明日からまた仕事が始まるのでそれまでにアップしたいと急いで書き上げました。
とはいえ、大分前から書き始めていたのにも関わらずこれだけかかりました。一度書かなくなるとこうなるのかと恐怖を感じずにはいられませんよ…
あと、口調が乱れまくって誰がダレナノカ分からないっていう残念な文章になってましたね…。今回は気をつけてますので多少、多少は改善されていると…いいなぁ。
では、第3回目のドイツ艦隊です!どうぞ‼
少し過去を振り返ったお陰で冷静さを取り戻すことに成功した。とはいえ、本日はどうやら俺に休息の時間は訪れないらしい。目の前には先程の不用意な発言により乱れている…。そして何よりも精神にキているのはこの二人だ。
「僕の事を嫌いにならないで…」
「ゆー、悪い子じゃないよ?信じて…」
ユーとレーベは涙目になって此方を見上げている。つまりは…まあ、察してくれると嬉しい。そして、俺はとても心苦しいです。ゆーとは…いや、レーベ以外とは此処で初めて言葉を交わしたわけだ。例え、知り合いで仲が良くてもやはり礼儀は守るべきだっただろう…。なにより、俺という人物をレーベは信用してくれたからこそ彼女はゆーやプリンツ達に紹介してくれたんだと思う。俺は、俺がその想いに応えないでどうするっていうんだ。
このままじゃ、ダメだ。
俺は改めて意思を固めると彼女達に向き直った。
「そそるわ…ジュル」
「ちょっ⁉御姉様!女の子がしちゃいけないようなお顔になってます⁉」
プリンツは相変わらず突っ込みを入れることにおいて惚れ惚れする位の速さだ。尊敬する。そして、残念美人という言葉の意味をよーく分からせてくれるビスマルク。褒められたいのかバカにされたいのかたまに分からなくなる…と言っても出会ってからそんなに経ってない俺が思うんだから身近なプリンツはもっとそう思ってるんだろう…。
慰めてあげても…
そして早くも心が揺らぎそうになってしまっていた。危ない危ない。
「うぅん…さっきまでの威勢はどうしたんだ?戦いづらいだろうが!シャキッとしろ‼」
「きっと何をやっても墓穴を掘るだけだと思うわよ。何もしないで流れに身を任せる方が楽だと、私は考える。ヤマトもそうしてみたら?」
完全に諦めてる⁉マックスの目が死んでるんけど大丈夫なのか⁉死ぬな!傷は浅いぞ‼同志よ、死ぬ事無かれ‼
あ、ドレッドノートは無視するだけだな。相手するのもなんか疲れちゃったよ。良いよね、しぐラッシュ、ぽいラッシュ…?
ーぽいっ⁉名前が違うっぽい⁉
ーダメだからね⁉諦めちゃダメだよ。頑張ろうよ、ね?
気のせいだろうか時雨の声が…末期だな。
でも、それでも元気が湧いたからヨシとする。ああ、諦めるなんて沖田艦長に顔向け出来ん‼俺はヤマトだ、誇り高き沖田艦長の指揮の基、色を失った地球を青き星へと戻した一員だ。絶対にこの程度の壁じゃあ沈むもんか‼
相変わらず、どこかチョロいことは理解しているけど、いつもの事かと納得すると立ち上がった。突然動き出した事でビクッという反応をする心配症の二人に俺が切り替えた事を分かって貰うため二人の頭をそっと一撫ですると他の面々に向き合う。
「うしっ!」
気合いは十分だ。完全に切り替わった。さっきまでへたれてた俺は成を潜め、戦闘用の意識になったのが良く分かる。明瞭な意識に、頭の回転が幾らか上がったような気もする。故に今なら行ける、そんな気がするんだ‼
「ああ、すまん。情けない姿を晒したが、こんな逆境何時もの事だった。気付くのが遅れたよ。
改めまして俺がヤマトだ。この国へようこそ。…といっても俺から君達にしてあげられる事なんて大して無いんだけど、此処から一番近い鎮守府に道案内位なら出来る。そこの鎮守府の人達は皆イイ人ばからだから君達なら直ぐに仲良くなれると思うよ。ドイツでも日本の良さを伝えられるように出迎えてくれるはずだからね」
結局は他人任せなことに我が事ながら笑うしか出来ない。悔しいとは思う。でも、俺はそれでいいとも思ってもいる。
適材適所…何時だか誰かに言われた、ような気がする。それは遠い過去の記憶か最近の出来事なのか、今は分からない。だけど俺はちっぽけで何でも出来るなんて思い上がれるほど大きな存在でもない。
だからこそこの笑いは己の不甲斐なさを憂うものであり、でも頼れる者がいる事の歓びに対する物である。
「ヤマトが言った鎮守府の皆って幸福湾鎮守府って噂のあの鎮守府の人達だよね!色んな噂が有るから僕楽しみだったんだよ。」
「ゆー、怖くない人達だと嬉しいな」
「まあ、ヤマトがそこまで評価するなら私も期待してあげない事もないわ。…でも、ヤマトの疲れの原因でもあるのよね?…どうなるかは貴方に預けるわ。」
「日本の文化は興味深いと聴くもの。楽しみにしてるわ」
「レーベが言ってる噂って…でも、今なら皆さんと仲良くなれそうです!」
と、鎮守府に着いてもいないのに期待大なことにちょっぴり嬉しくなりつつ面々の反応を考察する。
レーベは俺との文通によりある程度は理解しているかもしれないがあの鎮守府の噂などが遠くの国でも知られてるらしく無邪気にはしゃいでいた。
ゆーはおどおどしくでも期待に胸踊らせている感じだったかな?その心配は杞憂だから大丈夫だよと口にはせず心で呟く。きっと、俺が伝えるより己の目で耳で肌で感じる方が良いだろうからね。
ビスマルクは意外って言ったら失礼だけど真面目な感想を言っていた。あと、最後だけなんかなげやり気味だったような気がするが問題はないだろう。
マックスは無表情…と言ってもヲ級や深海棲艦方の表情も読み取れるようになった俺に死角はなく、口角が上がっているのを見逃していない。顔に出すのが苦手な不器用な子なんだろう。
プリンツは最初は顔がひきつっていたが、新たな仲間が増える喜びの方が大きかったのか直ぐに嬉しそうにはにかんでいた。レーベとゆーとも違う天真爛漫さを表に出していた。
概ね高評価なようで安堵の息を吐くと最後の問題児に視線を向ける。するとあちらも此方の視線に気付いたようで冗談めかしてニヤニヤすると獲物をみるかのようにじっと此方の出方を見定めていた。
数秒のやりとりだったが俺が折れて話しかける事にした。俺のドレッドノートの第一印象ははっきりいって最悪だったが別に嫌いという訳でなく…なんていうか、理解が及ばない?という感じなのだ。
チグハグ、矛盾、兎に角何か当てはまらないようなそんなイメージしか浮かばない。見た目は金髪のロングで碧眼で瞳の奥では真っ赤な闘志が燃え盛りながらその癖何処か悲しみの色を見せる。戦いが好きなようだが彼女の闘志が燃えれば燃えるほど陰が色濃く写し出される…ハッキリ言うと歪な魂の持ち主だろう。彼女の過去…か、それとは別の何かが原因か?今はまだ何も見えない。不思議な感じなのだ。
「ドレッドノートはどうなんだよ。」
少し仏頂面になりかけるが平静を装う。相容れぬ相手であっても寄り添う努力をしなくては何も変わらないから。
「む?…もういいのか。なぁに、このドレッドの美しさに見惚れて居ただけだろう。妙に見詰められるとは思っていたがそういう事なんだろ?ふふん、ヤマトには特別ドレッドを視姦する事を許そう。」
ドヤ顔を披露するドレッドノート。そこはかとなくイラッという擬音が聞こえたような気がしたが気のせいだろう。ああ、気のせいだ。俺が女性にイラつくなどあり得ないさアハハ。ドレッドノートが一昔前のセクシーポーズで俺に流し目をしてくるが知らん。別に相手を観察する事で状況を優位に持っていくのは常套手段であって発育の良いスタイルに見惚れて居たなどという事は無かった。
だからこそ、わざとそういう言い方をしたドレッドノートに呆れているのだ…決して怒ってる訳じゃないさ。
「「「目が死んでる(よ)(わね)(ます)…」」」
なんでドレッドノートは俺をこんなに煽るのだろうか?あ、喧嘩したいんだっけ…?そうか…ふふ、そうか…。
だが、さっきから何度もいう。これぐらいは慣れてるんだ。そう、慣れてる。対処法も心得ている。
「ドレッドノートは、本当に軍艦なのか?」
「…何?」
相手のリズムに乗らずリズムを崩し、作らせないそして相手を揺さぶり優位に持ち込む。そして、優位になった所でガツンと一撃必殺を浴びせる。時にその必殺を隙を作るための布石にもするが、それでもそれ以上の秘策を用意するものだ。常に一歩先から攻めることが大切である。
これは実戦で役立つ戦略の一つだ。
「国を背負い、表立つ立場にあるというのに君の口にする言葉は無責任な事だらけだな。…そんな事も言われなきゃ分からないのかと聞いてるんだ。」
「ドレッドともある私を侮辱するか!」
「違うね。君達は本国から視察の為に訪れた筈だ俺という一国にも引けをとらぬ勢力が一体どれくらいの力を有しているのか、また友好を結ぶ事が出来るのかなど。なのにドレッドノートの放つ言葉は全て此方を煽るものばかり。これで確かに戦力を図る事は出来るだろう、が…それも一国(俺)を敵に回すことによって、だ。そうなれば此処で君の独断によって艦隊全員を危機に晒す事になる。更に本国も危機に追いやる訳だ。確かに君自身実力はある。だがそれでも限度がある。でも俺からしたらそれは思い上がりだろうな。
…相手の力量も図れずして何が軍艦だ。舐めるなよ、小娘」
無茶と無謀は似て否なるものだ。そこには大き過ぎる位の隔たりが存在する。日本という国はかつて大敗を喫した。相手は強大な相手であった。なのに、日本は互いに手を取り合う事が出来なかった。相手の力量を見誤ったからだ。
実力をつけてきていたのは確かだった。だが、そうして天狗になった日本は陸、海と大きな力を分断させてしまった。そうともなれば勝てたかもしれぬ戦いは此方の弱点が露見してしまった次点で相手方に其処を突いてくれと言っているようなものだ。
今の彼女達、ドレッドノートが正にこの例えに当てはまる。
だからこそ、古参の俺は彼女達が沈まぬように助言しなくてはならない。同じ過ちを繰り返させぬよう…
それが喩え厳しすぎる言い方だとしても、だ。それが一番為なるのだから…。
「まあ、言い方はキツかったが何気無い言動、行動だとしても艦隊を危機にさらしてしまうこともある。逆に好転させる場合もある。だから充分な備えもないならば無闇な行動は慎んでほしいという事だ。俺は良いが鎮守府でそうだったら最悪戦争に発展しかねないんだ。そしたら折角出会えた君達とも敵同士になってしまうかもしれない。それは悲しいから、さ。」
説教臭いのは嫌いなんだ。怒るより笑いたい。大切なものを心に抱いてそれで俺は進んでいきたい。
でも、大切な人だった記憶を抱くより大切な人の横で一緒に歩んでいきたいんだ。
「…そう、だな。このドレッドが間違っていた。多大なる無礼、すまなかった!」
丁寧に頭を下げるドレッドノート。それを見て満足した俺は彼女に顔を上げさせると右手を前に出し、笑った。
「ドレッドノート、以下ドイツ艦隊の皆様を心より歓迎致します。では、ご案内致しますのでどうぞ此方へ」
「ふふ、聡明で力強い男性と本国には伝えさせていただこう…ありがとぅ。」
手を繋ぐ俺と恥ずかしがっているドレッドノートを5人は微笑ましげに眺めていた。この時が今日、初めて俺が彼女達と分かり合えた瞬間だったような気がした。
何故、このタイミングで明けましてだよ!って思った方の為に補足です。使者、あらわる。の前に1話挿入させていただいたんですが、その番外編に気付かなかった人がいたときの為に一応言っておこうかな?という対処です。
もう、お読みであった方には申し訳ないですが心の奥底で作者バカだなとでもお思い下さいませ。
作者の最近の心境=大鯨とか出したい…。 ……以上!
膝枕って憧れるよねうふふ。
ま、落ち着いたらか書き終えたらのどちらかかと…
次回もまたお読み下さると此方としても嬉しい気持ちでいっぱいになります。では、またー