ウルトラマンネクサス『IF』 ~光と闇の適能者~ 作:金欠生首
『貴様ぁぁぁぁ!!』
『ここで変身してはいけない!』
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
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「副隊長・・・」
あの時、レーテの前で変身し、石堀と共に姿を消してしまった副隊長。
僕と隊長は消えた副隊長を度々捜索していたが目ぼしい成果もなくその度に何時もの司令室であの時に消えた副隊長と石堀の事を思い出す。
「孤門、凪の事も大事だがここにいる以上は常に何事にも対処出来るように構えておけ。平木が戻ってきてない今は俺たち二人だけでやらなくちゃいけないんだ」
「・・・了解」
頭では分かっているつもりだけど体はそれについてきていない・・・まるで、頭と体が別々の様に感じる。
そんな時、急にサイレンが鳴り始めた。
『都市郊外の山奥、エリア11 ポイント454に新たなビースト反応を確認。 ナイトレイダー、出動してください』
「了解。孤門、行くぞ」
「はい!」
そう言われて僕もデイバィトランチャーを持ってハンガーに入った。
左右を見ても僕と隊長しかいない・・・前までは副隊長に平木さんもいたのに・・・
「出動ォォォ!!」
隊長のいつもの声も心なしか覇気がない様に感じる。
石掘隊員・・・いや、アンノウンハウンドは僕らから色んなものを奪っていった。
それを止めることが出来なかった僕は・・・なんて無力なんだろう。
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『こちらナイトレイダー。現場に到着』
『こちらCIC。ナイトレイダー、ビースト反応が急速に上昇…来ます』
―コァァァァァァ―
イラストレーターの通信の後に目の前が歪んで鴉の鳴き声を少し高くしたかの様な声が聞こえるとそいつは姿を現した。
「隊長・・・あれって・・・」
「新しい・・・ビースト」
『ビースト振動波の波長を見る限りどうやらその様ですね。ナイトレイダー、速やかに攻撃してください』
「了解。行くぞ孤門」
「はい!」
そして、隊長はα、僕はβで攻撃を開始した。
―コァァァァァ!!―
攻撃が入るたびに苦しみの声を上げるコルクゥスだが何かがおかしい・・・まるで、何かを考えている最中に攻撃を受けてるように見える
―…恐怖…ハ…更…ナル…恐怖ヲ…―
「え・・・」
―コァァァァァッ!!―
「・・・ハッ! しまった! うわッ!」
ビーストから聞こえた声に気をとられてしまった僕はビーストの放った光弾に気付くのが少し遅れて被弾し、チェスターとともに墜落していった。
「孤門!」
―コァァァァァァッーーー!!―
「しまった! ぐっ!!」
隊長も僕の墜落に一瞬だけ気を取られたのか、ビーストにやられてしまった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「孤門! 無事か!」
「はい。なんとか…ところで隊長」
「何だ」
「あのビーストから何か声みたいなものが聞こえませんでしたか」
「声? 俺には聞こえなかったが」
「そうですか・・・」
―Prrrr! Prrrr!―
「こちらCIC。ナイトレイダー、応答してください」
「CIC。こちら、ナイトレイダー」
「どうやらビーストにやられてしまった様ですね。作戦エリアにはレッドトルーパーを出撃させるのでお二人は作戦エリアから速やかに離脱してください」
「了解。おい孤門。撤退するぞ」
「すいません隊長・・・それは出来ません」
「何を言っているんだ孤門」
「僕が別部隊到着まであいつの注意をひきつけます!」
「おい! 何を馬鹿なことを言っている! 待て! 戻れ孤門!」
僕は隊長の静止を振り切り、ディバイトランチャーを手にビーストに向かって走り出した。
その時、僕のディバイトランチャーに何処からか飛んできた光弾が直撃した。
結果、僕はディバイトランチャーを落としてしまった。
「何者だ!」
隊長が僕を撃ってきた光弾の飛んできた森の方に向かって叫んだ。
すると、森の奥から確かにこちらにやってくる足音が聞こえた。
足音が近づくにつれてぼんやりとしか見えなかった輪郭がはっきりと見え始めて来た時、僕は驚きを隠せなかった・・・なぜなら
「・・・凪」
「副隊長!」
それが行方の分からなくなった凪副隊長だったから・・・
「邪魔をするな」
ナイトレイダーの制服の上から黒いコートを羽織ってそう言う凪副隊長が持っているディバイトシューターを見て僕はやはりさっきのは凪副隊長がやったのだと理解した。
「副隊長! 何でここに! あのビーストはいったいなんなんですか!」
僕は気になった事を一気に話しながら副隊長に迫って行ったがその歩みは副隊長が僕の足元に放ったディバイトシューターの光弾に止められた。
「さっきも言った筈だ・・・邪魔をするな」
「・・・副隊長」
「・・・凪、いったい何があったんだ」
「隊長。貴方に言う気はありません・・・ただ」
「・・・ただ?」
「あのビーストは復讐の手がかりになる・・・だから、邪魔をしないでもらいたい」
副隊長の言葉とともに重苦しい沈黙が広がる僕達三人の空間にはビーストといつの間にか到着していた別部隊の戦闘がとてもよく聞こえた。
―To be Continued―
―次回予告―
「復讐? あのビーストが何故、復讐に繋がる?」
「あいつの近くに石掘の気配を感じた…つまり、あいつを追えば石掘に通じるはず」
「副隊長はその為に人々を犠牲にするつもりですか!!」
「ザ・フォース…貴方はどちらになるのでしょう」
「ジェァッ!!」
第2話 『憎悪 -ディアブル-』
※フィンディッシュタイプビースト 『コルクゥス』(挿絵は申請が降り次第、登場シーンに追加します。
カラス型のビースト。
高い再生能力(ガルベロスやノスフェルのように)を持ち、人の言葉を話すことができる。
知能が高く、襲った人間の記憶の中の言葉を繋ぎ合わせて喋る。
鳴き声は映画『ULTRAMAN』に登場したビースト『ザ・ワン』がカラスを吸収し、翼を得た際にネズミの顔から出てきたカラスの声