voice   作:実柚


原作:銀魂
タグ:R-15 性転換 女体化 デート
土方×銀時(♀)“好き”と言われた事ない銀時。土方に“好き”って言って欲しくて……最近、土方の言葉が聞こえなくて……。

1 / 1
トシのセリフ、『 』のカッコは銀時には聞こえていません。


voice

『…………でさぁ、その時の山崎ったらさ……』

 

俺の隣で楽しそうに話してる。

いつからこうなったんだろう?トシと一緒に居ても楽しくない。いつものファミレスでお茶してる。今日は、非番だからってデートすることになった。

こんなことになるんなら、昔の方がよかったのかもしれない。まだ、単なる知り合いの方が………。

 

 

 

 

 

今から、半年前。

俺は、意を決死告白した。街中で出逢う度、喧嘩ばかりしていたけど……気が付いたら相手の事を探していて、ずっーと目で追ってた。

行きつけの呑み屋の親父に、相談したら“そりゃ、恋だろ?銀さん。”と言われた。

ジミー君にも協力して貰って、トシが非番で独りになる日を教えて貰って………。

すごく、緊張して一言だけ。“好き”と伝えた。

ただ、伝えるだけでよかった。別に付き合おうとかそんなこと考えてなかった。

 

そのまま、成り行きみたいな感じで付き合うことになった。

 

『で、近藤さんがさぁ~って聞いてんのか?銀時。』

 

身体を揺さぶられ、現実に引き戻された。

 

「あぁ、ごめん。」

 

テーブルに目線を落とすと、いちごパフェの中のアイスはドロドロに溶けていた。

 

「具合が悪いんなら、帰るか?一口も食べてないし……」

 

「ごめん。」

 

席を立ち、自動ドアをくぐる。

 

「待て、送るから。」

 

慌てトシが追いかけてくる。来なくていいのに……。支払いを済ませて、ゆっくり歩き出す。

無精髭を生やした親父やサラリーマンなんかがいても、どうしてもカップルに目が行ってしまう。

女の子が彼氏の腕にしがみついてる。少し歩きにくそうだが、怒る気配はない。

俺がやったら気持ち悪いよな。

 

「ねぇ~、好きって言ってよ。」

 

「はぁ?んなこと言わなくたって、良いだろ?わかれってば……」

 

カップルが、店の前で揉めてる。

俺だって、トシに訊いてみたい。1回も“好き”って言われた事ない。

なんで、こんな男勝りの可愛くもない俺と付き合ってるのかわかんない。

 

「二人とも、まだこんなとこに居たんですか?」

 

沖田くんが話し掛けてきた。

 

「どういう事?」

 

訳がわからず訊くと、トシに止められた。ん?なんで?

“ちょっと、待ってろ。”と言われ、沖田くんと路地裏へと消えていった。

独り取り残されて、仕方なしに甘味屋の外のベンチに座る。店員が店から出てくるが、食欲がなく断る。いつもなら真っ先にみたらし団子でも頼むのになぁ、と考えてるとトシと沖田くんが戻ってきた。

 

「早くいけばいいのに。」

 

そう言って沖田くんは、来た道を戻っていった。

 

「待たせたな。」

 

「なんか、用があるみたいだし一人で帰れるから。」

 

手を差し出されるが、受け取らず立ち上がるが、ふらついてしまう。

 

「全然、大丈夫じゃねぇじゃんか。」

 

トシが、身体を支えてくれる。“ちゃんと、送るから。”と再び歩き出す。

 

『本当はさぁ、ちょっと行きたいとこがあったんだ。

まぁ、ゆったりしてからでいいと思ってたんだけど、お前具合悪そうだし。別に、今日じゃなくてもいいかなぁって……。そんなに慌てることでもないから。』

 

トシの言ってることが、理解できない。何を言ってるの?

 

そこで俺は、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりと目を開ける。さっきよりは気分が良くなってる。消毒の嫌な匂いで、ここが病院なんだとわかる。

扉が開き、真剣な面持ちでトシが入ってくる。

 

「目、醒めたんだな。」

 

そう言って椅子に座るも、表情は変わらない。俺ってそんなに重い病気なの?あっ!ついに糖尿とか?医者から控えろって言われてたしな。まぁ、いつか来るとは思ってたけど……。今日、甘いの食べなかったから低血糖起こした?

喋りたくても、思うように口が動かない。

 

「なんで、なにも言わなかったんだよ?俺はそんなに信用ないのか?」

 

今にも泣きそうな顔になってる。言ったって意味ないのに……。

 

「なんで、言う必要があるの?」

 

やっと出た言葉。

 

「ふざけてんのか?その子の父親は俺なんだろうが、なんで隠してたんだよ。俺がなかなか言わなかったからか?」

 

「なに言ってんの?父親って?」

 

「お前、気づいてないのか?………妊娠してたんだよ。」

 

「へ?」

 

妊娠?俺が………にんしん。

 

「その~流産したって。」

 

お腹を触る。この中に、トシとの子が………。

もう、居ないんだ………。

 

「銀時、ちょっと入院しないといけないって……。この際だから、ちゃんと休め。あんまり気にすんなよ。」

 

頭をなで、病室を後にした。

窓の外を見ると、サクラが綺麗に咲いていた。

 

 

To be continued?




この先、どうなるかはわからない。誰かリクエストくれたら気紛れで書くかも。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。