最強問題児の妹も異世界から来るそうですよ?―しっかり者だけど兄好き(ブラコン)!?   作:問題児愛

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第七話 悪魔達の方針と風呂に着せ替え会議!?

 ―――一方、フードを深く被った長身の男・サタンと魔術師のような姿の幼い少女・アスタロトは、フードを深く被った幼い少女・ルキフグスと全身黒ずくめの長身の少女・ベルゼブブと合流していた。

 サタンは三人の大悪魔を見回し労いの言葉を告げた。

 

「ふむ。よくぞ誰一人欠ける事なく我が下に戻ってきてくれた。よくやった」

 

「はい。アシュが白夜王に見つかったと聞いてヒヤヒヤしましたが、ご無事で何よりです」

 

「あはは、ゴメンねルキちゃん。心配かけちゃったみたいで。でもサタン様が来てくれたから平気だったよ!」

 

「そうだな。だが余りサタン様の手を煩わせるな、アシュ」

 

「うん、分かったよブブちゃん」

 

 ベルゼブブに注意されて、無感動な瞳で返すアスタロト。

 ルキフグスはそれをニコニコと見つめ―――ふと思い出したようにサタンに報告した。

 

「………あ、サタン様。姫様はやはり記憶を失っておりました」

 

「そうか。―――チッ、五年前に我らの前頭首様のコミュニティ〝邪悪な樹(クリフォト)〟を襲撃してきた〝      〟にしてやられたわけか。ならまず、クリス姫にかけられた封印を解くために逆廻から奪わなきゃだな」

 

 ガシガシと苛立たしげに頭を掻き毟るサタン。

 ベルゼブブがスッと前に出てサタンに言う。

 

「逆廻十六夜の相手ならオレが務めましょう。あの男は技術はないが腕力と速力は絶大だ。恐らくオレかサタン様じゃなければ単純な殴り合いでは勝負にならないだろうからな」

 

「ほう?確かに逆廻は強い。外界で拳を交えた事があったが………義妹(ひめ)を想う気持ちは本物だった。―――よし。逆廻の相手は任せたぞブブ」

 

「ああ、任された!」

 

 サタンに任されて力強く返事するベルゼブブ。

 するとアスタロトも無感動な瞳で、しかし口元は笑いサタンに言う。

 

「じゃあ私は〝箱庭の貴族(ウサギさん)〟と赤いお姉さんの相手をしていい?」

 

「なんだ?アシュはそいつらに因縁でもあるのか?」

 

「そういう訳じゃないんだけどね。あの二人を殺して(壊して)私の死体(オモチャ)にしたいんだ!」

 

「ふむ。死体コレクションにしたいのならいいだろう。〝箱庭の貴族(ウサギ)〟とあの小娘の相手をアシュに任せるぞ」

 

「わーい、ありがとー!」

 

 サタンの許可が下り喜ぶアスタロト。しかし瞳だけは無感動なままだった。

 ルキフグスはその様子をクスクスと笑って見つめ、

 

「では、私は春日部耀と〝箱庭の騎士〟を相手すればよろしいのですね?」

 

「そうなるな。………神格を失った純血のヴァンパイアは兎も角、春日部か。苗字が一緒だし旧〝      〟頭首のコウメイの娘って可能性がある。だから油断は絶対にするなよルキ」

 

「はい。承知致しましたサタン様」

 

 サタンの警告に頷き気を引き締めるルキフグス。

 ルキフグスはあることを思い出してニヤニヤと笑うと、

 

「それとサタン様」

 

「なんだ?」

 

「姫様の格好が園児服でとても可愛らしかったですよ」

 

「―――………なん、だと!?」

 

 ルキフグスの報告に瞳をカッと光らせたサタンは大絶叫を上げた。

 

「我が愛娘が園児服を、だと!?あぁ畜生!超見てええええええええッ!!!俺も会いに行っときゃ良かったなぁクソ!!」

 

「ふふ。でしたら早く姫様と仲直りしないといけませんね?姫様を殺しかけた、なんてリリス様に知られたら大変な騒ぎになりますし」

 

「お、おう。我が妻は怒らせると怖えからなあ………クリス姫の事になると尚更―――」

 

「―――誰が怖いのかしら?」

 

 ゾクリ、とサタンの背筋が凍った。

 恐る恐る振り返るとそこには―――般若のような表情でにこやかに笑う金髪の修道女のような姿の美女・リリスが立っていた。

 

「リ、リリリリリリリリリ、リリス!?お前何時から其処にいた!?」

 

「うふふ、そうねえ………クリスちゃんを殺しかけたとかはちゃぁあんと聞こえてたわね?」

 

「なっ―――よりにもよって聞かれちゃまずいところからじゃねえか!?」

 

 サタンは冷や汗を滝のように流す。

 リリスはニッコリと笑ってサタンの首根っこを掴むと、

 

「ウッフフフフ!さぁて、これからタップリとジックリとネットリと『O・HA・NA・SHI』しましょうね?ア・ナ・タ♪」

 

「待てリリス!早まるな!!これには深い事情(わけ)が―――ぎゃああああああああ!!!」

 

 ズルズルと問答無用で拷問部屋(リリスの私室)サタン()を引き摺り込んでいくリリス()

 その様子をルキフグス・ベルゼブブ・アスタロトの三人の悪魔は『ご愁傷様』と合掌して見送ったのだった。

 

 

 

 

 

 ―――境界壁の展望台・〝サウザンドアイズ〟旧支店。

 ついて早々、女性陣は風呂に入ることにしたのだが―――

 

「お兄ちゃんと入りたいです!」

 

 亜夜がお兄ちゃん、もとい十六夜と入りたいと駄々をこね始めて、それに十六夜が、

 

「俺は構わねえが、お嬢様達が嫌がるんじゃねえか?」

 

 飛鳥達に視線を向けて確認を取ろうとすると、飛鳥と黒ウサギが顔を真っ赤にして、

 

「当ッたり前よ!十六夜君に黒ウサギの裸を見せるわけにはいかないわッ!!」

 

「く、黒ウサギだって飛鳥さんの裸を十六夜さんなんかにお見せするわけないのですよ!」

 

 断固拒否と十六夜を睨みつけた。

 これにレティシアは『いや、自分の体の心配はしないのか?』と思い口に出そうとすると、

 

「うん。私も飛鳥と黒ウサギに賛成。レティシアの裸を十六夜なんかに見せたくない」

 

「………は?いや、耀?そこは自分の裸を見られたくないというべきではないのか?」

 

「私よりレティシアの純潔を穢される方が一大事だから」

 

「………そ、そうか」

 

 耀の笑顔にほんのり頬を赤らめるレティシア。

 その様子に十六夜・飛鳥・黒ウサギ・白雪姫が気づきニヤニヤと笑う。

 しかし亜夜は首を振って十六夜に抱きつき、

 

「じゃあ私は後でお兄ちゃんと入るからいいもん!皆さんは先に入っててください!」

 

「だ、駄目よ!十六夜君は変態な上にシスコンなのだから、何されるか分からないわよ!?」

 

「そ、そうですそうです!飛鳥さんの言う通りなのですよ!十六夜さんは変態なシスコンなんですよ!?理性を失って本性を剥き出しにするかもしれません!」

 

「お前ら俺を何だと思ってやがる!―――つかシスコンじゃねえ!!」

 

 飛鳥と黒ウサギを睨みつけて吼える十六夜。

 耀はレティシアに抱きつき、

 

「私はレティシアに危害が及ばなかったら亜夜がどうなろうと知ったことない」

 

「な、耀?流石にそれは酷くないか?」

 

「大丈夫。亜夜自身が十六夜と入りたがってるんだから、好きにさせればいい」

 

 耀はハッキリと言うと、飛鳥と黒ウサギも諦めたのか溜め息を吐いて、

 

「分かったわ。春日部さんの言う通りね。シスコン君、亜夜さんのことは任せたわ」

 

「おう―――って誰がシスコン君だゴラァ!」

 

「お兄ちゃん、落ち着いて!」

 

 飛鳥の茶化しに怒る十六夜。

 そんな彼を亜夜は慌てて宥める。

 十六夜はチッ、と舌打ちして引き下がる。

 白雪姫は最後にもう一度亜夜に確認を取った。

 

「本当に我々と入らなくていいのか妹君?」

 

「うん。白雪ちゃんには悪いですが、私はお兄ちゃんと入りたいんです!」

 

「そうか。なら我からも言うことはない。だが我が主は妹君の裸を見て―――発情するなよ?」

 

「発情しねえよ。お前らマジで纏めてぶっ飛ばしてやろうか?」

 

「「「「だが断る!」」」」

 

「………チッ」

 

 重なる拒否の声が四つ。十六夜は舌打ちしてヒラヒラと四人を追っ払うように振った。

 ニヤニヤと笑いながら去っていく四人に、苦笑してレティシアも彼女達と共に湯殿へ向かっていった。

 この場には亜夜・十六夜・ジンの三人。そしてジンはあることに気づき、顔を真っ赤にして十六夜に言う。

 

「―――って十六夜さん!?僕もいることを忘れてませんか!?亜夜さんと一緒に入るってことは………っ」

 

「おいおい御チビ。まさか亜夜に手を出そうとか思ってねえよな?」

 

「そ、そんなわけないじゃないですか!失礼すぎますよ十六夜さん………!」

 

 顔を真っ赤にして怒るジン。ヤハハと笑ってジンをからかう十六夜。

 亜夜は苦笑いを浮かべながら十六夜の服をくいっと引っ張っておねだりした。

 それに気づいた十六夜は亜夜の両脇に手を通してひょいっと持ち上げて膝の上に乗せると、亜夜の金髪頭を優しく撫でた。

 亜夜は「うにゃぁぁぁ♪」と気持ち良さそうに瞳を細めて笑い、十六夜に身体を預ける。

 ジンは『本当に仲良いですね』と苦笑しながら眺めた。

 

 それから女性陣が風呂から上がってきた途端、十六夜がセクハラ発言をし、飛鳥と黒ウサギが投げた桶二つを―――

 

「お兄ちゃん、危ない!」

 

「「え?」」

 

 スパパァーン!と亜夜が十六夜を庇い顔面に貰って後ろに吹き飛―――

 

「おっと」

 

 ―――ばなかった。十六夜が抱き止めた事によって二次、三次被害を防いだ。

 その後、気絶した亜夜を揺すり起こした十六夜は、ジンと共に湯殿へ行き、亜夜と十六夜が兄妹仲良く体を洗いっ子してるのをジンが顔を真っ赤にして見たのだった。

 全身を洗いっ子したのかは、ノーコメントにしておこう。

 

 

 

 

 

「それでは皆のものよ。今から第一回、黒ウサギの審判衣装をエロ可愛くする会議を」

 

「「始め(ません・させないわ!)」」

 

「………むぅ」

 

 白夜叉の提案を即切りする黒ウサギと飛鳥。拗ねる白夜叉。

 ちなみに飛鳥は黒ウサギを膝の上に乗せてウサ耳を弄っていた。

 それに十六夜がニヤリと笑い、

 

「なら白夜叉。第二回亜夜の着せ替え大会を」

 

「「「「「始めます」」」」」

 

「うにゃあ!?」

 

 十六夜の提案に乗る飛鳥・耀・黒ウサギ・白雪姫・白夜叉。悲鳴(?)を上げる亜夜。

 ちなみに十六夜も亜夜を膝の上に乗せて、亜夜の金の毛先を弄っていた。

 ジンとレティシアは苦笑しながらもその提案に乗る。

 ちなみに耀もレティシアを膝の上に乗せて頬擦りしていた。

 

「………それならレティシアにも可愛い服を着せて欲しいな」

 

「は?」

 

「あら、それは素敵ね。それなら黒ウサギにも破廉恥ではない可愛らしい服を着せたいのだけれど」

 

「へ?飛鳥さん!?」

 

 耀の提案にレティシアが、飛鳥の提案に黒ウサギが間の抜けた声を発する。

 それに白夜叉が瞳を光らせて、

 

「では黒ウサギにはレースで編んだシースルーの黒いビスチェスカートを」

 

「「着(ません・させないわ!)」」

 

「………ぬぅ」

 

 白夜叉の提案をまた即切りする黒ウサギと飛鳥。唸る白夜叉。

 十六夜はヤハハと笑って衣装を決める。

 

「亜夜は病弱だから露出少な目で頼みたいんだが………天使コス、悪魔コス、魔法少女コスetc………の中で何がいいか案あるやついねえか?」

 

「そうねえ………―――なんてどうかしら?」

 

「―――か。いいんじゃねえか?………春日部は?」

 

「私は―――がいいかな」

 

「へえ。―――か。それもいいな。俺は―――がいいな」

 

「「あ、それいい(わね・かも)」」

 

 白夜叉がいじけてる間に十六夜・飛鳥・耀の三人は衣装の提案を出し合っていた。

 衣装を決め終わると、白夜叉に耳打ちした。

 

「よし白夜叉。明日の亜夜達の衣装は―――で頼む。ちなみにエロ要素なしでだそうだ」

 

「むぅ………エロ要素なしでは製作意欲が出んのう。だが承ったぞ小僧。明日用の衣装―――はちゃんと作っておくよ」

 

「ああ。よろしく頼むぜ」

 

「うむ」

 

 衣装の製作を受けた白夜叉。どんなモノに仕上がるのかは明日のお楽しみにしといて。

 

 その後、明日のギフトゲームのことや〝邪悪な樹〟の魔王達以外に襲来してくる魔王がいること等を話し合い、明日を迎えるのだった。

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