いつも通りの通学路を歩いていた彼は、ひょんなことからトラックに轢かれ、亡くなった。しかし、そんな彼はひょんなことから記憶を保ったまま転生し、夢である警察官へ向け、勉学に励む―――はずだった。
 これはオリ主系転生者である彼と、妙にキャラの濃い踏み台系転生者たちの熱い戦いの幕を綴った物語である!

※一発限りのネタ短編です。スナック感覚でどうぞ!

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 主人公の能力は不可能を可能にする能力。たぶん、きっと、メイビー


夏休みの宿題はきちんと終わらせろよ!

 どうもはじめまして。俺の名前は赤城誠一、転生者にしてオリ主だ。

 えっ? どういうことだって、そりゃトラックに轢かれて神様に会って、生まれた町が海鳴市ってテンプレにもほどがあるじゃん。

 

 俺もさ、最初はこんなことはしたくなかったの。人生やり直して、勉強頑張って、そして警察官になるのが夢だったさ。

 でも、そんな願いも儚く消えた。押し付けられるなら押し付けたい。やれやれ系主人公ならきっと受けてくれるって信じているから。

 

 ともかく、俺はこの世界のオリ主として生まれた。だってそうするしか形容出来ない。

 

「さあ! 俺を倒して見せろォォォォ! ラグナロォォォォク!!」

 

「ボクは思うんだ・・・・・・才能豊かなみんなが協力し合えれば、どんな絶望をも乗り越えられる希望を生み出すことができるんだって」

 

「拘束制御術式(クロムウェル)解放・・・・・・!」

 

「体のいい踏み台だろ・・・・・・! ここを通りたくば、俺を倒していけ・・・・・・!」

 

「力みなくして解放のカタルシスはありえねェ・・・・・・」

 

「私はこの恋だけはあきらめたくない! だってあなたが好きだから!」

 

「感謝するぜ、お前と出会えたこれまでの全てに・・・・・・!」

 

「山田ぁぁぁぁああああぁぁぁあ!!」

 

「やめてよね!」

 

「この私の魔術工房をとっくり堪能してもらおう」

 

「きえろ、ぶっとばされんうちにな」

 

「モブゥ・・・・・・いや誠一。我が悪かった、助けて・・・・・・」

 

 こ れ は ひ ど い

 

 どっからどう見てもやばいやつしかいない。あれだ、ラスボスばっかじゃん。

 しかもほぼ全員、俺は踏み台だ! とかいってこの俺に無茶ぶりばかりしやがる。かませキャラぶってるやつがいるが、あれで超有能だ。ケイネス(推定)はバビロンの空中庭園―――いや、ラピュタか?―――を造ってるし、ヤムチャ? は見た目ブロリーだし。

 

 銀髪オッドアイのあの子がものすごく癒しなこの状況。ていうかお前、初期はギルガメッシュみたいな感じだったろ、そんなキャラになったなら最後まで貫き通せよ。

 

「ふざけんなよお前ら! お前らの勝手なオナニーに俺を巻き込むんじゃねぇ!!」

 

 明らかに俺を殺しに来ている。しかも殺したら殺したで許してテヘ☆。で終わらせるので余計に質が悪い。

 ジュエルシードよりよっぽど危険である。

 野放しにしてると碌なことにならないのは直感でわかる。警察官を志すものとして認められない。

 

 まぁ最も、これに乗る俺も俺である。おかしいなぁ、俺はただ警察官になりたかっただけなのに。どうしてこうなったんだろう。

 

「もう全部、誠一一人でいいんじゃないかな」

 

 俺のすごく後ろで茶髪と金髪の少女がそんなことを呟いていた。

 

 これは俺の長くて辛い中学二年の夏の出来事だった。

 





上から
甘粕
狛枝
アーカード
ハーメハンでよくいる踏み台(自称)転生者
範馬勇次郎
ハーメハンでよくいる(略
ネテロ
張遼
キラ
先生
ヤムリー
王道かませ転生者(萌えキャラ)

思うに、銀髪オッドアイって、男性ならともかく、女性ならただの萌えポイントだよね。

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