個性:病原体 作:HERO
個性の名称を変更しました。
個性;伝染病 → 個性;病原体
それに伴ってタイトルも変更になります。
変更理由は病について調べるうちに、「これって伝染病っていうより病原体じゃん」と思ったからです。
またR18からR15へと移行します。
R18に関しましては別途執筆予定です。
小学校低学年。それは男女の性差がほとんどない時期。そして男女で恥ずかしさを感じない時期でもある。
故に体操服へ着替えるために男女で別れることはなく、同じ教室で着替えることになる。
少年少女の笑い声。
多種多様な家の匂いが広がる教室で、男女の区別なく皆が下着一枚の状態で共に着替えていた。
頭に花の生えている緑髪の少女。金髪の気が強そうな少女。長い黒髪の清楚っぽい少女。皆が下着一枚だけの状態で着替えており、そんな光景を見る病は、
(思ったより興奮しないな)
と思っていた。
子供体型だからなのか。精通が来ていないからなのか。分からないが、とにかく小学校低学年の子に興奮する人間ではなかったようだ。
同じように着替えている耳郎の裸も見えた。
つるん、すとん、ぺたん、な完璧子供体型。桃色の乳頭は可愛らしく、下着から見える尻はとても薄い。
(うん、めっちゃイイね)
幼馴染だからか、ターゲット入りしているからか。股間は膨らまないながらも、心の中がムラムラとする。
同じような子供体型で、胸は全く膨らんでいない。それでも"触りたい"と思ってしまうのは、彼女が耳郎響香だからだろう。
と、そこで思い出した。この学校にはプールがあることを。
(……スク水。最高だな)
病自身もほんの少しの視線を感じながら着替え終わり、皆と共にグラウンドへと出ていく。
いつものように耳郎と手を繋いで。
(小学校卒業までスク水見放題か。素晴らしきかな第二の人生)
グラウンドまでやってくると体育の教師がいたので、皆で整列すると授業が始まった。
といっても、低学年でやる体育なんてほぼ遊びみたいなものだ。
ほどほどに遊びつつ、暇な時間は個性を使ってポイント稼ぎが順調かの確認をする。
(今の所順調っぽい、か。……やっぱ感染力は大事だな。抗体ができる前に誰かへ感染させればいいんだから)
ヌルゲー防止用なのかは分からないが、既に個性で作られたモノに感染した人物へ新しく感染させてもポイントとして換算されない。
ただ一度だけ風邪程度の病を発症させた際、発症した人数分だけPtを稼ぐことができた。そこから考えれば、症状はなるべく発症させた方がいい。
(やっぱ発症させるべきだなぁ)
発症。
特性として症状を付与することで発生する状態のようなもの。
例として風邪等が挙げられるが、風邪にも種類があるためその種類ごとにPtを稼ぐことができる。
かなりヤバイ病だと"黒死病"、”狂犬病"などが挙げられる。これらは絶対に付与してはいけないだろう。
空気感染する"狂犬病"なんて、人類滅亡の危機である。
(軽い風邪程度なら感染力が強くても大丈夫、かな? ……ばら撒くときはちょっと遠くで撒いておこう)
前世の記憶から、ただの風邪でもヤバくなることを知っている。そのせいで一度だけ試しにやった後にもう一度やろうと思えなかったが、このままだと成長系をレベルマックスまで取れない可能性がある。
なので仕方ない。
まだ小学校低学年なので親の規制で遠くまでは行けないが、高学年になればその規制を解除して貰えるようにお願いするとしよう。
(それまではひたすら感染力のレベル上げだな。……レベル1を取るのに100Pt、レベル2に200Pt、とくればレベル3は400Ptでレベル4だと800Pt、か。10人感染で1Ptも微妙に誤差があるっぽいし、一体いつになったら上限まで上げられるのやら)
並行して成長系も取らなければならないため、なるべく早く風邪をばら撒きたいところである。
……それよりもまずは、授業で始まったドッジボールで大活躍する所から始めるとしよう。
いつの世も、子供の時にモテるのは運動ができるイケメンである。
****
プール。それは、過去を思い返して後悔する時間。
もっと見てればよかった。もっと触れあっていればよかった。
そんな邪な考えが将来浮かぶことを知っている病は、プールの自由時間にはっちゃけていた。
「耳郎、捕まえた!」
「ちょっ、やめっ、あはははははは!!」
プール特有の匂いが漂い、直射日光に照らされる25mプールの中で、スク水を着用した耳郎を後ろから捕まえて脇をくすぐる。
耳郎は大笑いしながら暴れるが、プラグは笑いで震えて水面を叩くだけであり、引き剥がそうと手を掴んでくるが力が全然ないため擽り放題だ。
水中でスラっと伸びた脚に後ろ蹴りをされるが、水中のおかげで全然痛くない。
むしろこちらからモチモチ肌の小さな足首を掴み、膝を曲げさせて足裏を擽ってあげる。
しばらく擽っていると耳郎の目尻を涙が伝い、身体から力が抜けて背中を預けてきた。
上気した頬。上下する胸。興奮による艶やかな吐息。
後ろから抱きしめるように子供特有のぷにぷになお腹へ手を添えると、ゆっくりと視線を後ろへ向けてきて潤んだ瞳でキッと睨んできた。
お腹へ添えていた手を脇腹へと持っていく。
「え? なに? もっとやって欲しいって?」
「ちがっ、あはははは! やめっあははははは!」
そうして仲良くやっていると、自由時間が終わった。
最後にみんなでプールの外周を回って渦を作り、前に立つ耳郎の腰を掴んでたりしていると授業が終わる。
プールから出て地獄のシャワーへと入り、身体を拭くために外へと出た時、背後から脇腹を掴まれて擽られた。
ただ全然擽ったくなかったため平然と後ろへ振り向くと、不満そうな表情を浮かべる水に濡れた耳郎がいた。
「……なんで効いてないの」
「そこはほら、俺だし」
「なにそれ」
脇腹だけでなく脇も擽ってくるが、全く効かない。
足裏も擽らせろ、と言われたので差し出すが、全く以て効かなかった。
むしろ心の中のムラムラの方がヤバかったくらいである。
そうして擽らせてから身体を拭き、別々で着替えてから教室へと戻る。
椅子に座る耳郎の髪が濡れて顔に張り付いており、なんだかとても色っぽい。
何故かジト目で見つめてくる彼女に手を振れば、プイッと頬を膨らませながら顔を逸らした。
擽りが効かなくて拗ねているようだが、そんな様子も可愛い。
(あとで機嫌を取っておかないとな。前世にあった音楽でも教えるか)
機嫌の取り方を考えつつ、昼食の時間なので当番の人が持ってくるのを座って待つ。
待ちながら個性の画面に映る世界地図を眺めていると、日本の一カ所に小さな赤い点が1つだけ増えた。
どうやら新しい場所で感染者が現れたようだ。空気感染か飛沫感染か、何かは分からないが、とにかく順調なようでなによりである。