち度でしょうか?」
「今回で二度目だよな?」
出番がいつの間にか無くなっていた。起きたときには何故か横で倒れているヤマト…起きたときには本当に何が合ったのか分からなかった。
先ず外では凄い歓声が聞こえてたし、感動で泣いてる日向や加賀なんかもいたっけ?兎に角良く分からない内に何かがあったってことはわかった。
問題は横で寝るヤマト。座っていたのが倒れたような体勢で白く燃え尽きていたような気がするが、格好もまた突っ込み待ちかと言いたくなる。何故か執事になってたし…。
思わずタオルを投げた私は間違っていないような気がしてならなかった。
「…何があったというのでしょうか?」
「…分かるわけないだろ?」
「それもそうですね。」
不知火も私と同じような状態だったんだろう。ポカンとしていた。
二人で頭を傾げ悩んでいると後からスキップ気味になる間宮のオカンが現れた。
「あ、二人とも起きられたんですね!ヤマトさんから事情も聞いていたので今冷蔵庫で冷やしてるアイスをお持ちいたしますね?」
早足でキッチンに向かう間宮…鼻歌を歌うぐらいに上機嫌…絶対に何かがあったという事だろうか?
ウンウンと唸りながら考えてると私の前に何かが置かれる。
「ヤマトさん特製のアイスです。…ヤマトさん、ここに来るなり約束を果たすためにキッチンを借りてもよろしいでしょうか?…順番が逆になってしまいますがそのあとで事情説明させて戴いても良いですか?…って真剣に頭を下げてまで作ったアイスなんですよ?」
茶化す間宮はどこか余裕そうにしていてムカッとしたがアイスが溶けるのも嫌だったために素直に受けとるとスプーンで救い上げ口に入れる。
「んまーぁい!」
「こんなアイス食べたことありません」
気付けばあっという間にアイスは無くなってしまっていた。あれ、でもなんかなんとなく釈然としないんだよな…なんでだろうな?
…あ、結局出番ねぇじゃん!しかもアイス…は食べれたけど、働く姿見れてねぇ‼うわぁーーーーん!
「…摩耶さん」
「不知火…」
「「はぁ…」」
ため息を吐いてしまったが今だけは仕方がないんだ…。
…以上!!