最強問題児の妹も異世界から来るそうですよ?―しっかり者だけど兄好き(ブラコン)!? 作:問題児愛
③に入れてくれた方もいましたが、②でいきます!
アンケートに協力してくださった方々、本当にありがとうございました!
では、エピローグです。
メイドが大変なことになります、はい。←
その後、十六夜達はレティシアの捜索をして、
「―――!!レティシア様!」
最上階のテラスの椅子に座っていたレティシアの姿があった。
黒ウサギは真っ先に彼女に近寄るが、
「すー‥‥‥すー‥‥‥」
「レティシア様もですか!?」
規則正しい寝息と、無防備な寝顔を見せるレティシアがいた。
それに苦笑する黒ウサギ達だったが、耀だけは瞳をギラつかせて―――レティシアに抱きついた。
「―――――‥‥‥は?」
「~♪」
素っ頓狂な声を上げる黒ウサギ・十六夜・飛鳥・ジン・白雪姫の五人。
だがそんなのはお構いなしにレティシアに抱きつき頬擦りする耀。
その姿を見て黒ウサギ達は、
『猫かッ!!』
と盛大にツッコミをいれるのだった。
「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん方」」」
「え?」
「え?」
「‥‥‥え?」
「は?」
「うにゃ?」
十六夜・飛鳥・耀は口を揃えて言った。
それに、黒ウサギ・ジン・レティシア・白雪姫・亜夜の順に小首を傾げて驚く。
飛鳥はその反応を一蹴した。
「え?じゃないわよ。だって今回のゲームで活躍したのって私達だけじゃない?白雪姫さんと亜夜さんを除いて貴方達はホントにくっ付いてきただけだもの」
「うん。私・飛鳥・白雪姫でゲームマスターを倒した」
「俺は元・魔王様を倒した。―――ってなわけで、俺の専属メイドは
「うにゃ!?」
「私の専属メイドは貴女よ、
「へ!?」
「そして私の専属メイドは、
「は?」
十六夜・飛鳥・耀が各々専属メイドにする名を口にする。
それに、亜夜・黒ウサギ・レティシアはキョトンとして固まる。
一方、ジンと白雪姫は口を開けてポカーンとしていた。
十六夜は、呆然とする亜夜に近寄り、わざとらしく悲しそうな表情で呟く。
「なんだよ。亜夜は
「う、うにゃ!?ち、違うよ!私はお兄ちゃんの専属メイドに成れるのはとても嬉しいよ!!ただ―――」
「ただ、なんだ?」
首を傾げて問う十六夜。
それに亜夜は、右手を口元へ持っていき、左手でメイドスカートの裾を引っ張って脚をモジモジさせて、恥じらいながら告げた。
「い、いきなり指名されたから‥‥‥その、まだ心の準備が―――」
「―――――へえ?んじゃ遠慮無く~♪」
「ふにゃ!?」
「ヤッハハハハハハ♪」
十六夜は亜夜に抱きつく―――と見せかけて、
「うにゃにゃにゃにゃにゃ―――――ッ!?!?」
「ヤッハハハハハハ♪」
亜夜の背後に回ると、十六夜は彼女の全身を擽り始めた。
亜夜は身を捻らせて逃げようとするが如何せん、十六夜の力は強くそれを許さない。
―――――そして、
「ふにゃぁぁぁぁ‥‥‥」
「一丁上がり♪」
涙目でぐったりとしている亜夜は、十六夜に抱き抱えられていた。相も変わらず容赦ない兄である。
それに呆れた眼差しで見守る黒ウサギ達だったが、ふと黒ウサギは思い出して飛鳥に詰め寄る。
「それはそうと、飛鳥さん!」
「あら?何かしら、黒ウサギ?」
「何かしら?じゃないのですよ!?黒ウサギが飛鳥さんのせ、せ、専属メイドをしろとはどういう意味ですか!?」
「‥‥‥ダメ?」
「―――――ッ!?!?」
不意に愛らしく小首を傾げる飛鳥。
黒ウサギは不覚にもドキリとしてしまい、
「だ、だ、駄目ではないですよ!?ええ、ええ!寧ろこっちから―――って、ハッ!?」
「‥‥‥そう。黒ウサギって、意外と大胆な子なのね」
「へ!?あ、いや、ち、違―――――ッ!!!」
黒ウサギが言う前に、飛鳥に
そしてそのまま舌を入れられ口内をかき混ぜられる。
「ン―――!?―――――ッ!??」
「ん―――はあ‥‥‥ふふ。可愛らしい反応ね?黒ウサギ」
「~~~~~ッ!?!?」
飛鳥にからかわれた黒ウサギは、そのまま飛鳥を押し倒す形で倒れ落ちた。
「え?ちょ、黒ウサギ!?」
「――――――――――ふきゅう~」
「‥‥‥あら?」
黒ウサギは目を回して気絶してしまった。恥ずかしさの限界を超えてしまったのだろう。
飛鳥はクスクス笑いながら、気絶中の黒ウサギの頭を優しく撫でる。
先程の濃厚キッスを見て十六夜達は、
『‥‥‥お嬢様って、結構大胆なんだな』
と、うんうん頷いて納得する。
「‥‥‥そういえば、君も面白いことを言っていたな。私を専属メイドにしたい、と」
「うん、言ったよ?‥‥‥駄目かな?」
「いや、君がそれを望むと言うのならば‥‥‥私は君の専属メイドになってやろうじゃないか」
「それじゃよろしく、レティシア」
「ああ。よろしく、いや。〝よろしくお願いします〟の方がいいかな?」
「使い勝手がいいのを使えばいいよ」
にこやかに笑って右手を差し出す耀。
その手をレティシアは微笑して掴み、
「んじゃ早速♪」
「は?」
「~♪」
耀が怪しく笑ってレティシアを引き寄せると―――抱き締めた。
そして、レティシアに頬擦りし始める耀。
それに苦笑いを浮かべながらも受け入れるレティシアだった。
「‥‥‥ところで我が主」
「なんだ、白雪?」
「我もメイドとやらをやらねばならんのか?」
「おう。本当はお前も俺の専属メイドにしたかったが、亜夜に嫉妬されても困るからな。4:3:3で俺・お嬢様・春日部で手を打った!」
「は、はあ‥‥‥」
「ってなわけで、白雪もメイドとしてよろしく頼むぜ」
「‥‥‥ああ。今後とも宜しく、我が主」
ヤハハと笑って言う十六夜に、苦笑して返す白雪姫。
一方、我らが〝ノーネーム〟のリーダー・ジン=ラッセルは、
「‥‥‥今日でメイド四人って、はあ。―――
盛大に溜め息を吐いて肩を落とすのだった。
「‥‥‥まさか、逆廻の妹が俺の―――ハハ、全く‥‥‥悪魔のクセに運が廻ってくるとは嬉しいことだ」
サタンは独り、高いとある屋根上に立ってそう呟く。
そこへ、
「―――フフ。機嫌が良いみたいね?サタン」
「‥‥‥
リリスと呼ばれた金髪紅眼の美しい女性が現れた。
格好は修道院のシスターを彷彿させ抜群なプロポーションを持っている。
「む、リリスかとは失礼なヒトね!私は貴女の可愛い
「あーはいはい。自分で〝可愛い〟を言うなよ。そんなこと言ってっと老けるぜ?」
「老・け・ま・せ・ん!失礼なヒトね貴方って本当に!」
美麗な唇を尖らせて怒るリリスに、ゲラゲラと下品に笑うサタン。
だがすぐに何時もの憎たらしい笑みを見せたサタンは言った。
「ああ、そうだ。リリス」
「‥‥‥何よ?」
「朗報だ。俺とお前の娘―――
「―――――‥‥‥は?」
リリスは素っ頓狂な声を上げる。
まあ、いきなり驚愕の事実を口にされたのだから無理もない。
その反応に満足したのか、クックッと喉を鳴らすサタン。
「俺もまさか
「う、うそ!?本当に私達の娘だったの!?亡霊とかじゃない!?」
「違うし耳元で騒ぐな駄妻。あんな可愛らしいお姫様は、紛れもなく
それを聞いてリリスはパアッと明るい表情になると、ハイテンションで言った。
「そう!じゃあ早速迎えに行きましょう!?早く会いたいわ!クリスティーナちゃんに!!」
「ティーナつけんなよ‥‥‥いや、それはダメだな」
「え?何故なのよ!?」
「俺と顔を合わせても
「記憶喪失!?そんな‥‥‥あの勇者共の仕業かしら!?」
「ああ、その可能性は十二分ある。我が姫は胸を刺された後、俺が治癒するよりも先に魔法使いに異界に飛ばされたんだ。そのショックで記憶を失ったんだろうな」
「―――――ッ!!」
ぐっと唇を噛むリリス。
それにサタンはリリスの頭を優しく撫でて言う。
「ま、大丈夫だ。ショックで失ったんなら思い出させればいいだけさ。
「そう、ね。失った記憶を取り戻せばいいのよね!―――フフ。そうと決まれば頑張らないと!」
「ああ、我が妻は何もしなくていいぞ」
「え?」
キョトンとするリリス。
それにサタンはスッと目を細めて告げる。
「俺がクリス姫を取り戻す。お前は余計な真似をするな。下手に動けば
「そ、そうね。貴方に迷惑をかけるわけにはいかないから大人しくしてるわ」
「そういうこと。上層部の神々に目をつけられては困るからな。姫のことは俺が連れ帰るから安心しろ」
「わかったわ。お願いね?私の愛しいヒト♪」
チュッ。とサタンに別れのキスをして去っていった。無論、口にだが。
一方、再び独りになったサタンは呟いていた。
「ああ、何がなんでも絶対に姫は取り戻すさ。何せ我が姫は―――――我ら悪魔の
一巻終了です。
次回から二巻ですねー。
ペストってことは―――病弱妹がピンチ!?確実に黒死病にかかるなあ‥‥‥