生涯を通して辿りつけなかったもしものお話。
という説明は、横に置いておいて、単に最速の兄貴を一体化したかった夢物語です。
強制的に一話完結にしているので、消化不良を起こしてしまう可能性があることをお気をつけください。
もし、要望があったら連載するかもしれません。そんな危篤な方はおられないと思いますが…
夢の中の俺は、とても強くて、たくましく、最速だった。
そう。俺はその人を尊敬していた。
どこまでも、まっすぐで、くもり一つないようにみえて、誰もその人には追いつけなかった。だけれど、心の中でその人はもっと速さを求めていた。それがどうにかして、天に届いたらしかった。向こう側の力でそれを求め、渇望していた。
そしてそれが叶ったのだ。これはそんな夢のある話だ。
*スクライド・本土側アルター研究所某所
ピー・・・・・・ピー・・・・・・
「システムに異常発生!」
ストレイト・クーガーは、虹色のトンネルの中に浮遊している。
ーーー俺は、ただ速く誰よりも速くなりたかった。向こう側という世界に興味を持っていた俺は、この生成される道を選んだ。それも最速の判断でだ。
ーーーそしたらなんだ。ちゃんちゃらおかしいじゃないか。向こう側のその向こう側まで見えちまったんだから。最速の俺が最速で向こう側にたどり着いちまったんだからな。俺ながら笑えるじゃないか。これが走馬燈っていうやつなのか。しかも一瞬だった。記憶によるとゆっくりらしいんだが?
「ラ・・・・・・ン・・・・・・サー・・・・・・」
ーーー?誰だ俺を呼ぶのは?最速の俺を呼ぶのなら、相応の奴じゃないとないけないと思うのだ。ああ。文化の神髄を味わいたかったな。
「眠っているのか?ランサー。仕事だ」
「?・・・だから・・・俺の名は!ストレイト!<ランサー>だ!」
「?何を言っているのだ。貴様の真名はクーフーリンのはずだが?」
「いや、だから<誰だ俺の体を乗っ取るやつは!>???」
「どうした、ランサー。記憶操作でもさせられたというのか?ルーンの魔術師としての君の評価はキャスターにひけをとらない筈だが?」
「だ、<だから、俺の中で誰かが俺の体を操っているんだ!>?」
<落ち着け、えっと、パンサー?>
<俺の通称名は、ランサーだ!貴様こそ誰だよ>
<俺の名は、ストレイト・クーガー。誰よりも最速な男さ>
<そうか。にしてもサーバントである俺の身に霊体として人格憑依させるなんてどこの仕業だ?貴様、キャスターの手先か!>
<キャンサー?どこのカニ様だよ。俺は、アルター能力使いでは最速な男だ>
「どうした?ランサー。黙っていてはこちらとしては困るのだが?」
<誰だ?こいつは。パンサー?>
<だから、ランサーだっていってんだろ!覚えろ!アルター能力?そんなもの座からは何も・・・・・・>
<目の前の男が困っているようだが?>
<ああ、そうだった。そうだった。こいつが俺の雇い主みたいなものさ>
雇い主は、令呪を発動させようか悩んでいる。その仕草を感じ取ったランサーは矢継ぎ早に答えた。
「こ、言峰、令呪を使うほどの問題はない」
「・・・・・・問題はない?人格が混在していることは、意思系統に問題があるではないか?ならば、令呪をもって一つの人格に統一するまでだ」
「ま、まて、速まるな、確かに誰かの仕業かわからないが、統制できないほどの奴じゃないから大丈夫だ」
「いや、それでは万が一の際に私が困る。・・・・・・令呪によって命ずる。混在した人格を一つに融合せよ」
「早まるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!<俺の速さよりも速いこの体感ワァァァァァァァァァ!>」
ランサーに混在した、クーガーの人格は、クーフーリンと融合され、新しい一つの人格に統合されてしまった。
「よし、君の名をまた聴こう」
「俺の名は、ストレイト・ランサー。最速最強の実直な槍使いだ」
「では、ランサー、これより6体のサーバントと交戦し、生き抜いて帰還せよ」
「了解した。そうだ。言峰。車はあるか?」
「車?それがなくても、ランサーならば、最速で進めるのではないか?
」
「いやなに、やっぱり車がなけりゃあ、最速の俺を称号するにはかっこわるいだろ?」
「ふむ。ガレージに、外車がある。使って良いぞ」
「ありがとうよ!恩に着るぜ!」
そして、ランサーは、教会横のガレージに向かった。
「にしても、扱いやすい人格が憑依したものだな。あの性格ならば扱いやすい。ククク。助かるぞ。ランサー・・・・・・」
「ラディィカルグッドスピード!!!」
いきなり、虹色に教会横の壁が吹っ飛んだ!
「なんだと!ランサー何を!・・・・・・」
教会横に大穴を開けたランサーは、ピンク色のごつい変わり果てたスポーツカーのようなものに乗って、教会正面を疾走しているときであった。
「なんだ。あれは宝具なのか?というより、ランサー。帰ったら覚悟しておけ・・・・・・」
そのころ、深夜の学校の屋上で一人、待っているお嬢さんがいた。
「空気が変わった。誰かくる・・・!」
その台詞の通りに、何かものすごい爆音がしたかと思うと、その次に衝突音が校舎のほうからした。そして、ヒュルヒュルヒュル・・・・・・と音がしたかと思うと、爆発した車の部品らしきものが、こっちに飛来してくる。
「え・・・・・・事故?」
その飛来してくる中に、人物も一緒に向かってきている。
<凛、あれはどうやらサーバントらしい>
<車に乗っていたから、ライダー?>
<わからん。手合わせてみなければ>
そして、飛来してきた人物は軽々しく着地する寸前に、持っていた車のハンドルを足に装着し、一言言い放った。
「ラディカルグッドスピード脚部限定!」
と言いながら着地し、脚部が白い鎧のようなブーツに変形した。
「あなた、サーバント!」
「フフフ。ならばどうしますか?お嬢さん。そこのお兄さんは付き添い人か何かかな?」
「やっぱり、サーバント!アーチャーが見えているなんて!」
「そいつがただの付き添い人なら、お嬢さん、私と永遠のドライブに行きませんか?」
「は?何を言っているのよ・・・・・・私を誘っているのかしら?」
「そぉの通り!この世は速さだと思いませんか出会いは必然だと速さがあってはじめて人にプロポーズできるそして一直線に結婚できるやはりどんな出会いでも速さが必要なんですいちいちABCDEなんて進ませる何て回りくどいことはいらないんですナンパなんてものは一切必要ないワンチャンスをものにするそれが人間関係の極意だと俺は思うんです、そう、それが速いからできることなんです!あー愛していますぅー!」
「気持ち悪い・・・・・・」
「おっと、手厳しい。お嬢さん、人生はワンチャンスなんです。速く相手をシトメないと人生は消え去っていってしまうのです。あーなんて俺スゲー」
<アーチャー?このナルシストなちゃらい奴どうにかしてくれる?>
<うむ。あー了解した。速く蹴りをつけよう>
「ライダーか?貴様。私のマスターを誘おうなど、考え物だと思うが?」
「えーと、チャーハン?」
「アーチャーだ!」
「そうそう、チャーハン。此度の聖杯戦争自体、速さが求められる。そうなると、ここで決着をつけなければならないな」
すると、赤い槍を瞬時に手に持った。
「ランサーか?」
「否、俺の名は、ストレイト・ランサー。誰よりも最速で駆け抜ける存在だ!」
と言った直後に、ランサーはおのが獲物を棒高跳びのごとく、軸にして飛び上がり、○イダーキックを放ってきた。
「なんだっと!?」
アーチャーは、両手に瞬時に両手剣を出現させ、防御した。ランサーは、それを難なく受け流して着地した。
「ハーハッハハハハ!ブラボォォォォォォォォ!!」
「貴様、本当にランサーか!確か貴様の真名は、クーフーリンだった気がしたのだが!?」
「いいじゃねぇか。名前なんて、必要ない」
「敵の名前を間違う奴には不釣り合いの台詞だ」
「おっっと、手厳しい。それなら、この俺の一撃、手向けと受け取れ!」
「くっくるか!」
とチャーハンのごとく、思ったあなた、残念でした!
ランサーは先ほどのように棒高跳びのように己が槍を使い、飛躍した!
「衝撃ノォォォォォォ!ファーストブリッドォォォォォォォ!!!」
瞬時にアーチャーは、四つのシールド状の花びらを展開した!
「ローアイアス!くっ!バカみたいな魔力量だっ!」
どうにかすべての花びらで防いだ。
「俺の一撃を防いだな!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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っという夢を見たんだ。夢の中のその人は、これが走馬燈っていうやつなんだと思って、最後の力を振り絞り、最果ての世界に旅立っていった。
これで私の夢も終わった。夢の中のその人は、私の大事な人の兄貴分で、私の大事な人のあこがれの人。
たぶん、きっと、そう思うでしょう?
あなたも!
無理矢理完結させました。
夢の話です。
第一球は、消化不良を起こす作品にしてみました。
次回からは、ちゃんと消化できる作品を作っていくので、お楽しみに。
消化不良した理由を感想でいただけると助かります。