とある幻想の異世界物語   作:キノ0421

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どうも1日?ぶりです

久しぶりの小ネタということで書きたいことは沢山ありましたが、本編の補足も含んだため少し薄くなっております…

これからも息抜きに小ネタを投稿しますのでよろしくお願いします


小ネタ4

覗き見

 

ルイオスとの祝勝会のパーティ最中

会場から少し離れた場所に上条とレティシア向かい合っていた。

ただし上条は見事に綺麗な土下座をしながらだが。

 

「いや本当にごめんなさい」

 

「今回は何とか凌げたからいいが…。まさか私の裸体を見られることになるとはな」

 

「み、見えてなかったから!」

 

「見えてないということは、見ようとしたのだな?」

 

「……。黙秘権を行使する」

 

「肯定と受け取っておく。本来なら私も言いたいことはあるのだが今は楽しもう。折角のパーティだし、楽しまないのは損だ」

 

「慈悲の心、ありがとうございます」

 

深々と土下座をする上条。それをみて可笑しかったのかレティシアは大爆笑してしまう。

数分笑ったレティシアは息を整える。

 

「ふふっ。あー笑った笑った。ルイオスと対峙した時の勇ましい姿はどうした?」

 

「うぐっ…。土下座したら許してくれるかな…と」

 

「何だ、そんな事を気にしていたのか。もう気にするな、起きた事は仕方ないからな。さてと、随分と時間が経ってしまったな。また戻らないとなると疑われてしまうな」

 

立ち上がろうとする上条の視線の先にいるのは十六夜に並んで座っている黒ウサギがいた。

 

「そうだな。…ん?」

 

「どうした?」

 

「いや十六夜と黒ウサギが仲良さそうにしてるからさ」

 

「ほぅ。黒ウサギと十六夜か。少し近寄るぞ」

 

「ラジャー」

 

上条とレティシアは十六夜と黒ウサギ、2人の声がギリギリ聞こえる位置まで接近しようとするがレティシアはそれをとめる。

 

「これ以上は気づかれる…」

 

「了解」

 

2人は終始仲良さそうに話をしていた

 

 

「しかし…これはなかなかにいいものを見てしまったな」

 

レティシアの顔が笑みに変わる。

ただしその表情は普段のとは違ってた。

 

「そうだな…。これは」

 

「「面白いことになりそうだ!」」

 

「これで黒ウサギをいじ…弄るネタが増えたな」

 

「いい直せてないぞ。しかし…ふふ、これは白夜叉にでも報告しとくか」

 

「その時、黒ウサギはどんな反応するんだろうな」

 

「きっと弄りがいのあるだろうよ」

 

「それは楽しそうでございますね 」

 

「あぁ。楽しみでしょうがないな」

 

「さてと明日にでも…」

 

振り返る上条とレティシア。

2人の目の前には阿修羅を思わせる程の怒気を発する黒ウサギがいた。

再び上条とレティシアは向き直す。

 

「「………」」

 

「何しているのデスか?」

 

「すまない、当麻!」

 

そういいレティシアは翼を広げ屋敷の方へ消えていった。

それに続こうと上条も走ろうとする。

 

「え?あっレティシア⁉︎逃げるなら」

 

「何処に行くつもりですか?上条さん?」

 

しかし黒ウサギは上条の肩を掴み、それを許さない

 

「ふ、不こ」

 

「覗き見しといて不幸とは言わせんよ‼︎このお馬鹿ぁぁぁぁぁ!」

 

黒ウサギの手には疑似神格・金剛杵が握られており上条はそれに振り回されることになった

 

「不幸だぁぁぁぁぁ!」

 

今日も上条の叫び声は箱庭の夜空に響くのであった。

 

 

これも立派な教育

 

上条は目を覚ます。

見慣れない天井に違和感を覚える。

 

「此処は…」

 

上条は起き上がろうとする、しかし胸部や頭に激しい痛みが走る。起き上がるのをあきらめら寝転がろうとする上条は膝あたりから重みを感じた。なんとか上半身を使い動かす。

そして上条の視界に入ったのは膝の上で寝息を立てている耀だった。

 

「春日部…?」

 

「…………。…ッ⁉︎」

 

耀は上条の声で起きるが、耀は上条を見た途端、普段のマイペースな耀からは考えられない速度で部屋を立ち去った。

 

「…え」

 

突然の出来事に頭を回す、上条は考えるのをやめベットに横になり痛みが引くのを待っていた。

数分間後、ドダバタと廊下を走る音が聞こえる。

扉を開け入ってきたのはレティシアだった。

 

「起きたのか当麻。体の具合はどうだ?」

 

上条は再び全身を動作確認でもするかなように動かす。全部終わったのか頷く。

 

「頭や胸以外はそこまで痛くはない。今日にでもギフトゲームに出られる」

 

「そうか。それは頼もしいがギフトゲームには参加させないからな」

 

その言葉を聞きレティシアは安心したのか胸を撫で下ろす。

 

「しかし今から白夜叉の所に行くから着いて来てくれないか?」

 

「白夜叉の所にか?別にいいけど」

 

「怪我も治っていないのにすまないな」

 

「このくらいなら大丈夫。それで白夜叉が呼んでいるんだろ?ならさっさと行こうぜ」

 

上条はベットから起き上がる、所々痛みが走るが気にしないようにした。

 

「あぁ」

 

場所は"サウザンドアイズ"支部。白夜叉の部屋に変わる。

 

「まず今回はよくやってくれた。"階級支配者"である私から礼を言わせてもらう」

 

「別に俺は俺がやりたいことをやっただけだよ。これからはペストがどうやって自分で立ち上がるかだよ。それが難しいなら俺の肩くらい貸すけどな」

 

「おんしは本当に面白い。普通は敵にそこまでの事はしてやらん。箱庭で敗れた者の末路など想像もつくだろうに」

 

「今のペストは敵じゃないしな。それに約束もしたし」

 

「約束…?まぁいい。本題に入るが私がおんしを呼び出したのは他でもない、ペストの事についてだ」

 

白夜叉はキセルを一度叩く。

 

「それでペストはどうなった?」

 

「元魔王のペストは"ノーネーム"に変な事をさせない為、こちらで1ヶ月の間教育もとい調教してから"ノーネーム"に渡す予定となっておる」

 

「そうか…よかった」

 

力が抜けるように座り込む上条。

白夜叉の部屋にある扉が勢いよく開けられる。

 

「白夜叉!これは一体どういうつもりかしら⁉︎」

 

勢いよく登場したのはペストの服装はあの時の服に白を基調とし、黒の水玉模様のフリルをつけた服を着ていた。

ペストは怒鳴った後に上条とレティシアがこの部屋にいることに気付く、顔を真っ赤にし怒鳴る

 

「何で貴方達がここに居るのよ⁉︎」

 

「丁度いい。レティシアにはペストに家事全般を教えてやってほしい。上条にはペストの抑え役として1ヶ月の間、私が居ない時は面倒を見てほしい」

 

「お、おう」

 

「そういう事なら任せろ。ペストを立派なメイドにしてやろう」

 

「私を置いて話を進めないでくれる⁉︎」

 

「それでだが相談なのだが…ペストの衣装を見てどう思う」

 

「どうって…。前のに比べると明るくていいんじゃないか? 」

 

「メイドになるのなら…もう少し可愛い服にしたいところだな」

 

「レティシアはわかっておるの‼︎そう、これでも充分によい。しかし!それではつまらないくての。こうしておんし達のチカラを」

 

「何よそれ⁉︎用は単なる着せ替え人形になれって事じゃない!私は絶対に嫌よ‼︎」

 

白夜叉が手を叩く。すると周りに服がどっさりと現れる。

 

「無駄じゃよ。おんしはもう私の手の中におる。拒否するのもまた一興だが…その時はもっと酷い事が待っておるぞ」

 

「か、上条といったわよね。私を助けてくれるんでしょ?なら今がその時よ、今すぐこの変態から私を助けなさいよ‼︎」

 

「…すまん。俺に白夜叉を止めるだけの力は無いんだ。だから今は大人しくしててくれないか?な?」

 

「貴方も私を使って遊びたいだけじゃない!」

 

ビシッと、上条を指差すが、それが今のペストにとって最後の抵抗だった。

白夜叉を筆頭にレティシアと上条は沢山ある衣装の山からペストに似合うであろう品物を探す。

 

「当麻これなんかいいんじゃないか?」

 

レティシアが手に持ったのは白をベースに斑模様、スカートにはフリルのワンピースだった。

 

「へぇー、随分と可愛い服まであるんだな。俺はこれだな」

 

上条が手に持ったのは白と青がベース、スカートにはフリルがついておりご丁寧にエプロンとカチューシャまで着いていた

 

「なんかメイド服って感じがしてしっくりきたんだよな」

 

上条が手に持ったの服は確かにペストに着させるメイド服としてはこれ以上に無いくらい物だった。

 

「おんしにしては中々いいセンスをしておるの」

 

「そうか、メイドという前提条件を忘れていた。私も衰えたな」

 

「だから!人の話を聞きなさぁぁぁぁぁい‼︎」

 

「よし!それでは上条が選んだ服に決定とするかの!勿論、ペストには他の服を沢山着てもらうがな」

 

「(土御門ありがとう。お前に見せてもらったメイド服大百科のおかけだよ)」

 

心の中で今は会えない親友に礼を言う上条。

 

「何で私が…私が…」

 

1人泣くペストであった。

 

 

 

仲直り…?

 

ペストとのゲームが終わり、誕生祭も盛り上がる中、朝食が置かれた机の上で浮かない顔をしてる人物がいた。

 

「…はぁ」

 

「春日部さんどうかしたの?さっきから元気がないけれども」

 

「ううん。何でもない」

 

「何でもないで通ると思ってるの。ここ3日貴女ずっとため息ばかりついているわよ」

 

「本当に大丈夫だから。ありがとう、心配してくれて」

 

そういい耀は朝食をしっかりと完食し食堂を後にする。

耀とすれ違うようにレティシアが入ってくる。

 

「あっ、レティシア。ちょうどいいわ、少し時間貰えるかしら」

 

「む。飛鳥か、どうかしたのか」

 

「レティシアは最近の春日部さんの様子をどう思う?」

 

「ふむ…しいていうなら誰かさんと喧嘩して、仲直りがまだできてない。それで不安にでもなっているのだろう」

 

「随分と詳しいのね…」

 

「まぁな。しかしまだ仲直りしてないとはな。あの主殿には困ったものだ」

 

「もしかして春日部さんと喧嘩したのって…上条くん?」

 

「正解だ」

 

「…そう。なら私にいい案があるわ。レティシアは上条くんを自分の部屋に呼び出しておいて。私は春日部さんを」

 

「そういうことなら任せておけ」

 

2人の笑みはお世辞でも綺麗なものとは言えなかった。

 

上条は自室のベットでゆっくりとしていた。

オティヌスは朝から白夜叉の所に出かけており、今この部屋にいるのは上条だけ。

やる事もなく二度寝でもしようと目を瞑る、しかし扉からノックをする音が聞こえる。

 

「当麻入るぞ。すまないが後で私の部屋に来てくれないか?」

 

「レティシアの部屋に?別にいいけど、また何でだ?」

 

「そうか。あの事で少し打ち合わせしたくてな」

 

「そういう事ならわかったよ。」

 

「私は後で行くから先に部屋に入っててくれ」

 

そういいレティシアは部屋から去る

あの事とはペスト教育の件だと上条は考えた。どうせ教育するなら十六夜達には内緒にと2人で決めていた。

 

上条は言われた通りレティシアの部屋に着く。誕生祭の間だけ借りている部屋なので特に珍しい物は何もなかった。

しばらくすると扉が開かれる、レティシアが来たのかと思い扉の方へ目を向けるとレティシアではなく耀が入ってきた。

目が合い固まる2人だが、耀は振り返り部屋から出ようとするがその前にレティシアと思われる人物が耀を押し無理やり部屋に入れさせる。そして扉が閉められる。

 

「上条くんに春日部さんもいい加減仲直りしなさい。子供みたいに意地なんて張らずによ」

 

「仲直りするまでこの部屋から出さないからな。それだけは覚悟しておけよ」

 

唖然とする上条と耀。

沈黙が流れていたが先に口を開くのは上条だった。

 

「体はもう平気なのか?」

 

耀はギフトゲーム中黒死病に感染しており、とても高い高熱と頭痛にうなされていたので上条としても心配で気が気でなかった。

 

「…うん」

 

再び訪れる沈黙。

今度それを破ったのは耀だった。

 

「上条。この前はごめん。あれは私が悪いのに」

 

「そんなの気にしてねぇよ。あれは俺も悪かった。だからさ許してくれないか?」

 

「うん。許してあげる。だから上条も私を許してくれる?」

 

「あぁ、許すよ。そもそも気になんか止めてないから」

 

頭を掻く上条だがある事を思い出す。

 

「そうだ、春日部」

 

「…何?」

 

「優勝おめでとう。あれは春日部が居たから優勝できた。その事を忘れないでほしい」

 

「…わかった。上条も優勝おめでとう。上条が居なかったら私も優勝なんて出来なかったよ」

 

お互いに優勝を祝い握手をする。

春日部は"生命の目録"によって身体のいろいろを補っている。しかし上条が触れても幻想殺しが発動しなかった。なぜ発動しないか、それは春日部の内臓や骨に直接"生命の目録"がいっているためである

 

「お腹が空いたし、祭りにでも行くか?」

 

「…賛成。私もお腹が空いた」

 

支度をするためにレティシアの部屋から出る。

廊下には誰もいないが上条は声を出す。

 

「という事だから今から出掛けてくるよ」

 

「案外早かったわね」

 

「必死にやっていた私達が馬鹿みたいだな」

 

「えぇ、そうよね」

 

レティシアと飛鳥は祭りに向かう上条と耀を見送くった

 

耀のくいっぷりに上条はあの白い悪魔を思い出したのは言うまでもない

 

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