ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿
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合同合宿編、4話目
これまでの中でも果南が最強に可愛い回だと自負します!()


※ちょっとした告知があるので、ぜひ後書きまでお読みください!


生まれたばかりの人魚姫

 神様なんてオカルト的な要素は一切信じていないけど、この瞬間だけはスケベな神様が自然を操っているとしか思えないほどだった。海に波を立たせて女の子を飲み込み、水着だけを綺麗に引き剥がす巧みな手口。まるで痴漢常習犯のような手付きの良さは、もう神様が海を操っているとしか思えない。悪戯で変態な神様に意地悪をされ、果南は上下どちらの水着も引っぺがされ丸裸の状態になっていた。

 

 右腕で胸を、左手で股を覆って隠しているが、さっきも言ったけど隠せば隠すほど隠れている部分の妄想が捗って余計扇情的に見える。幸いにも腰から下は海に浸かっているので簡単に見られることはないのが彼女にとって救いか。でも透明な海水が日光に照らされ透き通っているため、頑張れば俺の目からでも彼女の下半身を直視できる。果南もそれが分かっているからこそ、必死で自分の下半身を隠しているのだ。海が綺麗なことにここまで恨みを抱くのはこの地球上でたった1人、果南だけだろう。

 

 

「これでもう言い逃れできないほど痴女になっちまったな……」

「ど、どうしてこんなことに……」

「変態な海もいたもんだ。とにかくここから離れたいんだけど、動けるか?」

「動けないことはないですけど、あまり大きく動くと見えちゃいそうなので、ゆっくり歩かせてください……」

 

 

 波の動き的に水着が流されたのであれば、さっき俺たちがいた岩場の陰あたりが怪しいだろう。そう思って果南を誘導しようとしたのだが、案の定と言うべきか全裸状態でまともに歩くことすらも難しそうだ。かといってその場で立ち尽くしていても状況は変わらないどころか、千歌たちが探しにやって来たら更に面倒なことになる。そうなる前に水着を見つけ出して、何食わぬ顔でアイツらのところへ戻らないとな。

 

 

「身体を隠さなきゃいけないのは分かるけど、そんな体勢だったら歩きにくいだろ?」

「先生がこっちを見ないと誓ってくれるのならちゃんと歩けますけどね」

「保証するとは言い難い、俺も男だからな」

「そこは保証してくださいよ! どうしてここで裏切るような真似をするんですか!?」

「分かった分かった。だったらせめて上だけを隠して下は隠すな。海水に浸かって見えにくいから、隠す必要もないだろ」

「さっきの岩場って海水が足首までしかないんですよ? それなのに隠すなって言いますか……?」

「バレたか」

「どうしてここで意地悪するんですか!? ええっ!?」

 

 

 いかん、果南が本気でキレそうだ……。別に意地悪をしているつもりはないのだが、やはり男の性として隙があれば彼女の生まれたままの姿を見てみたいとは思っている。もちろん彼女の不安を煽るような真似はしたくないから、弄るのも節度を守ってだけどな。

 

 とにかく、果南を真っ裸のまま遮るものもない空間に立たせてはおけないので、俺の身体で自分の身体を隠しながらちょっとずつ岩場に歩を進める。さっきまでいた沖は腰まで海水に浸かっていたが、岩場に近づくたびに水かさが徐々に下がっていく。そうなれば段々と果南の脹脛(ふくらはぎ)、そして太ももと露になっていき、遂に下半身を手で隠している様子までもが外界に曝け出された。

 

 あの手を払いのければ、彼女の大切なところが丸見えになる。そう思うと切羽詰まった状況にも関わらず、俺の悪戯心がくすぐられてしまう。果南は右腕で胸を、左手で下半身を必死に隠しているが、その邪魔をしたら一体どんな反応をするのか気になってならない。そんな所業に出れば彼女からの信頼はガタ落ちだろうが、俺の中では妙な好奇心が湧きたっていた。

 

 

「先生、また良からぬことを考えてますよね……?」

「ぶっ!! な、なんのことだ!?」

「はぁ……。先生がエッチなことを考えている時って、雰囲気で分かっちゃうんですよね」

「えっ、俺ってそんなに分かりやすいの? しかも雰囲気って……」

「はい。私だけじゃなくて、千歌たちもそうだと言ってましたから」

「お前ら、人がいないところでどんな会話してんだよ……」

「話を逸らさないでくれます? 事故ならまだしも、故意にこちらを見ないでと言ってるんです」

 

 

 果南はジト目になりながら俺を強く諭す。この状況で一番深刻な被害に遭っているのは彼女なのに、何故か俺よりも彼女の方が強気である。元々気の強い彼女だからこそ全裸の羞恥心を紛らわすだけのフェイクとは思えず、これではどちらが心身共に追い詰められてんのか分かったもんじゃねぇな……。

 

 急に転換した立場に戸惑いながらも、果南を岩場へ誘導させることができた。一応これでビーチ側から俺たちの姿を捉えることはできず、誰かに果南の全裸を見られる心配もない。まぁ、こんな辺鄙なところに来る奴がいなければの話だが、海に来てテンションが上がっている奴らがわざわざこんな辛気臭い場所に来る訳がないだろう。俺はみんなが海で楽しんでいる間に、果南の身体をたっぷりと――――じゃなくて、彼女の水着を見つけ出さないと。

 

 そして幸いにも、水着の下だけはすぐに発見できた。十数メートル先の岩の上に、果南の青い水着が打ち上げられているのがここから確認できる。遠目では本当にあれが果南の水着なのか、それともただのゴミなのかは判別しにくいが、さっき彼女が着けていた水着は鮮やかなマリンブルーだったので遠くからでも彼女のものだと確証が持てた。果南の全裸姿を拝めなくなるのは残念だけど、彼女の置かれている状況を考えたら水着を取ってきてやるのが何よりも先決。最悪上の水着は見つからなくとも、下の水着さえあれば女の子として本当に大事なところだけは隠せるだろう。

 

 俺は果南は岩の陰に待機させ、打ち上げられた水着の元へと歩を進める。

 

 

 その時だった。

 

 

 

「あれ? 果南ちゃんどこ行ったんだろ……?」

「さっき零がこの辺りにいるって言ってたけど、姿が見えないわね」

 

 

 な、なにっ!? こんな辺鄙なところに誰も来ないだろうって言ったばかりなのに、まさかのフラグ回収!? まだ果南は生まれたままの状態だから、今誰かに見つかってはマズい……!!

 

 聞こえたのは曜と真姫の声。会話の内容から、どうやら果南を探しにここへやって来たようだ。いきなり行方不明になって心配するのは分かるけど、どうせなら遊ぶことに熱中して俺たちのことはスルーして欲しかった。今は岩陰に隠れているため曜と真姫が俺たちに気付くことはないだろうけど、逆に言えばここからちょっとでも動けば彼女たちに見つかってしまう。波の音が静かなせいで下手に大きな声を出せば存在がバレてしまうので、声を殺して彼女たちが去るのを待つしかない。ここに俺たちはいないと思って早急に立ち去ってもらえると助かるのだが……。

 

 

「せ、先生……」

「しっ、声を出すな」

「で、でも、この体勢は……」

「体勢……? あっ……!」

 

 

 咄嗟に真姫たちに見つからないよう隠れたためか、俺は果南は岩陰に座らせ、自分が彼女に覆いかぶさるような体勢となっていた。しかもお互いに見つめ合える絶好のポジション。更に果南は上下に何も着用していない、いわゆる全裸姿。辛うじて腕と手で胸と下半身は隠しているものの、傍から見れば女の子の服を引っぺがして襲い掛かっている性犯罪者にしか見えない。離れてやろうと思ったのだが、なるべくお互いに身を寄せて縮こまっていないと真姫と曜から俺たちの姿が確認できてしまうかもしれない。声の大きさ的にそこそこ近くにいることは確かなので、無理な体勢であろうともこのポジションを崩す訳にはいかなかった。

 

 当の本人は今日一番の顔の赤さを見せている。果南の中で羞恥心が爆発しそうなのは、火が出そうな表情を見ればすぐに分かった。きゅっと唇を噛みながら伏目になり、もう全身から恥じらいの色が漏れている。普段の果南はサバサバとした性格でありつつ、どんな時でも非常に落ち着いているが、今の彼女からはそんな大人っぽい態度は一切感じられない。むしろ女子高校生として年相応の反応を見せ、頬に朱を注いでいた。

 

 

「おかしいわね。零がこっちの方に歩いて行くのを見たんだけど……」

「う~ん、果南ちゃんもいなくなっちゃうし先生もいなくなっちゃうとは……。も、もしかしてこれって!?」

「何か思い当たることでもあるの?」

「い、いやぁなんでもないですなんでも!!」

「どうして顔が赤くなってるのよ……」

 

 

 曜の奴、絶対に俺たちがこっそりしっぽりとしていると勝手に勘違いしたな……。出会った頃のAqoursはまだ純粋な少女だったのに、どうしてこうなったのやら。でも曜だけは最初から割とこんな感じだった気がする。出会って間もない頃に、スク水姿で堂々と密着してきたことがあったからさ。思春期真っ盛りの女子高生が、男性教師にそんな真似は普通はしねぇって。

 

 そんなことよりも、真姫と曜は素直にこの場を立ち去るつもりはないらしい。2人は俺たちがこの辺りにいると信じてならないようで、もし本格的にここを探されたら見つかるのは必死だ。全裸の女の子に覆い被さっているこんな光景、発見されでもしたらμ'sとAqoursの両方からどんな仕打ちを受けるのか想像したくもない。

 

 果南には悪いけど、ちょっと荒療治に出るか。

 

 

「きゃっ……んんっ!!」

「悪い。でもここは耐えてくれ」

 

 

 俺は声を上げそうになった果南の口を手で塞ぐ。そりゃいきなり密着されたら誰でもビビるわな……。でもこれは果南の身体を触りたいとか堪能したいとか、そんな邪な考えは少ししかない。ちょっとでも密着して身体を縮こませないと真姫と曜に見つかる恐れがあるからだ。だから対面で彼女に覆い被さっていた俺の身体を降ろして、身体同士の隙間がない完全密着状態を作り上げた。

 

 もちろんこの体勢だと、果南の胸の全てが俺の身体に伝わってくる。男の水着姿なので当然上半身は裸、そして果南は全裸。俺が覆い被さった反動で彼女は腕の防壁を思わず解いてしまったので、俺の胸板が彼女の年相応以上の胸を押し潰しているのだ。果南は人生で初めて男に生の胸の感触を味わせたのだろう、さっきよりも恥辱で全身が真っ赤になっていた。

 

 

 そして一言、感想いいかな?

 

 

 果南の胸、すげぇ柔らかい……。

 女の子の胸なんてこれまで幾度となく触ってきたけど、やっぱりこの感触はいつ味わっても飽きることがない。やはり"おっぱい"というものは母性を感じるものであり、性的興奮を感じながらも安心感も同時に伝わってくる。さっさとこんな切羽詰まった状況からおさらばしたいのは山々だが、あともう少しだけこの密着状態を満喫したい欲もあった。

 

 

「ひゃっ……!」

「おい、声を出すなって」

「そんなことを言われても仕方ないじゃないですか……!!」

 

 

 そりゃそうだ。だって俺の胸板で自分の胸が押し潰されているんだから、ちょっとでもこちらが動けばその刺激はダイレクトに胸に伝わる。女の子が胸を弄られてどれだけの刺激を感じるのかは知らないが、乳首を手のひらで転がされているような感覚だろうから身体に電流が走ったように感じるのは間違いないだろう。俺の呼吸が荒くなればなるほど胸板が動くので、そのたびに果南は乳首から伝わってくる刺激に耐えなければならない。もはや彼女にとっては一種の拷問プレイに近かった。

 

 このまま声を出し続けられてしまうと、探しに来た真姫と曜に見つかってしまう。探すとなれば今よりももっと俺たちの方へ近づいてくるはずなので、今までバレなかったような小さな声であっても気付かれる可能性は高い。もはや呼吸音ですら消したいところだったが、俺自身も果南と胸と胸で密着し合っているこの状況に少なからず興奮してしまって息が荒い。果南のことを心配するよりも先に、自分の精神状態を静めた方がいいのかもしれないな……。

 

 

 すると、また真姫と曜の会話が耳に入ってきた。

 

 

「全く、勝手にいなくなるなんて子供じゃないんだから……」

「あはは……。でも先生と果南ちゃんに限ってそんなことはないと思いますけど。何か理由があるんですよ」

「理由って?」

「そ、それはぁ……誰もいないところで2人きりになって……ううっ」

「また顔、赤くなってるし……」

 

 

 曜の奴、相当重症じゃねぇかオイ。千歌と梨子もそうだったけど、Aqoursの2年生組は妄想豊かな奴が多い。まあ妄想なんだから何を想像してもらっても害はないんだけど、Aqours2年組の場合は妄想が顔に出てるからなぁ……。

 

 そしてその妄想はまさにニアピンで、故意にこんな状況になった訳ではないものの、誰もいないところで2人きりで密着し合っているから当たらずとも遠からずである。しかも2人の声の大きさ的にこちらに近付いてきていることは明白だから、いよいよその妄想が現実になろうとしていた。

 

 このままだと2人共見つかってしまう。

 そうならないためにも、ここで俺が取る行動は――――――

 

 

「果南」

「はい……?」

「今から俺がどんな行動を取っても絶対に声を出すな。死ぬ気で我慢しろ」

「へ……? それってどういう……」

「いいから。安心しろ、お前の羞恥心をこれ以上煽ったりはしない。言っただろ、守ってやるからって」

「そう、ですか……。分かりました」

 

 

 果南も覚悟を決めたようで、さっきまで火照っていた顔も落ち着きを取り戻す。ここで気概を奮い立たせてくれなかったらどうしようかと思ったが、そこは松浦果南の性で意志を強く持ってくれると信じていた。

 

 この作戦が失敗すれば人生が終わ…………りはしないが、μ'sとAqoursに何をされるのか分からない恐怖に怯えることになる。

 だったらここは1つ、賭けに出てみるものいいだろう。

 

 

 俺は無謀にも、岩陰から自分の頭だけを外に突き出す。

 すると狙い通り、その数メートル先に真姫と曜が辺りをキョロキョロしながら歩いていた。俺が2人に気付くのと同時に、2人も俺に気付いたようだ。

 ちなみに果南は『この人、一体何をやってるの!?』と言わんばかりの驚愕の表情をしている。さっきまで必死に隠れていた奴が、まさか自分から存在を明かすとは想像もしていなかったのだろう。まあこれも作戦だから、俺に任せておけって。

 

 

「あっ、先生! やっぱりここにいた!」

「あのね、私たちがどれだけ探したと思ってるの? そもそもこんなところで何をやってるのよ?」

「ちょっとストップストップ! これ以上は近づかないでくれ!!」

「はぁ?」

「いやね、さっき沖の方に入ったら強い波が押し寄せてきちゃって、その弾みで水着が流されたんだよ」

「み、水着が!? それじゃあ、今は何も着けていないってことですか!?」

「まあそうなるな。だから不用意に俺に近付けば、男の全裸姿を拝む羽目になるぞ?」

「だ、だれがあなたのそんな姿なんて……!! それに、波で水着が流されるなんてどれだけ間抜けなのよ……」

「は、はは……。変態な神様もいたもんだな」

 

 

 よしっ、真姫も曜も恥ずかしがってこっちには近づいて来ない。そして俺は顔だけを岩陰から出しているおかげで、本当に俺が全裸なのかそうでないのかは向こうから判別は不可能。更に俺に意識を集中させているせいで、岩陰に果南が隠れているなんて思いもしないだろう。言ってしまえば真姫と曜がもう少し移動すれば果南の姿を捉えることができるのだが、彼女の存在がギリギリバレない絶好の位置に2人がいるため好都合だった。そこだけはどうしても賭けだったけど、やはり俺は奇跡に恵まれているみたいだ。

 

 

「ねぇ先生、果南ちゃんはどこにいるんですか? てっきり一緒にいると思ったんですけど……」

「果南ならいなかったぞ。アイツのことだからもう戻ってるんじゃないか?」

「そっかぁ……。それにしても、先生はこのあとどうするんですか?」

「そのことなんだけど、パラソルの下から俺のカバンを持ってきて欲しいんだ。そこに替えの水着も入ってるからさ」

「分かったわ。すぐに持ってきてあげるから、あなたはそこから動かないように。裸でウロウロされたらこっちが恥ずかしいんだから」

「んな恥ずかしいことする訳ねぇだろ……。それじゃあ頼んだ」

「了解であります!」

 

 

 曜はピシッと敬礼し、真姫と共にこの場を立ち去る。

 そして俺と果南は緊張の糸が解けたためか、一瞬で全身の力が抜けた。

 

 

「ふぅ、なんとかなったな……」

「本当ですね。見つからなくて良かった……」

「下の水着はあそこに岩に打ち上げられてるし、俺のカバンにはパーカーが入ってるからそれを使えば何とかなるだろ」

「結局上の水着は見つからずですか……。まあ着られるものがあるだけマシですね」

 

 

 だが、その時またしても事件が起こる。

 俺はさっきまで果南に覆い被さりながら顔だけを岩陰から突き出していたせいで、かなり無理な体勢と取っていた。その体勢で緊張の糸が切れ力が抜けると、自分の身体が思うように制御できなくなるくらいによろけてしまう。そのせいか、俺の上半身はふらふらしていた。その刹那、自分の顔が果南の方へ――――言い換えれば、彼女の胸の方へと倒れ込んだ。

 

 

「うぶっ!!」

「ひゃぁっ!!」

 

 

 何度も言うようだが果南は全裸なため、当然胸も丸出し。その生乳に顔が勢いよくダイブしたのだ。しかも2つの果実の谷間にすっぽりと。成人男性の顔を綺麗に埋めることができるとはいい谷間をしていると感心しながらも、同時に驚きで何が起こったのか理解するので精一杯だった。

 

 

「せ、先生……!!」

「う、ぐっ……!!」

 

 

 柔らかいなんてものじゃなかった。久々に女の子の胸に顔を埋めたけど、やはりこの柔軟さは言葉で伝えきれない感覚がある。どんな心地良い枕でも、このおっぱい枕に勝てる柔軟さはないだろう。元々狭い空間で果南は身体を縮こませていたためか、胸の谷間に厚みができており、もはや顔ズリに近い状態となっていた。えげつないほどの気持ち良さに、ここが野外だということも忘れ彼女の胸に没頭していた。

 

 そして、俺の頭が優しく包まれる。

 少し目線を上げて確認すると、なんと果南が俺の頭を腕で包み込んでくれていたのだ。てっきりすぐ引き剥がされるものとばかり思っていたので、彼女の行動には驚きしかなかった。

 

 

「か、果南?」

「お礼です。最初は意地悪もされましたが、いざという時は私を守ってくれた。自分が馬鹿にされるのも承知で、自分の水着が流されたと嘘までついて。本当に、ありがとうございます」

「別にいいよ。守ってやるって約束を果たしたまでだ」

「先生……。好きになった男性が先生で、本当に良かったです」

 

 

 果南はより一層強く俺の頭を包み込む。そうなればもちろん俺は彼女の胸の谷間の感触を更に味わえる訳だが、今は性的興奮よりも彼女の心からの感謝に胸を暖かくしていた。果南のハグは凄まじいほど心が落ち着くと千歌から聞いたことはあったが、まさかこんなところで体験できるなんてな。そして千歌の言う通り、これでもかというくらいの母性が伝わってきた。こりゃAqoursのお姉さんでありオカンと言われる訳だ。

 

 

 しばらくして、俺は果南の胸から顔を上げる。果南は胸を隠すことはなくそのまま曝け出しているので、胸の先端から何まで全てが丸見えだ。胸だけではなく下も隠していないが、女の子座りで自然と綺麗に隠れているので大切なところだけはちゃんと守られている。

 

 そんな生まれたままの人魚姫にちょっぴり欲情を抱きながらも、俺は果南の頭を優しく撫でた。

 すると果南の顔は先程までの羞恥の赤ではない、じんわりとした桃色に近い赤に染まった。

 

 

「お前も頑張ったな。強引な作戦だったけど、協力してくれありがとう」

「そ、そんなお礼を言われるほどでは! むしろ先生だからこそ、信用して協力しようと思ったんです」

「そっか。信用してくれてたんだな」

「エッチなことを考えてる時に、すぐ顔に出ちゃうのが玉に瑕ですけどね」

「おい、今それを言うか……」

 

 

 俺がそう言うと、果南は真夏の太陽に負けない明るい笑顔を見せる。それでいてどことなく、俺をじっと見つめて物思いに耽っているようだった。

 

 またしてもトラブルに巻き込まれたけど、果南のハグ(胸元ダイブ)を体験し、そして心の距離をもっと近付けられたから結果オーライかな。こうやって女の子と触れ合えるのならば、騒ぎに飲み込まれるのも別に悪くはないと思った。これは一気に今回の合宿が楽しみになってきたぞ。

 




 久しぶりにそこそこ際どい回でしたが、どちらかと言えば果南の可愛さを十分に伝えられたかと思います。果南の魅力を魅せるのがメインで、むしろ全裸の方がオマケという珍しいパターンになったかも(笑)


 次回は旅行回には付き物の温泉回です!
 いくら疲れを取るための温泉であろうとも、零君の気苦労は収まることを知りません(笑)



【企画告知】
皆様ご存知の通り、4月にこの小説は3周年を迎えました!
ここまで来られたのも応援してくださる読者様のおかげです!

――ということで、感謝祭企画として、リクエスト小説を復活させたいと思います!
今回はよりたくさんのリクエストを取り入れるために、1話で3,4個のネタを取り入れる予定です。
前回のリクエスト小説ではかなり制限が厳しいリクエストを募集していましたが、今回は短編ということでネタの縛りもかなり緩くしました。
条件を満たせば誰でも応募可能なので、こんなネタが見てみたいというのがあれば、遠慮せずにどんどんリクエストをお願いします!

募集要項は私のユーザーページ(「薮椿」と書いてあるところ)から「活動報告」で飛ぶことができます。
または以下のURLからよろしくお願いします。

【募集箱】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=181617&uid=81126




新たに☆10評価をくださった

ゆーるA-さん

ありがとうございます!


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