名探偵プリキュア!外伝 NTRスレイヤーるるか~間男死すべし、慈悲は無い~ 作:高純透
原作:プリキュア
タグ:R-15 残酷な描写 クロスオーバー AI本文利用 名探偵プリキュア! 森亜るるか 帆羽くれあ ニンジャスレイヤー風味
百合の(間)に挟まろうとする(男)は許されないからね。仕方ないね。
pixivに投稿したのと同じものです。
ニンスレ要素は風味程度です。
これ、クロスオーバータグ付けて大丈夫かなと不安になったので。
午後の陽射しが穏やかに差し込むパティスリーチュチュ。
本来ならば甘い香りと客たちの穏やかな笑い声に満ちているはずの店内に、どこか冷たく不穏な空気が漂っていた。店長である浅井たいらは仕入れのため外出しており、店を守っているのは帆羽くれあ一人であった。
彼女の前に立ち塞がっていたのは、茶髪を派手に逆立て、成金趣味な高級ブランドのスーツを纏った男――根取組のヤクザ、カマセである。
「なあ、くれあちゃん。何度も言わせんなよ。こんなちっぽけな店でパティシエールなんて真似事をして、一体何になるってんだ? 俺と一緒に来いよ。お前みたいな上玉には、もっとふさわしい贅沢な世界があるんだぜ」
カマセはねっとりとした下卑た視線で、くれあの端正な顔立ちから華奢な肩、エプロン越しでもわかる身体のラインへと舐めるように這わせる。くれあは不快感に身をすくめ、小さく後ずさった。
「お断りします。私はここで働くのが好きですし、あなたのような方とお付き合いするつもりはありません。……どうぞお引き取りください」
「へっ、つれないねえ! だがな、俺は諦めが悪いんだよ。俺を突っぱねるってことは、この店が明日からどうなってもいいってことだな? 急に近所にガラが悪い連中が集まるようになったり、窓ガラスが割られたり……店長さんにも大層な迷惑がかかるんじゃねえか?」
カマセの脅しを含んだ威圧的な声が店内に響き渡る。
イートインスペースにいた客たちは、ヤクザの放つ本物の暴力の気配に怯えきっていた。健気に店を守ろうとするくれあを助けたい気持ちは山々であったが、逆らえば自分たちにどんな報復が及ぶか分からない。客たちは恐怖に震え、ただ黙って俯き、視線を逸らすことしかできなかった。
(そんな……! 私のせいで、店長やお客さんに迷惑をかけるわけにはいかない……)
助けを呼ぶこともできず、静まり返る店内。カマセの理不尽な要求に、くれあの胸は焦燥と悔しさで激しく波打った。
大切な人と、その人に認められた誇らしい私の記憶を失っていたばかりに、彼女はこの男の理不尽な要求に対して毅然と突っぱねることもできず、上手く対応すらできないでいる――。己の奥底にあるはずの「何か」が抜け落ちていることへの焦燥感と無力感に、くれあは唇を噛み締めた。
心理的な圧迫と脅迫を織り交ぜた、狡猾な「ドア・イン・ザ・フェイス」の交渉術。大きな要求を突きつけて絶望させ、その直後に一歩譲ったように見せかける本命の罠。カマセはニヤリと歪んだ笑みを浮かべ、さらに距離を詰めた。
「なあに、俺も鬼じゃねえ。交際がイヤなら、今夜俺と一緒に極上のディナーを食いに行くだけで手を打ってやる。それくらいなら受け入れられるだろ? それとも……本気でこの店を潰したいのか?」
断れば店がどうなるかわからない。今の自分には、この理不尽を跳ね返す術がなかった。くれあは溢れそうになる涙を必死にこらえ、震える声で答えるしかなかった。
「……お食事だけ、ですね。それ以上は絶対に……」
「決まりだ! じゃあ今夜七時、あのビルのロビーで待ってるぜ」
不敵な笑みを残して去っていくカマセの背中を、くれあは絶望的な気持ちで見つめていた。
だが、そのやり取りのすべてを、店内の隅の席から冷徹な眼差しで見つめる人物がいた。変装アイテムのプリキットグロスによって姿かたちを完璧に偽り、男の姿に化けていた森亜るるかである。くれあを陰から護るため、彼女は静かに拳を握りしめ、息を殺してその背を追う決意を固めていた。
パティスリーチュチュのドアが開き、満足げな笑みを浮かべたカマセが店外へと出てくる。
その瞬間、店の陰や街路樹のそばで待機していた数人の男たちが、一斉に姿勢を正して頭を下げた。安物のサングラスに黒スーツを纏った根取組の下っ端ヤクザたち――カマセの舎弟たちである。
「お疲れ様です、カマセの兄貴!」
「おう」
カマセは胸ポケットから煙草を取り出すと、舎弟の一人が素早く差し出したライターの炎に先端をくぐらせ、紫煙を吐き捨てた。
「……で、どうでした? あのパティシエの女、落ちそうスか?」
「ハッ、当たり前だろ。あの手の世間知らずなアマなんざ、店を盾にして少し揺さぶればイチコロよ。今夜七時、マコトミライスゴイタカイビルでディナーの約束を取り付けた」
「さすが兄貴! 仕事が早いですねぇ!」
揉み手をしながら口々に兄貴分を持ち上げる舎弟たち。だが、一番年下の舎弟がどこか不安げな表情を浮かべ、周囲を警戒するように視線を泳がせながら口を開いた。
「……あの、兄貴。今夜の件ですが、俺たちも下で護衛として待機させてもらえませんか?」
「ああん? 何言ってんだテメエ。これから極上の女を美味しく頂こうって時に、野郎の顔なんか見たくもねえんだよ。ついて来んじゃねえ」
カマセが鬱陶しそうに眉をひそめると、舎弟は申し訳なさそうに、しかし切実な声で言葉を続けた。
「ですが兄貴……ここ数ヶ月の例の件があります! ウチの組の仲間が、何者かに次々と殺されている事件ですよ……!」
「ああ?」
「発見されるのは毎回、現場に残された焼け跡と灰だけです! 遺留品もなければ、どうやって殺されたのかの手がかりすら一切ナシ……! だが、消えた奴らが直前に接触していた女たちを調べたら、全員もれなく『よからぬ下心で声をかけられていた』って共通項が浮かび上がってきたんです! 組内じゃ『ウチの組の連中ばかりを狙う、謎の粛清者がいる』って噂で持ち切りなんですよ! 兄貴の身にもしものことがあったら……」
「くだらん!」
カマセは煙草の火をもみ消すと、鼻で笑って舎弟の言葉を遮った。
「怯えてんじゃねえぞ、腰抜け共が。俺を誰だと思ってやがる? 根取組でも指折りの空手使いのカマセ様だぞ! 犯人が誰だか知らねえが、俺の前に現れたら返り討ちにして肉片に変えてやるわ」
「し、しかし……!」
「しつこいぞコラ! 俺の邪魔をする気か? いいか、今夜は俺一人で十分だ。お前らは事務所で指くわえて待ってろ!」
自信満々に言い放ち、大股で去っていくカマセ。
その力強さに圧倒されつつも、舎弟たちは去り行く兄貴分の背中を、拭いきれない胸騒ぎと共にただ見送るしかなかった。
自分に迫る恐怖の正体が、常人の領域を遥かに凌駕する絶対の死であることも知らずに――。
場所は変わり、マコトミライスゴイタカイビル。
オフィス、様々なテナント、そして高名な高級ホテルが同居する地上七十階建ての巨塔。その最上階層に位置する絢爛たるレストランで、二人は窓際の特別席に向かい合ってついていた。
くれあは普段の制服姿から一変し、この格式高い高級店のドレスコードを意識した、清楚でシックな紺色のフロントボタン式ワンピースに身を包んでいた。胸元からウエストにかけて上品な小ボタンが整然と並び、背中には隠しファスナーが施されたその装いは、彼女の端正な美しさを引き立てつつもどこか儚げな陰を落としていた。
テーブルの上には、最高級レストランの名に恥じぬ豪華絢爛なフルコース料理が並べられている。厳選された最高級キャビアを添えたサーモンのタルタル、色鮮やかな季節の温野菜、そして芳醇なトリュフソースの香りを漂わせる特選A5ランク牛フィレ肉のロッシーニ。銀の食器に反射するキャンドルの光が、極上の美食を艶やかに彩っていた。
「いやあ、素晴らしい眺めだろう、くれあちゃん。七十階からの夜景だ。俺くらいの大物になると、こういう場所が日常なのよ」
カマセは気取った仕草でワイングラスを傾けながら、向かいに座るくれあへとなめ回すような視線を向けた。
「……それにしても、へへっ。いつもの店のダサい制服姿も可愛かったが、今日のお召し物はまた一段と上玉ぶりが際立つねえ。シックな紺色のドレスか……胸元のボタンも上品で、なかなか似合ってるじゃねえか。俺とデートするために、わざわざとっておきのお洒落をしてきてくれたのかい?」
カマセの下品でねっとりとした視線が胸元や身体のラインを這うのを感じ、くれあは思わず背筋を凍らせ、身をすくめた。
普段着として持っていた中で最もフォーマルな装いを選んできたつもりだったが、カマセの前ではその選択すらも後悔の種になっていた。くれあは自らの膝の上でキュッと両手を握りしめ、視線を落としながら控えめかつ毅然と答えた。
「……いいえ。このお店にはドレスコードがあると伺いましたので、失礼にならない最低限の身だしなみとして、持っていた服の中から一番きちんとしたものを選んできただけです。あなたのために着替えたわけではありません」
「ハハハ! つれないねえ! そうやって強がってみせるのもまた格別だぜ。なあ、今のパティスリーの給料じゃ、こんな贅沢なんて一生縁がねえだろ? 俺の女になれば、毎日でもこういう店に連れてきてやるし、もっと高い服だって買い与えてやるぜ?」
「お気持ちだけ戴いておきます。私は今の生活に満足していますし、大切な場所ですから」
毅然と拒絶の意思を示すくれあだったが、わきの甘さを見透かすように、カマセはニヤニヤと笑みを深めた。
「つれないねえ。まあいいさ、今夜はたっぷり時間がある。まずは料理を楽しもうぜ。……おい、例のブツを持ってこい」
カマセが指を鳴らすと、控えていたレストランの従業員――根取組に買収された協力者が、慇懃な一礼と共に最高級のシャンパンを運んできた。
「当店自慢の限定ヴィンテージでございます。お嬢様、どうぞ」
「あ、私……まだ二十歳になっていませんので、お酒は……」
「なあに、君のは形だけのノンアルコールスパークリングみたいなもんだよ! 大人の社交界じゃ、こういうの飲めないと笑われちまうぜ。ほら、乾杯くらい付き合いなよ」
巧みな話術とプレッシャーに押され、くれあは渋々ながらグラスを受け取った。微かな違和感を覚えつつも、一口その液体を口に含んだ。
強力な睡眠薬の混じったその酒は、芳醇な香りの裏でじわじわと彼女の神経を侵食していった。
「うっ……何か、少し頭が重いかも……」
「おいおい、一口飲んだだけで酔っちまったのか? か弱いねえ、ほら、もっと飲んでリラックスしなよ」
すぐに昏倒させるのではなく、ジワジワと意識を濁らせるタイプの猛毒。くれあは呼吸を荒くし、フラフラと揺れる視界の中で必死に理性を保とうと踏み留まる。しかし、高層階の冷たい空調と薬物の相乗効果により、彼女の足元はもはや支えきれなくなっていた。
「はぁ、はぁ……おかしいです、これ……私……」
「ひっひっひ……よく頑張ったほうだな。だが、もう時間切れだぜ!」
ついに糸が切れたようにテーブルへと崩れ落ちるくれあ。
常習犯であるカマセは、あらかじめ予約を入れておいた同ビルのホテルのスイートルームへ、ぐったりとしたくれあを軽々と抱え上げて連れ込んだ。
(※なお、先ほどシャンパンを運んだ協力者の従業員は、この直後に赤黒の装束を纏った謎の男による無慈悲な『インタビュー』を受け、カマセの企みと部屋番号を一言残らず吐かされた末に、すでに容赦なくスレイされている)
スイートルームの重厚なドアの鍵をしっかりと閉め、カマセは欲望に狂った笑みを浮かべた。テゴメにして、飽きるまでその肉体を弄んだあと、最後には金持ちの変態どもへ高値で売り払う――それがこの外道が描いた外道のためのシナリオだった。
無防備にベッドに横たわる少女。
カマセは下卑た笑みを浮かべると、服を破るのではなく、プロの技かのように巧みかつ素早くボタンを次々と外し、そしてファスナーをスライドさせた。
瞬時にして、普段の制服では決して覗くことのできなかった、くれあの豊満で圧倒的なバストが、カマセの嫌らしい視線の前に晒し出された。
無防備に露わになった白き柔肌の谷間が、室内の照明を浴びていやらしく艶めかしく波打つ。
興奮の絶頂に達したカマセはズボンのベルトに手をかけ、これまで何人もの女を堕として来た、真珠を埋め込んだ自慢の愚息を取り出そうと荒い息を吐き出した。
人の心の隙間。すなわち間には魔が忍び寄る。魔男すなわち間男である。
――このまま哀れな少女はカマセにテゴメにされてしまうのだろうか。
おお、ブッダよあなたはまだ寝ているのですか?
まさにその時。
ドゴォッ!
窓を激しく、常軌を逸した勢いで叩く音。
「ああん? なんだ、ここは七十階だぞ……!?」
カマセが下劣な手を止め、文句を吐き捨てながら窓の方へ数歩歩み寄った。
まさにその瞬間。
Wasshoi!
荒々しい絶叫と共に、分厚い窓ガラスが粉々に粉砕された!
激しく飛び散るガラスの破片は、まるで意思を持った殺人凶器の如く、カマセの顔や全身へと散弾の如く降り注ぎ、鮮血の飛沫を上げさせる。だが、おお、見よ! くれあの眠るベッドには、一片のガラス片すら飛び散っていない。ワザマエ!
割れた窓の枠に降臨したのは、赤黒の忍者装束を纏った恐るべき影であった。
その顔面には不気味に黒光りするメンポが装着されており、そのメンポには恐怖を煽る字体で「間殺」と刻まれていた。
カマセは冷や汗を流し、恐怖に引きつった顔で誰何を飛ばす。
「貴様、何者だ……!」
赤黒の男は動じない。両手を合わせると、見事なオジギと共に、凄まじい殺気を纏った地獄の底から響いてくるかのような低音を放ち、自らの名を宣した。
「ドーモ、ハジメマシテ。NTRスレイヤーです」
さて、読者の中に外国の方がおられたなら、この極限の修羅場での光景を奇妙に思うかもしれない。だが日本人は古来から礼節を重んじる民族であり、中でもアイサツは欠かすことのできない絶対の礼儀であると古事記にもそう書いてある。すなわちアイサツされたなら返さなければならないのだ!
ここでハッとしたカマセは、暴力の世界で生きる者の意地と反射神経で素早く態勢を立て直し、同じく両手を合わせると、オジギを返した。
「ドーモ、ハジメマシテNTRスレイヤー=サン。カマセです」
アイサツが完了し、スイートルーム内の空気が一瞬で氷点下まで張り詰める。カマセは両手を離すと同時に、空手の構えを取り、黒光りするメンポの男を鋭い眼光で睨みつけた。
「……NTRスレイヤーだと! ここ数か月の間に、ウチの奴らを次々と殺りやがったのはてめえか……!?」
カマセの問いかけに対し、赤黒の男は眉ひとつ動かさず、静かに死の宣告を告げた。
「オヌシがそれを知ったところで、何の意味もない」
「なんだと……!?」
「なぜならオヌシは、これからすぐに死ぬのだから」
嘲笑うでもなく、ただ冷徹な事実として言い放たれた死刑宣告。カマセの額に青筋が浮かび上がり、ヤクザの凶暴性が爆発した。
「ザッケンナコラー!」
カマセの咆哮と共に、死闘の幕が切って落とされた。
カマセは空手のブラックベルトの所有者であり、裏社会の暴力にまみれて生きてきた相当の喧嘩巧者であった。だが、目の前の存在との実力差はあまりにも絶望的であり、それはもはや格闘技ですらなく、まさにベイビーサブミッションのごとき一方的な蹂躙であった。
「イヤーッ!」
右ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
左ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
右ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
左ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
右ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
左ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
右ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
左ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
右ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
「イヤーッ!」
左ストレート!
「グワーッ!」
カマセは凄まじい衝撃に吹き飛び、背後の壁に激しく叩きつけられた。
全身の骨を砕かれ、血まみれになって壁際に崩れ落ちるカマセ。彼は恐怖に顔を歪めながらも、最後の悪あがきとばかりに叫んだ。
「ぐ、ぐぐ、俺を倒しても無意味だぞNTRスレイヤー=サン。あの女は上玉だ、狙うものは俺以外にいくらでもいる……!」
「なら、全て殺すまでだ」
冷徹無比な返答に、カマセは逆上のあまり絶叫した。
「NTRスレイヤー、このっ狂人がーーー!!!」
「間男殺すべし。イヤーッ!」
その絶叫を断ち切るように、NTRスレイヤーの鋼のごときチョップが鋭く一閃。カマセの頚椎を正確無比に一撃で粉砕した。
一切の躊躇も慈悲もない、絶対の死をもたらす一撃。カマセの瞳から光が消え去り、その肉体は死体となって床へと崩れ落ちた。
「私はオヌシら間男を決して許さぬ」
引導が渡されたその瞬間、根取組が組織の者どもに強制していた口封じ兼証拠隠滅用の体内発火装置が点火した。
サヨナラ!
凄まじい爆発音と共に、カマセの肉体は激しく炎上した。
燃え上がる炎の熱気を受け、室内のスプリンクラーが作動。人工の雨がザーザーと冷たく降り注ぎ、地獄の戦闘の痕跡を洗い流していく。
このままでは、ビル内の人間に気づかれるのは時間の問題だろう。
NTRスレイヤーの変装を解いたるるかは、今までの凄惨な騒動などまるでなかったかのように静かに動き出した。
荒々しく開けられていたくれあの胸元を優しく直し、白いシーツでしっかりとくるむと、その柔らかな身体を慣れた手つきで優しく抱きかかえた。
そして、キュアアルカナ・シャドウへと変身を遂げたその身を、雨に煙る窓から夜空へと躍らせた。
七十階という圧倒的な高度。だが、腕の中のくれあを優しく抱きかかえたまま、アルカナ・シャドウは一切の躊躇なく隣接する高層ビルの屋上へと跳躍! 幾重にも重なるビルの屋上や非常階段を軽々と蹴り進み、超人的なワザマエで落下の衝撃を殺しながら、夜の静寂の中へと消えていった。
くれあの住む、古びたアパートのワンルーム。
ベッドにそっと彼女を横たえた後、部屋の鍵をしっかりとかけて、るるかは静かに立ち去った。
(くれあ、これからも貴女は私が護る。だから貴女はいつまでもずっと笑顔でいて。そのために必要なら私はなんだってするし、なんでもできる)
これからも帆羽くれあを狙う者は続々とやって来るであろう。
くれあを護るため、走れ、NTRスレイヤーるるか、走れ!
なあにこれ?って感じの作品になってしまいました。
両作品の良さを引き出せずに、潰してしまい要反省です。
それでも、1人でも楽しんでくれたなら幸いです。