「さあ!!注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でのし上がったかぐやイロPに宣戦布告!そして求婚!!運命をかけたKASSENが今始まります!!」
今回の司会である乙事照琴の言葉が会場に響く。先日ブラックオニキスからの宣戦布告を受けて私今ここにいる
……どうしてこうなった
いや順位を上げるにはそりゃすごいチャンスだよ?でも、でもやりたくない!!
だって考えてみなよ、自分の兄が俺様系キャラでライバーやっててしかもそれが無駄に人気だから何も言えない妹の気持ちを!!複雑だよ!!
しかもそれとコラボするって……ああぁぁぁぁぁ
「おや、かぐやイロPは揃っているようですが黒鬼がまだ……ん?」
その瞬間近くの山が突き破られる派手な演出と共にバイク?に乗った三人組がこちらに向かってきた
メンバーはもちろんお馴染みのあの人たち達だ。まず黒鬼のリーダー帝アキラ。そして弓使いの乃依。そして最後はカラスの被り物した変態……。ん?
WHO is that?
「おーっと!!黒鬼のメンバーである雷の姿が見えず、代わりにカラスの着ぐるみをした謎の男!!これは一体!?」
「えー、雷は本日手を骨折してしまったようで代打として来た人みたいです。おっと、彼からのメッセージがあるみたいなので読み上げます。えー、『先っぽだけだったらいれてないのと一緒だから俺も実質入ってない』……ちょっと意味がわかりませんね」
「いやー、結構ドギつめの下ネタぶっ込んできましたね。女性ファンからの悲鳴が聞こえて来ますね」
どうやらあのカラスの人は黒鬼の代理メンバーらしい。これはチャンスだ。なぜなら、黒鬼はこのツクヨミでも屈指の実力派のプロゲーマーだ
そのメンバーと並ぶほどの実力者が無名の中にいる事はまあ、あまり無いだろう。
「わっわわ、私、ファンで……」
「ん?」
真実が帝に話しかける。口からは涎が垂れていて前のめりになって目を輝かせている
「まみ、悪いけど今日は手加減できない」
「わっ私の名前……あひゅん」
「えっちょ、真実?真実!?」
私は倒れた真実に駆け寄って声をかけてみるが……ダメだ、反応がない。完全に脈が止まってる。現代医療の全てを以てしても助からないだろう
「……ダメだ起きない」
「えー!!三人いないと!!」
かぐやの言うとおり、KASSENは三人いないと出来ない。代わりに来てくれそうな芦花に声をかけようか……
いや、居るじゃないか、ピッタリな人が!
「?彩葉、誰に電話かけてんの?」
「秘密」
私はあの人に電話をかけるとやけに近くからスマホのバイブ音がした。私じゃない、他の誰か……
「ん?なんだ?電話?一体誰から……っ!?」
「大丈夫っすか?いまビクゥっ!!って効果音つきそうなくらい跳ねてましたけど」
「い、いや、ダ、ダ、ダ、
どうやら向こうのチームの着ぐるみの人に電話がかかって来たみたいだ。へー、奇遇だなぁ……
にしても全然出てくれないな……、いつもなら3コール以内には出てくれるのに
私は一度切ってもう一度かけようと思い、一度切ると、向こうの電話も切れたようだ……ん?
ピロピロピロン♩
「あっちょ……!」
私がもう一度電話をかけると、不思議なことも有ることである。向こうも再び電話がかかって来たようだ
「先生………?」
「チガウ、オレ、センセイ、チガウ」
「ふーん」
「ヒューヒューヒュー……」
「チンダル現象」
「……フッ」
「金玉均」
「……ブッ」
「沈降運動」
「ぶっふふ……ふっ……」
「はいダウト」
はいもうここまで来たら誰でもわかる。あの着ぐるみの下はあのロン毛なのだろう。
……は?何してはんの?
へー、そんなんだ、この前から私にあんなこと言っといて自分はそっち側行くんや、へー……
ん?何お兄ちゃんも後退りしてるん?先生もプルプル震えちゃって、ふふ、心配せずともこれが終わったら覚悟してもらいますよ
でもどうしよう、後1人はやっぱり芦花に───
その時、空から一つの玉手箱が降って来た
「じゃっしゃーん!!呼んだ?」
「なぁっ…!?」
「ヤチヨ!?」
その中からヤチヨが出て来た。出て来た瞬間先生は声を漏らして後退りしていたがどうしたのだろうか
「彩葉!絶対勝とうね!!……あ〜んな裏切り者お仕置きしちゃわないと」
「ええ、そうですね。ふふふ……」
「い、彩葉?笑顔が怖いよ?大丈夫?」
こうして私たちは戦いへと向かった
────────────────
「この度は大変申し訳ございませんでしたぁぁ!!」
俺はいま土下座をしている。そう、土下座とは日本人の標準装備であるあのDOGEZAである……ってなんかこの流れ前にもやったな。デジャブデジャブ
土下座の方向にいるのも前回同様朝日くんである
今回俺が土下座している理由は雷くんである
「まさか登山中に転んで腕折っちまうとはねぇ」
「私の監督責任です。すいませんでした」
「そんな遠足の先生じゃないんですから大丈夫ですよ。そもそもあいつももう大人ですし」
「やっぱりル◯ンドを箱で……」
「あ、遠慮しときます」
俺の渾身のルマンド売り込みを軽くスルーされてしまったが、お詫びでした事でまたお詫びする事になるとは、お詫びのマトリョーシカかってな!!ハハ……殺してくれ。ギャグが滑っちゃこの人の世は渡っていけねぇ
「じゃあ松陽さん、またお願いいいですか?」
「はい、何なりと、私は貴方様の奴隷です。首輪でもSMプレイでも私の体を自由にしてください」
「俺をなんだと思ってんすか。そんなんえっちな動画の中でしかみた事ないですよ」
いやそれがいるんですよ、現実で人を椅子に縛って口枷まで付けてくる女の子がねぇ!!あれ怖いんだからな!!
「今度、彩葉とKASSENで勝負するんですよ。雷は流石に出れないんで松陽さん代わりに出てくださいよ」
「それはわしに死ねと言うんじゃな?」
なんてこと言ってんだこの人!!俺がそんなんに出たら最後、酒寄さんに詰められ、かぐやにどつかれ、ヤチヨに襲われる。最悪のハッピーセットを味合わされる!
結論、嫌だ!!
「大丈夫ですよ。彩葉みたいに着ぐるみかなんかで顔隠したら分かりませんよ。それに、松陽さん出てくれないと俺困っちゃうな〜。黒鬼に入れるくらい実力あるのなんて松陽さんくらいだからな〜。雷も怪我しちゃってるしな〜。」
「ぐぅ……。まぁ、そうですね。一回、一回だけですよ」
「よっしゃやりぃ!!これを第一歩にして黒鬼に引き摺り込みますからね」
「それは駄目」
───────────────
そんなこんなで当日を迎え、酒寄さん達の前に立った。よし、バレてない。やっぱネームプレートも隠せるのがでかいわ。声出さんかったらバレようがないもん
ん?なんか電話かかって来た。誰か…ら……
差出人
酒寄彩葉
「ビクゥっ!!」
「松陽さん大丈夫っすか?今ビクゥっ!!って効果音つきそうなくらい跳ねてましたけど」
「だ、ダイジョブダイジョブ……」
やべぇやべぇまじでやべぇ洒落にならねぇ
酒寄さんこっち見てるよ!やばいよ!酒寄さんはどっかのマッドサイエンティストが嫌いな感のいいガキスタイルだからやべぇよ
そして一度切れたと思ったらまたもう一度かかって来た。それと同時に酒寄さんの視線が強まった
「先生………?」
「チガウ、オレ、センセイ、チガウ」
「ふーん」
「ヒューヒューヒュー……」
「チンダル現象」
「……フッ」
「金玉均」
「……ブッ」
「沈降運動」
「ぶっふふ……ふっ……」
「はいダウト」
何で笑っちゃうかな俺ぇぇぇ!!
いや、これは仕方がない。こんな数々の授業中の中学生をニヤニヤさせる事を言われて笑わない方が異常だ!そうだろ!!
てかやべぇ酒寄さんのハイライトが消えた!!お前も出来るんかい!!ざっけんなよ!こんなん普通1人でいいんだよ。てか1人でも多いんだよ!何だ?俺の周り全員俺のこと大好きってか!あぁん!?
や、やべぇよ……こえ、怖えよ……お母ちゃん……お父ちゃん……この際ヤチヨでもいい……
その時、空から一つの玉手箱が降って来た
「じゃっしゃーん!!呼んだ?」
「なぁっ…!?」
「ヤチヨ!?」
その中からヤチヨが出て来た。ざっけんなよ!!確かに助けてって言ったけどさぁ!!せめてハイライトを搭載してからお越しになってください。ハイライトを着用なさってない方とバストがC以下の方はお越しになれません!
「彩葉!絶対勝とうね!!……あ〜んな裏切り者お仕置きしちゃわないと」
「ええ、そうですね。ふふふ……」
俺はこの後、どうなってしまうのだろうか。……お、俺は生きて帰って地元のパンデモニウムさんと結婚するんだ!こんな所で死ねねぇ!!
数分後
「待ってよ松陽〜!!何で逃げるの〜?」
「く、来るな……俺のそばに近寄るなぁぁ!!!」