クトゥルフ神話TRPGシナリオを渡り歩く一般人() 作:晃斗
原作:クトゥルフ神話TRPG
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 クロスオーバー TRPG クトゥルフ神話 シナリオ 実質リプレイ オリジナル設定 ネタバレ注意
【シナリオ製作者様】
泥紳士 様→ https://x.com/kira414yamap409?s=20
【お借りしたシナリオ】
https://utataneprojectvoic.wixsite.com/utatanevoiceproject/blank-1
[前書きの一言]
執筆とKPとPLを並行でするのって大変なんだなって。 あ、ダイスロールとかクリティカルの方式とか、色々と大分ちゃんぽんなのは大目に見てね。
[
職業:高校生 年齢:15 性別:男 身長:178cm 体重:69.7kg
出身:日本 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:
・ステータス
STR:50 CON:60 POW:60 DEX:55
APP:55 SIZ:80 INT:75 EDU:60
正気度
60/99
不定領域
48
HP
14
MP
12
DB
+1D4
ビルド
+1
MOV
7
アイデア
75
幸運
55
知識
60
・技能
回避:52
近接戦闘(格闘):50
投擲:30
応急手当:40
聞き耳:50
隠密:50
精神分析:31
図書館:50
目星:50
鑑定:30
信用:30
説得:40
言語:21
オカルト:20
心理学:40
自然:15
■■■■■:50
ふと、貴方は目を覚ました。
「ん…?」
見覚えの無い、四方に扉のある正方形の部屋。壁も床もコンクリートで出来ている謎の場所に、貴方は何故か立っていた。
「…………夢、か?」
そんな言葉が口から漏れるが、これは紛れもない現実なのだと貴方は不思議と確信している。
身につけていた筈の制服が白いローブになっている事に首を傾げながら、貴方は部屋の真ん中にあった古い木製の長机と椅子に近づいた。
「トマトスープ的な何か……にしては匂いが無いな」
長机の上には木製の器に入った赤いスープが一つ、椅子には古い紙切れがあった。貴方は紙切れを一つ手に取り、読み始める。
飲むまでは 君じゃあここから 出られない。
一時間以内に 飲めなかったら お迎えが来るぞ』
謎。意味不明。*1 訳の分からない事が書いてある紙から一旦視線を外し、もう一つの紙に目を向ける。
もう一つの紙は、この場所の地図だった。たった一つの要素を除けば、何の変哲もない普通の地図。逆に言えば、そのたった一つの要素が異彩を放っているという事の裏返しなのだが。
「下僕の部屋ってなんだ…?」
普通に生きていれば目に入る事のない言葉。ただの一般人であれば一生関わる事のない概念に好奇心が擽られた貴方は、下僕の部屋の扉に近づく。
何か物音がしないか一応耳を傾けてみたが*2、何も聞こえなかったので扉を開け……られなかった。おそらく鍵が掛かっているのであろう。
「……ふんッ!」*3
蹴ってみたものの、開かず。
「…………ふんッッ!!」*4
再度蹴り、尚も開かず。
「………………ふんッッッ!!!」*5
三度目の正直。貴方の諦めの悪さを扉が認めたのか、ようやく扉を蹴破る事ができた。
無くなった扉の先の部屋には明かりが一切なく、真っ暗な空間が広がっていた。何かしら光源がなければ何があるのかすらもわからないであろう。*6
不意に、ぺたぺたという音が暗闇から聞こえてきた。その音の正体を確かめるべく、貴方は目を凝らした。*7 しかし、いくら目を凝らせど暗闇に目が慣れず何も見えない。
そうしているうちに、音の主は中央の部屋の光が当たる位置にまで近づいてきた。
「君…は……?」
「……」
そこに居たのは、貴方と同じような白いローブを着た10代ぐらいの美しいアルビノの少女だった。しかし、目を惹くのは貴方とは異なる部分。 服に付着した赤黒い
目に入り込んできた衝撃的な光景に貴方の思考は停止し、場違いな言葉が思考を通さずにこぼれ出た。
「あー、その。君の手に持ってるの、危ないから渡してくれる……かな?」
いやいやそんな素直に渡すわけが……あった。
「えっ」
「……?」
少女がこくりと頷き、素直に差し出された拳銃を反射的に受け取ってからようやく漏れ出た貴方の困惑の声。 首を傾げながら貴方を見る少女を見て、混乱の渦から逃れた貴方はかぶりを振り気を取り直した。
「なんでもないよ、なんでもない。それで、ええと。……君はなんで此処に居るの?」
「……?」
「君の名前は?」
「……?」
「この拳銃と君の服の汚れはなんで付いたの?」
「……」
これまた三度目の正直。ようやく明確な反応をした少女は真っ暗な部屋を指差した。
「あそこにその原因があるって事だよね?」
「……」(こくり)
指が差された方に視線を向ける。……何も見えない。
「あー。せっかく教えてくれたけど、あそこを見に行くのは明かりを見つけてからでいいかな」
「……」(こくり)
色々な事が起きすぎているためじっと考える時間が欲しいと貴方は考えているが、脳裏をよぎるのはあの紙に書かれていた言葉。 『1時間以内に 飲めなかったら お迎えが来るぞ』
嫌な、予感がする。
「……次は書物庫でいいか」
おそらくもう五分は過ぎている。何が起こるのか分かっていないが、悠長にしている時間は無い。貴方は壊れた扉の前から踵を返し、書物庫へと足を進める。
書物庫の扉を開けようとノブを掴み……一応、耳をそばだてた。*8 何も聞こえないため、開ける。今度は鍵がかかっていなかったようで、スムーズに開いた。
真ん中には小さな4足の机。四隅には本棚が置いてあった。机の上にはキャンドル皿に乗った蝋燭があり、これがこの部屋における光源の役割を果たしているのだろうというのが分かる。
「何かないかなー…」*9
本棚から目ぼしいものを探してみるが、様々なジャンルの本が雑多に並べられているため、目的もなく探すのは中々に骨が折れるものになるのは目に見えている。 時間制限がある中で1人で探すのは無謀である。少女の力を借りようと振り返り……居ない。
「あれ?」
少女の姿を探して書物庫から出てみると、居た。さっき居た位置から一歩も動いていなかったのだ。
少女は何も言わず、じっと貴方を見つめている。親愛すら感じる、好意的な瞳で。
「おーい。ついてきてー」
「……」(こくり)
少女は頷き、ぺたぺたと足音をたてながら近寄ってきた。
「ごめんね、君の力を借りたいんだ。この部屋にある本棚から、今の状況に関係してそうな本を見つけたいんだよ。協力してくれるかな」
「……」(こくり)
頷いた少女と共に、貴方はまた本棚を物色する。
「うーん……無いなぁ」*10
「……」(こくり)*11
手分けして探しているが、大分難航しているようだ。
「おっ、これとか良い感じだな」*12
貴方が良さげな本を見つけるのと同時に、少女が居た方向から何かが崩れるような音が聴こえた。驚いた貴方が振り返ると、少女の上に大量の本が山積みになっていた。
貴方は慌てて駆け寄り、少女の上にある大量の本を雑に放り投げて救出を試みる。みるみるうちに本は減っていき、少女は発掘された。
「だ、大丈夫?」
「……」(ふるふ……こくり)
涙目の少女は横に振りかけた首を止め、ぷるぷると震えながら頷いた。その姿はさながらハムスター。圧倒的小動物感に貴方は胸を撃たれるも、くだらない思考を振り払い少女の様子を伺う。
「ここが痛い?」
「……」(ふるふる)
「それじゃあ、ここかな?」
「……」(こくり)
痛みのある場所に触れ、貴方は優しく撫でた。*15
「痛いの痛いの飛んでけー」
「……?」
「…………あー、痛みがなくなるおまじない…みたいなものだよ」
「……」(こく…り?)
「効き目は……個人差によるからね」
「……」(こくり)
効き目は無いらしい。
「それで、えっと。こんな本を見つけたんだ。一緒に読もうか」
「……」(こくり)
べったりと湿っている、「スープの夢について」とだけ記されている黒い本。手に付着した黒い液体からは、僅かに甘い香りがする。*16*17*18
2人揃って本を覗き込み、本の内容に目を通す。
真ん中の部屋・・・ちゃんとしたスープを飲まないと出られない。メモの裏にはスープの正体が記されている。
上の部屋・・・調味料や食器が沢山置いてある。ちょっとだけ予備のスープが鍋にある。
右の部屋・・・とっても良い子が待っている。いいものを持ってるよ。
左の部屋・・・本はとっても大事だから持ち出したら駄目。ろうそくはもってける。
下の部屋・・・神様が眠っている。毒の資料がある。番人は活きのいいものを食べなきゃいなくならない。
大事な事・・・死ぬ覚悟をして飲むように。
書いてあるのは、これだけだった。
「…………」
「……」
2人して顔を見合わせ、互いに首を傾げる。なんのこっちゃ。
しかし、行動を起こさなくては何も変わらない。貴方の体感ではもう20分は経過しているので、そろそろ焦った方がいい頃合いだろう。
「本は…怖いから置いてって。蝋燭は持っていこうか」
「……」(こくり)
本に書いてあった事はおそらく本当であろう、と仮定して。まずはスープの正体が隠されているというメモの裏側を見に行ってみる。
真ん中の部屋に戻り、地図ではない方のメモの裏側を見る。
「これ…は……」
「……」
そう、このスープの正体が人間の血であると気付いた貴方の正気は──
「なんだ!ただのイタズラ書きか!」*19
「……」(こくり)
なんでそうなる???
「んー。じゃあ次は調理室に行こうか」
「……」(こくり)
貴方たちが次に向かうのは調理室。いつものように聞き耳をし*20、異常はなさそうなのでご開帳。
目に飛び込んできたのはこれまでの部屋とは異なった、近代的な光景だった。いくつもの豆電球に照らされた明るい室内。食器棚や調理台、ガスコンロや洗い場まで完備している清潔感が漂う部屋。そんな部屋で貴方たちは散策をする。
「調理室って事は毒があるのかなぁ?」*21
「……?」*22
貴方たちの目はきっと節穴なのだろう。調理台の隅に置かれている紙切れに気づかず、見当違いな場所を探索している。 そのかわりに、ガスコンロの上に置かれている蓋がしてある大きな鍋と、食器棚に入っている銀の食器が気になった。
「……まずは蓋、開けてみる?」
「……」
その問いかけに少女は反応を返さず、じっと貴方を見つめている。そんな少女から目を離し、深呼吸。
「ええい、ままよっ!」
むわり、と。濃い、鉄のような臭い。 手、腕、足、頭。鍋には、バラバラになった人間の部位が乱雑に詰め込まれていた。あまりにも非現実的な光景。 生首の生気のない瞳が、貴方を見据えている。*23*24
「……??」
「………。なんでもないよ。大丈夫」
疑問符を浮かべながら鍋を覗き込もうとする少女の頭を撫でながら、貴方は蓋を閉じた。こみ上げる吐き気と弱音を噛み殺しながら、貴方は情報を整理する。
書物庫の本に書いてあったスープの予備という情報。つい先ほど見たメモ。まだ温かさの残ったスープ。つまり、スープの正体は人間の血であり、その材料は鍋の中にあった……。*25
「……?」
「心配、してくれてるのか?」
「……」
「ありがとう。……だいぶ、楽になった」
険しい顔で立ち尽くす貴方を心配したのか、少女は背伸びをして頭を撫でようとしている。つま先立ちをしてふらふらとしている少女を見て、貴方の緊張の糸は少し緩まった。
「今はまず、動かないとな……」
「…………」
鍋の前から離れ、貴方が次に向かうのは食器棚の前。毒と銀。その2つの単語に何処か関連性があるような、そんな気がした貴方は考え込んだ。*26
「……ああ、そっか」
平均的男子高校生である貴方が当然のように読んでいたライトノベル。それから知り、気になって調べた知識。 銀は、毒薬に多用される硫化ヒ素と合うと黒ずむ。という事を思い出したのだ。
「判別方法はゲット、か」
「……?」
「一旦、真ん中の部屋の戻ろう」
「……」(こくり)
貴方は2つの銀のスプーンを手に取り、調理室を離れて中央の部屋に戻った。
「……まずはこれでよし」
「……?」
中央の部屋に戻ってきた貴方は、長机に置いてある血なまぐさいスープにスプーンを入れた。不純物が混じった毒に反応するには数分から数十分かかる事を知っている貴方は、瞼を閉じ、考える。
メモ、毒、スープ、調理室、予備、少女、湿った黒い本。…………本?
「なるほど」
「……?」
「度々ごめん。書物庫に行こう」
「……」(こくり)
少女の頷きを見るや否や、貴方は足早に書物庫へ向かう。とてとてとカルガモが如く貴方を追いかける少女を横目に、書物庫の小さな机の上に置いていた本を手に持ち、スプーンを触れさせる。5秒、10秒、20秒。 スプーンを離し、密着させた面を見る。
黒ずんで、いた。
「……ふぅー」
「……?」
「ああ、いや。ようやく見つけたなって、ね」
「……」(こくり?)
こんなガッツリ毒に塗れた本を素手で触って大丈夫なのか?という疑問と、取り敢えずの目標のものを見つけられたという安堵のため息を吐いた貴方を不思議そうに眺める少女に、貴方はおざなりに説明する。
明らかに意図を理解していなさそうな少女の頭を本に触っていない方の手で撫でる貴方は、傍から見ればまごうことなきロリコンである。
「けどまあ、まだ問題はあるか」
今、貴方の手にある本に書いてあった内容。『本はとっても大事だから持ち出したら駄目』という部分が気になった。その中でも、本はとっても大事、という点が。
本を持ち出しては駄目だというのなら、スープをこの部屋に持ってくればいいだけだ。しかし、である。本自体に何かをしては駄目だった場合は? 何が、起こるというのだろうか。 毒入りのスープを1時間以内に飲めなかったらお迎えに来るという「なにか」が来るのか。それとも別の要因があるのか。
ちらり、と。少女を見る。
「……?」
せめて、失うものが貴方の命だけなのであれば。ここまで迷う事はなかっただろう。そうであれば、貴方はすぐに決断して、すぐに行動しただろうから。
貴方の視線に対して、こてりと首を傾ける少女。この小さな少女の命を、貴方は背負っているのだ。だからこそ、適当な事はできない。だからこそ、生半可な覚悟で行動する事は許されない。
「なら、決まってるよな」
「……???」
ならば、生半可ではない覚悟があればいい。この少女の命を天秤に載せるというのなら、その反対に載せるべきものは決まっている。
ベットするのなら
考えてもみれば、違和感しかないのだ。この少女は。話せない事もそうだし、アルビノなのだってそうだ。あまりにも浮世離れしたその容姿だって、そうなのだ。 この場所は、この少女ありきでできている。
なぜ、この少女の事が黒い本に記されていたのだろうか。なぜ、この少女は最初から好意的だったのだろうか。考えても仕方のない事だというのは貴方も理解している。でも、考えてしまうのだ。なぜ?と。
もっと言えば、貴方自身の事だってそうだ。想像もできないほどの強大な存在が戯れに貴方を作りこの場所に放り込んだのかも、とも考えた。色々な可能性を考えて、考えて、考えて、考えて、考えて。そうして、結論が出た。
うるせぇ!知らねぇよバーカ!!と。
ごちゃごちゃ言ったが、貴方にとってそんなことはもうどうでもいい事だ。些事である。 貴方の自認は普通の高校生だ。アニメやラノベが好きで、勉強は嫌いじゃなくて、陰キャ気味で、彼女が居なくて、少ないけれど友人は居る、普通の高校生なのだ。
貴方の主観では意味不明な事に巻き込まれただけだ。そして、そんな意味不明な事に巻き込まれたのは貴方だけではなく、この少女もなのだ。少なくとも、貴方はそう考えている。だから助ける。だから命も懸ける。
だって。中学生にもなっていないような、こんな小さな少女を助けようともしない自分なら死んでしまった方がマシだと。本気でそう思っているから。
「……っし。東の部屋、君の居た部屋に行こっか。明かりも手に入ったしね」
「……」(こくり)
貴方の体感ではもう40分経過している。しかし、メモに書いてあった脱出の手段は手に入れた。ならば、何か重大な見落としがないようにしておかなくてはならない。生きて帰るために。生きて帰すために。
短くなり今すぐにでも消えそうな蝋燭を片手に、貴方たちは東の部屋に踏み入った。そして、貴方は見つけるだろう。血溜まりに倒れ伏す、頭部の無い男の遺体を。*27*28*29
頭部の無い死体を見て、貴方は思い出した。鍋に入っていたあの頭。貴方を見つめる生気の無い瞳を。もしかしてあれは、この死体の……。
「…………ッ! …………落ち着け、俺」
「……」
死体を見て少し取り乱した貴方を見て不安そうな顔をする少女の姿が横目に映り、落ち着きを取り戻した貴方は死体の近くに紙切れがある事に気が付いた。
紙切れを拾い、読む。
言われたことは 嫌でも 絶対に 従います。
無口だけど 人懐っこい 良い子なので
可愛がってあげてください 』
ぐしゃり、と。貴方は思わずメモを握り潰してしまった。丸まったメモを放り投げ、ぐりぐりと踏みにじる。
「とことん癪に障る野郎だなァ…?」
「……?」
突然の奇行に走った貴方を不思議そうに眺める少女の頭を一撫でし、貴方は部屋から出る。撫でられた頭に触れながら、少女は貴方に着いてきている。
そのまま貴方たちは南の部屋の扉の前まで来た。他の部屋よりも一回り大きな小窓付きの分厚そうな鉄扉。用心の為、中から見えないような位置取りをし、聞き耳を立てる。*30
想像以上に扉は厚いのか、中の音を聞く事はできなかった。貴方は意を決し、小窓からそっと中を覗き込む。
翼を1枚だけもった巨大なクサリヘビのような怪物の姿が、そこにはあった。*31*32
「…………は?」
しかし、貴方の目を惹いたのは怪物ではなかった。怪物の後ろにある石板が、他の何よりも気にかかったのだ。 怪物の恐ろしさよりも、石板の近くにあった石像の悍ましさよりも。石板に書かれた、その内容に。
礼拝室は薄暗いのにも関わらず、何故か貴方はこの距離から石板の内容が見えた。見えてしまったのだ。
石板の近くにある悍ましい石像の正体がチャウグナー・フォーンと呼ばれる神である事。今居る世界がチャウグナー・フォーンの気まぐれで魅せられている夢であるという事。そして、チャウグナー・フォーンに関する情報が、あの石板に記されていた。*33*34*35
「『神様が眠っている。毒の資料がある。番人は活きのいいものを食べなきゃいなくならない。』か。ざけンなよ…」
「……?」
そして、貴方は理解した。貴方は奇跡的にこの距離から石板の内容を読むことができただけで、本来はこの少女を犠牲にしなければ読むことすらできないものだったのだ。活きのいいもの、すなわち生きた人間。つまりは、そういうことだ。
腸が煮えくり返るような怒り、とはこの事だろう。貴方は湧き上がる激情を抑えつけて、できる限り穏やかな口調を意識して少女に話しかける。
「この場所から脱出するために必要な道具、見つけたよ」
「……」
1回、2回3回と驚きを表すように瞬きを繰り返し、一呼吸置いてからぺふぺふと両手を叩き始めた。拍手のつもりなのだろうか。
「飲む前の準備、するよ」
「……」(こくり)
少女には真ん中の部屋で待機するように言い渡し、貴方は調理室へと向かう。 血のスープが入っていた器と同じような形の皿を食器棚から取り出し、切り分けられた人体が溢れ出ないようにしながら鍋の底に溜まっている血を皿に移す。
十分な量の血が溜まった皿を手に持ち、貴方は調理室から出た。そして部屋の中央にある長机に手に持っていた皿を置き、木の器に入っているスープからスプーンを取り出して黒ずんでいない事を確かめてから、片膝をついて目線を合わせて少女に向き合った。
「……?」
そんな貴方を見て不思議そうにしている少女に、一度深呼吸してから話を切り出す。
「話してなかったよね。ごめん。…………君にも、毒を入れた血のスープを飲んでほしいんだ」
「……!」
予想すらしていなかったのだろう。表情を変えずに、されどとても驚いた様子の少女の視線から逃げずに真っ直ぐに見つめ返しながら続きを話す。
「もしかしたら君は現実に存在していないのかもしれない。存在していたとしても、もう死んでしまっているかもしれない。生きていたとしても何年、何十年という月日が過ぎているのかもしれない」
「…………」
「それでも俺は、君に生きてほしいと思うから。だから、選んでほしい。君が自分で毒入りのスープを飲むか、俺に無理やり飲まされるかを」
「……………………」
「……残念だけど、君がスープを飲まないという選択肢はない。それを考慮した上で、決断をしてほしい」*36*37
あまりにも厳しい貴方の言葉に、少女は考えが纏まらないのか狼狽している。 貴方は少女が落ち着くまで待つつもりのようだ。
…………この部屋で目覚めてから、おそらく50分。蝋燭の火はもう消えている。
「……」
「落ち着いた?」
「……」(こくり)
「……説得、続けるよ」
「……」(こく、り)
「君と出会ってから1時間も経っていないし、互いの人柄もまったく分かっていないのに何をほざいてるんだ? なんて君は思うかもしれない。 ……実際、その通りだからね」
「……」(ふるふ……)
「気を遣わなくてもいいんだよ」
「……」(…………こくり)
「でも。そんな短い時間の中で築かれた浅い関係でも、立派な繋がりなんだ。一度繋がりを得た人間を見捨てる事なんて、俺はしたくない。それが子供なら、尚更なんだよ」*38*39
貴方の説得を聞いて、少女は黙り込んだ。
……この部屋で目覚めてから、おそらく55分。
「……」(こくり)
少女は覚悟を決めたような瞳で、貴方を見つめながら頷いた。説得は成功したようだ。
「ありがとう。……君は、強いね」
「……」(ふるふる)
もう時間がない。貴方は予備の方のスープを持ち、少女に木の器に入ったスープを持たせて書物庫へと向かう。 蝋燭が無くなった書物庫は薄暗く、扉を閉めればすぐ近くすら見えなくなるだろう。
なので扉を開けたまま小さな机の上に置いていた黒い本を手に持ち、周りを警戒しながら少女のスープに浸す。10秒、20秒。……何も起こらない。 本を取り出し、スプーンを入れる。何秒か待ち、取り出す。黒い。
次に、自分のスープに本を浸す。20秒待ち、取り出してもう一つのスプーンで確認。待機、確認。黒。
「よし」
「……」(……こくり)
少女は皿を両手で持って、貴方の言葉を待っている。貴方も左手で皿を持ち……右手を少女に差し出す。
「……?」
「毒が入ってるスープを飲むのが怖くなっちゃった。手を握ってくれるかな?」
「…………」(こくり)
貴方の下手な気遣いを感じ取ったのか、少女は柔らかい雰囲気で貴方の手を握った。
「飲もうか」
「……」(こくり)
視線を一瞬交わせて、貴方と少女はスープを同時に飲み干した。*40*41*42*43
「…ぐっ……!?」
「…………っ!」
貴方の視界はぐるぐると回り、平衡感覚が消える。思わず膝をついてしまいそうになるが、少女と手を握いでいる右手から感じる重さが増えた事に気づいた貴方は倒れそうになる身体に喝を入れて堪える。
回り、歪み、暗くなっていく視界で少女を見た。
異常な発汗。がくがくと震える体。浅く荒い呼吸。はくはくと動く口もと。繋いでいる貴方の右手に縋るように、弱々しく力を入れる小さな手。 貴方の遠くなっていた意識は鮮明さを取り戻した。
「う……ぐ…ぅ!……ここに、居るよ!俺は!君の近くに居る!」
「…………」
「君にスープを飲ませたのは俺だ!選択させたのは俺なんだ!ぎっ…!!は…あっ…!」
「………」
「怒れ!恨め!憎んでくれ!だからっ!生きて、くれ…!!」
「……」
激しくなる鼓動を、無くなっていく感覚を無視して、貴方は少女に語りかける。
「……あ、がっ…!?……ぐ、ぅ、あ゛ぁ゛っ!!! …………はッ。…握ってるから!ずっと!最後まで!」
「…」
「返事を、してっ……く、れぇ……!」
「」
足に力が入らなくなり、体勢が崩れ、地面に倒れ伏す。身体から力が抜けていく。意識が霧散していく。 それでも。少女と繋いでいる右手だけは、離さない。
「……お、れ………は…、ここ…に、いる……か…ら…………」
「ずっ………と………に…ぎっ……て……」
「……だ…か……ら………もど……れ…………たら……」
「……………な………ま…え…………お…し………え……て……」
「……」(…………………………こく、り)
『勇敢なる者よ。その童を連れ、現へと還ることを許す』
『その代わり、汝の生き様で我の無卿を慰めることにしよう』
ふと、貴方は目を覚ました。
貴方の通う高校の、見慣れたいつもの教室。そんな日常を象徴する場所。貴方は自分の席で寝ていたようだ。
「うおw ファンブル(笑)」
「冷笑と単芝と
眠りから覚めた貴方に気づいた友人の1人が、スマホから目を離して貴方を見る。基本的にネットミームしか話さないバカと、ツッコミ気質な苦労人の真面目メガネ。 貴方の数少ない友人たちである2人の変わらない様子に、思わず笑いが込み上げる。
「ははっ…」
「どうした?面白い夢でも見た? それともコイツが面白い顔だった?」
「ぴえん越えてマジぱおん」
「あぁ…ごめん、君の顔は面白みの欠片も無かったねぇ」
「訴訟も辞さない」
「判決ぅ。敗訴ぉ」
「そんなー(´・ω・`)」
いつもの光景。普通の日常。貴方の身に起こった事など関係なく、世界は変わらず流れ続けている。
「それにしても、裕也も運無いねぇ。3回連続ファンブルでキャラロストは流石に笑っちゃったよ」(神格に遭遇するも2連クリティカルでSAN値消費微量なメガネ)
「人の不幸は蜜の味。オレの好きな言葉です」(可もなく不可もない面白みがない出目なバカ)
「カス」(上記の通りなフツメン)
「シンプル罵倒…?」(どうせならどっちかに振り切りたかったバカ)
貴方が夢で体験した事など本当は起こっていなかったかのように、どうでもいい話で盛り上がる。馬鹿みたいな話題で笑い合う。
でも、きっと。そのほうが良いのだ。あんな場所で「下僕」というラベルを貼られ、表情も動かさず、言われた事にただ従うしかなかったあの少女は。……きっと、イタい男子高校生の厨二的妄想が高じて見てしまった、ただの夢。それでいい。それがいいと、貴方は思う。
「あー、そろそろ5限だねぇ。席に戻ろっか」
「散ッ!」
「はよ戻れ馬鹿ども」
そうして、貴方は日常に戻るだろう。今日の事を忘れないように。大事に大事に、心の奥底に秘めて。
けれど、幕を下ろすにはまだ早い。
夢から戻ったその日の放課後。貴方は友人2人と駄弁りながら帰路についていた。
「マックでも食ってくか?」
「あー、それもいいねぇ」
「Me Too」
貴方からすれば、最後に口にしたのはあのスープ。口直しに何かを食べて、記憶を上書きしたいと考えるのは当然の事だろう。食欲は幸いな事にも減衰してはおらず、むしろ小腹が空いているくらいだった。
「それにしても裕也。なんか昼休みから雰囲気ちょっと違くなぁい?」
「いや、いつもと同じじゃないか?」
「纏う空気の違い、オレたちじゃなきゃ見逃しちゃうね」
「…………そか」
貴方が体験した非日常は、非可逆的な変化を少なからず貴方に
そんな会話ののち、沈黙が訪れた。沈黙といえど気まずいものではない。気心の知れた者同士の穏やかな空気感。
そんな空気は、唐突に破られた。
「あれぇ?あの子、何か様子がおかしくなぁい?」
「おん?」
「むむ?」
真面目メガネの視線の先を見る貴方とミームバカ。貴方たち3人が見つめる先では、病衣を着用している子供がふらふらと歩いていた。
「…危ないな」
「…危ないねぇ」
「…危険が危ないぞ」
3人で顔を見合わせ、目線だけでどうするか相談する貴方たち。 相談の結果、いきなり男子高校生3人で囲むと怖がらせてしまいそうなので、人畜無害そうなフツメンの貴方だけが代表して声をかける事になった。
あぶなっかしい足取りで進み続けている子供に向けて、なるべく穏やかな声音を意識して声をかける。
「ねぇ、君。迷子なのかな?」
「…………!…!?」
突然声をかけられて驚いたのか、過剰なくらいに体を跳ねさせる子供。その姿を見て、貴方の頭には110番という数字と手錠を掛けられる自分の姿を幻視したが、そんな妄想を振り払い目の前の現実に集中する。
「あー、ごめんね。怖がらせちゃった…かな」
「……ぁ…。ぉ……さ…?」
さらに言葉を重ねる貴方に、何かを呟く子供。 誤解が無いように、言葉を尽くそうと開きかけた貴方の口が閉じた。
この子の後ろ姿に、何故。既視感があるのだろう。処女雪のように白い髪。あまりにも細く、触れれば折れてしまいそうな体躯。今にも消えてしまいそうな儚い雰囲気。 それはまるで、あの少女のようで……。
「もしかして、あの夢の…?」
「……!!」
思わず口から漏れ出てしまった言葉を戒めるように、貴方は口を閉じる。そんな貴方の言葉に反応したかのように。子供は、少女は。ゆっくりと、ゆっくりと…振り返る。
振り返った少女の顔はくしゃくしゃになって。潤んだ瞳からは今にも涙が溢れ落ちそうで……。貴方は思わず、少女の目元を人差し指で拭っていた。
「…………また、会えたね」
「ぅ……ぁ…!ぁぁぁ…!!!」
穏やかに微笑む貴方を見た少女は、勢いよく貴方に抱きついた。貴方の腹部に顔を
「……さて。それじゃあ、改めまして」
「…ぅぅ……」
「俺の名前は前野 裕也。君の名前を、教えてくれるかな?」
「……ぁっ…!」
何かを思い出したのか、未だ溢れ続けている涙を手の甲で乱暴に拭い、鼻を啜りながら少女は貴方の瞳を真っ直ぐ見つめた。
「わ…ぁ、たし…は…! わた…しの、なまえ……はっ…!」
「……」
言葉に詰まりながら必死に声を出す少女を嗜めるでもなく、先を促すでもなく。ただ、貴方は待つ。
「し
そして、言葉は紡がれた。
「良い名前だね」
「は、いっ…! じまん、の……なまえで…す!」
「……それじゃあゆりかちゃん。俺と、友達になってくれるかな?」
「…………! はいっ! すえ…ながくっ!おねがい……します…!」
少女の花が咲いたかのような満面の笑み。涙も流れているし、鼻水だって盛大に垂れているしで、不格好とも言える有様である。 それでも……そんな少女の笑顔は、貴方にとっては最高の報酬だろう。
「僕たち、何を見せられてるんだろうねぇ…」
「うお…」
「冷笑風ドン引き界隈やめてね……」
とやかく言っている外野の事は一旦置いておいて。貴方はたしかに日常に戻った。
今までとは少し違うけれど。それでも。得難い出会いと経験をした貴方は、新しい日常に向けて進んでいくのだろう。
こうして貴方は取り戻した平穏を享受する。少なくとも、今はまだ。
<リザルト>
シナリオ踏破報酬 :【正気度 1d10】→【正気度 6】 獲得
少女生還報酬:【正気度 1d6】→【正気度 5】獲得
毒入りのスープを自らの意思で飲み干した :【正気度 5】獲得
死を覚悟していた為、死亡による【正気度 1d10】の減少は無し。
<オリジナルリザルト>
運以外の任意の能力値に10ポイントを好きに割り振れる
【クトゥルフ神話技能】以外の任意の技能値に20ポイントを好きに割り振れる
コミュ「白姫 百合花」を獲得。(シナリオが始まる際、正気度1d6+1を獲得する)
《少女の祈り(未)》を獲得。(シナリオ開始時に「白姫 百合花」が所持している【信仰】の技能値でダイスロールをする。成功すればシナリオ終了時まで、「前野 裕也」のSTR、CON、DEXに5ポイントを付与する。)
チャウグナー・フォーンの視線 : この神に関連する神話生物が露骨に配慮するようになる。
【■■■■■】に+10ポイント( 少女の生存 +5 シナリオクリア +5)
[
職業:小学生 年齢:11歳 性別:女 身長:113cm 体重:19kg
出身:日本 髪の色:白 瞳の色:赤 肌の色:色白
・ステータス
STR:75(20) CON:80(30) POW:90(50) DEX:85(25)
APP:90 SIZ:50(30) INT:90(50) EDU:85(30)
正気度
0/99(100/99)
HP
12(8)
MP
19(10)
DB
0(−1d4)
ビルド
0(−1)
MOV
9(7)
アイデア
90(50)
幸運
50
知識
85(30)
※()は現在の数値。()の左にある数値が本来の
・技能
目星:55
聞き耳:55
忍び歩き:40
隠れる:40
応急手当:50
母国語:40
追跡:50
クトゥルフ神話:15
信仰:100
<プロフィール>
白姫病院というとても大きな病院の院長夫妻の間に生まれた子供。それが少女、百合花である。
百合花は幼い時から可愛らしく、非常に才能に溢れていた。運動をすれば大体は一番で、文字を覚えるのは他人より3倍は早く、何をするにしてもめざましい結果を残せた。そんな百合花を両親は過剰に持ち上げず、その才に嫉妬することもなく。ただ、自分たちの子供として深い愛情を注いだ。
そんな両親に育てられた百合花は驕らず、偉ぶらず、素直に育った。そこが、彼女の人生の最盛期であった。
ある日目が覚めた彼女は、自分が知らない場所に居る事に気がついた。そう、夢の世界である。 チャウグナー・フォーンに偶然目をつけられてしまった百合花は、名のない下僕としての役割を押し付けられ、夢の世界に閉じ込められてしまったのだ。
父が褒めてくれた黒い髪は白く、母が好きだと言った青い瞳は赤く。容姿自体は変わらなかったものの、百合花のアイデンティティは非常に不安定なものになってしまったのだ。
精神的にも不安定なまま、百合花はチャウグナー・フォーンが戯れに連れてくる人間の下僕として活動する事になる。
最初は百合花も話せた。喜怒哀楽も、感情表現も豊かであった。能動的に来訪した人間を脱出させる為に活動した。……それも、ずっとは続かなかったのだが。
何回も、何十回も、何千回も、何万回も同じような事を繰り返し続けた百合花の心は摩耗していった。それでも、幼いながらも強靭な精神力を持っている百合花は頑張った。頑張れてしまった。 そして、決壊の日が訪れる。
その日、訪れた者は様子のおかしな男であった。すっかり張り付いてしまった笑顔を向ける百合花を見た男は鼻息を荒げ、乱暴に押し倒し、着ていた白いローブを剥ぎ取った。そして、惨劇が起こった。
抵抗しても止まらず、泣いても止めず、許しを請うても止めず。…………果てても、止まらなかった。
1時間が経過し、男はチャウグナー・フォーンに殺された。百合花の身体の状態もリセットされた。それでも、粉々に砕かれた心は戻らない。
百合花は話せなくなり、喜怒哀楽を表さなくなり、感情は死に、受動的にしか動けなくなった。言われた事しかやれなくなった。考えるという事をしなくなったのだ。
何万回繰り返そうと、何十万回やり直そうと。あの男と同じような事する者が幾千と現れようと。何も、感じなくなってしまった。
そんな事を延々と、延々と、延々と、延々と。
そして、貴方が現れた。
百合花を見ても、何も反応しない。遠い何時か、何処かの誰かがしていたように、百合花を子供として見て接する貴方に。壊れ、砕け散った百合花の心は動いた。
百合花を人として扱う貴方。百合花を対等な存在として話しかける貴方。百合花を必死に助けてくれる貴方。百合花の心配をしてくれる貴方。百合花を気遣ってくれる貴方。百合花の為に怒ってくれる貴方。……百合花の事を考えて脱出を提案した、貴方。
初めて、だったのだ。貴方が初めて、百合花も一緒に出ようと言ってくれた。こんな状況でも百合花を想い、助けようとした。
だから、百合花の砕け散った心は。貴方を拠り所にして、貴方が軸になって再構成された。百合花自身はもう狂気の底にいる。でも、貴方がいるのなら。正気でいようと、そう思える。
そんな少女の切実な想いに、そんな貴方の意志に。神は応えた。
そして百合花は、6年ぶりに現実へと帰還した。百合花が目を覚ました事で白姫病院はてんやわんや。もう顔すら覚えていなかった両親の温もりに涙し、帰ってきたという事実にまた涙し……そして、人目を盗んで病院から抜け出した。
百合花が死ぬ直前に聞いた、貴方との約束を守る為に。名前も知らぬ、貴方を見つける為に。
そして、少女は希望と出会う。
[後書きの一言]
APP90かつ将来性抜群で実家極太の清楚かつ健気な無自覚信仰系超絶美少女に好かれて良かったね!主人公くん!
ちなみにそこ路上だし人目もあるけどだいじょぶそ?めちゃくちゃ距離感近いけど。 ……あれ、主人公くん?主人公くん??
(社会的に)し、死んでる…。