最強問題児の妹も異世界から来るそうですよ?―しっかり者だけど兄好き(ブラコン)!? 作:問題児愛
亜夜と十六夜のイチャつきあり←
決戦前夜の下種坊っちゃんと変態魔王の会話です。
ジンが気絶から復帰して本拠出た亜夜達七名は、
そこで、
「うわお、ウサギじゃん!うわー実物初めて見た!噂には聞いていたけど、本当に東側にウサギがいるなんて思わなかった!つーかミニスカにガーターソックスって随分エロいな!ねー君、うちのコミュニティに来いよ。三食首輪付きで毎晩可愛がるぜ?」
「あう‥‥‥」
亜麻色の髪に蛇皮の上着を着た線の細い男―――ルイオス=ペルセウスが、黒ウサギの全身を舐め回すように視姦しはしゃぐ。
黒ウサギは堪らず飛鳥の背に隠れる。
飛鳥は黒ウサギの壁になるように前に出て言う。
「これはまた‥‥‥分かりやすい外道ね。言っとくけどこの子は既に私のモノよ!」
「へ?飛鳥さん!?それは―――」
「あら?黒ウサギは私のことが嫌いなの!?悲しいわ‥‥‥!」
「そんなことないです!私は飛鳥さんのことが大好きでございます!!」
「ふふ、良い子ね。よしよし♪」
「うきゃぁぁぁぁ‥‥‥♪」
飛鳥が頭を優しく撫でる。
すると、黒ウサギは気持ち良さそうに目を細めて飛鳥に身体を預けた。
その光景にニヤニヤと眺める〝ノーネーム〟の面々。
一方、驚愕に表情を歪ませたルイオスが問う。
「え?もしかして―――君らデキてんの!?」
「そうよ」
「‥‥‥マジで?」
「ええ。マジよ」
黒ウサギを抱きしめながら言う飛鳥。
ルイオスがポカーンと口を開けて唖然とする中、白夜叉も驚愕の表情で問う。
「黒ウサギがおんしの嫁だと!?」
「そうよ。羨ましいでしょう?」
「ぐぬぬ!この私ですら黒ウサギのハートを射止められなかったというのに‥‥‥何故なのだ!?」
「フフン♪」
苦虫を噛み潰したような顔で飛鳥を睨み白夜叉。
飛鳥はドヤ顔で黒ウサギの頭を撫でている。
亜夜達は、
『飛鳥ちゃんってこんなキャラでしたっけ!?』
と心の中で思った。
「‥‥‥うむ。それはそうと―――フホホ!亜夜ちゃんのメイド姿が見れたし良しとするかの♪」
「うにゃ?」
「ああ。ちょっとワケありで今日もメイド服を着せてるんだよ」
「ふむ。ならば今日こそ私の専属メイドに!」
「却下。亜夜は俺のモノだ。誰にも譲らねえよ」
十六夜は亜夜を抱き枕にして白夜叉を睨みつける。
白夜叉はムムッ、と唇を尖らせて拗ねた。
十六夜は白夜叉を無視して亜夜の頭を優しく撫でる。
すると、亜夜は気持ち良さそうに目を細めて十六夜に身体を預けた。
これでイチャつくカップル(?)が二組となった〝ノーネーム〟コミュニティ。
一方、ルイオスがメイドの亜夜を見てニヤニヤと笑って言う。
「へえ?たしかに可愛いね!まあ僕はタイプじゃないから興味ないけど」
「うにゃ?私はお兄ちゃん以外と結婚する気はありません!」
「は?君ら兄妹なんだよね?禁断の恋愛だろそれ!?」
「私とお兄ちゃんは義兄妹だから問題ないです!」
「大有りだよ!?」
のろける亜夜につっこむルイオス。
一方、十六夜は亜夜の胸を見て一言。
「悪い。俺は幾ら妹の願いでも―――貧乳はお断りだ!」
「
十六夜に拒否されて、亜夜は涙目で項垂れた。
白夜叉はギラッと瞳を光らせて言った。
「フフ。小僧が拒否するならば―――この私が嫁にもらってやろう!」
「‥‥‥お兄ちゃん以外は嫌です」
「ゴバァ!?」
十六夜にフラれても尚、彼を諦めない亜夜。
フラれた白夜叉は多大なダメージを受けたのだった。
「‥‥‥さて、気を取り直して決闘の有無を問おうかな?」
「勿論、やるのでございますよ!」
「ふぅん?あー、そうそう。決闘を受ける代わりに条件があることを、あのクソ悪魔から聞いてるだろ?」
「‥‥‥ああ。聞いてるぜ?それで、その条件ってのはなんだ?」
ルイオスの言う条件について問う十六夜。
ルイオスは頷いた告げた。
「うん。その条件は―――――『逆廻亜夜って子を景品にして決闘をしろ』だ」
「なっ―――!?」
〝亜夜を賭けろ〟という言葉に、全員が驚愕した。
そして、ルイオスは―――更なる絶望を口にした。
「ああ、因みに。これを呑めなければ如何なる方法を持ってきたとしても、断るから」
「何!?」
十六夜がギリッと歯噛みしてルイオスを睨む。
白夜叉はスッと目を細めて言う。
「カッ!何を言うか小僧。〝ノーネーム〟が
「ああ、それね。たしかに僕ら〝ペルセウス〟は無条件で決闘を挑まざるを得ない」
「だろ?」
「―――だけど、それじゃああの吸血鬼は
「何?それはどういう意味だ小僧!」
白夜叉は鋭い視線でルイオスを睨む。
ルイオスはニヒャ、と嗤って告げた。
「だってあの吸血鬼を所持してるのは―――あのクソ悪魔だからね。彼の言う通りにしないと取り返せないよ」
「く、アヤツめ!相変わらず卑怯な手を打ってくるな‥‥‥」
白夜叉は苛立たしげに舌打ちする。
だが、サタンの提示した条件を呑まなければ、決闘は不可能。レティシアは取り戻すこと叶わず、外に売られてしまうのだ。
〝ノーネーム〟の面々には最早選択の猶予もなかった。
十六夜達が答えを渋る中、亜夜はスッと目を細めて言った。
「いいですよ。私が景品になれば―――決闘をしてくれるんですよね?」
「ああ。勿論だよ」
亜夜の言葉を聞いてにこやかに笑って返すルイオス。
亜夜は考える素振りを見せぬまま、首を縦に振って頷いた。
「分かりました。その条件、呑みます」
「は?」
「うん。いい返事だね。それじゃあ僕は先に本拠に戻ってるから。あとは来るか来ないかは君達で決めな」
「はい」
亜夜が頷くと、ルイオスはニッと笑って手を振りながら部屋を後にした。
「―――どういうつもりだ駄妹!」
「
「断る!サタンだって何か仕掛けて来るかもしれねえんだぞ!?必ず勝てる保証は何処にもねえってのに―――!」
「十六夜君!落ち着いて!」
「これが落ち着いていられるか!!」
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
交渉が成立するや否や、亜夜は早速十六夜に『O・SHI・O・KI』されていた。
まあこれはおふざけ一切なしのガチでお仕置きしているのだが。
亜夜は引っ張られた頬を擦って涙目で十六夜を睨みつける。
十六夜は亜夜を睨み返したあと、
「―――心配かけさせんなよ、亜夜」
「‥‥‥うん。ごめんなさいお兄ちゃん」
彼女を優しく抱きしめながら言う。
それに亜夜もギュッと抱きしめ返して謝る。
一方、白夜叉はスッと目を細めて十六夜に問いかけた。
「ところで小僧。サタンが亜夜ちゃんを狙っているようだが‥‥‥どういうことだ?」
「ああ。俺も詳しくは知らないが、あのクソ悪魔は妹だけでなく俺も手に入れようとしてるらしい」
「何?小僧もか?‥‥‥アヤツの目的は解らんが、兄妹揃って狙われているとな?」
白夜叉の問いに、頷く亜夜と十六夜。
その後、暫く沈黙が続き、飛鳥が口を開いた。
「そうね。事情はともかく―――レティシアさんを助けに行くわよ」
「―――――え?」
「E?じゃないわよ黒ウサギ。貴女の取り戻したい子なのでしょう?」
「そういう問題ではありません!決闘を受けるということは―――!」
「私なら大丈夫ですよ、黒ウサちゃん」
黒ウサギが焦燥の声を上げると、亜夜が柔らかく言って止める。
そして、亜夜は愛らしい笑顔で告げた。
「皆様が必ず勝利してくださると―――――信じていますから」
「グハァ!?」
亜夜のとびきりの笑顔に、白夜叉は鼻から血を噴き出して倒れた。
飛鳥達女性陣は鼻を押さえながら頷いて答える。
そして十六夜は―――
「―――――亜夜!」
「ふえ?―――ふにゃっ!?」
亜夜に抱きつくと、そのまま押し倒す。
突然の出来事に、亜夜はキョトンとしたまま十六夜を見つめる。
十六夜は気にせずに、吐息が触れ合うところまで顔を近づける。
それに、勘違いしたのか亜夜は顔を真っ赤にして涙目になって言う。
「や、お兄ちゃん!?まだ私は‥‥‥心の準備が出来て―――!」
「あん?何時でも俺を受け入れる準備は出来てるんじゃなかったのか?」
「う、うにゃぁぁぁぁ‥‥‥それは、言葉のアヤだよぅ‥‥」
「ヤッハハハハハハ!そうかそうか。言葉のアヤか!」
勘違い亜夜をからかうように、彼女の首を持ち上げて言う十六夜。
さらに顔を真っ赤にして恥ずかしそうに顔を背ける亜夜。
それに十六夜はニヤリと笑って、亜夜の耳元で囁いた。
「安心しろ。亜夜は―――――
「!!‥‥‥うん、お兄ちゃん♪」
十六夜の首に腕を回すと、亜夜は頬擦りを開始した。
それにヤハハと笑いながら頬擦り返す十六夜。
その光景に飛鳥達は、
『本当にこの二人は兄妹以上恋人未満なの!?』
と心の中でつっこむのだった。
箱庭第五桁・26745外門。〝サウザンドアイズ〟第88本拠。
白亜の宮殿の最上階には、三つの影があった。
一つは交渉から帰ってきたルイオス。
二つ目はレティシアを取り返したサタン。
三つ目はテラスの席に座らされているレティシア。
拘束も石化もしておらず、ただ座らせているだけである。
それを不服そうに見るルイオスは、サタンに言った。
「何で吸血鬼を石化しないんだよ!?逃げられちゃうだろ!?」
「あ?‥‥‥ああ、別にいいだろ。ソイツは魔王に〝
「‥‥‥たしかにソレは言えてるね。あの吸血鬼が此処から抜け出して〝ノーネーム〟に協力したところで、何の問題はないからね」
「おう。わかってんじゃねえか」
ゲラゲラと下品な笑いを上げたサタンは―――スッと目を細めて言う。
「―――それで、逆廻の妹は交渉に乗ったか?」
「ああ。案外アッサリと乗ってくれたよ」
「クッハハハハ!そうか!ソイツは良かった!これで勝てばあの娘は我が物だ!」
「‥‥‥おい、クソ悪魔」
「―――あ?」
興奮する
それに若干苛ついた表情でルイオスを睨むサタン。
ルイオスは無視して続けた。
「やけにあのメイドっ子に肩入れしてるみたいだけど‥‥‥もしかしてお前―――
「否定はしない!」
「否定しろよ!?」
サタンの反応につっこむルイオス。
それにサタンはゲラゲラと笑った後、フッと物憂げな表情で言う。
「なんつうか、似てんだよ。十年くらい前に失った―――――
「‥‥‥へえ?じゃあお前の髪の色は」
「ああ。
ルイオスの問いに首肯したサタンは、黒いフードを脱ぎ捨てると―――――
金髪ロングに切れ長の真紅の瞳と、全身を黒い服装で身を包んだ長身の男だった。
その姿を見たルイオスは驚きの声を上げた。
「へえ?僕はてっきり黒髪がサタンのイメージだったんだけどね」
「偏見を持つな、ゴミ坊っちゃん」
「誰がゴミ坊っちゃんだ、クソ悪魔!?」
「貴様だ。―――まあ、この事はバラすなよ?死にたくなけりゃな」
「‥‥‥‥‥わかったよ」
ルイオスはサタンの言葉に舌打ちして下層を見下ろす。
すると、
「―――――ハッ。来たみたいだね。〝ノーネーム〟の諸君」
「そのようだなあ。―――そんじゃ我は暫く身を隠しとく。決着がついたら呼べ」
「‥‥‥ああ、わかった」
ルイオスが頷くと、サタンは三日月の笑みを浮かべて嗤う。
「さあ、見せてみろ。貴様ら〝ノーネーム〟の―――〝打倒魔王〟掲げし愚かな人間共!」
そう言い金髪の髪をフードで隠したサタンは、闇に溶けるように消えたのだった。
サタンが亜夜を狙うのは自分のかつて失った姫と瓜二つだから。
または姫であってほしいとの願い。
なら十六夜は?
サタンがホモというわけでは決してありません!←
一度殴り合って面白い相手と認識したから。
または原典候補者と知って狙っている―――かもしれない。