あるところにある一人の天才と呼ばれる兎の少女がいた。
この世に生を受け、物心ついたときから天才だった彼女は天才ゆえに他者を追随させず、他人には理解されない天才性をもった兎の少女。
他者と比較なんてできないほどの頭脳と類まれなる美貌をもつ特異な天才。この言葉を聞くだけなら神様に愛されたような選ばれた人間。
だが決して誰一人して彼女の成功を、何より彼女自身を認めるものは誰一人としてこの世に存在してなかった。
いくら頑張っても、いくら努力しても、いくら世界を変えるようなことをしても認められない。
それどころか異質すぎる天才は周から嫌悪され、忌避され、恐怖される続けるだけの人生。
彼女はただ“そうされたかった”だけなのに……
これはかの物語で救われることのなかった天へと手を伸ばした兎が見た。
幼き日に救われ、今とはもっと別の
「この世界は黒い。歪んで濁って壊れている」
彼女が見る世界の評価。
同時に口から出た自分に対する評価でもあった。
兎の少女は自分こそが一番歪んで濁って壊れていると……自分はこの世でもっとも異常なのだと知っているから。
黒く濁った世界の底に囚われて、身動きが取れない。
見れるものは最初から限られ、知ることももう限られ、満たされないこの既知感から来る飢えた思い。
もがけばもがくほど“この世界の常識”に“普通という型”に無理やりはめられる。黒い飲まれていく。
黒に体も心も自分という存在すらも飲まれて消えていく。
しかしこの地の底を照らし、こんな自分に手を差し伸べてくれる人なんていない。
兎の少女はそう思っていた。
“彼”と出会うときまでは――
「今まで頑張ったね」
「――ッ」
聞きたかったなんてことのないありふれた言葉。
だけど嬉しくてたまらなかった。兎の少女はたったそれだけの言葉で救われた。
黒い世界の中でも希望に輝く光が見えた気がした。
「束」
「ん?」
「名前。私は篠ノ之束。あなたの名前は?」
「俺の名前は――」
救われたいと願った少女と少女を救った少年の愛の物語。
「――が求めたあの空の先に! 宇宙に私が連れて行ってあげる!」
兎は
「こんなことになっちゃったけど。私は壊れちゃったのかな? こうしてられる今がとっても幸せ」
「そっか。俺も幸せだよ」
「ふふっ、それを聞けて私は幸せでたまらないや!」
兎の少女は純粋無垢に笑う。
兎の少女の新たな願いは無限の可能性を秘めた
万象あまねく総てを愛しているから。
IS〈インフィニット・ストラトス〉
Coming Soon……?
ということでPV的な予告?でした。
相変わらず下手糞な中二が満開。
この前のはぶっちゃけ精神的な面で辛くてやめちゃいましたが
やっぱりISの二次創作小説を書くならヒロインは束さん!
束さんを救いたい! 束さんを救わせてほしい!
というか可愛い束さんを書きたいっ!
今回もいろいろと設定こそは考えているので機会があれば使えるといいなぁ。
連載できる機会があればいいなぁ~って感じです。
ちなみに仮タイトルであるvade mecumはラテン語で「一緒にいこう。ともに進もう」という意味です。