『愛』
――かつて、闇の帝王の配下に置かされ、唯一、闇の帝王に愛された人間。
いや、人と言うにはあまりにも彼女は不思議すぎた。
ともあれ、闇の帝王は、暴力を『愛』と取り、彼女を激しく傷付けた。
それを見兼ねた、セルブス・スネイプは殺されるのを覚悟で彼女を逃がした。
あの、ホグワーツ城へ。

――そして彼女は、英雄ハリーポッターと共に同じ学舎で学んでいる。

闇の帝王に愛され、ハリーポッターに愛され。
闇に愛され光にも愛された少女。

『愛』の実体化――いや、愛の守護霊だ。


闇の帝王、ハリーへの予言。
そして、『愛』の守護霊の謎は絡み合い、複雑になっていく。



光も、闇も、『愛』を渇望し、『愛』を望んでいた。


銀髪の彼女は何を思うのだろうか。
銀髪の彼女は何者なんだろうか。


彼女を軸に、物語は廻っていく――
  プロローグ()
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ