「ダンスパーティーの相手がまだ見つかってないそうだな、ポッター?」はさすがに原作にあった気がしてきた
のポストから
これ、普通に男マルフォイが相手居なくて暇だから(パンジーは別の相手が居たとする)
恥掻かせてやろうと魔法で女体化して、誘って色々と道を踏み外すきっかけになって欲しい
という自ポストをそのまま小説にしました。
マルフォイ女体化(後天性)です。
よかったらご一読下さい。
—きっかけは……アレはきっかけすら思い出したくない事だった。
ダンスパーティーがあるらしい、パンジー辺りから声が掛かると思ったが何でも先約が出来たそうだ。まぁ、興味はない。大体、ダンスなんて何が楽しいんだ? 父上から嗜みとして教え込まれたが、相手に合わせて身体をくねらせ、場所の取り合いをしながらくるくるホールを歩き回るだけ、退屈だろ。
「はぁ、出なかったら出ないで面倒だ……ん、そうだな、アイツなら」
どうせ、ポッターなら相手もろくに居ないだろう。仮に
「ふーん……化粧なんて解らないけど、まぁこの顔ならいけるだろう。
ポッターが女慣れしてる訳もないし」
鏡で自分が女の姿になったのを見る。結構美人だ、母上そっくりだから当たり前か。服はまぁ幻術でいいだろう。お、それっぽくなるじゃないか! 流石、僕だ。よし、後はグリフィンドールの所に潜り込んで、ポッターを誘って、パーティの途中で魔法を解いて、からかってやる!
「いや……過程が多いな。なんか、舞い上がっちゃったけど、面倒だぞ。
で、解除は……はぁ!? 一度やったら3日は戻らない!?」
おいおい、このままの姿で何日も隠れなきゃならないのか? 幸い、明日明後日は休みだから良いけど……ええい、これも全部ポッターのせいだ。大体、アイツは僕が最初に友達をって誘ってやったのに断りやがった失礼な奴! やっぱり、この母上そっくりな姿で痛い目を見せてやらないと気が済まない。僕はその勢いでグリフィンドールの寮へと潜り込む。
「ダンスパーティーの相手がまだ見つかってないそうだな、ポッター?」
「……」
パーティで皆出かけている中、一人で暇そうにしているポッターを見かけた。ざまぁない、アレだけ普段つるんでいるグレンジャーすら誘われなかったのか。だから友達を選べと言ったんだ。僕の厚意を無碍にした報いだな。まぁ、だからって手加減はしないさ。お前に恥を掻かせてやる。
「ああ、初めまし」
「何やってるの、マルフォイ」
「なっ!?」
すぐに見破られた。クソっ、流石に魔法が雑……いや、母上そっくりの美人だったぞ? 服も女学生の奴にしたし、少なくとも同い年でそんなに化粧をしてる奴も居なかった。あー、もぅ! 顔が熱い! これも全部ポッターが悪い!
「ちっ、なんで解ったポッター!」
「スリザリンで声を掛けるのは君位だよ」
あー、くそっ! だ・か・ら、友達は選べと言ったんだ! はぁ、つまらない。わざわざ調べて、色々用意して、こんな所まで来てやったのが馬鹿みたいじゃないか。コレだから、コイツは! 全く、後は適当にからかって帰るか。どうせ、3日も経てばすぐに戻るんだ。
「は、同じ寮のグリフィンドールの連中すら置いてけぼりか。
自分で選ぶと言った割に友達付き合いが下手だなポッター。
グレンジャーにすら誘われなかったのか」
「誘われたけど、断ったよ。ダンスなんて踊れないからね」
…………よし、作戦変更だ。コイツをパーティに引っ張り出して、慣れないダンス踊らせるだけでも大恥になるな。グレンジャー達も驚かして、ネタバラシで笑ってやれば、二度楽しめるぞ!? 最高じゃないか。
「よし、行くぞ」
「え? 何に?」
「この魔法が解けるまで時間がある。僕がリードしてやろう、来いよ」
「えぇ……」
「お前はパーティの度に毎回一人寂しく籠もってるつもりか?
一度覚えれば、次はお前から誘ってやれるぞ」
「……でも」
……あーー! もう、なんで僕がこうやって誘ってやってるのにうじうじと! 面倒くさい、このまま引きずり出してやる。僕は手を掴んでそのまま、ポッターをパーティ会場へと連れて行く。その合間にお互い魔法でそれっぽいスーツとドレスへと着替えた。くっ、ヒールってのは歩き辛いな。コレも全部、全部ポッターが悪い!!!
「ええと、マルフォイ」
「違う、今夜だけの
そう! マルフォイドだ。男なら覚悟を決めろ、ポッター」
「解ったよ、マルフォイ……ド」
それから先の事はあまり覚えていない。パーティ会場がざわつく中、不慣れなポッター相手に何とかダンスを踊りきり、脚光を浴びたのは気持ちが良かった。後は、
疲れてよろめいた時には支えさせたり、飲み物も取らせに使いっ走りにしたのも気分が良かった。顔も悪くないし、普段は僕を邪険にする割に、女の姿になったら途端優しく出来る癖になんで一人で籠もっていたんだ? これも全部、友達を選ばないのが悪かったな、ポッター。
—4日後
「スネイプ先生……」
「どうした、マルフォイ……ド君」
「魔法が解けないんです」
「君が自分で解けなくしているだけだ」
あああああ!!! もう! これも! 全部! ポッターが悪い!!!
END