感想の指摘より本編より隔離。

これは私の自己満足の為だけの作品である。

蒼穹のススメとは全くの別物でございます。

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この覚悟は本編とは別の覚悟である。注意召されよ。



アンチ作品に対するアンチテーゼとはいったが、この作品が取り上げているのはごく極端な例であり、私の主観によるものが多く含まれている。

全てのアンチ作品がこうでないことは知っているし、私よりもはるかに面白いアンチ作品など五万とあるだろう。

言い訳にしか聞こえないだろうが私が何を言いたいのかと言えば、私は低俗なキャラアンチがこんなのを書くくらい嫌いだという事だ。

こんなふうな展開だったらどうだろうという二次創作、所謂『IF物』は大好きだ。だが何故過去を、環境を捏造してまでキャラを叩くのかは理解が出来ない。

そんな思いを込めて書いた低俗な自己満足だが、ぜひ感想が欲しい。

批判酷評は覚悟の上だ。遠慮なく言って欲しい。

では、読んでいただこう。あまりに低俗な私の自己満足を。


暗痴病屠

『覚悟……覚悟よ……』

 

 沈んでいた意識が浮上する感覚の中で覚悟の脳に声が響く。

 

『覚悟よ!!』

 

 崩壊した路地の一角で、覚悟、覚醒せり。割れたガラス窓に移る姿は、紛れもなく葉隠覚悟の姿也。

 

『目覚めたか! 覚悟!』

 

「零!?」

 

 傍らには学生鞄へと偽装された強化外骨格【零】。覚悟を呼んでいた声の正体也。

 

『急げ覚悟! 北へ6km先にて侵略行為が行われている』

 

「何っ!?」

 

 振り上げた握り拳を、学生鞄へ叩き付ける。

 

 

 

 

 

―――――  瞬   着   !  !   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 

 

「うわああああああっ!!」

 

「一夏!!」

 

 崩落したIS学園のアリーナにて闘う一人の少年に七人の少女。そして少年に似た女性が一人。対峙する相手は整った様相の青年と、その後方にて不気味に笑う小柄な影。

 

「くそっ……強すぎる……!」

 

 少年少女のいずれもが満身創痍。取り分け女性は重傷を負っていた。

 

【ケケケケケケッ! 無様だねェ~織斑千冬。僕の書く作品にふさわしい襤褸雑巾みたいな姿だ】

 

 影は手に持った薄汚い帳面に不可解な文字を走らせる。すると青年に何かの力が送り込まれ、青年が少年の頭を掴みあげる。

 

「があっ!? 放しやがれ! この野郎!!」

 

 暴れる少年の拳や蹴りは不可視の鎧に阻まれ、青年は薄く笑みを浮かべるだけだ。

 

【それじゃあここいらで止めを刺してあげようか? 楽にはしてあげないけどねぇ~?】

 

 青年の手が光ると、少年の頭に何かが流れ込んできた。

 

「な、なんだよこれ!? こんなの知らねえぞ!」

 

【それが真実だぁ。織斑一夏君。君は実の姉に見捨てられてこの織主君に偶然救助されたんだ】

 

「違う! 千冬姉は俺を助けに来てくれた! テメェが見せているそれは嘘だ!」

 

【君は束によって偽の記憶を植え付けられているんだ。安心して力を抜くんだ。この『戦術鬼:暗痴病屠(アンチヘイト)』が正しい記憶を呼び覚ましてあげよう】

 

 少年から力が抜け、瞳から光が消えていく。

 

【さあ一夏! 復讐の時だ! 織斑千冬を殺せ!!】

 

 表情のない瞳で重傷の女性、織斑千冬を見下ろす一夏。

 

「しっかりしろ、一夏……!」

 

「うるせえ! あの時助けてくれたのはお前なんかじゃない! あの織主さんに俺は助けられたんだ! 家族より名誉を取るような薄情者なんて知らねえよ!!」

 

「やめろ! 一夏!!」

 

【邪魔しないでねぇ~】

 

 一夏を止めようと赤い装甲に身を包んだ少女と、桃色の装甲の少女が力を振り絞り抑え込もうとするが、織主の攻撃で吹き飛ばされてしまった。

 

【お前たちも後でゆっくり甚振ってから殺すから。特に箒の方は念入りに。あのクソ兎がどんな顔するか楽しみだね】

 

 一夏は手に持った雪片弐型を一度千冬の首にあてがい、狙いを定めて上段に振りかぶる。

 

「あばよクソ姉貴」

 

「一夏……!!」

 

【さあ、お楽しみはここからだ】

 

 今まさに、狂わされた運命が一つの終焉を迎えさせられようとしている。

 

【死ねえええええええええええええ!!!!!!】

 

「一夏ああああああああああああああ!!やめてええええええええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 

 

 理不尽にさらされた無垢なる魂の叫び。蹂躙された弱者の嘆きの咆哮は、確かに届いた。

 

「そこまでだ!!」

 

【なんだぁ!?】

 

 漆黒の鎧に、赤いゴーグル。たなびく純白のマフラーが否が応でも目立つ。明らかな異物が突如乱入した。

 

「なにあれ……IS……?」

 

「新手か!!」

 

 黒き装甲の少女が武器を構えるが、漆黒の鎧武者は意に介さず千冬に何かを打ち込んだ。

 

「鎮痛作用のある薬品を投与した。動けるうちに下がっておけ」

 

「お前は……?」

 

「あれの敵だ」

 

 漆黒の鎧武者、葉隠覚悟は背後の少女たちを守る様に前に出た」

 

【お前は誰だぁ? お前みたいなキャラはISにはいないぞぉ?】

 

「級友だ」

 

 そう短く答えた覚悟は警戒を解かぬまま問い返す。

 

「何故ここを襲撃した? 多数の国家から宣戦布告と認識されても妥当な行為だが」

 

【あぁ~ん? そんなのここにぶっ殺したい奴がいるからだよ。気にくわないからさあ】

 

 その瞬間、青年が斬りかかってくる。余裕を持って回避した覚悟は拳を握り、構えを取る。

 

「その言動、および戦闘行為。宣戦布告と受け取る」

 

 フェイスシャッター展開、下顎部より装甲展開。

 

 

 

 

―――  覚  悟  完  了  !  !

 

 

 

 

「当方に迎撃の用意有り!!」

 

【訳わかんねえことぬかしてんじゃねえよぅ。お前も目障りだからさっさと死ねぇ!】

 

 青年が振るう直剣を、腕の一振りで破壊する。驚愕に見開かれる青年の顔面を覚悟の鉄拳が捉えた。粒子化して消えゆく青年を驚愕しながら見やる少女たちを尻目に、覚悟は構えを解かない。

 

『粒子構成された疑似生命体だ』

 

「殴ったときの感触がおかしかった。軽すぎたのはそういう事か」

 

【ああああ!? 僕のオリ主が!? さては貴様等毒者様だな!? 僕は屈しないぞ!!】

 

 暗痴が帳面に何かを書きなぐると、織主が更に五人現れる。

 

『奴の帳面より粒子反応検出』

 

「あれが奴の力の源か」

 

 駆けだす覚悟を織主が取り囲む。

 

「ただ迎え撃つだけが零式に非ず!」

 

 拳が、蹴りが、肘が、膝が、織主たちを一撃で葬っていく。

 

【きいいいいいいい!! だったらこうだ!!】

 

『帳面より洗脳音波検出』

 

 操られた一夏が覚悟と相対する。光の無い瞳に植えつけられた怒りと憎悪が宿り、表情を歪ませている。

 

【お前の人殺しの拳じゃあ、こいつは殺されちゃうかもなぁ? まあ僕としてはこいつが死んでも構いはしないけどぉ?】

 

 一夏の振るう雪片弐型を白刃取りする覚悟は、その言動に眉をしかめる。

 

【所詮物語の登場人物なんていうものはさぁ、モノに過ぎないんだよ。原作がどうぶっ壊れようと、僕を称える読者は称賛してくれるさぁ!!】

 

 一夏を蹴り飛ばした覚悟は暗痴に向かい合う。

 

【千冬アンチも束アンチもその方が人気が出るしぃ? みんなが望んでた声だもんね! それに僕は別に規約にだって違反していない!! 僕は正しいんだ!! じゃなかったらこんなに人気で無いでしょぉ!!】

 

 陶酔したかのように大げさな動きで演説をし、大笑いする暗痴に覚悟は一瞬で肉薄し、殴り飛ばす!

 

【ぎゃば!? か、感想にBADしやがったな!!】

 

「貴様に……、いや、誰にも他人を、命を物扱いする権利はない!! 命を奪ってよい規約などない!!」

 

【正論ぶったってそうはいかないぞ! みてろよ! 僕の転生チートオリ主の力を!!】

 

 再度構成されたオリ主には謎の影が纏わりついていた。鎧兜の様であるが、姿形がはっきりしない。

 

【ひゃははははは! 思い知らせてやれ! これが神の力だ!!】

 

 赤く光り瞳のような部分からは、絶えず涙の様に光が流れ続けている。何かを訴える様に、泣いているかのようだ。

 

【死ねええええええ!!】

 

 戻ってきた一夏と並び立つ織主と対峙する覚悟は、唯只管に機会を窺っていた。一夏を洗脳から解き放つ方法はないかと。

 

「洗脳を解除するには気絶させるほかないか……。しかし、ISの装着者保護機能がそれを即座に回復させてしまう」

 

『我等には音響兵器の類は搭載されていない』

 

 繰り出される一夏の剣戟を捌き、織主を蹴散らしつつ、方法を模索する。徐々に膠着していく戦闘に暗痴がついに動き始める。

 

【むぐぐぐぐ……所詮はワンサマー程度か……。なら限界を取っ払って改造してやれば……】

 

 暗痴が帳面に何かを書き込んだ瞬間である。幾つもの織主が一夏へと憑りつき、一夏が断末魔の叫びをあげようとも構わずその姿を大きく変容させていく。金属とも生命体とも捕えがたい皮膚に、大きく裂けた眼窟に納まる眼球は真っ赤に染まり、絶えず血涙を流している。

 

【あ~あ~あ~あ~、壊れちゃうかな? まあお似合いの最後だと思うけどね。こんな化け物になったワンサマーが惨たらしく殺されたらと思うと、胸がスカッとするよ!!】

 

 狂ったように笑う暗痴を睨む覚悟に、一夏が立ちふさがる。

 

「おそらくはあの帳面を破壊すれば」

 

『しかし、そう簡単にはいかぬぞ? 覚悟』

 

「止むをえまい……」

 

 化け物と化した一夏に向かい手の平を向ける覚悟。麻酔液を注入したところでISが覚醒させてしまう。骨折させたとしても、気絶させたとしてもISが装着者を守ってしまうからである。苦渋の決断の末に取った方法は昇華弾によりシールドエネルギーの解除。そして零式による一夏の殺害。

 

人の命を弄ぶ暗痴に怒りを燃やすも、それは全て胸にとどめず己が糧とした覚悟は昇華弾を発射しようと体制を整えた。

 

「だめぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 少女が叫ぶと、後ろで倒れ伏していたはずの少女達が次々と飛び出し、一夏にしがみ付き拘束していった。拘束を解こうと暴れる一夏を振りほどかれまいとしがみ付く少女たちは誰もが必死だった。

 

「アンタがだれかは知らないけど! 一夏を殺さないで!! 私たちが何とかするから!」

 

「一夏にはたくさんの恩があるんだ! それも返せないで死なれるのは嫌なんだ!」

 

「お前は早くアイツを! 嫁は私たちに任せろ!」

 

 その姿は覚悟の胸を打った。姿形が変わろうとも愛するものを守らんとする乙女の姿は正しく戦士。その姿に激励された覚悟は暗痴にむかって駆け出す。

 

【きいいいい! 腐れビッチどもがああああああ! 邪魔しやがって!! お前らも僕の傀儡に変えてやる!】

 

 暗痴が帳面に何かを書き込もうとした瞬間に別方角から光線が飛来。暗痴の帳面を吹き飛ばした。

 

「昇華!」

 

 その隙を見逃さなかった覚悟の昇華弾が帳面を焼却。光線の飛来した方角を見やれば、無人機と思われるISが飛行していた。

 

《いっくんや箒ちゃん、ちーちゃんに手を出したのが間違いだったね。どこのだれかは知らないけど、そこのまっくろ黒助には感謝しているよ》

 

 外部スピーカーより束の声。事態を察知し助けに来たようだ。

 

「後方支援に感謝!」

 

 そして後顧の憂いが断たれた覚悟は、気兼ねなく暗痴へと向かう。

 

【ひ、ひいいいいい!! 批評感想はやめてええええ!! 僕のハートはガラスなんだよおおお!!】

 

「人を乏しめて悦を得る者の心が、硝子の如く透き通っているはずも無し!」

 

【毒者読専は意見するんじゃねえええええ!!】

 

 破れかぶれ気味に繰り出された拳は覚悟に当たるはずも無し。戦術鬼らしい膂力の拳を避けつつ覚悟の必殺の一撃が唸る!

 

 

 

 

―――  因  果  !  !

 

 

 

 

 必殺の一撃が暗痴の頭部を砕き、脳漿が散らばった。同時に一夏に憑りついていた力が離れていき、天に昇っていく。その光景を見やりながら、覚悟は手刀を斬った。

 

「南無」

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気絶していた一夏が目覚める。視界に入ったのはたくさんの見慣れた少女の顔と、見慣れぬ漆黒の鎧武者。

 

「あ、あんたは?」

 

「名乗ることはできない。治療用の点滴を今打ち込んでいるところだ。あまり動かない方がいい」

 

 マスク越しの男の声にいぶかしむも、周りの少女たちが何もアクションしないところから安全なのだろうと、一夏は体を横たえた。

 

「あの戦術鬼……襲撃してきた異形に覚えは?」

 

「何もないぜ。いきなり襲いかかってきやがったんだ。あいつがたくさん変な男を作り出して、学校をぶっ壊して、それで先生たちが食い止めようとしたんだけど歯が立たなくて、俺たちや千冬姉が出張ったんだけど……」

 

「そしてあとはおれが駆けつけた後の通り、か」

 

 覚悟が事態を纏めていると、一夏が口を開いた。

 

「あのさ」

 

「何だ」

 

「信じてもらえないかもしれないけどさ」

 

 一夏は語りだした。たくさんの力が己を侵食していく最中、暗闇の中を這いずるように逃れていたのだという。何からとは分からないが、得体のしれない恐怖が自身を塗りつぶそうとしていく。そんな絶望から逃げようと這いつくばっていた。

 

そんな時、一夏の手を握ってくれたものがいた。暖かい、光り輝く大きな掌だった。掌の主は、金属とも獣皮とも分からない皮膚で、光り輝く大きな目をしていた。一人二人ではない。たくさんの輝きが一夏を奮い立たせてくれた。絶望に染まりかかった心を癒してくれた。

 

やがて一夏がひとりでに立ち上がると、光たちは天に昇って行った。激励するように手を振りながら。

 

「今もその手の感触が残ってるんだ。暖かくて力強い、なんていえばいいのかな……、簪がよく見てるDVDに出てくるヒーローにそっくりだった。それが俺を守ってくれたんだなぁって思うと、不思議と納得できちまうんだ」

 

「(零、どう思う?)」

 

『恐らくは戦術鬼の呼び出した力に残留していた記憶が、この少年を守ったのであろう。誇り高き戦士たちだったのであろうな』

 

 やがて覚悟は一夏たちに背を向けた。

 

「どこに行くんだ?」

 

「どこかで、俺を待つ人のところへ」

 

 覚悟の戦いは一先ずここで終了した。だが、理不尽にさらされる生命はどこであろうと消えることはないだろう。

 

 




さて、文句の一億や二億もあるだろうが、書きたいことを書いた。運営より削除要請が来ない限りは掲載し続ける。

ヒーローとは何かを書こうとは思ったが、『覚悟のススメ』及び『エクゾスカル零』の作者のコメントに、守秘義務の旨が通達されていたので押し黙ることにする。

結果ただのアンチ作品叩きともいえない自己満足になってしまったが、これが私の考えと言っても過言ではないだろう。

作品が好きだから、作品の中で生きているキャラの心情に思いを馳せ、舞台背景や装置を考察し、果ての無い妄想が膨らむのだろう。

後に作中に書くつもりではあるが、私は『束はそんなに悪い奴ではない』と思っている。よく『兎(束)がISをつくらなければ~』という話を聞くし、意見を耳にしているが、私から見れば束の立ち位置は現実における『アルフベット・ノーベル博士』ではないだろうかと常々思う。

両者の決定的な違いは、彼女を取り巻いていた環境にある。詳しくはここでは語らないが、束は完全に悪者ではないという立場で蒼穹のススメを書かさせていただいているという事だ。

長くなったのでこのぐらいにしておく。では、次回は本編を執筆する。投降はかなり先になるだろうが。

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