人魚編ラスト……だと思います。少し長いですが、お付き合いお願いします。
「いててて……」
魔女に作戦の肝、「幻想殺しで概念をぶち殺す」の段階が潰された。
結構な回数『想像』してしまったし……本格的に厳しいな……。
ホ「……作戦は失敗のようね」
重々しくほむらが告げる。そりゃそうだ。ここまで整った状況を一瞬で崩され、かつこちらは劣勢。みんなの魔力も残り少ないし、全滅……俺とまどかを除いて魔女化、というのもあり得る。
佐「……ごめん、やっぱりアタシがさやかを助けに行く」
佐倉が結界を張り、再び魔力を解放する。……やっぱり、佐倉の特攻しか方法はないのか……。
佐「そうだ、冥土の土産に聞いておくよ。あの作戦、何をしようとしたんだ?」
「あの作戦……さっきのか。魔女の概念を外側から壊して、ソウルジェムーーいや、今はグリーフシードか。こいつを取り出そうと……っっ!?」
ホ「……あっちゃん?」
そうだ……方法はまだある。確かに外を崩して中身を取り出すのは失敗した。
「佐倉、特攻するのはもう少し待ってくれ。たった今、プランが出来た。」
佐「……成功確率は?」
「ほぼ0%。望みがある、ってだけだ」
佐「それの成功を信じろ、と?」
「ああ」
佐倉と俺の間に、沈黙が訪れる。
俺は信じろ、と。佐倉は信じていいのか、と。
そして……
佐「分かった、信じるぜ」
佐倉からの了解が得られた。
「ほむら、結界を張ってみんなに流れ弾が当たらないようにして!」
ホ「いいわ。でもその前に、どんな策か教えて貰えるかしら?」
「ああ。だが、時間がないから詳しい説明は後にして、超簡単な説明にするぞ?」
ホ「それでいいわ。早く教えなさい」
俺の考えた策……それは……
「さやかのパンツを、盗ろうと思う」
まホ佐巴「「「「……え……?」」」」
うん、まぁそうなるよね。
ま「酷いよ、そんなの、あんまりだよ……!」
巴「あっちゃん……いえ、八神 敦也、貴方は女の敵ね」
ホ「……見損なったわ、あっちゃん」
佐「もうさっさと自爆していいか?いいよな?」
三者三様……いや、四者四様の反応だな。分かってたけどさ……!
「弁明はあとでするから、そんな目で見ないでくれ。あと佐倉は早まるな」
とりあえず、さやかのパンツを奪うことだけに集中だ……!余計なことを考えると、失敗するだろうし。
「想像……カズマ……。さて、さやか!お前のパンツ、戴くよ!スティールっ!!」
手を前にかざし、強く握る。その手から青白い光が溢れ出す。
光が消え、手を開いてみる。
「……ビンゴ、っと」
ホ「本当に、美樹 さやかのパンツを盗ったのね」
そう呟き、こめかみに銃をーーいや、ほむらだけじゃないな。マミさんのマスケット銃と佐倉の槍、まどかの冷たい目線が集中してるな。
「落ち着けお前ら。さっきも言ったろ?超簡単な説明にするぞ、って。弁明はあとでするから、って」
巴「問答無用よ」
あ、これ……もしかして俺の人生終わった……?
ま「……!待って、マミさん!」
巴「あら?なぜこんなのを庇うのかしら?」
ま「そうじゃなくて!魔女の方を……!」
まどかのその一言で、視線が俺から魔女の方に移る。
巴ホ佐「「「えっ……!?」」」
『………………!』
その光景は魔女が消滅していき、結界が解かれるというもの。
巴「これは、一体……?」
「俺の手の中を見たら分かるさ」
そう、俺が盗ったのはさやかのパンツじゃなく……
ホ「グリーフシード……!」
「外側を崩せないなら、中身だけを取り出せばいいんじゃないかな?って」
巴「あれ?八神君は美樹さんの……その……パンツを……盗ろうとしたんじゃ……?」
恥ずかしがりながら告げるマミさん。俺はもの扱いから知り合い扱いにまでランクアップしたみたいだ。
「詳しいことは後で話すけど、あの技の成功率はほぼ100%だけどほぼ0%なんだ。」
巴「言ってる意味が分からないわ」
「要するに、成功することにはする。だけど、本当に欲しいものを取れる確率は0に等しいわけさ」
ホ「つまり、目当のグリーフシードを盗るために、あえて自身の欲しいものをあんなのにしたわけね」
「そういうことだ」
確か、カズマのスティールは、大幅なレベル差があるときは失敗してたんだよな。かといって、目当のものをまともに盗ったこともなかったはずだ。
それなら、偽の目当のものを囮に、本当に欲しいものを人間の欲望で抑えればなんとかなるだろう、というのが今回の作戦。
尤も、剣なんかが盗れた日には佐倉に特攻してもらう必要が出たから、かなりの賭けだったけどな。
「さてと、グリーフシードも手に入ったし、さやかの身体もそこにあるし……さやかを目覚めーー ?『待ってくれ!』なんだ?」
さやかを目覚めさせようとすると、どこからか声が聞こえた。この声は恐らく……
ホ「何をしに来たのかしら?インキュベーター?」
Q「決まってるさ。さやかは死んだんだ。それを蘇らせようとするなんて、世界の理に反している。これは止めるべきなんだよ」
インキュベーター……キュウベエ、だっけ、この生物?
ま、反論してから進めますか。
「世界の理に反してる……蘇らせようとしてるなら、確かにそうだな。ところで、ほむらさんや、ソウルジェムって何?簡単に説明して」
ホ「……簡単に言えば、私たちの魂の入れ物ね」
「次に佐倉に聞こうか。グリーフシードが出来るには?」
佐「一定以上の”穢れ”をソウルジェムに溜め込む、だな」
そう。ソウルジェムは魂の器。そしてグリーフシードは、ソウルジェムから出来たもの。だったら……
「だったら、グリーフシードにまだ魂が残ってるんじゃないかな?」
ホ佐ま巴Q「「「「「……!?」」」」」
「これ以上ないなら、作業に移るから集中させてね。想像……うずまきナルト……影分身の術!」
ナルトを想像し、影分身を使用。影分身はただの分身とは少し違うところがあるからね。今回はそれを使うとしよう。
分身1「想像……長門……地獄道!」
分身2「想像……シャマル……具現……クラールヴィント……お願いね、旅の鏡!」
鬼のような形の像を分身が呼び出し、本体が掲げたソウルジェムから魂を引き出す。
ホ「嘘……っ!?本当に……!」
分身は引き出された魂を、旅の鏡の中に入れた。
分身3「想像……エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン……命を照らす光よ、此処に来たれ……ハートレスサークル!」
そして最後の分身でエステルを想像し、ハートレスサークルを展開。これでさやかも含む全員の傷が癒されるだろう。
これでよし、任務完了。
「……あとは、頼……」
ホ「あっちゃん!?」
緊張が緩み、俺はその場に倒れた。
そりゃそうだよね、11回も想像したんだから……。
今回の想像&具現
カズマ……この素晴らしい世界に祝福を より。 主人公なのに鬼畜と言われたり、まともな技がなかったり。今回の鍵を握る人。
うずまきナルト……NARUTOより。 主人公。上の人とは大違いで活躍しまくりの努力型。
長門……NARUTOより。 暁の一員でガリガリの男。輪廻眼を所持してるが使用せず、今回は地獄道を使うためだけに想像。
シャマル……リリカルなのはA'sより。ヴァルケンリッターの1人で、どちらかと言えば非戦闘要員。旅の鏡はある意味チート。
クラールヴィント……リリカルなのはA'sより。 シャマル先生の愛機。 ヴィータやシグナムの愛機に比べると出番は少ない。
エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン……TOVより。 ヴェスペリアのヒロインの王女様。行動力あります。