muv-luv the ∞ loop 『世界の負』と『狂戦士』の分岐点 作:光影陽炎
こいつは、転生型記憶喪失多重クロスオーバーだよ
変態の代名詞こと俺、松田誠二と元浜
あの野郎彼女ができたことをわざわざ自慢してきやがったし・・・・
『パパラッチ』とか言われたりしている俺には彼女が出来なくて、ルックスのいい一誠にはできるとは・・・もはや主人公補正だろ。なんて思っていた。
ある日、俺と正也はレンタル屋にてAVを借りに行った後俺の家で鑑賞会を二人で行う予定だった。
だが俺の家に行く途中で、一誠が彼女とデートをしているではないか!
ちょうど一誠のデートがどんな物か、お手並みを拝見しようと思っていたころだったし、明日の学校で定番すぎると笑ってやろうとも考えた。
買い物、食事、などなど・・・結構定番ものだった為、笑う気も無くなってしまった。
あいつなりに考えたデートだったんだろう、俺と正也はそう思って明日は何食わない顔であいつに会おうと思った。
公園について、そろそろお開きになると思われたデートだったが一誠の彼女、夕麻ちゃんの一言で世界が変わった。
「死んでくれないかな?」
黒い羽根が生えて、露出が多い服装のような何かに変わった夕麻ちゃんは、一誠に向けて赤く光った槍を一誠に放とうとした。
俺の体は、無意識に動いていた。一誠を押して、放たれた槍は俺の腹にめがけて飛んできた。
「がはっ!」
「誠二!?」
「なんだ・・・ただの羊か」
腹を貫通した槍は、その形を粒子のように崩して消えて行った。だがそれでも、俺の腹には穴が開いていた。
痛い、痛い、痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイいたいイタイいタいイたいイタい
気絶するぐらいの痛さが体中を巡る。それでも生きているのは奇跡に近いだろう。
夕麻ちゃんは次の槍を生み出して、再度一誠に投擲しようとしているのが見えた。
「正也ぁ!」
「・・・・!」
後ろにいた、放心状態だった正也の名前を呼び俺達特有のアイコンタクトをした。
一誠にも教えたことがないこれは、ガキの頃から一緒だった俺達だけにしか分からない。
昔から頭は正也、力は非力だけど俺と言う構造だった。
幼稚園、小中高と一緒だった俺達は毎回いじめられる対象になっていた。
それでも俺達にも意地があった。やられっぱなしは趣味じゃない、マゾピストでも何でもなんでも、無いんだって。ずっとそう考えていた。
確かに俺と進は性欲、肉欲に忠実だ。だがそれだけだ、性犯罪を起こしてまで自分の人生をフイにしたくなかった。せっかく女子高と合併したばっかの高校に入ってまだ一年。学校生活を満喫させたかった。彼女が欲しかった。部活でも作って目標が欲しかった。モノホンの乳が揉みたかった。
やり残したことはたくさんあった。今でも死にたくない、そう思っている。
俺の言いたいことが分かったのだろう。正也はうなずいて放たれそうになっている槍と一誠の間に立ちはだかる為に、走り出した。
そろそろ出血多量で死んでしまうだろう。意識が朦朧としてきたのが証拠だろう。
何を思ったのか、俺は神様なんているわけの無い存在に祈っていた。
(俺の命はもうこの際どうだっていい。もしこの世界に神なんて奴がまだいるんだったら、頼む!兵藤一誠だけでも生かしてくれ!死にたくはねぇけど、でも・・・)
俺の立った二人しかいないダチなんだ!
正也の背に槍が刺さったのを見て、逃げる一誠を確認したら俺は、自分の意識を放した。
ああ、たった16年の人生だったなぁ・・・
やりてぇ事、本っ当にたくさんあったんだけどな・・・
死にたか、ねぇ・・・な・・ぁ・・・・
「ほほぅ、この年で英雄とはなかなかの人材じゃの。錬鉄殿といい勝負じゃな。」
「「は?」」
意識を手放して死んだはずの俺と正也の目の前にいたのは、髭を生やした爺さんだった。
あれ?俺は確かに死んだはずなんだ。なのに、地面に両足はついているし、傷は塞がっている。正也にしてもそうだった。背中から貫通した槍の傷跡は無く、ピンピンした状態で俺の隣にいた。
少し混乱してあたりを見渡すと真っ白な空間だった。果ての無いような、そんな空間に
俺と爺さんと正也の三人しかいなかった。
「・・・ここは?」
「
「死んだ後に来る世界?つまり天国とか地獄ってことか?」
「それとはまた別じゃ。ここはただの乗換駅、別の世界に行く為の空間じゃよ」
訳の分からない話だ。乗換駅?別世界に行く空間?厨二病もほどほどにしてくれよ、本当にそうなら俺たちが生きてる理由も教えろってんだ。
高校を3人で満喫している時に内一人は恋愛リア充になってるし、その後なんだか知らないけどそいつが自分の彼女に殺されかけるし、しかもその彼女がジョブチェンして黒い羽生やした天使になってるし・・・いや、あれは堕天使っていうのか。それで庇ったら死んだし!死んだと思ったら今度は白い空間にいて、ゼロワールドとか厨二病満載のネーミングだし、ほんっと夢なら覚めやがれってんだ!
「夢ならとっくに覚めているじゃろ」
「人の心を勝手に読み取るんじゃない!プライバシーの侵害だぞ!」
「自分の口から出た独り言なのに、プライバシーもありゃせんじゃろ・・・」
「んで?爺さん俺達になんのようなんだ?」
「おぉ!そうじゃった!お主らに頼みたい事があるんじゃよ。」
俺をよそに厨二爺さんと正也は話を進めていて、爺さんが指をパチン、と鳴らした瞬間目の前にイスが現れた。
「おおぉ!?」
「いきなり何しやがった!」
「そこまで驚くことも無かろうて、さて少し長くなる故に立ち話もなんじゃろう。座ってくれ」
爺さんに促されてイスに座った俺達の後、爺さんもイスに座った。
こういう展開は決まっている事がある。
この展開にはまった主人公達は強くてニューゲームを繰り返すことになる。まぁ、その後には地獄と絶望の根源しか見えてこないけどな。
「・・・・ある世界が、神々の示した歴史通りに進まなかったため、滅ぼされようとしていた。しかし人類を生み出した神々はその行いに強く反対をした、それゆえ滅ぼそうとした神は強硬手段に出て、その世界に兵を送り込んだ。」
「・・・・・・・」
正也は黙って聞き始めた。まぁ、深刻な話だからな、黙って聞く必要があるだろ。
爺さんは話を進めた。
「その世界の星は徐々に破壊に蝕まれてしまった、お主らが知っている火星も、もはや同じ世界の星とは思えないほどの地獄と化してしまった。そこに住んでいたやも知れぬ者も、生まれ故郷を追放されてしまった・・・・」
「・・・・・・」
「そして滅びの舞台が地球になった時、人類を生み出した神々はこう考えたのじゃ。『己の宿命に逆らいし神と、己が力に飲まれぬ人間に運命を覆してもらおう』とな、そして送り込まれた神の名を『アンラ・マンユ』、送り込まれし人の名は『黒鋼克影』と言った。
彼らは自ら戦いに委ねて行った・・・・歴史を何度繰り返しているかも知らずに、の」
「「・・・・・」」
なんていうか・・・・運命と言う不条理に飲まれた人間の行く末みたいだな。
確かマンユっていう名前には聞き覚えがある。昔神話が大好きでよく宗教の本を読み漁っていた時があった。善悪の両極端の神のうち、邪神の名前がアンラ・マンユと言っていたな。善の神はスプンタだったかな?この二神は兄弟関係にあったというが、本当は兄と妹かもしれないし、姉と弟かもしれない。本当の所は分からないが。
だが己の運命に逆らいしって・・・つまりあれか?邪神が人を救ったりしたから運命に抗った事になったのか?ただの人間と同じじゃねぇかよ。何にも変わらない、神になったことすら分からない人間だよ、それじゃあ。でも、人間の方は?
「なあ爺さん、『己が力に飲まれぬ人間』の黒鋼って奴はなんで送り込まれたんだ?神の方だけでも十分じゃないか?そもそも邪神が送り込まれる理由が分からん。ただ世界に悪影響を与えるばかりじゃねぇかよ。」
俺の質問に爺さんは顔を下げた。その下げた顔がどんな表情なのかは分からなかった。
後悔か、あるいは笑みか。だが下げた顔が上を向きこちらを見た時の顔は、覚悟を決めた顔だった。
「・・・・そやつはな、狂った戦士と言われつつもその力を、護る為だけに使うことを自分の意志で決めたのじゃよ。故に邪神と共におっても、自らを失うことは無い。世界を滅ぼす力を持っても、な。」
「ちょっと待ってくれ!じゃああんたの名前は・・・」
正也は爺さんの名前に覚えがあるのだろうか、その名前を口に出そうとしていた。
だが俺には分からなかった。狂った戦士という事は『狂戦士』という事だろう。だが世界を滅ぼす力を持つほどの狂戦士なんぞ聞いたことがない。
そしてとうとう、正也がその名前を言った。
「―――――闘神オーディンじゃないのか?」
オーディン、北欧神話に出てくる神の名前だ。鴉を2羽、狼を2匹連れていると言われている。彼はグングニルと呼ばれる槍を持っていて、投げれば必中を誇ると言われている。
だが、なぜこの爺さんがオーディンなんだ?訳が分からん。
「なぁ、正也。なんでこの爺さんがオーディンなんだ?どうもそうは見えないが・・・・」
「狂戦士の最初の出所は北欧神話なんだよ。世界を滅ぼすぐらいの力を持った狂戦士なんか聞いたことは無いが、狂戦士は闘神オーディンからその力を少しだけ譲られたらしい。狂戦士の名は決まってウルフと名前が付いている。もしかしたら、この爺さんはある狼を捕えたが殺すことはできなかった、だから自分の力を渡し、そいつを試すことにしたんだ。記憶を改ざんして、人間として生きることを運命づけた・・・そしてそれは成功した。」
「・・・・・・」
爺さんは黙ったままだった
「あんたはそれからそいつに邪神と共に過ごさせるように仕組んだ、他人を思いやるか、ずっと復讐を考えるようになるかの賭けに出たんだ。そしてその賭けは成功したんだろう、後はそいつに過酷な人生を過ごす事になり、最後は神に見捨てられた世界に飛ばされた・・・違うか?」
「・・・・多少誤差はあるが、90点じゃな。お主の言う通り、儂はあ奴を殺すことは出来なんだ・・・故に人として過ごしてみることを進めたのじゃ。ヘルの力を借りて、な。」
「ヘル・・・じゃあそいつの名は「それは言うてはならん」どうしてだ!?」
「それはあ奴が、あ奴自身を見つけるための答えじゃ。その答えをお主が見つけては意味がなかろう?」
「・・・なるほど、そういう事かい」
なんとなく、話の筋が見えてきた。
おそらくこの爺さんは、そいつの手助けを頼みたいんだろう。だから俺達をあそこで殺したんだ。
赦せねぇが、俺はこの爺さんを赦してしまうだろうな、子を想う親と同じなんだ、この爺さんは。
だから同じ世界の俺達に話を持ち込んだんだろう、俺達も
「そこでお主らに頼みたい事なんじゃが・・・・あ奴らが答えを出すまで助力をしてくれまいかの?その後の報酬は儂が出そう」
「報酬ってなんだよ?」
「世界の真実」
「「!?」」
なぜこの爺さんはそれを知っているんだ!?
世界の真実を知っているのはあの世界の住人だけなはずだ!
だいだい・・・・あ
「爺さん、
俺達もそうだった。一誠がオカ研に入ってから数か月、あいつの体つきが日に日に強靭になっていく事に気付いた。
そしてある日になると、一誠が夕麻ちゃんを紹介するところから始まっていた。
最初はなんだかわからなくて、正也とかに聞いても病院に行ってきた方がいいの一点張りだった。
その内正也も繰り返す事になり、俺達は何度も繰り返した。一度や二度なんかじゃない、何度も、そう何度も同じ人生を繰り返した、正解の道に辿り着けるまで。その道の中でも、俺達は別の俺達を見つけた。
戦争屋とテロリスト。俺たちの中にいる俺達には話したことは無いけど、向こうに行くんだったらこっちにもケリをつけなくてはいけない。
それが、俺たちの真実だった。
「・・・・儂も、気付いた時には繰り返しておったよ。そしてある日気づいたんじゃよ、儂が自ら犯した罪にの、それがあ奴じゃった。そして同じく繰り返しておる者を探した、それがお主ら二人じゃよ。それからこの空間に連れ込むのにも何度もミスを犯してしまったりの・・・・何年かかったのじゃろうかのぉ」
「オーディンの爺さん・・・」
「じゃからここでケリを付けるんじゃ。赦されるとはおもっとらんが、いつか犠牲は増え続けるばかりになってしまうじゃろう。だから儂らで終わらせるんじゃ、神々の勝手な判断に反乱するんじゃよ。それが、儂の辿り着いた正解じゃ」
・・・・この爺さんは闘神と呼ばれたオーディンなんかじゃない。
ただ自分のせいで世界に飲まれたたった一人の人間、いや・・・・孫を救いたいだけなんだ。俺達人間と、そう大差ないんだ。
だったらやることは一つしかねぇじゃねぇかよ。
「・・・・・面白そうじゃねぇかよ、俺達も混ぜろよ」
「・・・・よいのか?この世界には戻れぬのかもしれぬぞ?」
「大体、そっちの世界は戦争中なんだろ?だったら俺達の出番だろ。」
「・・・・お主ら、もしや「答えはもう出てんだ。わざわざ言う必要もねぇだろ」・・・そうか、では頼むぞ。元
「「りょ~かい!」」
そして俺達は、消えゆく視界に爺さんが笑っているのを見ながら消えて行った。
松田誠二、元の名を「アリー・アル・サーシェス」
元浜進、元の名を「
命の重さを知った戦争屋と、生の意味を理解した化け物に恐怖は存在しない。
さて、戦争を始めるとしようか。
敵は神、味方になる者は邪神と狂った戦士
怖いものは、何もない。
はい、光影陽炎です
まず彼らについて軽い説明を
誠二はハイスクDDの主人公、兵藤一誠の親友です。
原作では変態でとおってますが、この作品ではあるスイッチをきっかけにサーチェスの性格を出します。
スッペクはサーシェスと同等、性格は衛宮に近いと考えてもらっていいです。
まぁ、超兵と同じようなもんです。
元浜も同じような感じです。
ただ、戦闘になると壊れます。感覚が
では、詳しくしりたい方は活動報告あたりに乗っけておきます!
初期設定が混じって正也の名前が所々進になってました、申し訳ないです