俺の名はライナー・ブラウン。かつてはマーレに所属するエルディア人部隊の副戦士長として活動していた。
しかし、色々分け合って、今は中央トレセン学園でトレーナーして活動している。
「トレーナー! おはよう!」
「ああ、ウララ。おはよう」
そんな俺が担当しているウマ娘はこのピンクの髪と瞳が特徴のウマ娘。ハルウララだ。
元気溌剌で前向きな性格でレースを心から楽しんでいる。
「トレーナー! 今日のトレーニングは何?」
「ああ、今回はーー」
ウララにトレーニングの内容を伝えると、早速、練習を始めた。ウララはあまり足が速いとは言えない。今までレースで一着をとった事がない。
それでもレースにかける思いとひたむきさは他のウマ娘には持ち得ない。
そんなウララがレースで最下位をとった日には俺は一人、夕方のトレーナー室でライフルを咥える。
しかし、引き金に指をかけようとすると大体、ウララのルームメイトが止めにくる。
「おばかーーーーー! あなたがいないとウララさんが悲しむでしょ!」
そういってライフルを俺から取り上げるのだ。
ソイツがいない時は何故が引き金を引いても,弾が出ない。
怪奇現象に詳しいマンハッタンカフェ曰く,異世界から漫画家と名乗る謎の男が干渉しているせいらしい。
それはさておき、今の俺の目的はウララを有馬記念で優勝させることだ。必ずウララなら出来る。
そうこうしているうちに日が暮れて、トレーニングの終了時刻になった。
「有馬記念頑張るよ! トレーナー!」
「ああ、お前ならやれる」
そして、有馬記念当日。ウララは惨敗した。
ウララは楽しかったと笑っていたが、徐々に表情が怪しくなり最後は俺の胸で泣いた。
レース内容でも、ウララのせいじゃなくて、俺が悪いんだよ。お前が優勝できなかったのは俺のせいだ!
そんな言葉を俺は心の中で胸が張り裂けそうな勢いで発した。
数日後、学園祭が催されていた。賑やかな空気が流れる中、俺とウララは二人で屋台を出回っていた。
こんな賑やかな風景を見ると、故郷の祭りを思い出す。
「とっても楽しいね! トレーナー!」
「そうだな」
有馬記念のご褒美だ。ウララが満足するまでたらふく屋台の飯を食わせてやった。
気づけば黄金世代の連中も集まっていた。というかなんでお前もいるんだ。ガリアード。
学祭も終盤に差し掛かる中、手洗いに行ったウララを待っていると、何やら慌てた様子でやってきた。
「トレーナー! ちょっといい?」
「どうした?」
「行けばわかるよ!」
いつにも増して元気そうなウララ。内心、微笑ましく思いながらついていくと、トレーナー室についた。
「来たよ!」
ウララが無邪気に扉を開けると、ロン毛の男がいた。
「よお、ライナー」
その姿を見て、卒倒しそうになった。