happyendもの。
上忍一ミリしか出てきません。
最初は慣れなかった温もりも、今じゃ固執してしまうくらい大事なものになった。
大嫌いだったこの里も、最近やっと好きだと思えるようになってきた。
なのに、貴方達は全てを壊してしまうんだね―――
本当に気が緩んでた。僕が侵入者に気が付かないなんて。気がついた時には、もう遅かった。
「キャーーーー!サクラァ‼」
「おいおい、やべぇんじゃねぇのか」
「何でこんなときに限って上忍はいねぇんだよ!!」
あれ?僕の腕のなかで倒れているのは誰?
―――サクラ?―――
嘘だ。僕は皆を守るって約束したんだ。誰も死なせないって……
ジャア、イマボクガカカエテイルヒトハ?
守れなかった。守りきれなかった。大切な仲間だから。繋がりを…数少ない繋がりを絶ちたく無かったから。悔しい。
どうしようもない怒りが湧き出てきた。
仲間を傷つけた奴を殺してやりたいと思った。
「!?ナルト!危ないわよ!早く逃げなきゃ!!!!」
白金の長い髪をもつ気丈なあの子が、健気にも声をかけてくれている。でもごめんね?
僕は自分の気持ちに嘘はつけないや。
――――――――――――――――
サクラside
今日は合同任務も早めに終わって、下忍のみんなとしゃべってた。あたしといのでサスケ君を取り合って、そのサスケくんをキバとナルトがからかって。そのそばでシカマルとチョウジがめんどくさそうに眺めていた。ヒナタは恥ずかしがっちゃってもじもじして、シノは…何してるかわかんなかった。
皆といるとホッとするの。そりゃぁ、喧嘩とかは日常茶飯事だけど、心のどこかでつながってるって思ってた。でも、なんでかな…あたし達の幸せを、この里はそんなにも壊したかったんですか?
それは、本当に突然だった。
草陰から数本のクナイが飛んできた。皆はうまく弾いてたみたいだけど、誰がこんなことを。
そう思ったら、今度はあたしたち下忍を囲むように、二、三十人の人影が現れた。
「うずまきナルトを此方に渡せ」
陰の一人が口を開く。
「何でだよ!」
「ナルトに何のようなのよ!」
「なぜ木の葉の暗部が…」
シカマルの呟きにあたしは愕然とした。どうして?同じ里のしのびじゃないの。
【おめぇらなんて知らねぇーってばよ!誰がついていくもんか!】
「よせっナルト!やつらの狙いはナルトだ。下手に口を出すんじゃねぇ」
ナルトが叫ぶも、シカマルに制させてぐっ…とつまる。
「渡せないというのならば、殺してでも連れていくまで!」
「「「「「【!!!!!!!!!!!!】」」」」」
信じらんない。どうしてナルトだけがいつも――――――
それは、一ヶ月くらいまえかな。ナルトを町中で見かけたの。
プライベートでナルトに会うことがなかったから、つい嬉しくなって、声をかけようと手をあげかけたの。でもね、あちこちから聞こえてくる冷たい声を聞いてね、できなかった。
『ねぇ、あの子でしょ?例の』
『そうそう、やんなっちゃうわよね』
『本当、死んでくれたらいいのに』
「(―――!!!!お母さんまで…!)」
そのなかには、あたしのお母さんもいたの。信じらんないでしょ?なにもしてないナルトを、そうやって蔑んで。
あたしはその日からお母さんが大嫌いになった。
でも、何よりも悲しかったのが、それを聞いていたナルトの瞳が、全てを拒絶しているかのように曇っていたこと。
だからあたしは決めたの。ナルトは絶対、あたしが守るって。そばにいるって。そう、きめたの。
―――決めたから、もう迷わない!!!!
あたしが顔をあげると、暗部の一人がナルトに忍刀を振りかざすところだった。
間に合え……!
――ザシュッ―――
あたしはナルトを押し退けて、ナルトに当たるはずだった一撃を浴びた。
左肩に激痛が走るけど、それはナルトを救えた証拠。
【サ、サクラちゃん……なん、で…?】
ナルトが瞳を揺らして問いかけてきた。
「なんで、かな…?カハッから、だが…動いちゃっ……たのよ」
からだから急激に血液か失われていくのがわかる。
「おいっ、バケモノ以外に手を出すなといっただろう!!」
「うるせぇ!バケモノに加担するやつは皆バケモノダァ!!!」
ズォォッ―――
【…………ねぇ…………】
暗部が叫んだ途端、あたしを抱えてうつむいていたナルトは、からだが押し潰されそうになる殺気を出した。
【誰が、どの口開いて、サクラちゃんを、バケモノって、いうの?】
壊れた人形のように、感情のない声をだしたナルトは、あたしの傷口にそっとてをあてて、暖かいなにかを流してくれた。
すると、傷がみるみるうちに塞がっていくのがわかった。
【サクラ、ちゃんは、皆といっしよ、に、離れてて、ね?】
そういうと、ナルトは立ち上がって、暗部のいる方へあるきだした。
「よせっナルト!」
「いっちゃダメ‼」
そうかかる仲間の声を無視して、ナルトは暗部の目の前にたった。
あたしは、ただそれを見ることしかできなかった。
―――――――――――――――
ナルトside
モウ、ナニヲカンガエテイルノカワカラナイ。
【貴方達は、僕の、何もかもを、仲間と、の、約束を、全て、全て、台無しに、してくれた。どう償う?】
「うるさい!バケモノの癖に仲間とか調子こいてんじゃねぇよ!」
【そうか、死で償う、か】
モトメルハ、死、ノミ。
【(玖王)】
心のなかで呼び掛ける、それだけで、僕の家族は応えてくれる。
『ナルト、何を望む?』
こいつらを……コワス力を……
『心得た』
玖王が僕にチャクラをくれる。いつ纏っても心地いいチャクラだね。
僕は、僅かに残った理性で、僕の仲間の周りに結界を展開する。
いのやキバがなにかいってるみたいだけど、何をいってるのかわからない。今は、此の人たちを駆除することを考えよう…
【殺戮対象、目前三十一名】
「ひ、ひぃ!バケモノめ!!」
「怯むな、かかれぇ!!」
【狐火】
ぎゃあぁぁぁ!!
ドサドサッ
【緋炎掃浄】スッ
終わった。
「……ナルト、なのか?」
呆然としたなか、絞り出すように、シカマルが呟いた。
【……ごめんなさい…】
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ「大丈夫よ」
…サクラ、ちゃん?
「ナルトはナルトでしょ?だから、大丈夫」
「それに、仲間でしょ?」
【ふっ…うぅ…サクラ……ちゃん…】ボロボロ
あぁ、君はなんて優しいんだろう。全てを受け止めてくれた。
これが、仲間っていうんだね……でも。
【ごめんなさい、サクラちゃん。僕はもうこの里にいられない】
里の忍を殺してしまったから。里を抜けるよ。
「あたしもついてく。どこまでも」
【どうして?】
「さっきも言ったでしょ?仲間だからよ」
「おいおい、抜け駆けしてんじゃねぇよ」
「そうよ、サクラだけずるいわよー」
「わ、私も、仲間、だよ?」
「仲間を見捨てるやつがどこにいる」
「めんどくせぇが、仲間を殺すなんてこと、できねえよ」
「ずっと一緒だよ?」
「ふん、ウスラトンカチの癖に。」
「赤丸が、ナルトは大丈夫だっていってんだ‼」
皆が、僕のことを仲間といってくれた。
【いいの?仲間って、呼んでいいの?】
「「「「当たり前だ!」」」」
あぁ、この里のことは大嫌いだけど、此の皆は、大好きだな。
【ありがとう】
その日、木の葉の里では、新人の下忍が全員里から失踪するという事件が起きた。
里中総出で探したが、足取り一つ掴めなかったそうだ。
今日も世界のどこかで、仲間と笑う太陽のような少年がいることだろう。
文章gdgdですね。
読んでくださりありがとうございます。