8000年前。

まだ「英雄」という言葉すら存在しなかった時代。

一人の少年が、月から来た少女――かぐやと出会った。

共に過ごし、笑い、時には喧嘩をして。
彼には死と老化の概念がなかった。
やがて少年は、かぐやにとってかけがえのない存在になっていく。

しかし、二人の日々は永遠には続かなかった。

ある日を境に少年は消えたーー

名を残すこともなく。
誰にも知られることなく。

そして8000年後。

少年は別人として生まれ変わっていた。

かつての記憶を何一つ持たないまま。


これは――

英雄になれなかった英雄と、
8000年もの時を生きた少女の、

失われた約束を取り戻す物語。