最強問題児の妹も異世界から来るそうですよ?―しっかり者だけど兄好き(ブラコン)!?   作:問題児愛

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飛鳥と黒ウサギのイチャつき度が‥‥‥
亜夜と十六夜のイチャつきあり←
決戦前夜の下種坊っちゃんと変態魔王の会話です。


第十二話 交渉と決戦前夜

 ジンが気絶から復帰して本拠出た亜夜達七名は、サタン(変態)に言われた通り、〝サウザンドアイズ〟に向かった。

 そこで、

 

「うわお、ウサギじゃん!うわー実物初めて見た!噂には聞いていたけど、本当に東側にウサギがいるなんて思わなかった!つーかミニスカにガーターソックスって随分エロいな!ねー君、うちのコミュニティに来いよ。三食首輪付きで毎晩可愛がるぜ?」

「あう‥‥‥」

 

 亜麻色の髪に蛇皮の上着を着た線の細い男―――ルイオス=ペルセウスが、黒ウサギの全身を舐め回すように視姦しはしゃぐ。

 黒ウサギは堪らず飛鳥の背に隠れる。

 飛鳥は黒ウサギの壁になるように前に出て言う。

 

「これはまた‥‥‥分かりやすい外道ね。言っとくけどこの子は既に私のモノよ!」

「へ?飛鳥さん!?それは―――」

「あら?黒ウサギは私のことが嫌いなの!?悲しいわ‥‥‥!」

「そんなことないです!私は飛鳥さんのことが大好きでございます!!」

「ふふ、良い子ね。よしよし♪」

「うきゃぁぁぁぁ‥‥‥♪」

 

 飛鳥が頭を優しく撫でる。

 すると、黒ウサギは気持ち良さそうに目を細めて飛鳥に身体を預けた。

 その光景にニヤニヤと眺める〝ノーネーム〟の面々。

 一方、驚愕に表情を歪ませたルイオスが問う。

 

「え?もしかして―――君らデキてんの!?」

「そうよ」

「‥‥‥マジで?」

「ええ。マジよ」

 

 黒ウサギを抱きしめながら言う飛鳥。

 ルイオスがポカーンと口を開けて唖然とする中、白夜叉も驚愕の表情で問う。

 

「黒ウサギがおんしの嫁だと!?」

「そうよ。羨ましいでしょう?」

「ぐぬぬ!この私ですら黒ウサギのハートを射止められなかったというのに‥‥‥何故なのだ!?」

「フフン♪」

 

 苦虫を噛み潰したような顔で飛鳥を睨み白夜叉。

 飛鳥はドヤ顔で黒ウサギの頭を撫でている。

 亜夜達は、

『飛鳥ちゃんってこんなキャラでしたっけ!?』

 と心の中で思った。

 

「‥‥‥うむ。それはそうと―――フホホ!亜夜ちゃんのメイド姿が見れたし良しとするかの♪」

「うにゃ?」

「ああ。ちょっとワケありで今日もメイド服を着せてるんだよ」

「ふむ。ならば今日こそ私の専属メイドに!」

「却下。亜夜は俺のモノだ。誰にも譲らねえよ」

 

 十六夜は亜夜を抱き枕にして白夜叉を睨みつける。

 白夜叉はムムッ、と唇を尖らせて拗ねた。

 十六夜は白夜叉を無視して亜夜の頭を優しく撫でる。

 すると、亜夜は気持ち良さそうに目を細めて十六夜に身体を預けた。

 これでイチャつくカップル(?)が二組となった〝ノーネーム〟コミュニティ。

 一方、ルイオスがメイドの亜夜を見てニヤニヤと笑って言う。

 

「へえ?たしかに可愛いね!まあ僕はタイプじゃないから興味ないけど」

「うにゃ?私はお兄ちゃん以外と結婚する気はありません!」

「は?君ら兄妹なんだよね?禁断の恋愛だろそれ!?」

「私とお兄ちゃんは義兄妹だから問題ないです!」

「大有りだよ!?」

 

 のろける亜夜につっこむルイオス。

 一方、十六夜は亜夜の胸を見て一言。

 

「悪い。俺は幾ら妹の願いでも―――貧乳はお断りだ!」

うにゃぁぁぁぁぁん(ガーン)!?」

 

 十六夜に拒否されて、亜夜は涙目で項垂れた。

 白夜叉はギラッと瞳を光らせて言った。

 

「フフ。小僧が拒否するならば―――この私が嫁にもらってやろう!」

「‥‥‥お兄ちゃん以外は嫌です」

「ゴバァ!?」

 

 十六夜にフラれても尚、彼を諦めない亜夜。

 フラれた白夜叉は多大なダメージを受けたのだった。

 

 

 

 

 

「‥‥‥さて、気を取り直して決闘の有無を問おうかな?」

「勿論、やるのでございますよ!」

「ふぅん?あー、そうそう。決闘を受ける代わりに条件があることを、あのクソ悪魔から聞いてるだろ?」

「‥‥‥ああ。聞いてるぜ?それで、その条件ってのはなんだ?」

 

 ルイオスの言う条件について問う十六夜。

 ルイオスは頷いた告げた。

 

「うん。その条件は―――――『逆廻亜夜って子を景品にして決闘をしろ』だ」

「なっ―――!?」

 

〝亜夜を賭けろ〟という言葉に、全員が驚愕した。

 そして、ルイオスは―――更なる絶望を口にした。

 

「ああ、因みに。これを呑めなければ如何なる方法を持ってきたとしても、断るから」

「何!?」

 

 十六夜がギリッと歯噛みしてルイオスを睨む。

 白夜叉はスッと目を細めて言う。

 

「カッ!何を言うか小僧。〝ノーネーム〟が海魔(クラーケン)とグライアイの試練をクリア出来れば、旗印を賭けた決闘を無条件に行える制度があるはずだぞ?」

「ああ、それね。たしかに僕ら〝ペルセウス〟は無条件で決闘を挑まざるを得ない」

「だろ?」

「―――だけど、それじゃああの吸血鬼は()()()()()()()?」

「何?それはどういう意味だ小僧!」

 

 白夜叉は鋭い視線でルイオスを睨む。

 ルイオスはニヒャ、と嗤って告げた。

 

「だってあの吸血鬼を所持してるのは―――あのクソ悪魔だからね。彼の言う通りにしないと取り返せないよ」

「く、アヤツめ!相変わらず卑怯な手を打ってくるな‥‥‥」

 

 白夜叉は苛立たしげに舌打ちする。

 だが、サタンの提示した条件を呑まなければ、決闘は不可能。レティシアは取り戻すこと叶わず、外に売られてしまうのだ。

〝ノーネーム〟の面々には最早選択の猶予もなかった。

 十六夜達が答えを渋る中、亜夜はスッと目を細めて言った。

 

「いいですよ。私が景品になれば―――決闘をしてくれるんですよね?」

「ああ。勿論だよ」

 

 亜夜の言葉を聞いてにこやかに笑って返すルイオス。

 亜夜は考える素振りを見せぬまま、首を縦に振って頷いた。

 

「分かりました。その条件、呑みます」

「は?」

「うん。いい返事だね。それじゃあ僕は先に本拠に戻ってるから。あとは来るか来ないかは君達で決めな」

「はい」

 

 亜夜が頷くと、ルイオスはニッと笑って手を振りながら部屋を後にした。

 

 

 

 

「―――どういうつもりだ駄妹!」

いひゃいいひゃい(痛い痛い)ほっへはひっはははいへ(頬っぺた引っ張らないで)!」

「断る!サタンだって何か仕掛けて来るかもしれねえんだぞ!?必ず勝てる保証は何処にもねえってのに―――!」

「十六夜君!落ち着いて!」

「これが落ち着いていられるか!!」

「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 交渉が成立するや否や、亜夜は早速十六夜に『O・SHI・O・KI』されていた。

 まあこれはおふざけ一切なしのガチでお仕置きしているのだが。

 亜夜は引っ張られた頬を擦って涙目で十六夜を睨みつける。

 十六夜は亜夜を睨み返したあと、

 

「―――心配かけさせんなよ、亜夜」

「‥‥‥うん。ごめんなさいお兄ちゃん」

 

 彼女を優しく抱きしめながら言う。

 それに亜夜もギュッと抱きしめ返して謝る。

 一方、白夜叉はスッと目を細めて十六夜に問いかけた。

 

「ところで小僧。サタンが亜夜ちゃんを狙っているようだが‥‥‥どういうことだ?」

「ああ。俺も詳しくは知らないが、あのクソ悪魔は妹だけでなく俺も手に入れようとしてるらしい」

「何?小僧もか?‥‥‥アヤツの目的は解らんが、兄妹揃って狙われているとな?」

 

 白夜叉の問いに、頷く亜夜と十六夜。

 その後、暫く沈黙が続き、飛鳥が口を開いた。

 

「そうね。事情はともかく―――レティシアさんを助けに行くわよ」

「―――――え?」

「E?じゃないわよ黒ウサギ。貴女の取り戻したい子なのでしょう?」

「そういう問題ではありません!決闘を受けるということは―――!」

「私なら大丈夫ですよ、黒ウサちゃん」

 

 黒ウサギが焦燥の声を上げると、亜夜が柔らかく言って止める。

 そして、亜夜は愛らしい笑顔で告げた。

 

 

「皆様が必ず勝利してくださると―――――信じていますから」

 

 

「グハァ!?」

 

 亜夜のとびきりの笑顔に、白夜叉は鼻から血を噴き出して倒れた。

 飛鳥達女性陣は鼻を押さえながら頷いて答える。

 そして十六夜は―――

 

「―――――亜夜!」

「ふえ?―――ふにゃっ!?」

 

 亜夜に抱きつくと、そのまま押し倒す。

 突然の出来事に、亜夜はキョトンとしたまま十六夜を見つめる。

 十六夜は気にせずに、吐息が触れ合うところまで顔を近づける。

 それに、勘違いしたのか亜夜は顔を真っ赤にして涙目になって言う。

 

「や、お兄ちゃん!?まだ私は‥‥‥心の準備が出来て―――!」

「あん?何時でも俺を受け入れる準備は出来てるんじゃなかったのか?」

「う、うにゃぁぁぁぁ‥‥‥それは、言葉のアヤだよぅ‥‥」

「ヤッハハハハハハ!そうかそうか。言葉のアヤか!」

 

 勘違い亜夜をからかうように、彼女の首を持ち上げて言う十六夜。

 さらに顔を真っ赤にして恥ずかしそうに顔を背ける亜夜。

 それに十六夜はニヤリと笑って、亜夜の耳元で囁いた。

 

 

「安心しろ。亜夜は―――――()()()()()が守ってやる」

 

 

「!!‥‥‥うん、お兄ちゃん♪」

 

 十六夜の首に腕を回すと、亜夜は頬擦りを開始した。

 それにヤハハと笑いながら頬擦り返す十六夜。

 その光景に飛鳥達は、

『本当にこの二人は兄妹以上恋人未満なの!?』

 と心の中でつっこむのだった。

 

 

 

 

 箱庭第五桁・26745外門。〝サウザンドアイズ〟第88本拠。

 白亜の宮殿の最上階には、三つの影があった。

 一つは交渉から帰ってきたルイオス。

 二つ目はレティシアを取り返したサタン。

 三つ目はテラスの席に座らされているレティシア。

 拘束も石化もしておらず、ただ座らせているだけである。

 それを不服そうに見るルイオスは、サタンに言った。

 

「何で吸血鬼を石化しないんだよ!?逃げられちゃうだろ!?」

「あ?‥‥‥ああ、別にいいだろ。ソイツは魔王に〝恩恵(ギフト)〟を渡して出てきたんだろ?神格なしのゴミが、貴様らに勝てると思うか?」

「‥‥‥たしかにソレは言えてるね。あの吸血鬼が此処から抜け出して〝ノーネーム〟に協力したところで、何の問題はないからね」

「おう。わかってんじゃねえか」

 

 ゲラゲラと下品な笑いを上げたサタンは―――スッと目を細めて言う。

 

「―――それで、逆廻の妹は交渉に乗ったか?」

「ああ。案外アッサリと乗ってくれたよ」

「クッハハハハ!そうか!ソイツは良かった!これで勝てばあの娘は我が物だ!」

「‥‥‥おい、クソ悪魔」

「―――あ?」

 

 興奮するサタン(変態)を冷めた目で見るルイオス。

 それに若干苛ついた表情でルイオスを睨むサタン。

 ルイオスは無視して続けた。

 

「やけにあのメイドっ子に肩入れしてるみたいだけど‥‥‥もしかしてお前―――()()()()?」

「否定はしない!」

「否定しろよ!?」

 

 サタンの反応につっこむルイオス。

 それにサタンはゲラゲラと笑った後、フッと物憂げな表情で言う。

 

「なんつうか、似てんだよ。十年くらい前に失った―――――()()()()

「‥‥‥へえ?じゃあお前の髪の色は」

「ああ。()()だ」

 

 ルイオスの問いに首肯したサタンは、黒いフードを脱ぎ捨てると―――――

 

 金髪ロングに切れ長の真紅の瞳と、全身を黒い服装で身を包んだ長身の男だった。

 

 その姿を見たルイオスは驚きの声を上げた。

 

「へえ?僕はてっきり黒髪がサタンのイメージだったんだけどね」

「偏見を持つな、ゴミ坊っちゃん」

「誰がゴミ坊っちゃんだ、クソ悪魔!?」

「貴様だ。―――まあ、この事はバラすなよ?死にたくなけりゃな」

「‥‥‥‥‥わかったよ」

 

 ルイオスはサタンの言葉に舌打ちして下層を見下ろす。

 すると、

 

「―――――ハッ。来たみたいだね。〝ノーネーム〟の諸君」

「そのようだなあ。―――そんじゃ我は暫く身を隠しとく。決着がついたら呼べ」

「‥‥‥ああ、わかった」

 

 ルイオスが頷くと、サタンは三日月の笑みを浮かべて嗤う。

 

 

「さあ、見せてみろ。貴様ら〝ノーネーム〟の―――〝打倒魔王〟掲げし愚かな人間共!」

 

 

 そう言い金髪の髪をフードで隠したサタンは、闇に溶けるように消えたのだった。

 




サタンが亜夜を狙うのは自分のかつて失った姫と瓜二つだから。
または姫であってほしいとの願い。

なら十六夜は?
サタンがホモというわけでは決してありません!←
一度殴り合って面白い相手と認識したから。
または原典候補者と知って狙っている―――かもしれない。
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