ウルトラマンネクサス『IF』 ~光と闇の適能者~ 作:金欠生首
「ジェアァッ!」
あれから、どれほどの時間が過ぎたのか分からないけど。
「ジェアァァ!」
僕はただ、副隊長が変身したであろう黒い目のウルトラマンの戦いを見ていた。
組み合った直後、ストレートを決めて距離を離すと腕の装飾で斬りつけたり、腕のクローで切りつけたりするなど、とにかく荒々しい戦い方に見えた。
「ジェアァァァァァァァァ…ジェア!」
そして、今のようにビーストを殴打して殴り飛ばすのも何度も見てきた。
でも、やっぱり僕にはその一つ一つから副隊長の憎しみや怒りが感じられる。
そして、黒い目のウルトラマンが再びクローを振り下ろすとビーストはそれを回避し、その結果、後ろにあった送電塔が壊れてしまったがウルトラマンはそれを気にする事なく再びビーストに向かっていった。
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「ターゲット補足、発sy…またかっ!」
俺は再び、目の前に見えていたターゲットに攻撃が出来なかった…その理由は…
「何故、邪魔をするんだ! 答えろ!」
目の前に出てきたクローの様な物を振り下ろしてきたこいつの所為だ!
「答えろ! ウルトラマン!」
ウルトラマンが現れてからの戦闘中、幾度の攻撃の機会があっても全てウルトラマンに邪魔された。最初は偶然かと思ったが何度も同じ事を繰り返され、それがわざとだと感じるには十分な要素だった。
「隊長、あのウルトラマン…何故、邪魔ばかりしてくるのでしょうか?」
「そんなもん知るか! 今はターゲットに集中しろ!」
「了解!」
部下が疑問に思い、通信で質問してきたのを俺は少しばかり声を荒らげて答えてしまった。
よし! 今なら…またかよクソッタレ!
『レッドトルーパー、応答してください』
「こちら、レッドトルーパー。 ターゲットへの攻撃がウルトラマンの妨害によって困難だがどうすればいいんだ!」
いつもでは絶対にしないが今回ばかりはイライラし過ぎていた所為でイラストレーターとの通信でも少し声を荒らげてしまった。
『やはりそうですか……この際、止むを得ません。レッドトルーパー、ビーストに攻撃が当てられると判断した場合にはウルトラマンに構わず攻撃してください。』
「それはつまり、ウルトラマンに当たっても構わないという事なんだな?」
『えぇ。ですが、ウルトラマンへの故意な攻撃はやめてください』
「了解」
そう言うと俺は通信チャンネルをレッドトルーパーのメンバー全員に切り替えた。
「と言うわけで、さっき聞こえたとおりだ。…行くぞ!」
『『『『了解!!』』』』
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ネクサスとコルクゥス、そして、レッドトルーパーの三つ巴の戦いは続いていた。
コルクゥスは余程のダメージを受けていたのか全体的に動きが鈍っており。
ネクサス(ディアブル)も同様なのであろう、胸のエナジーコアが明滅していた。
「コァァァァァァァァァァ!!」
そんな中、コルクゥスは泣き声とともに両腕を合わせるとそれが新たな顔にへと変わっていった。
それと同時に脚の突起が伸びた後に羽となりコルクゥス(飛翔体)となった。
ネクサスはコルクゥスの上空に開いた次元の穴に逃げようとしているのを阻止しようと飛翔した…だが。
「今だ…発射!」
時同じくしてレッドトルーパーの隊員が登場しているクロムチェスターαの放ったホーミングマイクロミサイル、通称『スパイダーミサイル』がコルクゥスに向けて放たれていた。
それは…ネクサスの飛翔ルートを横切るかのような位置から発射されていた。
その結果、コルクゥスには逃げられてしまい、ネクサスにも大きなダメージが残った。
ネクサスが消えた森の中にいるのは・・・
「…クッ」
負傷した左肩を庇いながら移動する凪だった。
To be continued
~次回予告~
「平木詩織。戻ってまいりました!」
「あの~…ところで副隊長は?」
「それは・・・」
「微量のビースト振動波がある地点から大量に検出されました。調査に向かってください」
「・・・なんだ、これは」
第四話 『幻覚 ~ミラージュ~』
「あれが・・・副隊長」