Stand up!リリカルプリキュア   作:電動ガン

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恐怖!人を喰らう闇

「あなた!今度こそ話を…」

 

「危ない!」

 

空に浮かぶフェイトさんを凪ぎ払う様に再生された腕が迫る。いくらなんでもあの質量で殴られたらフェイトさんでもひとたまりもない!

 

「くっ…フォトンランサー!」

 

「きゃっ!」

 

無数のフォトンランサーが腕を破壊し、難なく回避する。流石フェイトさんだ。

 

「あの腕は再生するのか…!もう人の原型を留めていない…なんてことを…」

 

「ううううりゃああああ!!!」

 

あたしも埋まった足を引き抜いてウラメシーナを蹴飛ばし船に着地する。そしてなんか臭う。

 

「うわあああ…くさいぃぃ…」

 

「あなた、大丈夫?とりあえずは私にまかせて!」

 

「あ、フェイトさん待っ・・・」

 

「!?」

 

しまった。ついフェイトさんを名前で呼んでしまった… ば、バレたかな!?

 

「・・・そう。私のことも調べてるのね。当然か…」

 

「・・・?」

 

「それより、早くなんとかしないとこの船もあいつに沈められてしまう!」

 

なんかあんまり突っ込まれなかったな…なんだろ…

「ま、待ってください!あいつもこの間のやつと一緒で魔法は効かないはずです!」

 

「でも腕は吹き飛ばせた。大丈夫だよ。」

 

「ダメリル!本体はあの泥の中にいるリル!泥をなんとかしないと攻撃は届かないリル!」

 

「ぬ、ぬいぐるみが…!?」

 

「マクリルはぬいぐるみじゃ…二人とも危ない!」

 

「ウラァァァァメシィィィィ!!!」

 

マクリルに注意されなければウラメシーナの張り手で吹き飛ばされるところだった。フェイトさんは上空に、あたしはしゃがんで避ける。

 

「アーク!セイバァァァ!!!」

 

フェイトさんのアークセイバーが腕を切り落とし、胴体に刺さると爆発、ヘドロを吹き飛ばすも本体がどこにあるかはわからなかった。

 

「あなたは下がっていて!時空管理局に任せてください!てやぁぁぁぁ!!!」

 

「ウゥゥゥゥラァァァァァァメシヤーーーーーー!!!!」

 

ウラメシーナに空中から一方的な攻撃を繰り広げるもどれも決定打にならない。ウラメシーナが大きすぎるんだ・・・

 

「本体はどこ・・・!」

 

「ウラァァァァ!!!!」

 

「ッぐ!?ううう!!!」

 

あれだけの大きさのウラメシーナに一人ではフェイトさんもかなりきつそうである。空を飛べないあたしだと・・・

 

「ま、マクリル!あたしはなにか出来ないの!?」

 

《reloading!》

 

「うわっ!?コミューンが…?」

 

《break open!》

 

ポーチからリリカルコミューンが開き、青い宝石が輝きだす。

 

「フォームチェンジするリル!それで有利に戦えるはずリル!」

 

「ふぉ、ふぉーむちぇんじ?わかった!」

 

コミューンのシリンダーを動かして青い宝石が真上に来るようにセットする。するとコミューンから冷たく煌めく空気が溢れ始めた。

 

《complete!formchange!stand up narcissus!》

 

「フォームチェーーーンジ!!」

 

変身した時の様に青い光に包まれる。

 

「な、なに!?あの青い光・・・」

 

「ウララララ!!!!!」

 

「くっ!」

 

コミューンの入ったポーチ付きベルトを残してプリムのドレスが光の粒子となって消えると青い光の帯が身体に巻き付いていく。プリムとは違い温かそうなドレスに変化し、青いスパッツが穿かれ、手にはミトンのような手袋、白い靴紐の付いた青いスノーブーツ。至る所にファーのあしらわれた青いドレスに変わる。

 

「やぁぁっ!」

 

手を叩くと胸に羽の付いたブローチが付き、腰には青の大きなリボンが巻かれる。最後にリボンのアクセサリーの付いたフードが被せられて顔の下半分を隠すように青のマフラーが巻かれる。

 

「深厚博大!冬恋し愛の魔法!キュアリボン ナルキッソス!!」

 

青の光が晴れてウラメシーナに向き直る。なんだか姿が随分暖かそうになってしまったが・・・ひんやりとした空気が辺りにあふれている。

 

「す、姿が変わった・・・?あれはいったい・・・」

 

「ウラメェェェシヤァァァァァァァァ!!!!!」

 

「あ、危ない!!」

 

ウラメシーナの巨大な腕があたしを潰さんと迫る・・・それなら・・!

 

「プリキュア!グロリアスコフィーン!!!」

 

突き出した両手から冷気が放たれウラメシーナを腕から凍り漬けにしていく。

 

「ウルルルラァァァ!?」

 

「凍り付けぇぇぇぇ!!!」

 

バキバキと音を立てて凍り付いていくウラメシーナ、遂には海までも巻き込み凍り付いて氷山のようになっていく。・・・すごい力だなぁ。

 

「・・・・。」

 

「よし!フェイトさん!」

 

「な、なに?」

 

「フォトンランサーファランクスシフトであいつを粉々に砕いてください!それで本体が出て来る筈です!」

 

「わ、わかった。」

 

「マクリル!こっちも浄化技の準備するよー!」

 

「ちょっと待つリル、ウラメシーナの様子が変リル!!」

 

氷山と化した巨大なウラメシーナの身体が轟音と共に振動している・・・なにかいやーな感じが・・・

 

「オオオォォォォォォォォ!!!!!!」

 

「!?」

 

氷山の一部を砕きながら小さな影が飛び出してきて凍った海面に降り立つ。不気味な木の面を付けたそいつは耳をつんざくような叫びをあげている。

 

「ギャアアアアァァァァァァァ!!!!!!!」

 

「・・・あれが本体かな?」

 

「そうみたいですね・・・それにしても・・・」

 

「ギイィィィィィィィ!!!!!」

 

「やばそうな感じがプンプンしますね・・・」

 

ヘドロにまみれたウラメシーナは緩慢な動きながらも船へ向かってきている。

 

「船へは行かせない!とりゃあああああ!!!」

 

「ウラメシャァァァ!!!」

 

「えっ!?ウソォ!!!!」

 

渾身の蹴りはウラメシーナに片手で止められてしまう。成人男性より少し大きなほどの大きさからは想像も出来ない胆力。そしてそのまま振り回されてえぇぇぇぇ

 

「うわわわわぁぁあああ!?」

 

「あなた!」

 

「ウラメッシャァァァ!!!!」

 

「ぐがっ!?」

 

氷の上に叩きつけられた。あまりの衝撃に氷を砕き海中にまで沈んでしまった・・・水が冷たい・・・身体が・・・重い・・・

 

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-

 

「な、なんてこと・・・」

 

「グボボボボボボ!ウラァァガボボボボ!!!」

 

あの怪物は再び大きな身体になろうとしているのかヘドロを吐き出しながらもだえている。船に近づきながら。

 

「これ以上は行かせない!アークセイバー!」

 

「!?」

 

あの子がこれくらいではやられてない・・・と思いたいが。すぐに海中から出てこないところを見るとかなりのダメージらしい。

 

「ッシャァ!!」

 

「なっ・・・」

 

いとも簡単にアークセイバーを砕き、爆風もものともしない怪物。やはり以前の怪物と一緒で魔法が効かないのか・・・

 

「魔法が効かないからって・・・!諦めるわけには!!バルディッシュ!ザンバーフォーム!」

 

《Yes sir》

 

「てやああぁぁぁ!!!」

 

「ヴラ゙メ゙ジーーヤ゙ーーー!!!!」

 

そして見えた。見てしまった。怪物を袈裟斬りにしたとき弾き飛んだヘドロの身体の中を。

 

「オゴ・・・オゴゴオゴ・・・」

 

「そ、そんな・・・」

 

見慣れた紺色の制服。時空の海を守る正義の象徴。時空管理局の制服だった。なんで、そんな馬鹿な。この怪物は本局の、しかも航行船の局員なのか。

 

「ウゴゴゴ・・・ゴボ・・・」

 

「あ・・・ああ・・・」

 

怪物の身体からヘドロにまざって見える赤い液体。辺りに散らばった服の切れ端と・・・スタッフの名札。急いで拾い上げて確認。間違い、ない、管理局員だ。それも二佐だ。もうすぐ提督にでもなれるだろう。何故、そんな、人物がこんな怪物に。

 

「ゴボ・・・ナンデ・・・」

 

「!?」

 

「ナンデ・・・オレハ・・・ナンデ・・・ゴボボボボ」

 

「しゃ、しゃべ・・・」

 

動きの鈍くなった怪物は溢れたヘドロが形を作れず辺りへ流れ出していく。そして人の身体が段々と露わになっていき、膝をついた。

 

「フネ・・・フネ・・・マダ・・・ノリタカ・・・ガボガボ・・・フネ・・・」

 

「あ・・・しょ、正気に!正気に戻って!気を確かに!しっかりして!」

 

「ゴボボ・・・フネ・・・フネホシイ・・・ナンデ・・・」

 

「このお面・・・これのせいなんじゃ・・・!」

 

頑なにはがれない木の面を引きはがそうと手を掛ける・・・

 

「ギャアアアァァァァァァァ!!!!!!!」

 

「きゃっ!?」

 

木の面に手が触れた瞬間狂ったように暴れ始め、突き飛ばされてしまう。男は再びヘドロを纏い始めて怪物の姿に戻ってしまった。

 

「そんな・・・」

 

「やあああああ!!!!」

 

「オゴゴゴボゴボボボ!!!!???」

 

次の瞬間、怪物の真下の氷が弾けて先ほどの少女が怪物を殴り飛ばして現れた。

 

「ふぅー・・・ふぅー・・・流石に・・・海の中は・・・きつかったよ・・・ふぅー・・・」

 

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--

 

-

 

あまりの衝撃で身体の感覚がなくなって意識が飛んで行きそうになった時、始めて戦ってるっていうのを実感した。

 

「(こわい・・・こわい・・・こわい・・・!!!)」

 

暗い海中で身動きも取れず、息苦しい、これから死んでしまうのかと少しでも思うと恐怖が身体を支配していった。

 

「(死にたくない・・・!こわいよ・・・)」

 

死にたくないと思っても身体は動かない。いやだ、こわい。

 

「(フェイトさん・・・なのはさん・・・お母さん・・・)」

 

「ヨシコ!しっかりするリル!ヨシコ!ヨシコ!!」

 

「・・・ガボゴボ?(マクリル?)」

 

「こんなとこで絶対に死なせないリル!ヨシコ!しっかりするリル!」

 

マクリルが必死に泳いであたしを海面まで押し上げている。・・・ありがとうマクリル。そうだよあたしが死んじゃったら変身したままだからマクリルも一緒に海の底に沈んじゃうよね。

 

「うぐぐぐ・・・上がれリルゥゥゥ!」

 

「(うおおおおおお!!!)」

 

ぼろぼろの身体をむち打ってなんとか動かす。このまま諦めてはいけない!ウラメシーナと戦えるのはあたしだけなんだから!!!

 

「ヨシコ!」

 

「(もう大丈夫だよ!ありがとうマクリル!!)」

 

身体を捻ってなるべく勢いをつける。氷の上でフェイトさんが・・・ん?

 

「(フェイトさんが動いてない・・・もしかして・・・大変!急がなきゃ!!!)」

 

突き出した拳がウラメシーナの真下を貫く。

 

「やあああああ!!!!」

 

「オゴゴゴボゴボボボ!!!!???」

 

「ふぅー・・・ふぅー・・・流石に・・・海の中は・・・きつかったよ・・・ふぅー・・・」

 

「あ、あなた・・・」

 

「フェイトさん!大丈夫ですか!?すぐ!すぐにあいつをやっつけますから!!!」

 

「ッ!!だめ!あの怪物は人が変身してるようなの!!」

 

「!?」

 

「助けなくちゃ・・・あなたの魔法ではきっと中の彼は耐えられない!」

 

「マクリル!どういうこと!?」

 

「・・・ウラメシーナは人間が常夜の住人になるまでの途中の姿リル。ウラメシーナがたくさんの人間の恐怖の対象となることで本物の常夜の住人になるリル。」

 

ウラメシーナは人間が変身していたの・・・?じゃあ、前のウラメシーナは、あたしが、倒しちゃって、変身してた人は・・・

 

「ど、どうしよう・・・マクリル、あたし・・・前に戦ったウラメシーナは、あたしが消し飛ばしちゃった・・・どう、どうしようあたし、人を・・・なんで教えてくれなかったのマクリル!!!」

 

「落ち着くリル!大丈夫リル!プリキュアの技は浄化技リル。ウラメシーナになってしまった人間を浄化して元に戻すリル!前の人もきっと誰かが助けてくれているリル!教えなかったのは・・・聞かれなかったからリル・・・ごめんリル・・・」

 

「・・・帰ったら全部教えてもらうからね。マクリル。」

 

「わかった・・・リル・・・」

 

「ちょっと待って!」

 

「フェイトさん・・・大丈夫です、あたしが、あたしがあの人を絶対に助けます。だから、信じてください!お願いします!」

 

フェイトさんは、信じられないものを見ている顔だ。・・・それもそうだ。正体不明の怪物と戦う正体不明の人物だ。普通は信じられるものじゃない。

 

「ガボボォ・・・ウラメシヤ・・・ウラメシヤ・・・」

 

「!!」

 

「まずい!」

 

「ウラメシヤーーーーー!!!!!」

 

ウラメシーナがヘドロの腕を高速で伸ばし、フェイトさんを突き刺そうと狙ってくる。

 

「リボン!」

 

「わかった!」

 

「ッ!?ダメ!!!やめて!!!」

 

「プリキュア!」

 

あたしが右手を掲げると辺りの風が渦を巻き、暗い夜の空を荒れさせる。あたしの足下に水仙の花弁の形をした青い魔方陣が輝き現れる。

 

「ナルシッソス!トーネードォォォォ!!!」

 

掲げた腕をウラメシーナへ向けると氷の竜巻がウラメシーナを飲み込んだ。ヘドロの身体を氷のつぶてが容赦無く襲い砕いていく。

 

「ナ、ナムサンンンンンン!!!!!!!!」

 

「あ、ああ・・・そんな・・・」

 

・・・後ろでフェイトさんの暗い声が聞こえる。ごめんなさい・・・ごめんんさいフェイトさん・・・

 

竜巻が収まると、氷の上に男性が倒れていた。その男性は本局の制服を着ていて・・・ぐったりとしたまま動かない。

 

「・・・はっ!しっかりして!!」

 

フェイトさんが走り寄っていって彼を抱える、身体をすこし調べた後、安堵した表情を見せているところ無事な様だった。

 

「・・・マクリル。」

 

「・・・何リル?」

 

「あたしってさ。ほんとに正義の味方なのかな。」

 

「プリキュアは、伝説の戦士であって正義の味方じゃないリル。」

 

「・・・っ!」

 

「ヨシコ、マクリルは正義の味方なるかならないかっていうのはヨシコが決めることだと思うリル。プリキュアの力をどう使うかはヨシコ次第だからリル。」

 

「そう、だね・・・」

 

「ヨシコ、マクリルのこと、信じられなくなってるってわかるリル。でもこれだけは覚えておいて欲しいリル。」

 

「・・・なに?」

 

「マクリルは、人間界を救いに来たリル。誰からの命令でもなく、自分の意思で来たリル。人間が好きで、常夜の住人に蹂躙されて荒んでしまうのは嫌リル・・・。」

 

「・・・マクリル?」

 

「ヨシコ?」

 

「あのね?もっと、いっぱいお話しよ。あたしマクリルのこと全然知らないから。いっぱいいっぱいお話しよう?マクリルのこといっぱい知りたいしマクリルにあたしをいっぱい知ってもらいたいよ。」

 

「・・・ありがとうヨシコ。」

 

「あの・・・あなた。」

 

いつの間にか彼を背負ったフェイトさんが近くまで来ていた。あたし達を見る目はなんだか半信半疑な目で・・・少なくとも敵対しようという目ではない、としかわからない。

 

「前は聞きそびれちゃったから聞くね・・・あなたは、何者なの?」

 

なんて答えたらいいだろうか・・・なんて考えは浮かばなかった。さっきマクリルから聞いた真実はショックが大きかったけど、途中でなやんでしまってやめるという答えは無い。プリキュアを諦めるという選択肢は無かった。あたしは迷わずこう答えた。

 

「あたしは・・・」

 

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-

 

あの子はいったい何者なのだろうか。しゃべるぬいぐるみは何かの通信端末なのか。先日始めてあった時から不思議な子だと思っていた。人々を守る為に戦っているのかと思えばさっきのように犠牲は付きものだと言わんばかりに容赦無く今担架で運ばれている彼が変身していた怪物に強大な魔法を叩き込んだ。

 

「プリ、キュア・・・」

 

あの子に何者なのかという質問をしたら自分たちはプリキュアだと答えられた。そしてその後再び疾風のように駆け抜けてどこかへ行ってしまった。プリキュアとはいったい何なのだろうか。はたして正義の味方なのかそれともどこかの組織の一員なのか。あの人が変身する怪物とはどういう関係なのか。

 

「一応は・・・私達の敵じゃないってことなのかな。」

 

あの子が彼を討つ時に、自分を信じてくれと言った。絶対に助けるとも言ったそして現にどうやったのかあの強大な魔法で怪物の部分だけを倒し、彼を無傷で助けたのだ。・・・私が斬ってしまったキズごと治して。

 

「あの怪物よりあの子を調べた方がこの事件は調査が進みそうだ・・・」

 

船の医務室に彼を見送り、心配にしてた自分が身元を引き受けている子の元へ向かう。

 

「・・・ヨシコ?大丈夫?起きてる?」

 

「あ、フェイトさんおかえりなさい。大丈夫でしたか?」

 

「うん・・・もうすぐ管理局の船が乗員乗客を迎えにくるから、それまで少し待っててね。」

 

「はい。・・・フェイトさんも、少し休んだ方がいいんじゃないですか?」

 

「それは・・・そうだね。」

 

ヨシコ・・・すっごく顔色悪い。きっとすごく怖かったんだろう・・・本当なら傍にいてあげたいけど・・・私は執務官だから・・・ごめんね、ごめんねヨシコ。

 

「じゃあフェイトさん!こっち!こっちのベッドで一緒に寝ましょう!フェイトさんのベッド、クローゼットが倒れてて使えませんし・・・どうですか?」

 

「うん、いいよ。ヨシコも、こんな状況だけどゆっくり休んで。」

 

「はい!」

 

ヨシコの隣に寝るとヨシコに手を握られた。私もゆっくり、でもしっかりと握り返してあげた。

 

「えへへ・・・」

 

「ふふ・・・さ、寝ようヨシコ。」

 

「はい。おやすみなさい・・・」

 

「おやすみ・・・ヨシコ・・・」

 

そういえば私は休暇中だ。少しくらい、こうして休んでも文句は言われないだろう・・・今は休もう。瞼を閉じて。ゆっくり・・・ゆっくり・・・と・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うらめしや・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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