擬音が多めです。
泥花市郊外
群訝山荘へ続く山道
ボコッ、と地面からドリルが出てきた。
「専務!地上に出られました!」
「よくやった『イエロー』!」
*解放戦士『イエロー』 ≪異能≫『工具』体の一部を様々な工具に変化させる。
穴から何人ものサラリーマンたちが続々と出てきた。
「よし!このまま群訝山荘まで急ぐぞ!≪リ・デストロ≫たちを救い出すのだ!!」
彼らは表向きはサポート企業デトネラット社の専務と社員だが、その実態は≪超常解放戦線≫の構成員である。
本日、彼ら≪超常解放戦線≫を一斉掃討すべく日本中のヒーローを総動員した作戦が進行されている。その動きを専務は自身の≪異能≫で感じ取り、イエローの『工具』を使って、会社の地下からこの山道までを繋げたのである。そして、ヒーローたちの包囲を抜けた彼らは、同じく包囲されてるであろう、≪リ・デストロ≫たちを救い出さんと、群訝山荘にある本部に向けて進軍していた。しかし、
バキッ!
「ぐぺぇー!」
「うわっ!?『ブルー』さん!?」
*解放戦士『ブルー』 ≪異能≫『金縛り』目線があった相手の動きを封じる。
突如、前方を進んでいたブルーが吹き飛ばされた。
「残念だな。ここから先は通行止めだ」
彼らの前に立ち塞がったのは、ヒーロー公安委員会所属≪魔人ヒーロー『ピッコロ』≫を筆頭に多数のヒーローたちであった。
「本部、こちらピッコロ班、泥花市から逃走した構成員たちを捕捉した。これより、全員の身柄を確保する」
『了解。速やかにお願いします』
「さっさと片付けて、次に行くぞ!お前らぁ!!」
「「「「「応ぅ!!!」」」」」
「どうしますか!専務!」
「ええい!仕方ない!戦え!!ヒーロー共を蹴散らせっ!!!」
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
ヒーローたちと解放戦士たちの戦闘が始まった。両軍入り乱れた戦いの中、一人の解放戦士がピッコロに狙いを定めた。
「この『グリーン』様の『吸収針』を喰らって干からびるがいい!!」
*コードネーム『グリーン』 ≪異能≫『吸収針』背中から伸びた尻尾の先端についた針からエネルギーを吸収する。
『吸収針』がついた尻尾が伸びて、ピッコロに向かっていく。だが、
「『残像拳』!!」スカッ
「なぁ!?すり抜けた!?」
「残像だ」ビシッ!
「ぐあぁ!」
『残像拳』で惑わしたピッコロが、グリーンの後ろ首に手刀が叩き下ろされた。
「『釘マシンガン』!」ドガガガガガガガッ!!!!
左手を釘打ち機に変化させたイエローが周りのヒーローを向けて釘を連続で打ち出していた。
「ぐあっ!」「ぎゃあ!」ドスッドスッ
ヒーローたちに釘が命中していく。
「やめろ!!」
びょうううん!と、ピッコロは『伸びる手』を使いイエローの左手を掴み、釘打ち機を上空に反らした。
「う、腕が伸びた!?ならば!」
左手を掴まれたイエローは、右手を斧に変化させ、掴んできた腕に向けて振りかぶった。
「この腕、切り落としてやる!『一斧両断』!!」ザンッ!!
「ぬぅ!」
ピッコロの腕が斧で斬られ、宙に飛んでいく。
「ふははははは!切り飛ばしてやったぞ!その傷では満足に戦えまい!」
「そうかな?うぉおおおおおお!」ズバッ!!
ピッコロは『再生能力』を使って傷口から新たな腕を生やした。
「な!腕が生えた!?」
「トカゲのしっぽみたい...」
ピッコロの行動に解放戦士だけでなく、ヒーローたちまで驚愕していた。
「ボーとしていいのかな?くらえ!『魔光波』!!」
動揺していたイエローに『魔光波』が命中し、イエローは困惑しながら気絶した。
「な、何なんだ?こ、こいつの異能..は...」ガクッ
「ふうー、次は...」
「やぁああああ!!」
「うお!?」ずざあああああああああああ
ピッコロが息を整える隙を狙って一人の解放戦士がタックルしてきた。
「わたくしの名は、『ピンク』!!あなた、わたくしと結婚しましょうぉおおおお!!」
「はぁ!?何を言ってんだ!?」
「わたくし、強い男には、目がないですのぉおおおおお!!!」
*解放戦士『ピンク』 ≪異能≫『ヤンデレ』惚れた異性に対して、身体能力が向上する。
彼女は敵であるピッコロに結婚を迫ってきたが、ピッコロは冷静に攻撃を放った。
「『魔光波!』」
「フンッ!!」バシンッ!!
しかい、ピンクは簡単に『魔光波』を弾いていく。
「ウララララララララララ!!!」ボッボッボッボッボッボッボッボッ!!!
「おほほほほほほほっ!!効かないわ!自棄になったのかしら?」
ピッコロは次々と『魔光破』を放つが、その全てをピンクは弾いていく。だが、それがピッコロの狙いだった。
「フン、それはどうかな?」
「ん?はっ!!しまった!!」
いつの間にか、ピンクの周囲には、多数の光る弾が浮いていた。
「くらえ!『魔空包囲弾』!!」
「き、きゃあああああ!!!!」ズドドドドドドドドォ!!!
浮いていた弾は全てピンクに叩き込まれた。砂埃が晴れると、ピンクは気絶した。
「ほ、惚れ直したわ...」ドサッ
ヒーローたちは優勢に立ち回り、残す解放戦士が少なくなってきた時、ピッコロの頭上に影が下りてきた。
「そこまでにして貰おう!」
「ん?うおつ!?」ズシッ!!
巨大化した解放戦士が、ピッコロを土で出来た足で踏み潰そうとする。
「やれー!『ブラック』!!そのまま、踏み潰せー!!」
*解放戦士『ブラック』 ≪異能≫『ゴーレム』周囲の物質を体に纏わせ、巨大化する。
「フハハハハハ!このまま我が『ブラックボディ』によってペシャンコになるがいい!!」
「フンッ!それはどうかな。っはぁー!!『超巨身化』ぁあああ!!」
ズモモモモモモモモッ!!とピッコロの体が次第にでかくなっていき、ブラックを地面にひっくり返した。
「うわああ?!!」ズッデーーーーン!!!
地響きが鳴る中、ピッコロは『ブラックボディ』を足で踏み砕き、その衝撃を受けてブラックは気絶した。
「ぐぼおおおおっ!!!」ずがぁああああんん!!!
「ま、まさか、ブラックまでやられるとは...あでっ!」すっこーん!
と、部下たちがやられる所を、呆然と眺めていたら、飛んできた石に当たって専務は気絶した。
「なるほど、こいつが『レッド』か、ホークスの報告通り、確かに不運な奴だ」
*専務こと、解放戦士『レッド』 ≪異能≫『座敷童』建物内にいる時に、感が良くなる。ただし外出すると不運に襲われる。
レッドが気絶したあたりでこの場の解放戦士は全員、捕縛が完了していた。
「こちら、ピッコロ班、対象たちを捕縛した。護送車両の手配と次の指示を求む」
『了解。次は、ん!?ちょっと待て!!』
「ん?どうした?」
『緊急事態発生!!巨大ヴィランが群訝山荘の包囲陣を突破!!市街に向かって進軍中!!付近のヒーローは大至急、向かってください!!!』
「何!!チィ!、ここから間に合うか!?」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!
そう言って、ピッコロは『舞空術』を使い、巨大ヴィランこと『ギガント・マキナ』のいる進軍方向へ、猛スピードで飛んでいった...
主人公設定
・本名 『蛞句 星人』(なめく せいじ)
・個性 『超活性』 体内エネルギーを活性させ、身体能力の向上、身体変化、身体の再生、エネルギーの放出、さらに体内エネルギーを操作し宙に浮くこともできる。
すいません、続きません。