好き嫌いが激しく別れると思いますが一度見て行ってください。
誤字脱字の報告は頂けますと幸いです。
しかもその二本の小説はISを原題とした二次小説なのでISとはなんだ!と検索し回った頃が懐かしい次第、そこから読んでいるうちに書きたいという欲が芽生えました。
少し挑戦したもののやはり小説というのは難しくとても自分には無理だなと思ったにも関わらず何故かまだ書き続けている始末。
そんな奴の書いた短編ですが読んでいってください。
ある日小さな島国に向けられ世界中から鉄の雨が降りかかった。何が原因なのかわからないままにその島国は対応に迫られた。一つ一つ起爆性のある鉄の雨は水平線を隙間なく段々島国に迫っていた。
軍隊も出動させ対処に当たらせた。ただ足りなかった。一つ落とせど十は通る。機銃を放ち大空に火の華を咲かせるが弾が底をつくのは早く、その穴を埋めるかのように後続が弾幕を通り抜けめぼしい結果が残せずにいた。
緊急にも関わらず島国の至る所から迎撃をするも虚しく防衛線の上空を通過していく鉄の降下場所は市街地、避難勧告が出され避難場所に行こうと列をなし歩き車は道を塞ぎ身動きを阻んでいた、混乱に次ぐ混乱が状況を悪化させていた。
艦にいた軍人全員が失望感、絶望感に苛まれていた中には泣き狂い謝罪の言葉を吐き続ける者もいた。陸にいた軍人は鉄の雨の迎撃が困難と判断されると一部は避難誘導を開始した、残って迎撃を開始する仲間を信じて。
空にいた軍人もまた死力を尽くし鉄の雨の迎撃をしていた、デジタル盤にでた照準記が鉄の雨の一つにかなさり電子音がなり操縦桿のボタンを押した。豪炎を炊きあげ右翼から離れていくミサイルは確実に鉄の雨な中に向かっていく、操縦者は願う、爆発に巻き込まれ誘爆が起きないか神にもすがった。そして凄まじい爆発とともに爆円が鉄の雨から溢れ出す。操縦者はえもいわれぬ喜びに浸っていたがそれも刹那の出来事、煙の中からは先程と似たような数が抜け出していった、精々彼が落とせたのは、二、三個程度。口をあけ目を見開きその現実を拒んだ、機内に鳴り続ける機会音、残弾が全て底を尽きた事を告げる。
元々この島国に軍隊はない、それに近いものはある。防衛のために置いていた兵器やそれを運用するのに欠かせない燃料弾薬もあった、が弾薬だけが足りなかった、想定外の自体に供給が追いつかず運ぼうにも道路は乗捨てられた車や歩行者で溢れている手持ちの数少ない弾薬を惜しみなく使ったが撃墜数は一割に達しただけであった。
拒みきれない現実に歯ぎしりを立てる、なにか出来ないかと無理な詮索をした、行き着いた答えは容易かった。
自然と戦闘機のエンジンの出力を上げた。弾ならあるじゃないか、幼稚な発見が歯止めの効かぬ高揚に移り狂人へと変え進める。周りからの言葉が聞こえなくなり静まりかえり止まった世界にただ一人。懐から写真を取り出す、妻と息子が写っている写真。わずかに見つめしまいなおす。覚悟は決まった。
自分の名前を大声で叫び、突貫を開始した。
だが、この僅かな時間稼ぎにより運命は変わった。
予期せぬ歯車が良からぬ結果を生み、良からぬ結果から最善の結果へと変わる。
純白を纏う人型、突貫した戦闘機の両翼を豆腐を切るかのように切断した。無意識の内に脱出装置を起動させキャノピーがはずれ座席が飛ぶ。パラシュートが開きユラユラと滞空する。騎士のような人型は手に持った大剣で鉄の雨を斬り伏せていく、流れる様に綺麗な筋に沿って爆発していく鉄の雨は幻想的な演劇だった。騎士を際立たせる様な演出にそれを完璧にこなす演者。滞空する事は最高の特等席でその劇を見ている観客、理解ができず呆然とするだけだった。
騎士の力は圧倒的だった、一粒の雨すら残さず全てを斬り裂いた。神話の英雄、風貌が物語るものは無理もなく、全てを目撃したものは崇め、感謝を述べ、様々に人は騎士に期待を寄せ憧れをいだき欲しさえした世界もまた同様に。
騎士にありったけの戦力を割いた、飛ばせる戦闘機は飛ばしミサイルもまた同じであった。向かってくる戦闘機をよけもせず切り伏せていく、バラバラにされ中で爆発を繰り返しパラシュートだけが空を占拠していた。その光景に圧巻された世界は戦慄した。
その圧倒的な力故に世界は欲した、駄々をこねた子供のように。騎士にミサイルが被弾したのを皮切りに複数ずつ被弾するようになった。装甲が少し欠け、欠けた箇所からヒビが入り亀裂に変わる、騎士の中の着用者は焦っていた。聞かされた話ではこうなる事はあらかじめわかっていた、だが相手は軍人、経験と腕では彼らが上なのをわかりきっていたはずが現実に体感すれば恐怖すら感じる。
被弾した時の衝撃が蓄積され視界がぼやけ始める、騎士に乗るときに説明のではある程度までは無力化できると、そのある程度は軽く超えて騎士が悲鳴をあげていた。視界に入る警戒表示、ミサイルが八機向かってくる、体に活を入れ大剣を握りなおす。思った通りに力が入らない、一層視界はボヤけまともに息をするが精一杯だった。
騎士は退かない、その後ろには守りたいものがいるから。先行した一機を真上から振りおろし切断したが閃光が走り激痛に襲われた、通常の物とは違い強力な火薬が使われそれが爆発。騎士はまともに受けた余すとこなく全身に受け止めてしまった。
背中から地に向かい落ちる、意識が途絶える前、手を伸ばした、『あと七機も残っているのにっ……!』フッと糸が切れた操り人形のように意識を失った。
世界は焦った、突如として出現したミサイル。どこのものかも分からない見たこともない形状にあの威力、手に負えないと判断するのは早く自軍を撤退させるだけで限界だった。世界が未限りをつけ自分達の軍を引き上げさせる、島国の軍に希望は無い、豊富な弾薬を積みながら落とそうともせず自分達の国に帰る、歯がゆい
目標に定められた街、呆然と立ち尽くす民衆、女の子が空の遠くからくる物体に指をさして訪ねた『あれはなに?』姿ははっきりと見えないが確実に向かっている悪寒が冴える、騎士が来る前に何が起きたのかを思い出すと、形振り構わず民衆は逃げ始めた、軍の防衛線を超え、騎士も落とされ守られるもののない、助かりたいがために押し倒し我先にと進む。
女の子は泣いていた、大声を荒げ逃げていく大人達に恐怖して体が動かずに、誰も居なくなった道に置いていかれた。すると、男が一人その女の子と同じ目線に身をかがめハンカチで顔をそっと拭った。
『ないているけど、どうかしたの?』
優しく問いかけられた、
『こわかったの……』
正直に話した、
『そうか……じゃあさ、どうしたら泣き止むかな?』
また問いかけられる、
『おそらにあるアレのせいでみんなおおきいこえをだしてはしってにげたとおもう』
そう言うとまた指をさす、ひび割れた仮面を付け息を荒げ折れた大剣で構える騎士が、意地と言える気迫は感じ取れ死に物狂いで意識をつなぎとめる、守りきれるなら死んでもいい、鋭い眼差しがその先を見定めた。
騎士の姿を見ながら男は口を動かした。
『お嬢ちゃん、もしアレが消えちゃったら皆怖がらなくていいのかな?』
優しさにヒリッとした重さが添えられた問に女の子は無言で首を縦に振った。
『そうか、じゃあお兄さんはアレを消さないといけないから行くね……もう大丈夫かな?』
『うん!お兄さんがんばってね!』
女の子の返事に男は微笑み、振り返り数歩進む。シャツの中に隠しているペンダントを取り出す、赤い鳥が羽ばたいているペンダントを。
『我が身に纏え……!!』
爆炎が突如吹き荒れ男を飲み込む、一本の炎柱となり天にまで届く勢いで伸び続ける、女の子はあわてて走り去った、周囲に人がいないのを確認すると炎柱を球体に凝縮して限界まで小さくなった火球は激しく破裂し爆炎が車を飲み込み衝撃波がガラスを粉々に砕く。
爆心地のようになった道の真ん中、深紅の装甲に身を包んだ人型が立っていた。コートを羽織った様なスカートアーマーが印象を強く残し背面から爆炎の翼を生し空へ飛び立つと装甲がスライドし開き始め中が紅く光り輝き始め、放出された緑色の粒子が全身を覆うように形を形成するそれは薄い膜と言っても差し支えない。
後方に上がる炎柱に見向きもせず騎士は集中を絶やすことなく目標を見据える。足元から火を起こし徐々に体躯を加速させ距離を縮める。大剣を握った両手を振りかぶりミサイルへと切りかかる。切っては爆発して切っては爆発していくその繰り返しに意識を叩き起こした。血を流そうがかまわずに大剣を振り続けた。ピークはすぐに来る、一振り一振りがやがて掠りもしなくなると何に対して切っているのか分からなくなると、色濃く現れる絶望感に体は蝕まれる。
ブースターも止まり支えるものもなくなりまたを墜ちる。『投げてでも止める』気持ちだけは前に向く、だが体は応えない、疲労に次ぐ疲労、ダメージの蓄積により死んだ様に動かなくなった、なのにゆっくりと閉じる視界が止められなかったという現実を流す。
目を閉じる、何も無い暗さに身をゆだね落ちていくように思えた、底に着くのは早く疑問にすら思える程、その疑問は新たな疑問を生んだ。人に抱かれた暖かさに包み込まれる『死んだのか』と疑うくらい心地の良い癒し、何がそうさせているのか気になり重いまぶたを開ける。深紅が視界に入る、気高く羽ばたく炎の翼も見えた。『火の鳥……』と誤認してしまうかの様に力強く羽ばたく『なんなのかわからない、なのに安心してし……まう………』
安らかに意識を手放す騎士を抱いた人型は右手に光を集約させ一丁の銃器を取り出す。マガジンが五つ装填を済ませいつでも撃てるようになっていた。前に突き出し空の物体へと銃口が向けられる。指にかけた引き金を引く。銃口の奥から光が溢れ線として外に放出され紅い光が物体を飲み込む、雑な花火の様に爆発し騎士が減らした分もありあっけなく収集がついた。
一本槍の様にまっすぐに制空圏を突き抜けた紅い光はその役目を終え、一発消費のマガジンが排出されカラとなったマガジン宙を舞い落ちが地を跳ねるともう深紅の人型と白い騎士の姿は消えていた。
このことは歴史に刻まれ、その世界では二つ名で呼ばれるようになった。『白騎士事件』と『不死鳥事件』と名を授かって。
どうでしたか、去年のはじめからかなり表現やら言葉の使い回しには気おつけていますがまだまだ未熟なところばかりです。
2015/05/21一部にて酷い誤りがありました、訂正の完了を記します。