暁美ほむらは何度目かのループで「ワルプルギスの朝大作戦」を思いつき、決行に出るが──。

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第1話

見滝原市在住の魔法少女・明美ほむら(14)は、数え切れないほどのタイムリープを経て一つの重大な事実に気づいていた。

「重火器をドバドバぶつける作戦だと、仮にワルプルギスの夜を倒せても見滝原が焼け野原になってまどかの平凡な日常が奪われる」

頭を抱えたほむらだったが、数回目のループで天才的な閃きを得る。

「ワルプルギスの夜と同じ見た目の模型を作り、魔力を限界まで込めて出現した瞬間にぶつければ対消滅するのでは?」

冷静に考えれば小学生並みのバカバカしい作戦であったが、成功すれば街の被害は完全ゼロ。ほむらは意気揚々と「ワルプルギスの朝大作戦」と名付け実行計画を立案した。

しかし、自分一人分の魔力では到底足りないと判断したほむらは、巴マミ(15)、美樹さやか(14)、佐倉杏子(14)の3人を仲間に引き入れることを決意。

従来の方法では直ぐにマミが豆腐メンタルを発揮し仲間割れに至ってしまうので、「まずは中学生らしくゲームでもして親睦を深めよう」と考えたほむら。

そして、鹿目まどか(14)を含む5人でDSの『おいでよ どうぶつの森』をプレイする流れを作った。

順調にプレイが進む中、ほむらは自身の村の名前を「あけみほ村」と名付けてドヤ顔を決めていた。

しかし、その画面を横から覗き込んだ美樹さやかにDSを強奪されてしまう痛恨のミス。

「ギャハハハ!見てみんな!ほむらの村の名前『あけみほ村』だってwwwww」

さやかが画面を全員に見せびらかしたことで、室内は大爆笑の渦に包まれた。

ほむらは顔を真っ赤にして「返しなさい、美樹さやか!」とブチギレ散らかしたが、まどかは「ほむらちゃんって、意外と愉快で面白い人なんだね」と笑っていた。

この一件で心の壁が一気に壊れ、作戦に必要な親睦を深めることには見事成功した。

後日、まどかを除く4人で緊急作戦会議を開催。

ほむらが「ワルプルギスの朝大作戦」の概要を説明すると、杏子は「面白そうじゃねぇか」とノリノリで賛同したものの、マミから「見た目にまでこだわる必要はあるのかしら……?」と至極真っ当な疑問符が投げかけられたが、ほむらは「気分の問題よ」と押し切った。

結界内にこもり、全員でせっせと巨大模型の工作を開始。

ぶつぶつ文句を言っていたマミだったが、いざ作業が始まると自身の魔法をフル活用し、ノリノリでクオリティの高い造形を作り上げていった。

しかし作業中、さやかが不意に「あけみほ村……w」と呟くたび、ツボに入ったマミと杏子が腹を抱えて爆笑する事態が多発。ほむらはその都度「お黙りなさい!」と真っ赤になって突っかかった。

こうして完成した模型は、本家とは対照的な純白の衣装を纏った、まさに「朝」と呼ぶにふさわしい姿となった。

魔法少女全員の魔力を極限まで充填し、迎えた決戦当日。

ワルプルギスの夜の出現ポイントを完全に熟知しているほむらの合図とともに、4人は待機。

ワルプルギスの夜が現れた瞬間、全員で「ワルプルギスの朝」を全力投擲。

見事ジャストミートした朝と夜は激しいエネルギーを発して爆発四散。ワルプルギスの夜は模型ごと綺麗に消滅し、見滝原市に一切の被害を出すことなく完全勝利を収めた。

なお、投げつけた際の爆風の巻き添えを喰らい、近くで高みの見物を決め込んでいた白い害獣も跡形もなく消滅していた模様。

後日、別個体の害獣からその一報を受けたほむらは、腹を抱えて大爆笑した。

この想像を絶する脳筋力技決着に対し、大害獣畜生・キュウべえは「人間の考えることはわけがわからないよ」とドン引きしながら困惑した。

なお次の魔女登場には間に合う模様。


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