ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿

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合同合宿編、5話目
温泉回なので、またしても女の子のネイキッドが見られます()
まあ女の子のこんな姿を見られるのが合宿編の魅力なので許してください!


女の子たちの温泉(バス)ジャック!

 

 合宿初日の朝から色んなことがあったが、何とか1日を乗り越えることができた。当初は騒ぎの中心にとして巻き込まれるが故の精神疲労でグロッキーも覚悟していたけど、果南の一件以降は特に目立った出来事もなく、至って無難に時が過ぎ去った。明日以降も平和な日常であれと願うばかりだよホントに。

 

 ちなみに海で遊んだ後はしっかりと練習をした。穂乃果や千歌あたりが『今日は疲れたから明日にしよう』と腑抜けたことを言い出すかと思えば、彼女たちもそれなりに練習する気はあったらしい。やはりμ'sとAqoursでコラボできることがよほど嬉しいのだろう、彼女たち以外のみんなもいつも以上のやる気を見せていた。しかし海未とダイヤの厳しい指導もいつも以上だったから、1日目なのに割とハードな練習であったのは言うまでもない。穂乃果や千歌のようなおバカさんが増えるのも問題だが、熱血漢が増えるのもそれはそれで問題だと身に染みて実感した。まあスクフェスまで約1ヵ月なので、時間の余裕がないのもそれまた事実。そこそこ突き詰めて練習をしていかないと、本番までにμ'sとAqoursのコンビネーションを完成させるのは到底できないだろう。

 

 そうやってハードな練習をこなした彼女たちは、現在旅館の温泉を満喫中のはずだ。秋葉が裏で手を回したらしく、俺たちはなんと温泉貸切のサービスを受けていた。ここの温泉は様々な種類があり、重曹泉に酸性泉、含アルミニウム泉など如何にも身体に良さそうな字面の温泉が軒を連ねる。しかも海の近くの旅館だから露天風呂の景色も絶景で、夜の海を眺めながら入る温泉はそれだけでロマンティックだ。そんな温泉を俺たちが貸切にできるなんて秋葉の奴、どんな悪事を働いたのやら……。

 

 ちなみに女の子たちは20人以上もいるので貸切はいいにしても、男は俺1人だ。つまり自分以外の人がいないので、それはそれでちょっぴり寂しい。いっそのこと俺もみんなと同じ温泉に入りたかったよ。

 

 

 叶わぬ夢を抱いても仕方がないので、俺も温泉に入るとするか。俺以外の人がいないってことは、逆に考えれば下手な騒ぎに巻き込まれることがないってことだ。部屋に戻ればどうせ誰かが押しかけてくるので、1人でいられる時間はこの温泉の時くらいしかない。もちろんみんなと一緒にいたくない訳ではないが、人は誰だって休息が必要なんだよ。

 

 俺は脱衣所で適当に服を脱ぎ、ハンドタオルを持って温泉の入口へと向かう。悪いな、男のこんな姿を見せてしまって。今回は男が1人で温泉に浸かりながらリラックスする誰得回の予定だから、みんなもう帰っていいぞ。

 

 とまあそんな冗談はさて置き、俺は温泉の戸を開ける。

 すると、目の間に広がっていたのは湯煙漂う温泉たち――――ではなく、肌色肌色肌色肌色。しかもその肌色たちは水に濡れているせいか艶やかで、男の欲情を煽るように光っている。

 

 温泉内はまるで時間が止まったかのように静かだった。静かだったと言うより、静かになったと言った方がいいだろう。誰もいない男風呂に何故か肌色が広がっており、その肌色たちは俺に目線を集中させる。

 

 

 そして目の前の状況を把握するのは、向こうの方が早かった。

 

 

「ひゃあっ!? せ、先生!?」

「どうして先生がここにいるずら!?」

 

 

 まずは湯船に浸かっていたルビィと花丸の仲良しコンビが、俺の姿を見て驚く。そして女の子が故の反射神経なのか、咄嗟に湯船に首まで浸けて自らの身体を隠した。

 

 

「れ、零君!? 大胆だね……」

「ま、また裸を見られた……!!」

 

 

 次は身体を洗っていた穂乃果と雪穂の姉妹コンビが口を開く。でもルビィと花丸と違う点は、俺の姿を見て驚きはするものの咄嗟に身体を隠そうとはしないところだ。身体を洗っている最中で泡を落とし切ってないから、湯船に逃げることもできない。しかし泡が落ちてようが落ちてまいがそんなことは関係なく、彼女たちの反応を見る限りでは半ば呆れた様子だった。穂乃果も雪穂も俺と何度か一緒に風呂に入っているせいで、幾分かこの状況にも適応できているのだろう。むしろ男女が分かれている温泉で、異性同士が鉢合わせるって状況に対応できてるのがすげぇよ……。

 

 

「何を騒いでるのかと思ったら、零が来ただけじゃない。なによ、そんなににこたちと一緒に入りたかったの?」

「零くんも一緒に入浴するんですか? 楽しみです♪」

 

 

 他の温泉からやって来たのはにこと亜里沙だった。

 この2人、穂乃果と亜里沙以上にこの状況に適合してやがる。俺を見ても驚くどころか、にこは何食わぬ顔でいつも通りに、亜里沙は俺と一緒に温泉を満喫できることを喜んでいる。対して雪穂と花丸、そしてルビィは『何を言ってんだこの2人』と言いたげな顔で目を丸くしていた。そりゃそうだ、いくら付き合いが長いからとは言え、女湯に堂々と入ってきた男を歓迎している時点でにこと亜里沙の思考回路は常人じゃない。元々どこか常軌を逸した性格の2人なので特段おかしなことではないが、まさか顔色1つ変えず俺を迎え入れようとするとは……。

 

 

 とりあえず温泉内にいるのはこの6人だけのようだ。どうやら全員で一斉に温泉には来なかったらしい。正直なところ海未やダイヤに見つかった際には一晩の説教では終わらないと覚悟をしていたので、ここにいたのが温厚な子ばかりなので助かったよ。

 

 

「ほら、なに突っ立ってんのよ。温泉に入る前はまず身体を洗うのがマナーでしょ?」

「おい。その前にどうしてお前らが男湯にいるんだ……?」

「はぁ? アンタが女湯に入ってきたんでしょうがこの変態。不法侵入者」

「その変態を追い返しもせず、身体洗いを勧めるお前も相当な変人だぞ……」

 

 

 にこは無防備にも俺に近付いてきて、こちらを見上げながら罵声を浴びせてくる。

 コイツの格好、辛うじてタオルで下半身は隠れているものの、何故か上は全く隠していない。なので自慢のちっぱいを曝け出して微かに揺らしているが、ここまで堂々とおっぱいを見せつけられてもあまり興奮しない。というかできない。ほら、パンツだって自ら向こうから見せてくるよりも、スカートが捲れた時に見えるパンチラの方がよっぽど唆られるだろ? つまりそういうことだよ。それにやっぱ貧乳だとねぇ……うん。

 

 ここには海未やダイヤのように無駄に騒ぎ立てる奴もいないので、どうせならこの状況を堪能してみるか。うるさい連中がいない中で一緒に混浴って、そう簡単に作れるシチュエーションじゃないからな。

 

 そんな感じで歓迎されているのかそうでないのか分からない状況で、彼女たちとの奇妙な混浴が幕を開けた。にこと亜里沙、穂乃果は割とウェルカムムードだが、ルビィと花丸、雪穂は今も怪訝な表情でこちらを見つめるばかりだ。一部アウェイな状況だが、このまま引き下がったら女の子の圧力に負けた感じがするので、敢えてここに滞在させてもらおう。それに、女の子との混浴に心が躍らない男なんている訳ないだろ!

 

 

「ほらほら零君、ここに座って! 穂乃果が洗ってあげるよ!」

「ちょっと穂乃果!? にこが誘ったんだから、その役目はにこのでしょ!?」

「にこちゃん割り込まないでよ! それに小さいおっぱいだと泡だって十分に泡立たないよ!」

「この世で一番言ってはならないことを言ったわね……。それにおっぱいで泡立てるなんて、どれだけ淫乱なのよアンタ」

「まぁまぁ、小さいおっぱいだって需要はあるよ。ロリコンの人たちにね♪」

「誰がロリだって誰が!? こちとらもう23歳の大人なんですけど!?」

 

 

 穂乃果とにこはまるで子供のように騒がしくはしゃぎ、もはや俺の身体を洗うことなんて忘れているようだった。さっきまではソープ嬢みたいなことをしようとしていたくせに、おっぱいの大きさごときで客をほったらかしにするとは一流ソープ嬢失格だぞ。できるソープ嬢ならば、例えどれだけ不清潔な客に対しても笑顔で身体洗いをするのがプロってもんだ。コイツらはまだその心意気が足りてないようだな、うんうん。

 

 すると、背中に泡立てられたタオルが当てられたことに気付く。

 振り向いてみると、亜里沙が小さな手を動かしながらせっせと俺の背中を洗っていた。

 

 

「こうして零くんのお背中を流すのは初めてでしたよね?」

「そういえばそうかもな」

「えへへ、気持ちいですか?」

「あぁ、程よい力で丁度いいよ。その調子でもっとやってくれ」

「はいっ!」

 

 

 この光景だけ見ているとソープ現場の一部始終を映しているみたいで、絵面的にマズい気がする……。もう20歳になった亜里沙だが、見た目はまだロリっ子同然なのでこうして背中を洗ってもらうことに犯罪を感じざるを得ない。まぁあの大天使の亜里沙に背中を流してもらうのは男の夢の中の夢なので、自分がそのポジションに甘んじているのは誰よりも優越感に浸れるけどね。

 

 力のない彼女は一生懸命俺の背中をタオルで洗ってくれているが、その力のなさが逆に心地いい。元気良く力を入れて雑に洗われるよりかは全然マシで、これからもずっと俺の風呂場に置いておきたいくらいだ。

 

 

「ほら、雪穂も一緒に身体洗おうよ!」

「洗わない! それに私はもう洗ったからいいの」

 

 

 俺の隣で自分の身体を黙々と洗い続けていた雪穂だが、腕で自分の身体を隠すとこちらに背中を向けてしまった。いくら一緒に風呂に入ったことがあろうとも、まだ男の身体をじっくり見るのは恥ずかしいようだ。そもそも俺が近くにいるのに身体を洗い続けていた神経の図太さがあるにもかかわらず、男の身体くらいで恥じらいを感じるとはコイツも感性がおかしいよな……。さっさと逃げることもできるのに、それをしないってことは少なからず俺と一緒に温泉にいられることが嬉しいってことか?

 

 すると、雪穂の背後に忍び寄る影が――――

 

 

「えいっ!」

「えっ!? うひゃぁっ!?」

「おっと!」

「雪穂!? 零くん!?」

 

 

 突然、俺の胸に雪穂が倒れ込んできた。思わず抱きしめてしまうが、彼女の身体は倒れた拍子にタオルが取れ全裸状態だ。もちろん俺も上半身は裸だから、雪穂と肌と肌で直接触れ合っていることになる。あ、あれ? 昼間にもこんなことがあったような……。今日は女の子と裸の触れ合いデーか!?

 

 そして雪穂の背後には、穂乃果が悪い笑顔で仁王立ちしていた。

 

 

「お、お姉ちゃん!?」

「いやぁせっかくの合宿なんだから、身も心も開放的にならなきゃ!」

「お姉ちゃんはハメを外しすぎなの!」

「ハメるとか……」

「う、うるさいよ!!」

 

 

 何の話をしてんだこの姉妹……。こりゃいつも家でどんな会話が繰り広げられているのか容易に想像できるな。

 そんなことよりも、俺は雪穂と触れ合っているこの状況に心底ドキドキしている。好きな女の子の身体に触れるなんてことにはもう慣れっこなのだが、俺の身体は亜里沙に洗われている最中だったから当然泡まみれ。つまり、俺と雪穂は泡を交えて身体同士で触れ合っているのだ。もうソープなりヘルスなり好きに罵ってくれて構わない。ただ1つ言えるのは、普通に肌で触れ合っている時よりも女の子の肌がより艶やかに見えるってことだ。さすが泡の効力は女の子の魅力を色んな意味で上げてくれる。ここまで"エロい"という単語が適切に使える場面も早々ねぇぞ。

 

 

「零、ちょっと息が荒くなってきてるわよ? もしかして雪穂で興奮したのぉ?」

「にこ! お前余計なこと言うな!!」

「零君!?」

「おいあまり暴れんな! 泡で滑って転んじまうぞ!?」

「ひゃっ、ど、どこ触ってるんですか変態!」

「いや雪穂、零君に対してそれは誉め言葉だから」

「どういう意味だそれ……いや合ってるけどさ」

「いいなぁ雪穂。私も零くんに抱きしめてもらいたいです」

「この状況でよくそんなこと言えるよね……。裸同士なんだよ」

「ん? 私は別にいいけど」

「いいのか!?」

「零、気持ち悪いほどテンション上がってるわよ……」

 

 

 息継ぎをする暇もなく、次から次へとツッコミどころしかない会話が繰り広げられる。ボケとツッコミが入り乱れる怒涛の会話に参加していると、やはり長年一緒にいるからこそ息がピッタリなんだと実感するよ。しかも温泉で女の子に囲まれながら裸で抱き合う抱き合わないの話をしているので、そんな話が日常で堂々と繰り広げられるのもやっぱりμ'sとだけだろう。

 

 女の子に囲まれていると言ったが、これも嘗てないほど稀な状況である。前からは雪穂、後ろには亜里沙、左右にはにこと穂乃果がいるだけでなく、全員が全裸or半裸状態である。倒れ込んできた衝撃でタオルが外れてしまった雪穂は紛れもなく生まれたままの姿。他の3人はタオルを装着しているが、あまり羞恥心を感じない3人なのでもはやタオルは外れかけている。雪穂と亜里沙に至っては身体に泡が付いてるし、その手の店でも大金を積まなければ見られないシチュエーションが目の前に広がっていた。さっきはあまり意識しないと言ったが、ここへ来てこの状況の卑しさに期待し始めている。

 

 

「それじゃあシャワーで流しますね」

「亜里沙!? せめて私が離れてからにしてくれない……?」

「ダメだよ雪穂。せっかく零くんに抱きしめてもらってるんだから、お礼も兼ねて前も洗ってあげなきゃ」

「いやこうなったのはお姉ちゃんのせいだからね!? それに前って……」

「なんだ、洗ってくれるのか?」

「洗いませんよ。自分の身体くらい自分で洗ってください」

「仕方ないわねぇ~だったらにこが洗ってあげるわよ」

「ナチュラルにタオル剥ぎ取ろうとすんな! 花丸とルビィも見てるんだぞ!」

「あっ、そういえば……。穂乃果もすっかり忘れてた」

 

 

 湯船の方を振り向くと、花丸とルビィの姿は確かにあった。だが花丸は目を見開いてこちらを凝視しており、ルビィはのぼせているのかこの光景の刺激が強いのか、顔を真っ赤にしてこちらを観察していた。突然男が入ってきたのに逃げずに俺たちの様子を観察しているあたり、どうやらこの雰囲気に耐えられない訳ではないようだ。でも穂乃果たちに比べれば羞恥心は劇的に感じているようで、2人は湯船から顔の半分だけを出してこちらを見つめている可愛らしい体勢となっていた。そこまでするなら見なきゃいいのにと思ってしまうが、人間というものは目の前でヤバいことが起きていると状況把握をするために、自分の意志とは関係なく目がそちらに向いてしまうもの。今の2人もそんな感じなのだろう。

 

 俺は亜里沙に身体を流してもらうと、花丸とルビィが浸かっている湯船にお邪魔させてもらった。

 

 

「せ、先生? どうしてルビィたちと一緒に……?」

「ここまで来て1人で入浴なんてつまらないだろ。それに裸の付き合いも重要だよ」

「それってつまり、先生の下心を認めろってことずら……?」

「そりゃ下心はあるだろ。お前たちと混浴なんて早々できるもんじゃない。まあ勝手に入ってきたのは悪かったよ」

「男湯と女湯を間違えるなんて、下心云々の問題だと思いますけど……」

「それだけお前らのことが好きすぎて、少しの間でも一緒にいたいと無意識に思ったからだよきっと」

「言っておきますけど、マルたちは騙されませんから」

 

 

 そりゃ騙すのならもっとマシな嘘を付くさ。でも嘘を付くのがおこがましくなるほど俺の行動は潔白が証明できず、知らず知らずのうちに女湯に入ってしまった自分が怖くなる。この時間帯が俺たちの貸切だったからまだ良かったものの、普通の時間帯に今回のようなことをしようものならもう何かの病気を疑ってしまうほどだ。しかし女湯にいたのがμ'sとAqoursの中でも比較的温厚な子たちばかりで助かったよ。

 

 それにしても花丸もルビィも、女子高校生らしい発達途中のいい身体をしている。

 花丸は肉付きが良く、どこを触っても柔らかそうなのは身体を見ただけで明らかである。しかも小柄ながらに発達した胸は腕で隠そうとしても隠し切れず、果南の時と同じく谷間が丸見えとなっていた。

 ルビィは中学生と間違えるほど華奢な身体付きだが、むしろ多少ちんちくりんの方が高校1年生の女子って感じがする。身体のあちこちがこれからに期待できるので、その成長過程をこれからずっと見られると思うと独占欲が湧いてくるな。

 

 

「あっ、零君が花丸ちゃんとルビィちゃんの身体を見て興奮してる!」

「おい穂乃果!! 根も葉もないこと言うな!!」

「だって零君がイヤらしいこと考えてる時って、雰囲気で分かっちゃうもん」

「へ……?」

 

 

 それ、果南にも同じことを言われた。昔は自分の妄想がつい口に出ちゃうことはあったけど、それはまだ女の子に慣れ親しんでいなかった時のことだ。今は女の子たちに囲まれて悠々自適な生活をしているから、そんなことはしないだろうと高を括っていたのだが……どうやらそうではないらしい。しかも口に出さずとも雰囲気で分かっちゃうって、それは俺のせいじゃなくみんなが持つ俺の様子を伺うスキルが上がってるだけじゃね?? どいつもこいつも、俺のこと好きすぎかよ。

 

 このままここに滞在したらこのことで弄られ続けられるので、そろそろお暇させてもらおう。あまり温泉は堪能できなかったが、みんなと混浴できたってことが何よりの収穫だったと思う。それに早く立ち去らないと後から他の奴らもどんどん入ってくるだろうから、あまり長居はしたくない。こうして女湯にいることがいとも簡単に許されているみたいだけど、それはこのメンバーだから混浴できるようなもの。海未やらダイヤやら真姫やら、バレたら背中を蹴ってでも追い出されるだろう。

 

 

「さて、そろそろ出るか」

「えぇっ!? 穂乃果まだ零君の身体を洗ってあげてないよ!?」

「お前とならいつでもできるだろ……」

「い、いつでもできるんですか!?」

「あ、いやぁ決して変な意味じゃないぞ! とにかく、俺はもう上がるから!」

 

 

 危ない危ない。もう少しで俺と穂乃果たちがそんな関係だとバレるところだった。別に必死に隠す必要はないのだが、なるだけAqoursには俺とμ'sの関係は黙っておこうと思っている。μ'sの存在でアイツらに自分の恋を諦めさせたくはないしな。

 

 

「それじゃ、あとは女の子同士で楽しんでくれ」

「あっ、もう零君逃げちゃダメ!!」

 

 

 無視だ無視。さっきも言ったが、μ'sのみんなと一緒の風呂に入るくらいは東京に帰ってからいつでもできる。対して花丸とルビィと混浴できるシチュエーションはあまりないが、俺だって他の奴らに見つかる危険を犯してまで混浴しようとは思わない。さすがにそこまで性欲に憑りつかれてはねぇから。

 

 そう、今はここから撤退するのが先決。黒歴史に新たなページを刻まぬよう、ここは穂乃果たちの誘惑に負けず早急にここから――――――

 

 

 と思ったその瞬間、目の前の温泉の戸が開いた。

 綺麗で長い黒髪に、その黒とは対照的な白い肌。黒と白のコントラストは思わず目を惹きつけられてしまう。

 

 だが今の俺にとっては、目を惹きつけられるどころか顔を引きつらされてしまった……。

 

 

「せ、先生!?」

 

 

 黒澤ダイヤ。俺がこの状況で警戒していた子の1人と、奇跡的に対面してしまった。

 

 

「ど、どうして女湯にあなたがいるのですか!? また性懲りもなく如何わしいことばかり考えていたのでしょうが、遂に尻尾を掴みましたわ!! しかも……しかも……ルビィと混浴をしていただなんて、万死に値しますわ分かっているのですか!? そこに正座なさい!!」

「いや分かってない前提かよ!? しかも俺、お前の先生で立場が上なんだけど……お前こそ分かってる??」

「犯罪者に人権はありませんので問題ありません」

「はいそうですね、ごもっとも……」

 

 

 なんだろう、やっぱり俺って奇跡を呼び起こす主人公体質持ちなのかな……? いやいや、こんな奇跡なんていらないけどね!?

 こうしてダイヤの説教は貸切時間いっぱいまで続き、そのあと温泉に入ってきた他のみんなにもバレたことで、女湯侵入事件は全員に知られちゃいましたとさ。めでたしめでた……くねぇよ全然!!

 




本当は前後編に分けて穂乃果たちにもっと際どいことをさせようと思ったのですが、大人になって冷静になった私によって自主規制されました(笑) 決してBANにビビっていたからとかではなく、もっと濃厚に際どいことをする話が今後に控えているので、その話の魅力を上げるためにもここではお預けです。

 それにしても、亜里沙がイイ子すぎてヤバい。今回の話で亜里沙を描写していて彼女に改めて尊さを感じたので、また個人回を描いてみようと思います!


 次回はリクエスト回を執筆する予定です。
 リクエストネタの中から3or4つ選び、短編として執筆しようと思います。好評であればリクエスト小説を何度かやってみようと考えているので、これを機にたくさんのリクエストをお待ちしております!


【リクエスト募集箱】
私の活動報告にて募集しております。
既に10件近くのリクエストが来ており、私もこれから執筆するのが楽しみです!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=181617&uid=81126

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