祝GOD EATERアニメ化記念作品

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注意⚠︎この作品は寄稿作品です


GOD EATER〜二匹ノ龍〜

 

 

---支部長との死闘から1週間後...

 

「遠征...ですか?」

「うむ」

 

支部長のアーク計画阻止に大いに貢献した、第一部隊の桐生タツヤはサカキ博士に呼ばれ博士の研究室に来ていた。

 

「どこに行けばいいのですか?」

「ここだ」

 

そう言ってサカキ博士は地図に指を置いた。

 

「ここがまだ日本と呼ばれていた時にカゴシマと呼ばれていた場所だ、ここに小さいながらも支部があるんだ」

「こんなところに支部が...」

「実は、最近この支部の周りでアラガミが活発化していてね、この支部は小さいからコウタ君みたいに中堅クラスの神機使いが3人、リンドウ君達と言った凄腕クラスの神機使いは1人、それ以外は大半が新人というちょっと危機的状況らしいんだ」

 

サカキ博士は詳しくタツヤに説明した。

 

「それでコチラに救援ということですか」

「そうなんだよ、君以外にすぐ動ける人がいなくてね、支部長の件でいろいろと皆大変だからね」

「了解しました、明日にでも発ちます。滞在期間はどれほどで?」

「そうだね、コチラも大変だろうからと先方さんは3〜4日居てくれればと言っているんだけど」

「では4日ほど滞在します、それでも片づきそうに無かったら1週間ほどで」

「わかった、ヘリを手配しておこう」

「お願いします、では失礼します」

 

タツヤは一礼してから研究室を出た。

 

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---翌日

 

「じゃあ行ってくる」

「......気を付けて下さいね、向こうでもちゃんと食事を食べて、歯を磨いてから寝てくださいね」

「アリサ...君は俺の母さんじゃないんだから」

「あっ、いえ、そんな...」

 

タツヤが苦笑しながら言うとアリサは顔を真っ赤にして俯いた。

 

「ははは、相変わらずだな。それより兄貴...」

「わかってる、能力は使わない...だろ?」

「ん、ならよし」

「おっけ、んじゃ行ってくる」

 

タツヤはそう言ってヘリに乗り込んだ。

 

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「やっと着いたか」

 

ヘリに乗ること2時間、目的の場所についた。

 

「極東支部の方ですね、お待ちしてました」

「遅くなりました、極東支部第一部隊所属、桐生タツヤです」

 

タツヤは迎えに来た職員の人に敬礼をした。

 

「ご丁寧にどうも、私はここのオペレーターの真島ヒデアキです。皆からはヒデって呼ばれてます」

「よろしくおねがいします」

「こちらこそ、では支部長室に案内しますね」

 

そう言ってヒデアキはタツヤを支部長に案内した。

 

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---コンコン

 

「失礼します。支部長、極東支部の方が参られました」

「あぁ、ご苦労。下がっていいぞ」

「はい、失礼しました。ではタツヤさん、また」

「はい、ありがとうございました」

 

ヒデアキは一礼して支部長から退室した

 

「さて、まずは救援感謝する。えー」

「桐生タツヤです」

「タツヤ君か、ありがとうタツヤ君。私はここの支部長の滝谷シュウイチだ」

 

そう言ってシュウイチはタツヤに握手を求めた。

タツヤは握手に応じた。

 

「さて、君に来てもらったのはコチラの神機使いと合同でここらのアラガミの活動を活発化させている根源のアラガミを倒して欲しいからだ」

「了解しました、それで根源アラガミとは?」

「これだ」

 

そう言って支部長はパソコンのモニターを表示させた。

 

「ディアウス·ピターの変異種だ」

「ディアウスですか」

「そうだ、コチラではディアウスは第一接触禁忌種でね、なかなか手が出せないんだよ」

「なるほど、了解しました」

「うむ、では次に合同任務に当たってもらうメンバーを紹介しよう。入ってくれ」

 

支部長がそう言うと後ろの扉から4人の男女が現れた。

 

「タツヤ君はこの4人と合同でディアウスの討伐にあたって欲しい。皆、こちらが極東支部から救援に来てくださった桐生タツヤさんだ」

 

シュウイチは4人のメンバーにタツヤを紹介する。

 

「初めまして、秋山ハヤトです。神機は旧型スナイパーを使用しています」

「秋山ハヤトの弟の秋山ハヤテです。神機は新型ショートとアサルトを使ってます!」

「鹿野レイナよ、神機は旧型バスター。よろしくね、タツヤ君」

 

4人の内3人の自己紹介が終わり、最後の1人となった。

 

しかし、その人物は他の3人とは明らかに態度がちがった。

 

「滝谷リュウだ。神機は新型ブレードにブラストだ。あんたの噂は聞いてるぜ、なんでも新人ながら凄腕ゴッドイーターとタメはってるらしいじゃねぇか...」

 

その人物、滝谷リュウは他のメンバーとは違って明らかに挑発的な態度だった。

 

「まぁ、互いに龍の名を背負ってる同士、頑張ろうやないか...」

 

リュウはタツヤに握手を求めた。

 

タツヤも断る理由がないのでリュウの握手に答え、互いに握手した。

 

しかし、そのときリュウは...

 

「けどなぁ...この地に龍は2匹もいらん...東の龍、桐生タツヤ...俺はお前を超える、この西の龍、滝谷リュウがな...」

 

リュウはタツヤにだけ聞こえる声で話した。

 

そして握手を終え、今度はタツヤが自己紹介を始める。

 

「フェンリル極東支部、第一部隊所属桐生タツヤです。神機は刀型、ブラストを使ってます。極東支部代表として、全力を尽くしてディアウス·ピター討伐にあたりたいと思います」

 

タツヤは敬礼をしてから自己紹介をした。

 

その間にリュウがタツヤに対してガンを飛ばしているのを、タツヤは見逃さなかった。

 

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互いに自己紹介も終わり、シュウイチから今後の事を話されてからリュウ達4人は支部長室を後にした。

 

因みに今後は、連携の確認に2日使い、ディアウス討伐は3日後という事になった。

 

「先程は息子が済まないことをした」

 

支部長室に残ったタツヤにシュウイチは頭を下げた。

 

「頭を上げてください、私は気にしてないので。それより、やはりリュウさんはシュウイチさんの...」

「えぇ、血のつながった親子です...」

 

シュウイチは頭を上げ、タツヤにリュウは自分の息子であると告げた。

 

「あの子はこの支部唯一の凄腕ゴッドイーターでして、その腕前からこの辺では西の龍という二つ名を付けられています。そしてタツヤさんは極東の龍という二つ名を持っていると聞いて、ライバル意識を燃やしているのでしょう...」

「なるほど...。しかし、任務を共にする事に変わりはありません。リュウさんが何を思っていようと、私は私が出来ることをするだけです」

 

そう言ってタツヤはシュウイチに頭を下げ支部長室を後にした。

 

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---翌日---

 

タツヤ達は互いの連携を確かめるため、手頃な任務を受注して実践方式で確認していた。

 

「ハヤト!追撃だ!」

「おーけー、ハヤテ!」

「はいよー!」

 

標的であるコンゴウは受けたダメージを回復すべく捕食に向かったが、ハヤトのスナイパーでの追撃をくらい大きく仰け反った。

 

「悪いけど捕食に向かわせる訳にはいかないよーん」

 

ハヤテはコンゴウが仰け反った隙にショートの軽さを活かした素早い攻撃で後ろ足にダメージを与え、コンゴウをダウンさせた。

 

「おらァ!」

 

リュウはダウンしたコンゴウに怒涛の連撃を食らわせ、コンゴウのパイプを結合破壊させた。

 

---グォォォ!

 

「おっと」

 

リュウがパイプを破壊すると同時にコンゴウのダウンが解け、コンゴウは一番近くにいたリュウを攻撃したが、後ろに跳躍されあっけなくかわされた。

 

「あーあ、一番おっかねぇのに背向けちゃだめでしょ」

 

リュウがそう言うと、コンゴウは何かを感じ取り後ろを向いた、そしてコンゴウの目に止まったのは...

 

「うふふふふ、私に背を向けてはダメですよ?」

 

超おっかない笑顔のレイナがチャージクラッシュの体勢になっていた。

 

---グギャァァァァ!

 

コンゴウは危険を察知し、レイナを攻撃しようとするが時すでに遅し...

 

「うふふ、死んでくださいな♪」

 

超おっかない笑顔のままバスターをコンゴウの頭に叩き落とし、コンゴウの頭はまっぷたつになり絶命した...

 

「ふー、さすが破壊の女神だな...」

「あらリュウ、貴方もまっぷたつにされたいのかしら?」

 

リュウに気に入らない事を言われ、これまたおっかない笑顔でレイナはバスターを構えた。

 

「おぉ、こわいこわい。それより、別に俺らだけでいけんじゃねぇか?ディアウスの討伐」

「いや、厳しいと思うな」

 

リュウの言った事にハヤトは素早く反論する。

 

「ディアウスと戦闘経験のない俺達では苦戦することは目に見えている筈だ、下手に仕掛けたりしたら死人が出てもおかしくはない。やはりここは戦闘経験のあるタツヤさんの協力を得るのが一番安全だろう」

「チッ、あいつの指示で動くのは御免だが、それである程度安全が付くってんならしょうがねぇか。」

 

リュウはタツヤの下につくのは御免だと言ったが、死人が出るよりマシと、渋々納得した。

 

「つーか、あいつおせぇな...途中で遭遇したヴァジュラを倒すっつって行っちまったけどよォ」

「呼びました?」

「うぉ!」

 

急に上から聞こえたタツヤの声に、リュウはびっくりして変な声を上げてしまった。

 

「おまっ、いってぇ何処から出て来てんだよ!」

「いや、ヴァジュラ倒し終えてからこの建物の上でリュウさん達の戦い方等を観察してました」

「は?お前ヴァジュラ狩るのに掛かった時間は?」

「そうですね...大体2分弱くらいですかね」

(まぁ、だれも見てないから能力フル活用したんだけど...)

『.........』

 

タツヤのヴァジュラを狩るのに2分弱という言葉を聞いて、リュウ達は言葉を失った...

 

(2分弱だぁ?フカシだろそんなん、もし本当なら......俺が思ってる以上にバケモンだぜ、この桐生タツヤってのは...)

 

リュウは言葉にはしなかったものの、心の中でタツヤは想像以上の化け物だと思った。

 

「さて、今日はもう帰って明日続きやりましょう。明日は本格的に俺も連携に入るんで」

 

そう言ってタツヤは支部への帰路についた。

 

それに続いてリュウたちも支部へ帰っていった...

 

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---極東支部---

 

「なぁ博士、俺も行ってもいいか?」

「どこにだい?」

「兄貴んとこ」

「ふむ...まぁよかろう、ヘリを手配しておくから明日の朝一で行ってもらうよ」

「了解」

 

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---2日目---

 

「ハヤトさん!狙撃お願いします!」

「了解!」

 

タツヤ達は市街地エリアと呼ばれる所でヴァジュラと戦闘を繰り広げていた。

 

---グギャァァァ!

 

「必勝パターンもーらい!」

「っしゃあ!」

 

ハヤトの狙撃でヴァジュラが大きく後ろに仰け反った

 

先日のコンゴウ戦と同じようハヤテはヴァジュラの後ろ足を、リュウはヴァジュラの尻尾を連続で斬りつけた。

 

---グォォォ...

 

「あり?」

「あぁ?」

 

ヴァジュラはそのまま倒れ、絶命してしまった...

 

「はぁ?これで終わりかよ」

「なんか、いつもより簡単に終わったような...」

 

リュウとハヤテはヴァジュラに対して愚痴を零していた。

 

(この裂傷は...)

 

タツヤは倒れたヴァジュラに違和感を持ち、ヴァジュラの体をのぞき込むと、戦闘では気付きにくい所に裂傷がある事に気付いた。

 

(傷...いつもより弱い...既に弱っていた...)

「タツヤ君、どうしたの?」

 

ヴァジュラの体を調べていたタツヤに気付いたレイナがタツヤの所に駆け寄ってきた。

 

「いや、なんでも...っ!?」

「きゃっ!」

 

タツヤは何かを感じ取り、レイナを抱えて前方に飛んだ。

 

---ドガァァン!

 

タツヤが飛んでから直ぐに、レイナとタツヤがいた所に雷球が落ちてきた。

 

「な、なんだぁ!?」

「新手か!」

 

突然の轟音にリュウは耳を塞いだままタツヤの方を見て、ハヤトは神機を構えた。

 

「ったく、あぶねぇな...随分なご挨拶だな、ディアウスさんよォ...」

 

タツヤは建物の上から見下ろしているディアウスを睨みつけた。

 

そしてディアウスはタツヤの前に降りてきた。

 

「よっと」

 

タツヤはレイナを抱え後ろに跳躍してリュウ達の所に向かった。

 

「ありがとう、タツヤ君」

「いえ...」

 

レイナは一先ずタツヤに助けられた礼を言った。

 

「チッ、随分早いご登場だな」

「あぁ、この先は敬語なしでいかせてもらうぜ」

 

そしてタツヤは1度深呼吸してから...

 

「足ひっぱんじゃねぇぞ、リュウ!」

「それはこっちのセリフだ、タツヤ!」

 

タツヤとリュウはディアウスに向かって走り出した。

 

それに続いてハヤト達も戦闘体制に入った。

 

---グォォォ!

 

ディアウスはタツヤに向かって右腕を振りおろした。

 

「フッ!」

 

タツヤはそれをスライディングでかわしてヴァジュラの近くに刺さっている自分の神機を抜き取った。

 

「っしゃあ!」

 

そのままタツヤはディアウスの後ろ足を斬りつけた。

 

---キィィィン!

 

「なっ!?」

「まじか!?」

 

タツヤとほぼ同時にディアウスの左腕を斬りつけたリュウもまたタツヤと同じく驚愕した。

 

「さすが変異種、防御力も上がってるか...」

「チッ、かてぇなコイツ」

 

タツヤとリュウは1度後ろに下がった。

 

「ハヤテ!」

「りょーかい!」

 

リュウの声で今度はハヤテが飛び出した。

 

「素早さを活かした連撃で弱点見つけるよーん!」

 

ハヤテは言った通りの素早い連撃をディアウスにぶつけていく。

 

---キィン、カキィィン!

 

「冗談っしょ、どこもかしこも硬すぎるっての!」

 

ハヤテはそのまま場を離脱して、リュウの所に戻った。

 

「なら!」

「私たちで!」

 

ハヤトは銃撃をディアウスに浴びせた。

 

そしてレイナはその隙にディアウスのマント部分にバスターの斬撃を繰り出した。

 

「チッ、銃撃はあまり効果なしか」

「マントへのバスターは少しだけ攻撃が通るわね...」

 

ハヤトとレイナがそう言うと同時に今度はディアウスが動いた。

 

---ギャァァァ!

 

ディアウスが吠えると同時に辺り一面に雷が落ちてきた。

 

「クッ、こんな攻撃は見たこと無いぞ...」

「チッ!」

「うぐっ!」

「くそ、いてぇな...」

「きゃぁぁぁ!」

 

ディアウスを中心に広範囲に及ぶ雷をタツヤとリュウは反射神経を駆使してなんとか回避したが、ハヤト達は直撃ではないが雷撃をくらってしまった。

 

「リュウ!ハヤト達を頼む!」

「了解!」

 

リュウがハヤト達の所へ向かったのを見て、タツヤはディアウスと向かい合った。

 

(くそっ、どうする...刀型の斬撃は効かない中で、どれだけ耐えられる...せめてリュウ達が逃げれる時間さえ稼げれば...)

 

タツヤがそう考えていると、上空からヘリの音が聞こえてきた。

 

頭で考えているタツヤはヘリの音に気付かなかったが、リュウ達は気付いたようで...

 

「おいおい、こんな時にヘリかよ...」

「さっさと離脱させないと被害が及ぶぞ」

 

リュウとハヤトが言っていると、ヘリの扉が開き人が落ちてきた。

 

「はぁ!?まじかよ!」

 

リュウがそう叫ぶと、落ちてきた人物は手に持っている物を構え...

 

「咬刃展開!」

 

そう叫ぶと、ディアウスに向かって持っているモノを振りおろした。

 

---ズブズブゥ

 

---グギャァァァ!?

 

突然の奇襲にディアウスは驚き、後ろに仰け反った。

 

そしてその人物はタツヤの前に降りた。

 

「やっぱ苦戦してたか兄貴」

「トラ!?」

 

落ちてきた人物、それは桐生タツヤの弟の桐生カゲトラだった。

 

手にはまだ試作段階の神機、ヴァリアントサイズが握られていた。

 

「兄貴、博士からの伝言だ...こいつは外は硬いが中は通常種より脆くなってるそうだ」

「なるほど、外は硬く、中は脆くか...やはり変異種にも脆い部分はあるんだな」

「そゆこと、んじゃ行きますか!」

「あぁ!」

 

タツヤとカゲトラはディアウスに向かって走り出した。

 

タツヤは刀型の強力な貫通性を駆使して、ディアウスの中を斬りつけていく。

 

対するカゲトラはサイズの咬刃展開と通常形態を利用しディアウスに刺し傷を与えていく。

 

「お前ら!こいつは外は硬いが中は脆い!動けるやつはこい!」

 

タツヤはリュウ達にそう叫んだ。

 

「言われずとも加勢するっつーの!」

 

リュウはそう叫び、加勢に向かった。

 

「俺らもいくぞ!」

 

そしてリュウに続いてハヤト達も加勢に向かった。

 

ディアウスの弱点を知ったタツヤ達は、その後一方的な戦いを繰り広げ、そしてついに...

 

「これでラストだ...牙突!」

「こっちも!グリーブファング!」

 

全身に力を込めたタツヤの素早い突きとカゲトラの咬刃展開で刺したサイズを引き抜く技でディアウスは地に伏し、絶命した。

 

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「ふぅ、やっと終わったか...」

「あぁ、こっちは俺以外はもう疲労困憊だな...」

 

ディアウスを倒し、タツヤとリュウはそう言い拳を合わせた。

 

「さすがは極東の龍、あんたには敵わねぇや」

「お前もな、さすがは西の龍、気合いってもんが俺らとは根本的に違うわ」

 

そう言って今度は2人して笑い出した。

 

「そういや、こいつは?」

 

リュウはカゲトラの方をみてタツヤに言った。

 

「あぁ、こいつは俺の弟だ」

「どうも、タツヤの弟のカゲトラです。神機は試作段階のヴァリアントサイズ使ってます」

 

カゲトラはリュウ達に向かって自己紹介をした。

 

「へぇ、タツヤにも弟がねぇー」

「まぁ、言ってなかったしな......それと、もう一つ言っておかなきゃない事がある」

「あぁ?んだよ改まって」

 

タツヤは真剣な表情になり告げた...

 

「俺は人間じゃない、アラガミなんだ...」

 

自分はアラガミだと...

 

タツヤの言葉をカゲトラは目を瞑ったまま聞いていた。

 

「はぁ?なに言ってんだよ、お前がアラガミだぁ?」

 

リュウは反論した、まぁ当然といえば当然の反応だろう。

 

「まぁ、信じらんないわな...んじゃ見せてやるよ」

 

タツヤはそう言うと上着を脱いで背中の龍を見せた。

 

「なっ!?」

「これだけじゃないさ...」

 

そう言うとタツヤの身体が光り、タツヤのいた場所には龍が立っていた。

 

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その後、タツヤはリュウ達に自身とカゲトラの生い立ち、アラガミ化した理由を告げた。

 

その事をリュウ達は真剣に聞いていた。

 

「......ということだ。本当は話すつもりは無かったが、お前らになら話してもいいと思って話した...」

 

タツヤは下を向いた。

 

「アラガミが人間と生活ってのも面白い話だな」

 

ハヤトがタツヤに向かってこう言った。

 

「だな、つーか本物の龍だったとはな、ますますタツヤの背中が遠くなるぜ」

「ふふ、なんだかんだ言っても、リュウはタツヤさんにあこがれを持ってたものね」

「レイナ!てめぇそれは言うなっつっただろーが!」

 

リュウとレイナは言い争いを始めてしまい、タツヤとカゲトラはそれをポカンと見ていた。

 

「別にタツヤさんがアラガミだろうと、俺達は、いや俺達の支部は問題ないですよ...。だって、いくらアラガミになれると言っても人の感情と知識を持っているんですから」

 

ハヤテはタツヤ達に向かってこう言った。

 

「フッ、ありがとうハヤテ」

 

タツヤはハヤテに向かってそういった...

 

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---ディアウスとの戦闘から4日後

 

「さて、行きますか」

 

ヘリの前にはタツヤ、カゲトラ、リュウ、ハヤテ、ハヤト、レイナ、シュウイチ、ヒデアキがいた。

 

「まさか活発化していたアラガミまで討伐してもらえるとは、本当になんとお礼を申したらいいのか...」

 

シュウイチはタツヤ達に向かって頭を下げた。

 

「いえ、俺達はアラガミを倒すのが仕事ですから、やるべき事をしただけですよ」

 

タツヤはシュウイチに向かって言った。

 

「タツヤさん、道中気を付けて」

「極東での活躍、期待しているよ」

「今度は遊びに来てくれよ、歓迎するからさ」

「いろいろとありがとう、貴方達の事は忘れないわ」

 

タツヤはハヤト達一人一人と握手をかわした。

 

「リュウ...」

「あんたは俺にとっての目標だ、いつか絶対あんたに追い付く、そんときはまた一緒に任務いこうぜ!」

 

そう言ってリュウは拳を突き出した。

 

「あぁ、そのときを楽しみにしてるぜ...俺は極東で待ってる、また会おうリュウ!」

 

タツヤも拳を突き出し、互いに拳を合わせた。

 

その後、タツヤはヘリに乗り込み支部の皆に見送られ極東支部へ帰っていった...

 

 

 

 

 




祝アニメ化記念という事で〜龍と虎を背負いし兄弟〜のアナザー作品?を書いてみました。
前書きにも軽く書きましたがこの作品はウンバボ族の強襲様のアニメ化企画の寄稿作品です。
またGE二次作者一同という作者名で他の方々のアニメ化記念作品も公開されていますので是非目を通してみて下さい、これより面白い小説が沢山投稿されておりますので


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