神様。全知全能であり、全てを理解するもの。
あるやつがいってた。「神様は私たちに平等な平和を与えてくださるのだ」と。
そんなの嘘だ。だって俺、世間的に言えば平等な平和なんて、これっぽっちももらってないもん。
この世に神がいるというのなら、俺は鼻で笑ってやるよ。―神なんているわけねぇじゃん―ってね。
十三年前、忍界は火の国、木の葉隠れの里で、驚異的な災害があったらしい。
[九尾襲撃事件]
そう呼ばれいる。
忍者学校―アカデミー―の幼稚な教科書によれば、山ほどもある巨体に九本の尾がうねり、建物や人を粉々に潰したという。里中の忍が束でかかっても敵わなかったらしいが、四代目火影がたった一人で退治したと。四代目は、里の英雄だと。
なんだこのあまちゃんな話は。そんないい話があってたまるか。
英雄だって?退治したって?ハッホラ吹きも大概にしろよ。四代目は退治したんじゃない。よりにもよって俺に封印したのさ。
「僕の息子だよ、きっと大丈夫さ」
あいつは俺に封印する直前、そう呟いた。(え、何で覚えてるかって?知らねぇよ。生まれた瞬間から今まで、一ミリたりとも忘れたことなんかねぇし。)
そうやって、大人は俺に全てを押し付けた。大事な人が殺された恨み、里をむちゃくちゃにした悲しみ、そして、元凶の九尾の化け狐までも。
九尾から聞いたよ。先に自分の家族を殺されたのは九尾の方だって。ホントに人間はよくわからない。そんなの、殺り返されたってしょうがないじゃないか。
そういったら、九尾のやつが笑いやがった。面白い奴だと。よくわからないが、気に入られたみたいだ。
【玖王(クオウ)】
それが九尾の名前らしい。名前、あんじゃんか。まぁ、名前を教えてもらったんだから、こっちもそれ相応のことはやってやんないとな。
そう思って封印を解いてやったら、玖王のやつは目ぇ真ん丸にしてたよ。面白い顔だったから吹き出しちまった。
玖王、これからは俺とお前は対等だ。裏切りも抜け駆けも許さねぇ。
この憎たらしい里を潰すのも、暗殺任務で対象を殺すときも、シヌノモ。
ずっと一緒だ。
この心に憎悪を携えて、耐えながら、今日も俺はホラを吹く。里の者には餌(信頼)を喰わせて。もっともっと太らせてから。
スベテヲブッコワシテヤル
それこそ跡形もなく。
あぁ、早く食べ頃にならないかな?今から待ち遠しいよ。
【おはようってば!サックラちゃん‼】
「うるさいわね!叫ばないでよ!!!」
そういいながら、満更でもなさそうな桃色の髪のぺーぺー女。
「フンッドベが」
俺の仮面を見下した目で見つめる悲劇の末裔君。
「いーや、ごめんねぇ?今日は隣のおばあちゃんがぎっくり腰でさぁ」
如何わしい本を片手に、遅刻をしてきたくせに飄々とホラを吹く変態上忍。
今俺が一番気に入ってる獲物だ。喰われるときの絶望した顔を想像するだけでゾクゾクするね。
え?狂ってるって?やだなぁ、勘違いしないでほしいな。狂わせたのはお前らだろ?なぁに他人事みたいにいってんだよ。
―――なぁ、あんたは神様って言うのを信じるか?―――
ある時、こんな答えを返したやつがいた。
「俺は神頼みは嫌いでな。そうゆうのには興味はない」
くくっ、おもしれぇじゃねえか。ま、お前は獲物にしてもうまくなさそうだし、面白い答えももらえたし、見逃してやるよ。
な?うちはイタチ。
てめえら、神頼みしている暇があったら、後ろから迫ってくる爪の心配でもすれば?でないと、
こわぁい狐さんが食べに来ちゃうぞ☆
――ザシュッ―――
突如浮かんだ駄文です。
読んでくださりありがとうございます。