箱庭における花形といえば、プレイヤーであろう。これは、間違いない。
なにせ、箱庭といえばギフトゲームであるのだから。もっとも多くのものが憧れ、羨望を抱くのは、プレイヤーに違いない。
もちろん、その他にも素晴らしい方々はいらっしゃる。何も、プレイヤーでなければ目立たないというわけではない。
彼らプレイヤーに活躍の場を与える主催者も、箱庭に住まう者たちに多くのものを与える生産者も、下層の秩序を保つ階層支配者の方々も、皆表舞台に立ち、そしてその名を広げていく。そんな彼らに比べれば、私は何でもないのだろう。
だがしかし、それでも私は自分自身に誇りを持とう。
誇りをもって、包丁に、鍋に、まな板に、フライパンに、その全てに私の技をぶつけ、皿に乗せて、彼らに提供しよう。
おっと、こんなことを考えている間に、もう開店の時間ではないですか。何ともありがたいことに、今日もまたお客様はいらっしゃるようだ。ならば、開店しなければ。


いらっしゃいませ、お客様。本日はどのような品をお求めでしょう?

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