「………うーん………うん?」
気が付くと俺は見慣れない場所のベンチにいた。確か佐倉に勝ったあと、幻想殺しで―――
「大変なことしてたんだな………上条はほんとに奥の手にしたほうがいいな……」
?「ん?起きたか」
えっ……?
寝転んでいた身体を起こす
佐「よっ、長かったな」
「!!?」
佐倉杏子だった……。とっさに俺は身構える
佐「安心しな。襲うなんてことはしないからさ」
「えっと……さっきは済まなかった。んで。ここどこ?」
佐「ここかい?ここはアタシが住んで寝泊りしている教会さ。アンタを殴り倒しちゃったから担いできたのさ」
「ああ、ありがと」
俺は辺りを見回す。うす暗い建物に差し込む一筋の光。光が入ってくる方向を見るとそこにあったのはステンドグラス。なるほど、本当にここは佐倉が寝泊まりしている教会のようだ。360度見渡す。色鮮やかなステンドグラス、鼻をかんでいるほむら、差し込む光、気持ちよさそうに寝ている猫―――ほむら?
ホ「(クシュン)さっきは(クシュン)よくもやってくれたわね(クシュン)」
「……正直すまないと思ってる」
まさかほむらが花粉症持ちだったなんて……
佐「ん?なんだ、お前ほむらの知り合いだったんだ」
ホ「ええ(クシュン)今はちょっと冷戦中といったところかしら」
「お前が勝手に銃弾ぶっぱなしたりキュゥべえをぶん投げたりしてきたんだろ」
ホ「されたくないなら、あっちゃんの秘密を洗いざらい話すことね。それから私に花粉症の治療費として、そこの角を曲がったところにあるファミレスのDXパフェを奢ることね」
「却下!あのパフェ1500円もするんだぞ!」
佐「秘密のほうはいいのか!?」
この際は秘密よりもパフェの奢りを阻止するべきだ。おそらくここで折れたらずっとカモにされかねん。
「仕方ない……わずか二週間足らずでネタばらしするのも本当は嫌なんだけど……」
佐「ならおごってやれよ……」
ホ「さあ、キビキビ話しなさい……!」
佐「ほむらの目が今までに見たことがないくらいに輝いているぞ……」
「ま、ここまできたんだ。話すよ」
俺はそう前置いて、能力を伝える。
能力は『想像』、一定時間だけではあるが色んな人物に成りきることができること、姿まで似せられること、この前のシャルロッテのときのほむらも自分であること、佐倉に襲われたときも使用していたこと……。
それを聞いているほむらと佐倉の顔はあどけなく、とても魔法少女として戦っているとは思えないくらいの顔立ちで、まるで子犬のような―――寝顔であった。
「……寝てやがる、こいつら」
俺は近くにあった毛布を二人にかぶせ、帰宅した。
翌日、ほむらはムスッとした表情で、昨日の花粉症がまるで嘘だったかのような軽装備(マスクを着けていないだけ)で教室に入ってきた。
話を聞くと、あれは演技だったらしく、単にパフェが食べたかっただけだそうだ。
危うく1500円飛ぶところだったぜ……
こうして、俺たちは日常へと戻って行った。
―――――――――――その日常も、長くは続かないものである……
to be continued
今までの想像
レイヴン……TOVより 通称おっさん ストップフロウにしたのでこのお方にしたものの、別にDIO様のザ・ワールドでもよかったのでは?と今になって思う
上条当麻……とある魔術の禁書目録より みんなのアイドル(?)そげぶさん この物語の鍵を(色んな意味で)握る予定の人物