黒髪と俺
「う……ううん……ここは……?」
目が覚めると見知らぬ家のソファーの上にいた。とりあえず転生は成功したようだ。
俺はとりあえず立ち上がり辺りを見回す。
「冷蔵庫、エアコン、テレビはあるんだな。電気は通って……るね」
それだけ確認出来たら生活にはあまり困らないだろう。あと、どうやら俺が今いるここはリビングのようだ。奥にはキッチン、リビングの隣に和室がある。
「家の中探索したあと、町内探索でもしに行くか……」
とりあえず探索してみて、気づいた点としては
・冷蔵庫には結構食糧があった
・通帳の貯金が俺の歳ではありえない金額になっている
・2階は洋室2部屋と和室が1部屋、書斎とベランダがある
・リビング以外にも必要最低限の家具や電化製品があった
そして……
「女神様からの手紙か……一通目はっと、『無事1回目の転生は出来ましたか?必要最低限のものは揃っているかと思いますので、どうぞごゆっくり。あと、明日から貴方は見滝原中学校の2年生として転入することになっていますので、絶対に忘れないで下さいね。次の転生はいつになるかわかりませんが、また次、転生したときにお手紙書かせていただきます。 女神』―――見滝原、だと……!?」
見滝原、記憶が正しければここは【まど☆マギ】の世界。これはまた……
「……大変なことにならなきゃいいけど。それで、二通目は『特典について、いい知らせと悪い知らせがあります。まずは悪い知らせから。能力に制限がかかりました。具体的には【想像】を3分以上使ったあとのインターバル中に使うことの出来る別のキャラが10までとなりました。また、その時使う10キャラの時間延長は出来ず、10回使用してしまうと【想像】が半日使えなくなります』おいこら、ちょっと待てや」
世の中もっとチート能力持った輩たくさんいるだろ。なんか解せぬ。
「『ちなみにこの能力制限は鍛え方次第で短期化、克服可能ですので頑張ってください。次にいい知らせですが、流石にこんな窮屈な能力では生き延びられないはずなので、【想像】の応用として技や武器の開発ができるようになりました。簡単に言えば、自分なりに技を想像して放てます。武器の開発はその武器を可能な限り細部までイメージしてください。一時的に貴方の装備として使えます。ただし、どちらもご自身の魔力もしくは気力が必要です。【想像】を使用している最中でも使えますが、想像しているキャラの魔力などでは使えないのでご注意を。書斎に魔力生成と上昇の練習方法が載っている本があるので活用してください。ではでは~』…か……」
面倒なことになったが、何はともあれ今は町探索にでも行ってこようか。
~~~翌日~~~
昨日は町探索に行きスーパーや本屋などを巡り、夕飯を作って風呂入って寝た。早めに寝た甲斐もあってか気持ちいい目覚めだ。俺は魔力生成の本を鞄に入れ、ささっと準備して家を出た。
学校はこの家から歩いて5分のところにある。平坦な道なのも嬉しい。そうこうしているうちに職員室前についた。
「失礼します。今日からお世話になります2年の八神です」
?「初めまして、あなたが八神君ね。私は担任の早乙女和子よ。これからよろしくね!あ、そうそう。今日はもう一人転校生がいるのよ。今から待機部屋に移動するからその子とも会ってもらうわ」
そうしてついていくこと2分。教室の隣にある空き部屋の前につれられた。扉を開くと、一人の少女が座っていた。
早「職員会議に行ってくるから、ここで待っててね。あ、彼女は暁美 ほむらさんよ。暁美さん、彼は八神 敦也君。仲良くしてね」
そう言って先生は行ってしまった。
ホ「……あなた、一体何者?今までの世界にはいなかったわよね?」
前の世界……って、ああそうか。暁美さんは何度も過去に行ってるんだっけ。とはいえ、『通りすがりの転生者です!』とは言えないし、しらばっくれるか。
「?今までの世界……ですか?詳しく教えてもらってもいいですか?」
そう返してみると、顔を赤らめて「なんでも……ない、忘れて」と小さな声で返された。
そこから先生が来るまで無言の時間が続いた。
~~~教室~~~
早「皆さん、今日は転校生を2人紹介します。暁美さん、八神君、入ってきて!」
俺と暁美さんが教室入りする。
ホ「暁美 ほむらです。よろしくお願いします」
「八神 敦也です。料理が得意です。これからよろしくお願いします」
こうして俺と暁美さんはこのクラスの生徒となった。
?「これからよろしくね、八神君」
to be continued