こんにちわっしょい
KEY(ドS)です。

タイトル通りの一発ネタ

ネタバレ:師匠は世界最強
ネタバレ2:その立場を使って結構RTAする
ネタバレ3:原作知識使って原作改変しまくる

こういう話を唐突に思いついたので書きました。

続くかどうかは気分次第

ケンガンアシュラとオメガ好きなので、それの布教もしたかったのあります

ぜひ、原作も読んでくださいな

KEY(ドS)

1 / 1
ケンガンアシュラ/オメガ ~ 原作最強キャラの弟子になっちゃったので、原作知識フル活用して最速RTAします~ 多分これが一番早いと思います~

 

「ほら、もっといけるだろう?"私"を超えるのであるならば

この10倍くらいは超えてもらわないと。」

「ちょ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬーーーーーっ!!!」

 

目の前にいる"死"をもたらそうとしてくる、巨大な"龍"。

見た目はただの金色長髪のおじさんにしか見えないのに、

その動作全てが淀みがなく洗練されている。

繰り出される拳、蹴り、捌き、流しのすべてが意味不明な原理・原則から

放たれる必殺の一撃。

 

避けることも難しく、当たれば終わる、そんな攻撃が何発も

繰り出されるのである。

 

彼は『これくらい誰にだって出来る事さ。・・・そうだな。"理合い"?

うん、"理合い"かな。言い方としては。ただ、要点を抑え、交え、それを元に

全ての攻守を行うだけ。ほら、簡単だろう?』と言っていたが、それができるなら苦労なんてしない。

 

フォームもでたらめの適当な大ぶりの掌底だというのに、気が付いたら眼前に迫っていて、

かろうじて防いだというのにそれでも大きく吹き飛ばされ、後ろにあった木に叩きつけられる。

 

がは、と血が混じった息を吐き、すぐに顔をあげると、そこには容赦なく

こちらの頭を踏み抜こうとしてくる彼の姿が見えた。

 

「-----!!」

 

横に転がってかろうじて回避すると同時に、ズゴム、という轟音と

べきべきべき、という何かが崩れ、倒れる音が響く。

音の鳴ったほうに目を向けると、先ほどまでそびえたっていた巨木が

へし折れて、倒れているのが見えた。

 

「ほう。私の攻撃をまともに食らって動けるとは。

理が身についてきているね。化勁の練度もいい感じだ。

ほら、次は攻めておいで。----30秒以内に攻撃を当てるんだ。

出来なかったら死ぬかもしれないので頑張ろう。」

「------うおおおおおおおおおおお!!!」

 

やばいやばいやばい!!殺される!!!

この人はやると言ったらやる人だ!!!!!

自分が今までにこの人から学んだこと、見てきたもの、教わってきたもの、

己で生成発展させてきたもの、それらをひねり出していく。

 

呼吸によって己の身体能力を底上げし、ゆらりと体を脱力させ、

流れるような、ふわりと舞う羽のような軽やかさで彼の攻撃を

体にかすりながらもかわし、貫き手を繰り出す。

 

ずぷり、と体に当たった手ごたえがあった---はずなのに、

それと同時にするりとすり抜けたような感覚が手に残るだけであり、

気が付いたときには彼の膝蹴りが腹部に突き刺さっていた。

 

腹筋に死ぬほど力を籠めつつ、緩やかな水をイメージしてその

ダメージを軽減させる。

 

("金"、"水"の連携を---!!駄目だ!!!威力がデカすぎる!!!!)

 

が、あまりの威力に流しきれずに体が吹き飛ばされる。

置き土産として、飛ばされる直前に右猿臂をその前に相手の鎖骨に繰り出すも

左腕で防がれ、完全に流される。

 

「~~~~!!!」

 

頭を前から地面に打ち付ける直前、"鉄"のように力を込めた両腕を大地に突き刺し、無理やり逆立ちの態勢を取って致命傷にならないように防御する。

 

「ふむ。これも防ぐか。----今使った技。やはり私が教えているものとは違うな。

見覚えがあるが何の技だったかな?感心感心。向上心があるのは良いことだよ。」

「はあっ!!はあっ!!はあっ!!」

 

息を荒くしているこちらとは対照的に、腕を後ろに組みながらスタスタと

まるで先ほどの攻防などなかったかのように軽い足取りでこちらにやってくる。

 

(やっぱりバケモンだこの人・・・・!!)

 

なぜ、俺がこんな化け物と戦っているのか。

それは、ずっと前に遡る。

 

 

 

◆

 

ケンガンアシュラという作品がある。

ほんのりとファンタジーが入り混じった、格闘技の漫画である。

アシュラはその二部構成の作品であり、現在はケンガンオメガという続編が

連載されており、俺はその漫画の読者だった。

 

普通ならありえないような格闘技としての描写。

ジェネリックドラゴンボールのような、バキっぽさもあるこの作品が俺は好きだった。

 

が、ある日いつも通り仕事を終えて自宅に帰宅して眠り、目を覚ますとそこは自分の知らない場所だった。

 

「・・・・??」

 

どこかの森だろうか。草原というには木々が多く、かといって自然だけでもなく、

人々の生活の営みが感じられる田んぼや畑のような土地と、木造りの家々。

壁はボロボロに崩れかけているレンガだろうか。灰色の粉がぱらぱら、と零れ落ちている。

 

「は?え??は?????」

 

寝ていた体を起こして、確認できたのがそんな状況で、訳が分からなくなる。

え?なに???なんで???ここはどこだ???と頭の中が疑問符でいっぱいになり、

身動きが取れなくなる・

 

(----拉致された?いや、戸締りはしっかりしていたし、仮に何か起これば

警報装置も鳴るはず。)

 

ふと、頭を下げてそんなことをうんうん考えていると、

ふわりと、金色の束が肩にかかったのに気づく。

 

(うん?なんだこれ------。)

 

それを右手でつかんで引っ張ると、自分の頭が引っ張られ少し痛みを感じた。

もう一度浮かんで引っ張ってみると、また頭皮がそちらに引っ張られ、ぴり、と

痛みを伴う。

 

その金色の稲穂のような束が、自分の髪だと気づくのに時間はそうはかからなかった。

は?なんで???俺は黒髪だったはず・・・・。ん?そういえば・・・・なんか

おかしい・・・・、と体中にめぐる違和感を確認するため、水田に張られている

水の所まで走って確かめに行く。

 

(は・・・は・・・??)

 

----そこには、金髪ロングの子供が居た。

そう、なんか半分眠たげな眼をしている、どこか浮世じみた雰囲気というか、

退廃的というか、不思議な空気を感じさせる、そんな金髪ロングの子だ。

確認できた事実が飲み込めず、ぺたりとその場で座り込んでしまう。

 

「----おや。もう起きたのかい?体は大丈夫かな?」

「-----!?」

 

呆然としていると、後ろから男性の声がして、思わず飛び跳ねた。

後ろを振り向くと、金色の髪を後ろに流し、少しあごひげを蓄えた壮年の男性が

こちらの少し心配するように見つめていた。

 

「うん?どこか打ち所が悪かったかな?顔色が少々悪そうだ。

----よし。おいしい食事を食べよう。そうすれば気分も良くなるはずだ。

そうしようそうしよう。」

 

そう言って、スマホを取り出して誰かに電話をし出す目の前の男性。

出前を取ってくれ、至急頼むよ、そうだな、横浜のラーメンが食べたい、

餃子もつけてくれ、"4人前"だ。

 

というと、通話を消し、またポケットにしまう。

 

「さて、少し待っておくれ。

そうすればすぐにおいしい料理が・・・」

「あ、あの・・・・」

「うん?」

 

マイペースにずっと話し続ける彼に対して、俺は恐る恐る聞いた。

 

「貴方は・・・どちらさまですか・・・?」

 

 

◆

 

「・・・・つまり、君は何も覚えていないと?」

「は、はい。」

 

自分が置かれている状況を、彼に打ち明けると、

少し怪訝そうな顔をしてわずかに眉を潜めていたが、すぐに

それを受け入れて、話を聞いてくれていた。

 

「そうか・・・。まあ、そういうこともあるか。

まあ、それはそうとして、ご飯を食べよう。

・・・にしても、遅いな。何をしているのだろう。」

(ものすごいマイペースだな、この人・・・・。)

 

こちらの話を信じてくれるし、目線も子供にちゃんと合わせてしっかりと

話に耳を傾けてくれている。

なんというか、悪い人じゃないんだろうな、という印象を受けた。

浮世離れしたというか、世間離れしたというか、そんな空気を感じた。

 

一応、記憶喪失ということで話をしたが、そもそも俺はなぜ、

見知らぬ人間の体に入っているのか、目の前の人は何者なのか。

 

分からない事ばかりだ。少しでも現状を知ろうと、彼と更に話を

しようとしたところ、叫び声が木霊する。

 

 

「~~~~~!!ほんっと!!!!人使いが荒いんですから!!!!

全くさぁ!!!!」

「おお。ようやく来たか。」

 

声のしたほうを見ると、グラサンとマスクで顔を隠した白髪の

2mはある大きな体つきのバンダナ男性が、両手に"中華おいしいネ"という文字の書かれた

何かが入ったビニール袋持ちながら、ずんずん、と肩を怒らせながらこちらに近づいてくる。

が、それをぼうっと見つめていた俺に気づいたからか、少し落ち着いたような顔で、

静かに声をかけてくる。

 

「----っと。もう大丈夫なんですか?運動中だったみたいですけど。」

「構わんよ。そうだ。お前も一緒にご飯を食べよう。・・・"厭"。」

「いいですけどね・・・。"繋がるもの"。」

「!!!!?????」

 

その聞き覚えのある名前を聞いた瞬間、俺はもう一度彼らの姿を見た。

どこかぬぐい切れなかった既視感の正体がわかり始め、つぅ、と頬を冷や汗が流れる。

 

「えーと?どっちがどっちでしたっけ。チャーハン、ラーメンチャーシューと餃子とか取り上えず

色々買ってきましたけど。」

「私がチャーハンだ。今は餃子でチャーハンを食べたい気分なんだ。ビールは?」

「ありますよ。絶対飲みたがると思いましたもん。次回からはちゃんと注文に入れてくださいよね。」

「そうだ。この子にもビールのおいしさを教えてあげよう。きっと気に入るはずだ。」

「まだ未成年だろうが!!!!何考えてんだあんた!!!!??」

「あ、そうだった。・・・じゃあ、カルピスにしよう。あれも上手かった。」

「ねぇよ!!!!ウーロン茶で我慢してください!!!」

 

目の前でぎゃーぎゃーわめく、白髪グラサンマスクの人物と、それをどこ吹く風で受け流して

マイペースにチャーハンをぱくつく金髪の男性。

やはり、間違いない。意味も理由も不明だけれども、俺は間違いなく"彼ら"と相対している。

 

良く読んでいた、大好きだった作品の"ラスボス"とその部下の"ボス”。

 

あらゆる存在よりも強く、誰も寄せ付けぬ数千年の武の記憶を持つ

最強の武人、"繋がるもの"。

 

その"繋がるもの"に忠誠を誓う、裏社会に暗躍する最悪の組織、"蟲"。

そこの現統領にして、最強クラスの実力者、"夏厭"。

 

彼らは、空想の作品の人物だったはず。

それがなぜ、俺の目の前に・・・・。

 

食事に手を付けようとしない俺を不審がったのか、厭と呼ばれた青年が

俺の方に心配そうに声をかけてくる。

 

「・・・大丈夫すか?またこの人に手ひどくやられた感じ?」

「失礼だな、厭。私ほど教え方がうまい人間はないぞ。・・・多分。」

「ちょっと目を反らしてんじゃねぇよ!!!

まだ子供なんだから"遊び方"には気をつけろって言ってんでしょうが!!!!」

「・・・・・。」

 

漫才じみたやり取りをする、目の前の二人を見つめなおす。

なるほど、確かに、確かに俺には見覚えがやはりある。

 

信じられないし、信じたくもないが、でも、それでも信じざるを得ない。

 

ここは"ケンガン"の世界らしい。

 

そして、俺はあろうことに世界中でテロを起こすことになる最悪の組織、

"蟲"の一員らしかった。

 

(嘘だろ・・・ちょっと待ってくれよ・・・・!

ふつうこういうのは主人公サイドに着くもんだろうが・・・・!!)

 

いまだにぎゃーぎゃーいう"蟲"の統領と、それを無視してご飯を

食べる最強のラスボス。

 

しかし、彼らを見ていると次なる疑問が沸き上がる。

 

(いや、ちょっと待て・・・。確か"繋がるもの"って超超お偉いさんだよな??

"蟲"の統領だって一介の戦闘員ごときがそうそう会えるわけなくないか??)

 

 

------なんで、ただの戦闘員、しかもそれも子供であるだけの俺が、

彼らとこうして一緒に過ごせている-----?

 

なにか、そう、"何か"を見落としている気がした。

他の人物になってしまったというあり得ない事態に、

その、更に重大な何かを-------。

 

どうする?どうすればいい?

どうしたい?何をするべきだ?

ぐるぐると頭の中で考えが浮かんでは消えて、また浮かび上がるのの繰り返し。

とめどなく溢れていく思考の波に意識がさらわれてはまた戻っていく。

 

まず、状況を整理しよう。

俺は間違いなく、彼らとこうして一緒に食事ができるような立場ではある。

それが何か、何故かまではわからない。

けれども、それ自体は事実だ。

目の前にいる二人と、その気安い接し方がそれを証明している証拠だ。

 

次に、俺の体に関して。

こちらも何故かはわからない。

俺は間違いなく、ただの成人の日本人男性だったはず。

昨日までは普通に自宅で寝ていた、それが起きたらこんな金髪碧眼のかわいい子になっていた。

 

これ自体は前向きに考えて、前よりも恵まれた容姿になれたと考えよう。

というか、そうでも思わないとやってらん。

 

で、最後に。

----俺は一体彼らと何をしていた?

 

おかしいのが、"繋がるもの"と二人っきりで居たことだ。

彼には常に部下の"蟲"がついているのではないだろうか?

その監視も見当たらず、統領の厭さえ傍にいなかったなんて状況がありえるだろうか?

 

"繋がるもの"は気まぐれで、"蟲"の監視を振り払って自由に行動するタイプではあるが、

それでも違和感がぬぐえない。

 

 

どうなる?どうすればいい?

記憶喪失だという事にして、"繋がるもの"には話したが・・・・。

 

「あ、そういえばだが厭。」

「なんすか。またなんかやらかしたんすか。」

「"光龍(クヮンロン)"だが、記憶を失くしてしまったらしい。」

「へえ、そうなんすか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

その言葉に、それまでラーメンを食べながら話を聞いていた厭がぴたり、と箸の動きを止めて、

ぎぎぎ、と首をこちらに向けて振り向いてくる。

 

「え?は?え????」

「ということでだな。おいしい食事をとろうという事になったんだ。

美味しいものを食べれば気分も良くなって、何か思い出すだろうと思ってね。」

「いや、ちょっ、まっ、待ってください。」

「だからね、夕飯はこってりとしたステーキでも食べようかと・・・・。」

「待てっっつってんでしょうが!!!!」

相も変わらずマイペースに説明だけ続ける"繋がるもの"に後ろからバックチョークをし出す。

 

「"受け継ぐもの"が記憶喪失!!!???なんで!!!???何があったんすか!!!????」

「こう、ぐってやって、がってなったら、打ち所が悪かったようだ。うん。そういう事もあるという事だな。」

「あんたのせいじゃねぇかぁあああああ!!!!どうすんだよ!!!!!せっかくの試みがパーじゃねぇか!!!!!-------正式なあんたの"後継者"足りえる"被検体"なのに!!!!!」

 

会話の端々で、いくつか情報を拾えた。

おそらくだが、俺の名前は"光龍(クヮンロン)"というらしい。

記憶喪失の人物の名前ならば、それは俺の事だろう。

 

そして、信じられないことに、俺はどうやらこの"繋がるもの"の"何か"を

受け継ぐような立場の人物でもあるという。

 

原作でいうと、彼は"回生(ふしん)"という自分の生い立ち、性格、記憶などを

別の人物に刷り込み続け、洗脳して自分自身にするという行為を繰り返して、

何千年も生きているというとんでもない人物である。

 

そしてケンガンアシュラ、オメガの主人公は実は彼のクローンであり、

彼らはこの"繋がるもの"の新たな体候補として生み出されたという

すさまじい設定もある。

 

(そんな人物が、真っ当なやり方で後継者を・・・?)

 

おかしい。絶対におかしい。

彼自身は悪・・・というよりは純粋すぎて、人間社会の倫理があまり

通じないような人物ではある。

クローンまで作るような人が、真っ当に後継者を?

 

「あ~~~~~~~~。・・・はあ。まあ、死んじまうよりはマシか。

で、どうすんすか?この状況。エドワードや二虎、他の幹部たちからも

そこそこ期待されていたんですよ?」

「大丈夫だろう。彼らは良くも悪くも、私に忠実なものたちだ。

光龍がどのような状態であれ、手出し無用とだけ私から言っておけば、

それ以上は何もしまい。・・・ああ、羅漢は別だぞ。あれには常に

監視をつけておけ。絶対に信用するな、隙を見せるな。

お前たちの命を捨ててまで討ち取る必要はないがね。牽制だけは常にしておけ。

----何だったら私が出るとでも言っておけばいい。そうすれば引っ込むだろう。」

「だと言いんすがね・・・・。ま、確かにそうしておいた方がいいっすね。

ウチの腕利きの直属兵を配置しておきますよ。向こうの仕事の応援だとでも言って、

デスディーラーズに送っておけば、奴も拒否は出来んでしょうし。

・・・ナイダンの奴とかにするかな。」

 

また、思考を続けていると、俺の横であっという間に話が

2人の中で進んでいく。

そして、いくつかの聞き逃せない、知っているワードが耳に飛び込んできた。

 

エドワード、二虎、羅漢、デスディーラーズ、ナイダン。

全員ケンガンオメガの登場人物ないし、組織の単語だ。

 

 

それも、全部"蟲"に属する-----。

 

彼らにぞんざいに扱われるような立場ではなく、

むしろ手厚く保護というか、もてなされているような立ち位置なのは

不幸中の幸いというべきか。

 

だが、依然としてどうすればいいかなんてわからない。

俺も"蟲"という事は、主人公達とは敵であり、物語が進めばいずれは

倒される可能性が非常に高い。

 

いくら、"繋がるもの"が無敵にとは言え、主人公にいずれは

倒されるのではないだろうか?ラスボスは主役には勝てない。

 

俺の命が何よりも危ない。ずきずき、と痛む頭を抑えながら、

うううう、と唸る。

 

で、覚悟を決めて2人に話しかける。

 

「-----あの!!!!」

 

------よし。こうなったらぶちまけちまおう。

どうせ地獄に行くんだったら、原作の知識を元に、やれるところまでやってやる。

生き残るために足掻いてやる。

 

 

「----実は私、・・・いや、"俺"には、信じられないかもしれないんですけど、

"未来"の知識があります。」

 

そんなことを言った俺の事を、胡散臭そうな目で何言ってんだ、こいつって感じで見てくる厭と、

ほう、と面白そうな目をして楽しそうな表情を浮かべる繋がるものを尻目に、命がけの"説得"を始めるのだった。

 

 

◆

 

「-----なんや、お前?」

「・・・・・・。」

 

傘をかぶり、何かを打ち付けて作っている人物。

打ち捨てられた廃寺にて、その体躯の良い老人は警戒するように

持っていた槌をこちらに突き付けて、止まれ、と言わんばかりに静止させてくる。

 

「物乞いなら他行けや。・・・ワシは忙しいんじゃ。さっさと・・・」

「久しぶりだね。龍秀(ろんしう)。」

「・・・・!!???」

 

その俺の言葉に、老人はかぶっていた傘を脱いで、こちらを睨みつけてくる。

彼の本当の名前を知っているものは、もう"繋がるもの"以外にはいないはずだし、

その名前は50年以上も前に彼は捨てているはず。

それをただのこんな子供が言えば、当然驚くだろう。

 

「・・・・・なんで、その名前を・・・・。」

「あの時、君は唯一の"龍家"の生き残りだったね。"俺"と同じく。

彼の友であり、部下だった龍殻殿は挑んだけれども、左肩に一撃を与えるまでは

できて、すぐにやられてしまったね。

・・・我王(ウーワン)をそそのかし、"繋がるもの"に挑んだ時のことも

"見ていた"よ。5人の王が、あっという間に瞬殺されたよね。

前借り・・・ああいや、憑神かな?こちらの方が正式な名前だね。

これを使っても勝てなかったんだ。化け物としかいうほかないよね、

"繋がるもの"はさ。」

「!!!!!!??????」

 

ぺらぺらと更に"彼"しか知りえない情報を矢継ぎ早に浴びせていくと、

まるで、化け物でも見るかのような困惑と驚愕を浮かべ、冷や汗を

垂らしながら後ずらりをする。

・・・ちょっとやりすぎてしまっただろうか?

下手をすると逃走するかもしれないので、腕で静止をかけて

戦闘の意思はないことを伝える。

 

「あ、大丈夫だよ。俺は敵じゃないから。

・・・言ったでしょ。我々は同じ"龍"だって」

「・・・・・嘘や。そんなわけないやろ。

何よりお前はガキや。年齢が合わへん。」

「じゃあ、なんで俺が君しか知りえないことを知っていると思う?

なんで?君の本名を知っていた理由は?君の祖父が"繋がるもの"の

左肩に攻撃を入れたことまで具体的に知っていたことに関しては?

我王の5人で"繋がるもの"に挑んだことについては?

憑神使ったことまで詳細に言えた理由は?

見た目がそのままの年齢ではない人物、いるでしょ?

・・・"繋がるもの"みたいな奴とかね。」

「・・・・・・・・・。」

 

訝しむ老人に思考・反論させる隙を与えない、作らない。

彼しか知りえない情報を知っていること。

それを状況証拠として彼に認識させて、俺も"彼と同じ生き残り"だと思い込ませるために。

 

「龍家絶技に関しても言おうか?・・・"龍口拳"。これ知っているの

君の祖父と君くらいでしょ?龍家ぐらいしか知っているはずないよね?

なんで俺がそこまで知っていると思う?」

「・・・・・なんや。なんやお前は・・・・。なんでそこまで・・・・。」

じりじり、と後ずさりする目の前の老人、龍 秀。

いや、今はこの名前か。

 

「----いったはずだよ。龍秀、いや、今は屈辱に耐え、

"繋がるもの"を殺すために臥せ続けながらも、牙を研ぎ続け諦めきれない王。

----"臥王鵡角"といったほうがいいかな。」

 

◆

 

「・・・・あ、どうもこんにちは~。」

「・・・ほう。」

「む。」

 

あら、よいしょ、と声をかけて窓から侵入する。

そこには、向かい合わせの椅子に座って将棋を打ち続ける老人が2人いた。

1人はひげを床まで着くんじゃないかっていうくらい長く伸ばしたおじい様で、

もう1人は白眼の部分が黒くなっている独特の眼を盛った眼光の鋭いおじい様だった。

 

近くにいた黒スーツの人たちがそんな俺の周りを取り囲み、あらゆる武器を突き付けてくる。

あ、確かこの人たち見覚えあるような・・・誰だっけ・・・。

結構前の事だから忘れちゃったな、えーと・・・。

まあ、そのうち思い出すでしょ。・・・多分。

 

「貴様!!!この方をどなたと心得る!!!

どこの刺客だ!!!!」

「いや、ふつうそんなの言わないでしょ・・・。

あ、危ないんでこれ、没収しますね。・・・よいしょーー!!」

「!!?」

 

目の前に突き付けられた刀を二本指で挟んでもって、

そのまま相手事空中に持ち上げて、ぶんぶん上下に振って、

すぽん、と抜けた相手が壁に叩きつけられた。

あ、大丈夫かな?まあ、鍛えてそうだし大丈夫でしょ。

 

全く危ないなぁ。よくないよこういうのはねぇ。

・・・あ。勝手に侵入した俺の方が悪いか。

ごめんなさい。護衛の方々。本当に大事な話があるんで、ちょっとだけ

おとなしくしてくれると助かります。

 

「あの、ケガさせたくないので、おじい様たちとお話しだけさせてもらってもいいです?

本当に何もしませんよ?」

「貴様ぁ!!!!!」

壁に叩きつけられた護衛者を見た、他の人たちが激昂して襲い掛かろうとしているが、

す、と手を挙げた長髭のおじい様がよい、よい、と場を収める。

 

「ここまでやれる子じゃ。本気で殺そうとするならば、とっくにそうしておるじゃろうよ。

・・・何か、話したいことがあるとのことじゃったが?」

「・・・・。」

 

それまで、のほほんとして将棋を打っていたおじいさまたちが雰囲気を一変させて、

圧力をかけてくる。

思わず、たじろぎそうになるそのオーラに若干気おされつつも、体裁を崩さないように

踏ん張る。

 

(おー・・・。こっっっっわ!!!さすがだわ。・・・隣の爺様も

こちらの隙を伺っているし。)

 

仕込み刀かな?杖を持っている方の黒眼のおじい様はいつでも杖を振りかぶって

こちらに飛び込んでこれるように、姿勢を低くしているのが見える。

若干、椅子に重心が沈んでいるのがその証拠だ。

俺が下手なことをすればいつでも首を掻っ切れるようにしようっていう魂胆かな?

・・・本当に80~90代のおじい様?すごいな~~~~。

 

「ありがとうございます。いや~~~~あのですね~~~~~。

勝手に押しかけながらも更に厚かましいんですけど・・・・。」

ちらり、とこちらをにらみ続けてくる護衛者たちに目線を配ると、

それだけで目の前のおじいさ様は意を汲み取ってくれたようで、

護衛者たちに向けて告げる。

 

「主らはしばし席を外しておれ。」

「---しかし、それでは・・・!!」

「言ったじゃろう?話をするだけじゃと。

・・・なあに、大丈夫じゃよ。ほっほっほっほ。」

「----ふん。」

そう言ってからから、と笑う長髭のおじい様とやれやれ、と

言った感じで息をつく黒眼のおじい様。

さすがに自分の主の命令では聞かざるを得ないからか、ぞろぞろ、と

それまで周りを取り囲んでいた護衛者たちは廊下につながるであろう

扉から一人残らず出て行った。

途中、前髪の長い体躯の良いおじさんと、これまら体躯の良い、

いかついマスクをした眼つきの鋭いおじさんは最後までこちらをにらみ続けてきていた。

 

(あ!!あの人たちも原作キャラの2人じゃん!!!!うわ~~~~。

思いがけずに会えちゃったよ~~~~~。)

「ほれ、人払いは済んだぞい。・・・要件を言うがよい。」

「あ、はい。」

「・・・・・。」

ミーハーなことを考えて感慨にふけっている俺に対して、

話を促してくる。

相も変わらず隣のおじい様は警戒なさっている。

・・・よーし、ぶっこむぞ~~~。

 

「----呉恵利央さん。片原滅堂さんと初めて会ったときの戦い、すごかったですね。

まさか、口で刀を受け止めるなんて信じられませんでしたよ。

もう70年も前ですかねぇ。」

「!!!????」

「・・・・・・。」

 

俺の言葉に、呉恵利央と呼ばれた老人はがたり、と椅子が倒れそうな勢いで立ち上がり

信じらないようなものを見ている表情を向けてきて、

それまで飄々爺だった長髭の老人、片原滅堂さんは目を細めて、こちらを見定めるような

感じで見つめてくる。

 

「最初のお二人は敵同士でしたねぇ。滅堂さんが隠し持っていた拳銃さえ

効かず、片原さんは当時持っていた"拳願会の札"を奪うために、首を絞めて持ち上げられて

もう少しで殺されそうなときに、第三者の・・・えーと、なんでしたっけ?

あれ。・・・そうそう関東白井組の組長が割って入って事なきを得ましたよねぇ。

あそこから拳願会の頂点まで上り詰めるなんて・・・。」

 

あのエピソード見た時、本当に驚いたんだよなぁ・・・と

もう遠い記憶から掘り出したその"物語"を語りながらしみじみと思いふける。

 

対する二人は、なぜ?なぜ??という驚愕の表情を浮かべて

緊張で張り詰めた顔をこちらに向けて、固唾を飲んでいる。

 

まあ、当人たちしか絶対知りえないことをいきなり言われたからねぇ。

そりゃ、警戒するわな。まあ、興味は引けたからオッケーとしておこう。

両手を挙げて、もう一度交戦の意思はないことを伝える。

 

「あ、俺は本当にあなた達の敵ではないですよ。

なんであなた達当事者しか知らないはずの事を知っているか?って

疑問はあるでしょう。それに関しても信じられないかもしれないんですけど。」

 

 

---俺は、"神の視点を持つもの"なんですよ。

 

それを聞いた二人は、更に怪訝そうな表情を強めた。

 

◆

 

「あーテステス。・・・こんにちはぁ~~~~。

・・・いないかな?えーと・・・・。この辺~~~の

はずぅ~~~なんだけどぉ~~~~。」

「なんだテメェは?」

「あ。いたいた。」

 

ボロボロの穴だらけの空き家にお邪魔して声掛けをしながら

中に入ると、フード付きのパーカーを着たガタイの良い少年というか

青年が出てきた。

 

あ~~~~。

良かった~~~~~~。

部下たちがずっと監視していたから追いやすくて助かったよ~~~~。

 

「----十蛇田王馬くんだよね?二虎流の奥義体得おめでとう。

修行先の餓鬼ヶ原樹海では死にかけて、もう体が動かないというところまで

追い詰められていたけど、"鬼鏖"を無事に習得できてよかったよ。

・・・"彼"に関しては残念だったけど・・・。」

「!!!!?????」

「あ、ごめんごめん。そういえば操流の型が一番得意だけど、

苦手だった水天の型はどう?四系統すべて極めての二虎流だからさ。」

「!!!!??????-----っ!!!!」

「うわっ!!?ちょっ!!!まっ!!!!」

あまりの情報の洪水に耐え切れなくなったのか、いきなり拳による連撃を

繰り出してくる。それらを危なげなくさばいていき、周りに威力を散らしていく。

あまりにも事実を一気に言い過ぎると、唐突に襲い掛かってくることもあるか~~・・・。

うーん、まずったなぁ・・・・。まあちょっと落ち着いてもらおうかな。

 

彼の腕を取って、流れるように崩し、地面にたたきつける。

そうこの技は-----。

 

「・・・"柳"!!なんでテメェが二虎流を!!??」

「俺は君の師匠の友達だよ。・・・だから"二虎流"を使える。

落ち着いた?落ち着いたよね?----じゃあ、お話ししよっか。」

 

 

◆

 

『-----って感じで、当事者しか知りえない知識をぶっこんで、"あいつ"への

包囲網を敷きましょう。じゃないと、未来の我々は死にます。

"繋がるもの"も含めて。』

『いや、何言っちゃってんの????』

『・・・・・・・。』

『あ、"繋がるもの"のクローンである二人・・・・。

"龍"と"虎"のクローン体いますよね?我々とは敵ですが、

王馬くんには二虎流の技を見せて、同じ二虎流の使い手として

誤認させて、龍鬼くんはまあ、二虎流と同じ技な臥王流の技を見せて、

仲間だと信じさせましょう。で、俺は"繋がるもの"の後継者であり、

"蟲"にそうさせられている被害者であり、"蟲"もまた羅漢という

真のラスボスに操られているというストーリーを要人・関係者たちに信じさせて・・・。』

『とち狂ったんか????』

 

ということで、もうぶっちゃけまくった。

俺が未来のことを知っていること。

頭を打ったせいか、色々な当事者しか知りえないようなことを知っているような事。

信じてもらうために、原作知識を言ったら、厭からは怪物を見るような目線を送られ、

武龍からはこれまでにない楽しそうな笑顔を向けられた。

・・・いや、なんでニッコニコなんだろう?

 

『いや、百歩譲って我々が死ぬという未来があって、それを覆すために

アンタが持っているっていうその"知識"を活かして立ち回るっつーのは分かりましたよ。

・・・・なんで羅漢がラスボス?なんて話を・・・』

『だって、アイツに俺ら全員殺されますもん。』

『はァ~~~~~!!!????』

はい。これは嘘である。

ぶっちゃけ、俺が持っている知識は中途半端だ。

それに、ケンガンオメガの最終話までを見届けられたわけでもない。

そもそも、羅漢というキャラが"蟲"や"繋がるもの"を裏切っているのは事実だが、

皆殺しにしているなんて描写も話も全くない。

 

じゃあ、なぜ俺がこのようなことを言いだしたのかというと、

全ての罪を、"繋がるものの"のクローン体である、外道こと羅漢におっかぶせて、

共通の敵を作って、ケンガンワールドの主要キャラたちの包囲網を敷いて、

RTAしてなるべく平和な結末に導いちゃおうっていう発想だ。

 

というか、これ以外もう手がないと思う。

俺もなんか"繋がるもの"の後継者っぽい立ち位置のキャラっぽいけど、

そんなの原作じゃいなかったし。

俺みたいな人間も居たってことにしておいて、邪推されないようにしつつ、

話を続ける。

 

『・・・俺ら"蟲"はともかく、"繋がるもの"が羅漢程度にやられるはず・・・。』

『デスディーラーズって核持っているよね?それで俺ら全員まとまっているところに

打ち込まれて死にます。』

『・・・・・はああああああああああああああああ!!!!!???????』

嘘だろおお!!??と言わんばかりの絶叫があたりに響き渡る。

そらそうなるよね。うん。

これも嘘である。そんな話は原作にはまだない。

でも、信じさせるための根拠はある。

 

『・・・世界中で"蟲"たちにテロ起こさせて、"デスディーラーズ"が持っている

核を使って拳願会や各国政府を脅す・・・っていうのが今後の筋書きですよね?

それも知ってますよ。・・・じゃあ、核を持っているデスディーラーズを

率いているのは誰でしょうか。』

『・・・・・・・羅漢だね。』

それまで、ぽり、ぽり、とピーナッツを食べてビールを飲んで黙っていた

"繋がるもの"が口をはさんでくる。

お、思いがけない援護射撃だ。これはありがたい。

確かこの人、羅漢の事は嫌いだったはずなので、微妙に眉をひそめているのも

そのせいかもしれない。

 

『こんな荒唐無稽な話を信じるんすか!!???"繋がるもの"!!!!!』

それまで、話を聞いていた厭がいまだに信じられないといった表情を向けて、

"繋がるもの"に吠える。

(え~~~~~~。あれだけ当事者しか知りえない情報を言ったのにまだ信じて

もらえていなかったのか・・・。そりゃ、はたから見たら妖しくはあるけどさ)

他に厭しか知りえなかった情報って何かあったかな?

あ、蟲の前統領を殺して、その地位を奪ったときにしていた会話と、

彼の双子の兄との話で厭しか知りえないエピソードでも話せば大丈夫かな?

更に知識を言って、信じてもらおうとしたところ、"繋がるもの"がこちらに聴いてくる。

 

『で、"私たち"はどうだったかね?・・・好敵手たる相手には会えたかな?』

『ええ。会えましたよ。・・・まあ、我々が未来まで生きられればその相手と

対等な形で戦えるんですけどね・・・。羅漢のやつが余計なことをしたので・・・。』

彼の瞳がギュルルル、と動く。そう、重瞳と言われる、二つあるその眼が。

----それは、"彼"の中には二つの人格がある事の証明でもある。

これに関しても彼と彼の中にいるもう1人しか知らないような原作知識を

語ったところ、そうか、だけ彼は嬉しそうにつぶやき、俺の話を本格的に

聞く気になった。・・・信じてもらえている、でいいんだよね?多分。

 

『"龍"であるあなたには臥王龍鬼というクローンが立ちはだかり、"虎"である

彼には、同じくクローンである十鬼蛇王馬が立ちはだかります。こちらに関しては

常に監視をつけていますよね?ご存じのはずです。

貴方たちはとてつもなく強くなった彼らと戦うことになり、もう少しで

満足できるような決闘が行われる・・・といったタイミングで・・・。』

『・・・・核を打ち込まれて、終わり、か・・・・。』

『・・・・信じられねぇ・・・。いや、それでも!!"繋がるもの"ならば!!』

あ、まだ信じてないな。う~~~~~ん。まあ、繋がるものが死ぬなんて

信じられないよなぁ・・・と俺も思う。下手すると範馬裕次郎より強いかもしれないくらいの

めちゃくちゃだもん、この人。

 

よし、更にでっち上げよう。

 

『---羅漢は既に100体のクローンを作ってるんですよ。で、そのすべてが羅漢の

"回生"ずみ。』

『!!!???』

『そいつらが足止めしてきて、繋がるものが遊んでいる隙に、遠くから撃ち込まれて

全滅~~~~~ですね。はい。』

『頭痛くなってきた・・・。・・・"蟲"のクローン技術を?あいつが??』

『はい。これはマジです。』

ごめんなさい。嘘です。でも、蟲はクローン技術持っているのはマジだし、

蟲の戦闘員にも、兵長のクローン体とか普通にいるし、羅漢だったらマジで

やりかねないくらいの外道だし、話の信ぴょう性はかなりあるはず。

 

『・・・我々しか知りえないことを知っているというのは本当の様だね。』

『・・・みたいっすね・・・。どうすんだよこれ・・・。

エドワードはまあ味方になるとして、二虎のやつとかは敵として今のうちに

処分しておくか・・・?』

俺の話をここまで聞いて、観念した厭がこれからの動きに関してぶつぶつ、と

独り言をつぶやき始める。

 

 

とにかく、羅漢にすべての罪を・・・・。

 

『-----で、肝心の"君"は誰なのかな?』

『・・・繋がるもの?』

『・・・・!!?』

それまでのほほんとした雰囲気だった繋がるものがこちらに向けて

濃密な死の気配を振りまいてくる。気を強く持たないといけないほどに

重厚なプレッシャーが体と心を蝕み、胃から酸液が逆流しそうになる。

 

『君がそういう知識を持っているのは事実の様だな。光龍。

だが、肝心の"君自身の情報"がまだ語られていない。

・・・それらの情報を知りえている"君"は何者なのかな?

いや、本当に君は"光龍"なのかな?』

『・・・・・・。』

ま、まずい・・・・・!!

疑われている・・・!?

いや、それもそうか・・・!!

自分の弟子が、記憶喪失になりました、でもこんな知識を知っています~~~

なんていって、当事者しか知りえないことをべらべらと喋りはじめたら

不審がられても当然か・・・!!

 

(どうする!?どうする!!???)

 

ここで"繋がるもの"を敵に回すのは絶対にヤバイ。

この人はこの世界のすべての格闘家よりも強い生物だ。

本気で命を狙われたら逃げ切れないだろうし、彼の部下である"蟲"たちに

追跡されて、暗殺だってされるだろう。

 

-----かといって、ここで絶対に引くわけにはいかない。

これは人狼のような信用勝負だ。

 

がばり、と地面に土下座をして懇願する。

 

『・・・怪しいとは思います!!!こんないきなり記憶喪失になって、

当事者しか知りえない情報を別人みたいに話しだすなんて!!!!

でも、これは本当に事実なんです!!!!お願いします!!!!!

どうか未来を変えるためにも・・・!!!』

『あ、いや、そうじゃなくってね・・・。』

ぽり、ぽり、と頭をかきながら濃密な殺意を向けてきていた

彼が困ったような表情を浮かべながら再度尋ねてくる。

 

『"私達"が知りたいのは、"君の動機"じゃなく、"君が何者なのか?"というところだけだよ。

・・・そもそも、このようなことをわざわざ我々に言わずに、隠しておけばいいしね。

君が羅漢の協力者なのであれば。』

『あーーーーー・・・。』

あ、そっちぃ!!??

そういうことを知っている君がわざわざ話してくれて、

それらの知識も正しいという事は敵ではないってことは分かるから、

とりあえず何者かは知りたい、ってだけかぁ!!!

 

あーーーーー。

でも、どうしよ・・・・。

 

記憶喪失で知識だけはあるって嘘ついた手前、何者かいまさら言ったところで

怪しまれるだけじゃ・・・・。

迷いながらも思考を続ける俺の息が止まる一言を、彼は唐突に告げた。

 

 

『----君、記憶喪失じゃないだろう?』

『!!!???』

『記憶喪失だったなら、もっと困惑して、こういう話をとっさに話せるとも

思わないさ。・・・何か事情があるのだろうと思って、流しつつも

興味深い話に耳を傾けてはいたがね。』

『・・・・・。』

 

・・・・俺は、彼を侮っていたようだった。そうだよ、

この人記憶だけでいえば数千年の知識と経験を持つ人じゃん!!!!

それくらい見破ってもおかしくないわ!!!!

こんなとっさの嘘が通じるわけがない!!!!

 

『さ、話しておくれ。・・・"君"は何者なのかな?』

『・・・・・。』

 

今度こそ俺は観念して、自分が本当は何者であるかを語るのだった。

 

 

◆

 

「----ということもあったね。いやぁ、まさか神様みたいな存在がいるなんてねぇ。」

「あの時は必死でしたよ。マジで・・・・。」

いや、こうして貴方に殺されかけている今も必死ですが。

昔を思い出しながら、戦いの続きを話し、どうにか連携の技を受け流して

後ろに後退すると、彼が構えを解いて、話の続きをし出す。

 

「君みたいな存在は他にもいるのかな?・・・同じようなケースもありえるんじゃないかな?」

「どうでしょう。それも危惧して、なるべく表面上は原作通りに進行するようにしつつ、

若干マイルドにして、死なないでほしい人たちが生き残れるようにはしていましたが。」

俺以外にももし、原作知識を持っている人間がいたら、原作と違う流れになったこの世界を

怪しむはずだ。

 

---自分以外にも原作知識を持った人間が他にもいて、介入しているんじゃないかってね。

 

「まあ、原作にいないらしい"君"の存在は既に私の後継者として名前がしれつつあるからね。

それに関してはもうどうしようもないからいいとしようかな。」

「あ~~~。まあ、それはしょうがない部分ですよね~~~。」

"光龍"なんてキャラ、原作にはいなかったからなぁ・・・・。

で、裏社会ではなんかつえー、すげー子供がいるっていうのだけは知られているっぽく、

原作知識を持ったこの人格である俺が目覚めたころには、時すでに遅し、だったわけだ。

それはそれとしてもう過ぎたことだからスルーしておく。

・・・大体、すべての事が完璧にできるなんて思っちゃいない。

 

「まあ、今の君だったら私以外にはそうそう負けないだろうね。

・・・私と常に戦い続けて、高みを知り、伸び続けているのだから。」

「その点に関しても、ほんっとーーーーーにありがとうございます・・・。」

 

あの後、結局俺は自分が原作のケンガンワールドを読んでいる

神の視点の存在だという事を繋がるものと厭に伝えたところ、

当然厭はそんなのありえねえ!!と言われ、対照的に繋がるものは

それまでの話を目をつむりながら思い返していたのか、そうか、

とだけつぶやいて、静かに頷いた。

 

で、俺の話を聞いて危機感を多少持ったのか繋がるものは

対羅漢包囲網を敷くことに同意し、いまだ話に半信半疑な

厭も繋がるものの命令には逆らえないのかしぶしぶ同意するのだった。

 

「エドワードは私に忠誠を誓ってくれているからいいとして。二虎はどうするかね?

ただ、"武"を極めるだけならば放っておくが、核まで持ち出す羅漢と組むのであれば

これは明確な対応はしたほうが良いのではないかな?」

「まあ、そうなんですよねぇ・・・。」

 

エドワード・呉という大幹部もまあ、めちゃくちゃ極悪人ではある。

そのうえ、"今の繋がるもの"が戦った中で、一番強いと原作では断言したほどの人物だ。

そして、繋がるものには絶対服従の忠臣ではあるので、繋がるものが

コントロールしてくれれば問題はないだろう。

頼もしい仲間にはならずとも、味方にはなるはずだ。

羅漢のやつが繋がるものを裏切り、敵対しているとなれば、

絶対に繋がるもの側にはつくだろうし。

 

で、二虎というもう一人の幹部なんだが、こちらも扱いが難しい。

こちらも極悪人の外道ではある。が、こちらはアシュラの主人公である

王馬の師匠と同じ名前かつ、臥王鵡角の弟子同士でもあった人物だ。

アギトという片原滅堂の忠実な滅堂の牙という座についている

人物の元師匠的な人物でもあるし、桐生刹那というこれまた別の

原作キャラの因縁の人物でもある。

 

おそらく、関係者たちからはめちゃくちゃ恨まれているし、

その関係者たちの因縁を晴らさせたほうがいっそいいんじゃいかな、っていう

相手でもある。

 

でも、こいつも羅漢ほどじゃないけど、放っておくと何しでかすかわからない

やべー奴には変わりないので、やっぱり危険人物だ。

・・・今のうちに処分しておいたほうが良いかな。

 

(----あ、ていうかこいつの弟子たちって人体実験させられまくって、

どんどん死にまくってるじゃん!!こうした今も人が死にまくっているかもしれないし!!!

そうだよ!!!なんでこんなことを思い出せなかった!!!??)

 

・・・・・。

いや、理由はどうあれ、テロ組織の蟲に属している俺が今さら言えたことでもないか・・・。

人を間接的にであれ、大量に殺しまくっているとも言えるし・・・・。

 

そんな風に落ち込む俺を見て、ふむ、と両腕を組んでいる繋がるものが声をかけてくる。

 

「まあ、世間からすれば、裏社会では私もテロ組織として見られている"蟲"の関係者には違いない。

明確な意思をもって、昔蟲を下して手中に収めた"私たち"はともかく、"君"はたまたまこの世界に

迷い込み、自分の意思と関係なしに我々と関わらざるを得なかっただけの"被害者"ともいえる。

・・・今の自分の立場で出来ることを精一杯やって、人の命を救っているのならば、倫理的には胸を張って良いのではないかな?」

「・・・・・・・。」

まあ、そうかもしれない。

俺は直接人を殺したことはないし、これからも殺そうとまでは思わない。

蟲だって正直、関わりたいかと言えば関わりたいとも思えないけど。

でも、こうして世話になっている以上、無下には出来ない。

悪党ではあるが、その悪党と同じ穴の狢であるので、彼らを責める資格は俺にはない。

なるべく、繋がるものを通して、過激な活動は控えてもらうようには言ってもらっているが。

 

たまーーーーーに、この人はこんな感じで的確な助言というか、励ましを

してくるのだから質が悪い。

人の心に"共感"はしないけど、"理解"はしているというか・・・・。

 

「で、"彼ら"の肉体を狙う"私達"に君は取引を持ち掛けたね?」

「・・・・・ええ。」

 

彼のとてつもない速さの前蹴りを命がけでさばきつつ、左足払いをカウンターで

放ち、それが防がれても右ひじの振り上げで追撃を加える。

完全にガードされてはいるが、当てることはできた。

 

「----"私達"の対等な好敵手になってみせる。だから、"武の記憶"でもなく、"回生"でもなく、

"武"を教えてほしい、と。」

 

俺が彼に持ち掛けたのは単純な話。

ケンガンアシュラとオメガの主人公たちは繋がるものの転生先の

肉体としてずっと狙われ続けている。

で、俺はその問題に対してもものすんごい頭を悩ませた。

 

確か、原作では山下和夫という王馬のヒロインとも言われている

男性の相方キャラが涙ながらに繋がるものにそんなのはひどい!!

やめてくれ!!と訴えかけたところ、繋がるものが条件付きで

それを保留にしたという経緯がある。

 

で、俺は彼の実験体というか、彼の技術をどこまで通常の指導で

受け継げるかの研究サンプルだったらしい。

 

本命は回生によって王馬と龍鬼という二人に記憶を受け継がせて

転生するという予定だったのだ。

 

彼にとっては対等な戦いをさせてくれる人物さえいてくれれば、

肉体を狙うのをやめてもいい、というのを原作では断言したので、

山下和夫の代わりに俺がそうしてみせる、といったわけだ。

 

「今まで、私の命を狙うものはいた。崇めるのも、称えるもの、

依存するもの・・・・。だが、対等な好敵手はいなかった。」

そう語る彼の顔にはどこか一抹の寂しさが見えた。

最強すぎて、対等に戦える相手がまともにいない。

彼に一番近い実力を持っているであろうエドワードや、ケンガン最強キャラの一角である、

黒木という暗殺者でさえ、彼に勝つことはできない。

 

「で、君はとある"偶然"によって生まれた子なんだ。メインプランである

あの二人の"副産物"というかね。・・・もうわかるだろう?なぜ、

ここまで君が重用され、手厚く蟲にももてなされているかは。」

「・・・・・・・。」

 

分からないはずもない。今代の繋がるものは金髪であり、俺も同じく。

クローン技術の副産物として、たまたま生まれた生き残り。

それも、ある意味では王馬、龍鬼よりも完全な彼らの現身とまで昔繋がるもの、

いや、武龍師匠は言ったことがある。

と、いうことは"俺"の正体は------。

 

「------。」

「うおっ!!!?」

考えようとしていた俺の頬を彼の平手打ちがかすめる。

その一撃がこちらの命を刈り取りに十分足りえる威力を持っていることを示すように、

左手で防いだこちらがガード越しに吹き飛ばされた。

 

「不意打ちなんてらしくないんじゃありませんか!!???」

「こういう戦い方も慣れておくといい。----世の中には色々な戦士がいるものだよ。」

「それはっ!!そうっ!!!ですねっ!!!」

ひゅん、ひゅん、と繰り出される突き、蹴りの数々。

絶命をもたらす死の舞踏に翻弄されつつも、これらもかろうじて躱し続けていく。

投げ技を繰り出そうと差し出した手は空を切り、続いて、頭上から気配を感じ、

上段からの蹴りを両腕を交差させてガードする。

が、あまりの威力に地面に体が首までめり込み、身動きが取れなくなる。

 

「上下に挟まれれば私たちの化勁は使えないだろう?

絡繰りを見抜いてくる優秀な者も世には居る。これも今のうちに知っておくといいい。」

「あ、あい・・・・・。」

 

ごふり、と血を吐きながら師匠の言葉に対してかろうじて返答する。

「よし、じゃあ、稽古の続きを・・・・。」

「し、ししょぉ~~~。」

「うん?」

 

なおも戦いを続けようとする師匠に対してどうにか言葉をひねり出して、

現状を伝える。

 

 

「う、動けません・・・・。」

「・・・・・本当に?」

「あい・・・・。」

「・・・・もうちょっと頑張ったらどうにかならないかい?」

「無理です・・・・・。」

「・・・・こう、ぐっ、とたくさん力を籠めたら?」

「どんなにチャレンジ精神にあふれている俺でも、今回ばかりは抜け出せませぇん・・・・。」

「・・・・・。」

 

やれやれ、といった感の様子の俺の首を両腕でつかんで、カブを引っこ抜くように

軽々と土の中から持ち上げる師匠。

いや、貴方のせいでこうなったんですけど???

 

「なんで毎回最後の最後に良いのを食らわせてくるんですか・・・・。」

「君ならいけると思って・・・。」

「俺以外にやったらマジで人が死にますからね・・・????」

「君にしかやらないから問題ないさ。」

「俺にもなるべくやらんといてください・・・。」

げふ、と血を吐いてはあ、はあ、と荒い息でどうにか耐える。

教え方がうまいはずなのに、どうしてところどころで調整をミスるのだろうか。

俺に対して扱いがちょっと雑じゃないだろうか。

何やっても死なないと思っている節があるし。

 

体を起こして、ぱっぱ、と腕を振るって土を落とすと、

当たった"胸の柔らかな感触"が手に伝わり、うーん、とこれまた何とも言えない感じになる。

 

「・・・あれから、そこそこの年数がたったからか、

太ったね。・・・間違えた。大きくなったね。」

「次、太ったって言ったら厭に頼んで、一週間カップラーメンだけにしてもらいますからね???マジで。」

「おいしいものを"私たち"から取り上げるなんてなんてひどいんだ。断固抗議する。」

「だったら、もうちょっとデリカシー持ってくださいよ?!!!全くもう!!!!!」

 

抑えていた胸のさらしをとくと、ばるん、と脂肪の塊があらわになる。

あー、きつかったぁ・・・・。

戦闘時にはちゃんと抑えてないと揺れて痛くってしょうがないからなぁ。

未だに"この体"には慣れない。

 

「・・・しかし、惜しいな。本当に惜しい。

"そうでなければ"私の"第一候補の先"になりえたんだがね。」

「・・・今ほど、俺が"こういう体"でよかったと思ったことはありませんよ。

全くもう・・・。」

 

こういう話も今更だけれども、ね。

さーて、稽古も終わったし休憩を・・・・。

 

「-----繋がるもの。」

それまで、影も形もなかった厭がいつの間にかそばで片膝をついて、

神妙な顔つきをしていた。

あ、これはなんかマジなやつかな?おちゃらけた雰囲気じゃない。

 

「----受け継ぐものもやっぱいたんすか。」

「まあ、毎日死にかけながら稽古しているからね。」

関係者を抱き込むためにも、俺自身が圧倒的に強くならないとだし、

身を守るためとと、師匠を超えて、変なことを挿せないようにしたいし。

 

 

「どうしたかね?厭。」

「---受け継ぐものが前に言った通りでした。

羅漢に謀反の疑いがあります。不審な動きをようやく察知いたしました。」

「あーーーー。やっぱりかぁ・・・・。」

 

今まで尻尾を出してこなかったけれども、さすがにデスディーラーズが

世間に顔を出すにしたがって、隠しきれない不審な動きを蟲が察知したらしい。

繋がるものの"武の記憶"がある場所を独自に探していること、過去に、臥王鵡角と

接触していた痕跡があったこと、そして、作戦通りにではなく、核の設置場所に関して

違う場所に置いている疑惑まである事。調べれば調べるほど、徐々にボロが出てきたらしい。

 

やっぱりあいつろくでもないわ。

まあ、繋がるものに失敗作として冷遇されているような描写もあったから

若干も不憫もあったけど。

原作とはちょっとは違う人格だったらどうしよう、って気がかりもこれで完全に消えた。

よし、仕込んでいたプランを今こそ発動------。

 

「あ、光龍。君に関してなんだがね。ちょっと武者修行の旅に出てきなさい。」

「------WHY???」

え、何言ってんの????この人?????

これから今までに築き上げた羅漢包囲網で奴を静かに追い詰めつつ、なるべく

ハッピーエンドな結末を目指すっていう感じだったじゃん?????

なんで??????

 

「思うにだね。私に近い実力が君には既にあると思うんだ。」

「----まあ、そうかもしれませんね。」

元々恵まれた"体"に、圧倒的な"武"に毎日触れて、世界最強とは何かを

文字通り、彼に付きっきりだったおかげで多少実力は引き上げられている。

変な武術とかをかじっていなかったナチュラルな状態だったの功を奏したのか、

師匠や、蟲たちの協力もあって、そこそこ強くなれたとは思う。

・・・毎日師匠にボコられてちょっと自信ないけど・・・。

 

「で、だ。"守破離"の"守"はもう十分だ。・・・後は、私から一旦離れて、

世界に触れてきなさい。殻を破り、私を超える"龍"になってみせるんだ。」

「・・・いや、でも・・・・。」

原作の話を知った師匠や蟲の皆もいるから、羅漢たちに負けるとは思えない。

でも、あいつらは何でもやる外道だ。それこそ、"核"で自爆さながらの特攻をしてきて

道連れにだってしてくるかもしれない。

万が一もある。絶対なんてないし、彼らがもし死んだら、それこそ、その、

悲しいというか・・・・。

 

「ふむ。・・・光龍よ。」

「!!は、はい!!!」

ずず、と威圧感を含んだ言葉を投げかけられ、思わず姿勢を正す。

その圧倒的な威容の前に、自然と背筋が伸びる。

 

「一つだけ言っておくことがある。・・・実は、"私たち"は強い。

とっても、とっても、ね。」

「いや、それは知ってますけど。」

何言ってんだろう、この人。

あなたと虎さんがめちゃくちゃ強いのなんて皆知っていることじゃないですか、

と言おうとして、息が詰まった。

 

「---後顧の憂いは"私達"が絶っておく。君は、何の心配もせずに、"この世界"を楽しんでくるといい。」

「あ・・・・。」

頭を撫でられ、優しく抱きしめられた。

その抱擁は柔らかく、温かく、これまでないほどの安心感が浮かび上がった。

 

----ああ、そうかこの人はこういってくれているのか。

他の誰でもない"俺"自身で、この世界を見て回って来いと。

 

ずっとずっと、計画通りに動いて、稽古詰めだけだった俺に、

色々なものに触れてこいって・・・・。

 

思わず、胸元にしがみついて、こぼれる液体を隠すように顔をうずめる。

 

「~~~うう・・・ううううう!!!!」

「これまでよく頑張った。君は間違いなく"私ではない私"だ。

・・・いずれ、私たちを超える"最後の龍"よ。世界を回り、

その大きさを知って、それ以上に大きくなって帰ってくるんだ。」

「はい・・・・!!」

ぐじゅり、と流れる涙と鼻水でべちゃべちゃになった顔を必死に手で

ぬぐうと、横に居た厭がハンカチを差し出してくれる。

 

それを遠慮なく使って出した液体を拭いて返そうとすると、

いらねえぇよ!!と突っ込まれた。

 

「全くもう。・・・じゃ、後の事は気にせんといてください。

死んでも俺ら蟲で何とかするんで。」

「死んだらやだぁ~~~~~~!!!」

「あーあ。光龍を泣かせるとはひどい奴だな、厭」

「あんただって泣かせているでしょうが!!!!

・・・死なないから、大丈夫だから泣き止んでくださいよ。」

「うん・・・・。」

 

また、涙と鼻水が湧いてきたが、それもさっきもらったハンカチで

全部ふき取って、今度こそ落ち着く。

 

「じゃ、これでしばしの別れっすね。・・・繋がるものがさぼらんよう、

ちゃんと見張っておくんで。」

「ひどいな、厭。私を信用していないのか?」

「ある意味信用してねぇからこういっているんでしょうが!!!」

「こらこら、ふざけてないでちゃんと光龍を見送らないとだよ。」

「誰のせいだと思ってんだこの野郎!!!!

・・・じゃ、俺らは俺らでやることやるんで。またいつの日か。」

「・・・・次に会う時を楽しみにしているよ。」

「・・・・はい!!!」

 

正直、多少の不安はある。本当に大丈夫かなってところも。

でも彼らの表情を見て、その不安も落ち着いた。

その行為を無下にはしたくない。

 

「-----行ってきます!!!"父さん"!!!!!」

「------。」

 

俺はそう言って、手を振って走り出した。

 

◆

 

「----------------------------------。」

「----繋がるもの?どうし------」

 

厭が光龍を見送ってから動かない繋がるものを不審に思い、

声をかけると、ぴたり、と動きを止めた。

 

「------父親?私が?そうか、ふむ。そうか・・・・。」

顎に指をあて、うん、うん、と何度かうなずくと、何かを納得したかのように

また、一つ頷いた。

 

「あーーー・・・。まあ、"血"は繋がっているわけだし・・・親みたいにある意味接してはいたから

間違ってはないんじゃないすか?」

「そうのなのか・・・・。そうか・・"これ"が・・・・だからかつての"君"は・・・クローンに対して反対をしたのか?・・・・そうか・・・・。」

ぶつぶつ、と何かを独り言のように呟いては、繰り返し頷き、何かをゆっくり咀嚼していた。

確かめるように、味わうように、ゆっくり、ゆっくりと丁寧に彼はそれを繰り返す。

 

「・・・急にどうしたんすか?」

「・・・・なあ、厭。」

「なんすか?」

「・・・・クローン技術についてどう思う?」

「・・・なんすか急に?今、進めていますけど・・・・。」

「いや、そういう事じゃなく、"それ自体について"だ。」

「・・・まあ、世間的には良くない事ではあるんじゃないすか?

"蟲"が何言ってんだって感じすけど、一般論としては。」

「・・・・やはり、そうなのか・・・・。」

ぶつぶつ、と何かをまたつぶやいては思考の海に潜る武龍に

厭はあー、と声をかけづらそうだが、いうべきことをしっかりと伝えていく。

 

「考え中の所恐縮なんすけど、結局羅漢たちの事はどうするんすか?

包囲網を狭めていくっていう計画-----」

「厭。」

「-------。」

思わず、厭は片膝をついて平伏した。

その、たった一言で、何かを悟ったかのように。

 

「---今すぐ腕の立つを精鋭を集めて、"私から放逐された"光龍に

取り入らんと近づくであろう"奴"を即時に仕留める。・・・いいな?」

「・・・御意。・・・やっぱり、それも狙いでしたか。」

「羅漢は用心深い。私が出向いたところで逃げる可能性もあるだろう。

だが、日ごろから厳しい扱いを受けていた、自分と同じ境遇の

私のクローンである光龍が離れたとなれば、利用できるとみて、必ずや接触してくるはずだ。

そこを仕留める。・・・奴は、"最後の一線"を明確に超えた。」

「・・・そのために、日ごろから"受け継ぐもの"にあんな厳しい稽古を?」

「なあ、厭。」

「はい。」

「・・・少し"彼と"考えていることがあるんだ。聞いてくれるか?」

「・・・・はい。」

「-----------------------------------------。」

「----------------------------------------っ。」

 

彼らの会話は風の音にかき消され、後に残るのは、

何かを決意した武龍と、驚愕の表情を浮かべる厭。

 

 

-----それからして、表社会と裏社会で二つの大きな事件が世界を揺るがす。

 

民間軍事会社、デス・ディーラーズのCEOである羅漢が後日、変死体で見つかったこと。

 

そして、拳願会に"光龍"と名乗る、絶大な力を持ったとある人物が裏社会に

突如として現れたこと。

 

 

それらはいつかまた、語られる時が来る-------。

 

 

 

 




Qテロとか後に起きまくるケンガンワールドでハッピーエンドを迎えるには?
Aラスボスの弟子に生まれてきてRTAしましょう。女の子であるとなお、望ましいです。
長年を一緒に過ごした後に、別れ際にお父さん呼びして父性を刺激しましょう。後は史上最強の師匠(パパ)が全部何とかしてくれます。
たぶん、これが一番早いと思います。


Q羅漢ナレ死って早すぎない?こんなにあっさりいくの???というか
羅漢こんなあっさり死んじゃったら誰をラスボスにするん???
A繋がるもの、この人マジで誰も勝てないくらい強いです。原作の凄腕のキャラたちが数十人で固まっているところに一人で散歩して、全滅させられるようなバケモンです。核でも使わないとマジで勝てません。普段は自分から人を殺めたり、害することもそうそうない植物みたいな人ですが、羅漢が本当にやらかそうとしている証拠を聞いて、世間と"友"であるあの人や、"娘"に害が掛からないよう速攻で殺しに行きました。普段は闘争を好んでも、殺しにかかってくる相手以外は絶対に自ら殺すようなキャラでもないです。が、そもそも、色々こそこそ動いていた羅漢に原作でも辟易としていたところ、長年聞かされていた原作知識通りに世界中で悪い事をしようとしたこと、何よりも大切な"娘"を利用しようとしので処されました。これが"最後の一線"でしたね。

で、羅漢死んじゃったことを知った光龍はテレビのニュースで
それを見て、思いっきりラーメン吹き出しましたね。
え???死んだの???マ????マ?????って。

じゃあ、今後どうしよう・・・としつつも、
そうだ!!羅漢のクローンがいるかもしれないっていう
ストーリーをでっちあげて、蟲や繋がるものも実は
被害者ってことにしよう!!!そうしよう!!!!!(ヤケクソ)って
なっています。

こんなに早くやるとは思っていなかったので、
計画がったがたでちょっとキレてはいます。
後、羅漢と戦うときに、自分もちゃんと呼んでほしかったんだけど~~~???
ん??????という気持ちもあるので・・・・。

Q蟲たちやけに甘くない??主人公に対して
A彼らはぶっちゃけ外道ではあります。悪党です。
が、繋がるもののクローンというか、娘である彼女にはかなり大甘です。
蟲自体が繋がるものを神様みたいに扱っているので、その娘的な
彼女に対しても、比較的ゲロ甘です。

原作知識の件を誠実に話しつつ、羅漢と違い真っ当な手段で
武龍を受け継いで、超えてみせる!!!って吠えたので。
"繋がるもの"を絶対視する蟲たちにとっては、それまでのお遊びとして
繋がるものにかわいがってもらっていただけの彼女のその宣言に殺意を
もつものもたくさんいました。

が、どれだけ血反吐はいても繋がるものに挑み続けて行って、
腕を上げていく彼女の姿に不満も少しずつ消えていきました。
腕が上がらなかったら暗殺されていたかも?

Qなんで主人公は原作キャラたちの所を回ったりしていたの?
A明確に敵対したくなかったため。
原作知識を元に、主導権を握りつつ、ただし、力はある程度
持っているけど、敵ではなく、手を組めるという事を周りに刷り込んでおくため。
特に、"繋がるもの"絶対殺すマンとなっていた臥王鵡角には、羅漢が今の"繋がるもの"であったとをついて、そちらにヘイトを向けさせて、敵対しないようにしようとしていた。
ただ、臥王鵡角の知る繋がるものと羅漢の性格が違いすぎて、いや、絶対ちゃうやろ!!!って突っ込まれると思い返し、自分が元々、臥王鵡角と同じ龍家の生き残りで、
で、今は"繋がるもの"に拉致され、人体実験され、回生もされつつあり、
自分が次の"繋がるもの"にされようとしてたけど、どうにか命からがら逃げだしてきたっていう嘘のストーリーでヘイトを自分に向けさせつつ、でも、同情も多少引けるようにした。臥王鵡角と、繋がるものしか知りえない情報をぶっこんだのも、当時自分もそこにいて、それから回生で繋がるものの記憶を刷り込まれたからっていう信ぴょう性を高めるため。

もちろんそんなの信じずに殺しにかかってきたが、撃退してから再度落ち着けて、
そんな境遇な龍家の元同僚をどう思う?と何度も同情を誘う事で、
失せろや、二度とワシの前に姿現すなや・・・と殺意を多少
しぼませることに成功。

繋がるものには、何があっても絶対に臥王鵡角にあってはいけない、と
念押しし、彼のもとにいる臥王龍鬼もいずれ表に出てくるから大丈夫、と言って聞かせていた。

Qわざわざ危険を冒してまで拳願会の会長に会いに行ったのは?
A拳願会のおじいちゃんに会ったのも、明確に敵対まではしないため。
自分は繋がるものクローンの実験体で、回生されて繋がるものにされかけて、
そこから抜け出したから庇護してほしい、という
カバーストーリーで自然と溶け込みつつ、一番強い奴らが集まる拳願会で
腕を磨いていき、武龍を超えるため。

Qちなみに、悪党とは言え、もう家族みたいな蟲たちや、父親の事をそうやって
悪く言うのは良くないって思ったりしなかったん?
Aめちゃくちゃ思ってた。出奔した後に、自分がどうもとある
裏組織の被害者らしい、という噂が流れていることに気づき、
その情報源を突き止めたところ、蟲自身がそれを流していることに
気が付き、結構怒って詰め寄った。

蟲からはそういう風にしておけば姫が今後も自由に動けるので、
絶対にそうしてください、と何度も念押しされて、観念して
その嘘で行くことになった。

原作キャラたちに接触したのもそういう吹っ切れができた後に
覚悟を決めて会いに行けた。

Q王馬さんに会いに行った理由は?
A会いたかったから。というのは半分冗談で。
記憶封じられていて、身体能力も制限かかっているのがちょーーーっと
可愛そうかな?っていう気持ちもあった。
同じクローンだけれども、王馬や龍鬼に比べたら、自分は
蟲や繋がるものに良くしてもらっていたし、その後ろめたさも。

で、精神統一して、自分の記憶をよみがえらせて・・・。
と、王馬の師匠の友達であると嘘をつき、信用を得つつ、
原作で王馬さんが記憶を取り戻すきっかけになった精神統一させることで、
早期にケアすることに成功。
ちなみに二虎流の柳をわざわざ披露して見せたのも、王馬さんが
一番得意で気に入っている技であり、それを見せれば親近感と信用を
えられると踏んで覚えておいたため。覚えた軽油は羅漢と手を組んでいる方の二虎経由。ただし、絶対に繋がるものないし、厭の二人に立ち会ってもらったうえでの技習得を行い、危険が発生しないようにしてもらっていた。こっちの二虎もなにしてくるかわからない危険人物ではあるので。

臥王鵡角に会いに行った時に出会った龍鬼に関しても、自分の出自を明かし、多少ケアしたところでまた、会いましょうとだけ言って、一旦彼のもとから去っている。

少しでも、悲惨な彼の境遇が良くなりますようにと願いを込めつつ。



光龍
偶然生まれた産物の"最後の龍"。

"完全ながらもある意味では不完全"な悲劇の龍。

いきなり原作知識をもった男性の人格がインストールされ、
それまであった人格とは別人となる。

まさかの"繋がるもの"の弟子っぽい立場である事にも驚きつつ、
信用してもらうために、全ぶっぱでまずは繋がるものに信じてもらい、
そんな彼に付き従う蟲たちも間接的に懐柔する事に成功。

いっつも繋がるものにぼっこぼこにされて、ちょっと自信を失いかけていたが、
拳願会、煉獄を渡り歩いて連勝を重ねることで、少しずつ自信を取り戻していく。


その正体は、"完全にして不完全な"繋がるもののクローン。
完全な資質を受け継ぎつつも、性別が元の彼とは違う肉体のため、
念のため手元に置いて、育成だけ軽くしてサブのサブくらいのスペアとして
置かれていた。

ぶっちゃけそこまで期待はされていなかったが、原作知識で繋がるものや
蟲たちにとって利益をもたらしたこと、繋がるものを真っ当に修行して
超えてみせる、と宣言して修行をずっと重ね続けたことで徐々に信用を得ていった。

彼女との交流によって、繋がるものに変化が生じたようだが・・・?

体格は年々大きくなっていき、胸と脂肪がめちゃくちゃ
大きくなってつらい~~~とのこと。

ナイスバディで接しやすく、そ強くはあるので男子からも結構いいじゃん・・・と
彼女と付き合うためには史上最強のパパを超えて行かないといけません()

無理ゲー


ちなみに、さらしを巻いている理由は拳願会は男子部門しかないため、
男装してもぐりこむためである。
じゃないと、拳願会で戦えないので。
おじいちゃんにはちゃんと性別明かしたうえで
参戦させてよ~~~~~
お願い、お願い~~~~~とおねだりしまくって、
どうにか了承を得ている。

繋がるもの
最強。これが彼を表す二文字。
おそらく、今後彼を超えるケンガンワールドのキャラは出てこないと
思えるほどの戦闘力。
バキの範馬裕次郎枠の人物。

その正体は数千年の知識・記憶を回生という洗脳、刷り込みによって
受け継がせて疑似的な不老不死の人物。

圧倒的な武の知識・経験を有し、最強キャラが束になってもかなわないほど強い。

ただ、どこか浮世離れしており、いっつも適当、マイペースな
美味しい物大好きおじさん。

強すぎて対等な好敵手がおらず、彼の中にいるもう一人の人格ともども、
退屈しきっている。

"娘"が自分の初めてのライバルかつ、"最後の龍"となるかもしれないことに期待を寄せつつ、彼女を見て、とある疑問を浮かべるようになる。
彼が厭に語ったこととは-----?

夏厭
裏社会のテロ組織、"蟲"の現統領。
どこか苦労人気質な銀髪、大柄な青年。
常に繋がるものに付き従っている忠臣ではあるが、自由人過ぎる
繋がるものに振り回され続けるかわいそうな人でもある。

とはいえ、原作では大規模な殺戮・テロ行為に手を染めている
極悪人ではあるので、自分の命も含めて、繋がるものを抑止して
世界を守るためならなんだってする人物。

実力もケンガンワールドでも最強クラスであり、
おそらく、彼に勝てる人物はほとんどいないほどと思われる。

偶然生まれてきてしまった副産物の完全体クローンである
光龍を回生先にしましょうよ、と武龍には何度も打診しているが、
いや、男性の体が良い。とごねる武龍にせっかく性別以外完全な
クローンができたのに!!!!!とブちぎれつつも仕方なく従う事に。

光龍は正式な後継者の1人、としてプロパガンダはしつつも、
の武龍のスペアボディとしかみていなかったが、
繋がるものが正式に弟子かつ、娘のように扱いつつあるのを見て、一応忠誠を光龍にも示すようになる。

とはいえ、優先順位は武龍>>>>>蟲=光龍でそこは揺らがない。

が、武龍からとある考えを聞かされて驚愕の表情を浮かべる。

彼が武龍から聞かされたこととは?


羅漢
外道オブ外道。マジで悪意の塊。
まあ、繋がるものの不完全なクローンであり、連なるもの、なんて
名前も付けられてはいるる不憫な生い立ち、境遇ではある。
が、その悪意の強さによって武龍にはかなり嫌われている描写が
原作にはたびたびあり、裏切りが露呈した瞬間、ブちぎれた
夏厭が速攻で殺そうとするようなシーンもあったため、日ごろから
不信感は持たれていたのではないかと。

実力は夏厭と彼の腹心である兵長が命を捨てて相打ちに持って行ける程度、
と称するほどの実力者・・・なのだが、原作ではたびたび繋がるものに
ボコられ続け、その真価を発揮しているシーンがあんまりない。
可愛そう。

彼の性格を知る光龍に、あ、あいつはマジでやばいやつだから。
あいつを逃さないように包囲網しいて、絶対に仕留めたほうが良い。
って何度も念押しされて聞かされ続け、最後の一線を超えたとみなされた
ちょっと本気を出した最強パパこと繋がるものに瞬殺され、ナレ死した。

殺しをしたら娘が悲しむかな?とちょっと考えたが、
羅漢をはっきり殺しておいて、そのニュースを聞いた娘が安心できる方が
大事だな、と瞬時に思い直し、光龍に接触しようとした羅漢の前に立ちはだかり、
文字通り瞬殺した。なぜ、自分の動きがここまでバレているのか疑問に思う間も、
躱す言葉もなく、マジで一瞬でやられました。


書いていて、めちゃくちゃの楽しかったデス

続き?
考えてはいマッスルよ

また気が向いたら書きます~~


あ、タグにある通り、ケンガンワールドに繋がっている
"あの作品"や"あの作品"ともクロスオーバーするかも?
主人公を"女性"にしたのもそのためでもあるし。

これを機に、ケンガンアシュラやオメガを読む人が
増えたら嬉しいデス


KEY(ドS)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。