愉快な邪眼は月輪を越えて異世界に飛ぶ   作:きりがる

5 / 10
リアルが忙しいからストレスがたまる…息抜きに書いてみました。
気がつけばもう12月です…早いものですね。今年は一年経つのが異様に早く感じました。

これが、年か…………。

ああ、温かいお茶が美味い……。ちなみに緑茶派。
ぶっちゃけるとお茶より珈琲派。食後の珈琲はジャスティス! レモンティーでも可!

うん、どうでもいいですね。


第五話 邪眼は皆とお喋りに興じる

 

 

 

 

 俺の羽に埋もれてミニミニサイズのねんどろいどオーフィスがカリカリと胡桃を齧っている中、俺は電話相手と話をしていた。

 

 まあ、簡単にいえばオーフィスのフィアが遂にストーカーをやめて俺の側に居続けるという選択肢を取った結果だけどな。小さくなるとか、お前ガチャのカプセルとかに入るか?

 

 300円位で開○倉庫とかに売ってそうだよな。顔は知ってるが今の状態は見てねえけど可愛いに違いねえさ。なんか言動が可愛いもん。

 

 後はあの非常食の黒歌が電話を一生懸命教えてくれたことか…電話番号要らないし、適当に話しかけて電波放ってたら世界の誰かとボイスチャット出来るようになっちまった。

 

 これがWi-Fiによる通信か……!! そんなことを叫んだら黒歌に心配されてずっと肉球で撫でられたけど…猫のくせに多芸だな、お前。

 

 背中からフィアが差し出してくる胡桃を食べながらチャット再開。いやね? これがもう本当にチャットみたいになってて…俺を含めた四人くらいで喋ってるんだわ。

 

『……というわけなんだけど、良い案ないかな?』

『オーケイ、林檎ちゃん…このミネルヴァ、全力で助けてやろう! 林檎ちゃんは俺が育てた』

『強ち間違ってないところがなんとも言えないよ…最近大人びてきたねとか、冷静さが~~とかなんか驚かれてるから、私は考えました』

『ふむふむ、その心は?』

『わざと演技すればいいじゃないと! だってね、子供なんだから無邪気にやってればなんとかなると思うんだ! 少し傲慢に我儘に、成人するまでプライド高く演技してやんにょ!』

『おー、オスカー賞も目じゃねえな! 女優賞貰えんじゃね? でも噛んだから無理か』

『うぅ…/// 絶対にやってやるもん! 目指せ陰で呼ばれる無能なんちゃら! 辿りつけ実は狡賢い狡猾な私!』

 

 今話している相手は林檎ちゃんといい、この名前は林檎ちゃんが紅いものってなに? って言ってきたから、俺は赤いもので林檎って答えたらこうなっちまった。

 

 俺? 勿論ミネルヴァの名前ですがなにか? ちゃんと神じゃないって言ったから問題ないさ! 邪眼とは言いづらかった…ほら、こいつ厨二じゃね?とか思われそうで怖かったんだよ。

 

『おーっす、お前らお疲れさん。いや~、疲れたぜ』

『おっさんか、お疲れー』

『あ! おじさんお疲れ様ー!』

『おう、お疲れさん。少し休憩するからこっちに来たぜ。此処で話すのが一番休めるんだよなー』

『皆様、お疲れ様です。何のお話をされていらしたのですか?』

『メイドさんだ! 乙乙~』

『メイドさんもお休みかな? お疲れ~』

『メイドも来たのか、そういやなんでミネルヴァはメイドが来た時は何時もハイテンションで挨拶してんだよ』

『なぜって…俺の心の中のメイドだからに決まってんだろ! メイドさんに彼氏ができたら死ぬ。勿論、お前らも道連れな』

『怖ッ!? メイド、結婚すんなよ! 死にたくねえ!』

『ミネルヴァお兄ちゃん、どこまでも着いて逝くよ!!』

『林檎様はノリが良すぎですよ…安心してください、ミネルヴァ様。私は主が居てもそっちの意味ではフリーです』

『っしゃ! ワンチャンある!』

『オフ会しねえ限りねえよ』

 

 オフ会は無理だなぁ……でもメイドさんの声聞くと癒やされるしな。で、これで全員集まった。このメンツでいつも話しているんだが、林檎ちゃんの話忘れてたぜ。

 

 フィアは…寝てんのか? こいつ寝ること知らなかったからこの状態になるのは凄いことなんだぞ。心から安心しきってるってことだ。

 

 黒歌? 彼奴は今山に餌探しに行ってっから此処には居ねえぜ。今日は果物パーティーらしい。何処に生息してんの?

 

『そうそう、林檎ちゃんの話だけどな? なんか勉強がつまんないから面白く出来ないかって話だ』

『あ~、確かに遊び盛りのガキに勉強は詰まんねえもんなぁ~…よし、いっちょ考えてやっか!』

『私もお嬢様などに勉強を教えてますが…参考になりますかね?』

 

 さすがメイドさん、勉強を教えることも出来るのか。俺なんて赤ペン先生に頼りっぱなしだったけどな…コメントが辛辣すぎて泣けた。

 

 ――実に残念な脳みそです。貴女の灰色の脳細胞を赤ペンで染め上げてしまいたいくらいです――

 

 これ、88点のコメントだぜ? どうなってんだよ、泣いてもいいだろこれ、ねえ! アハト・アハト取って喜んだ俺が恥ずかしいよ!

 でもな、それに対してコメント書きながら続けていったら最後は点数が上がるごとに遠回しに誉めてくれているということがわかってきた。なるほど、赤ペン先生はツンデレと…。

 

 友人は69点取って下ネタ叫んでた(ガチ)けど、わけわかんねえから無視した。

 

『で、問題はなんだよ?』

『えっとね~……ん~、簡単にいえば文章で出された割り算問題?』

『割り算ですか…小学生くらいの林檎様には問題によっては難しいですね』

『まぁ、これは簡単なんだけどね…「50個のドーナツがあります。このドーナツを10人で均等に分けたとき、一人何個になるでしょう?」…一人で沢山食べたいよね。でも馬鹿にしてるよねー』

『確かになぁ…これは簡単すぎんぜ』

『問題なさそうですね。ですが、面白くするのでしたよね?』

『うん、そうだよ! 面白おかしく解きたいんだけど……あれ? ミネルヴァお兄ちゃん?』

『あん? あいつどうしたんだ? 落ちたか?』

 

 ふむふむ、なるほど…これはあれだな……

 

『なるほど…なかなか難しい問題だな』

『はぁ? お前さん、これを難しいと思ってんのか? そうだとしたら結構やべえぞ』

『お兄ちゃん…もしかして私より馬鹿だったの?』

『テメエら好きかって言ってんじゃねえよ! これでも医学関係を学んでたわ! ったく、確かに普通に考えたら簡単だろう…しかし、此処は面白く解くところ! そう考えれば難易度は跳ね上がる! 全くもって怖い問題だ…』

『ミネルヴァ様は何を恐れてるのですか…』

『何って…これは一人が大量のドーナツを得るために殺し合い、勝者だけがその甘い勝利という名の甘露とドーナツを味わう問題だろう?』

『『『はいっ!?』』』

『うむむ…どうすれば殺しきって独り占めできる? ドーナツに血が飛ばないように考えながら戦う…武器は何だ? フォークなのか? 九人を殺して一人で食べるには…』

 

 まずは隣の奴らをフォークを後ろから首に刺して不意打ち。そしてそれに驚く更に隣を別のフォークで目を刺して押し倒し、フォークを踏む。こっからどうするか…

 

『…ということで、こっから案はある?』

『いやいや! お前ガキにどんなこと教えようとしてんの!? 問題解けてねえじゃねえか!』

『何言ってんだよ、おっさん。汚い大人の考えを教えてやってるだろう? 林檎ちゃんも一人で食べたいって言ってたじゃん。それに問題は解けてるじゃねえか…残った一人が全て貰う。な?』

『な?じゃねえよ!? 子供の夢のために綺麗なこと教えてやれよ!』

『阿呆! 何れ世界や大人がどれほど汚いかなんて嫌でも知ることになる…それを今から教えておけば、将来落ち込むことがねえだろ! 俺なりの優しさだバカヤロー!』

『時間が経てば精神も強くなって耐えられるから! 今はキラキラした夢でも見させてやろうぜ!』

『そうですよ! お友達の方々と分け合って楽しく食べられたらいいじゃないですか!』

『何言ってんの! どうせあっちの味がいいーとか、もっと食べたいよーとかで喧嘩になって取り合うだけだ。そしたら仲も何もそっから亀裂が入って、以来遊ぶこともなく無視しあい…』

『ストップ温暖化! ストップだやめろそれ以上言うな! おじさんも汚いところはかなり見てきたけど、子供の汚いところはいいじゃねえか!』

『喧嘩するほど仲がいい、ですよ! 喧嘩して、謝って、仲直りしていい友人関係を築くんです!』

『フンッ、そんなの他の奴の前だけの演技だ。どうせ心の中や一人になったら妬み恨みを吐きまくって枕に写真貼って殴りまくんだよ!』

『捻くれすぎだろ!』

 

 結論、ぼっちが最強。八幡嘘つかない、何時も嘘つくのはリア充なのさ。リア充爆発。リア充は死ね。

 

『おい、林檎もなにか言ってやれ!』

『さ……』

『さ……? なんでしょう…』

 

 林檎ちゃんは一言だけ呟いた後、少しだけ溜めて驚いたように叫んだ。

 

『さすが50歳…ッ!!』

『失敬な! 俺はまだおっさんみたいに加齢臭香る糞野郎じゃないっつーの!』

『俺もしてねえわ! って、そうじゃねえよ! なに褒めてんだよ!』

『いやぁ、まさかの答えに私も脱帽だよー。流石ミネルヴァお兄ちゃんだね! 次はコップのジュースを掛けて怯んだ時に襲いかかればいいと思うよ!』

『おお、その手があったか!』

『色々おかしいですよ! 割り算なんですから割ってください!』

『何言ってんだメイドさん…割ってるだろう? 机の角で人の頭を』

『そうじゃないです! ミネルヴァ様ったら、もう……もう!』

『メイドさんに萌えた俺ガイル…可愛い声でそれはヤバい』

『悪いな、俺も思っちまった』

『メイドさんは可愛い…メモメモ』

『しないでください! ミネルヴァ様も何言ってるんですか!///』

『なんでこうなっちまったんだよ、林檎…』

『林檎ちゃんは俺が育てた!』

『私はお兄ちゃんに育てられた! お兄ちゃんLOVE! 結婚して! あ、今の林檎的にポイント高い!』

『はいはい高いね―。大きくなったらいいぞー』

『言ったね? 私はいつまでも覚えてるからな!』

『真面目に問題解きましょうよ……』

 

 という感じでずっと話し合っていた。結局、林檎ちゃんは答えは真面目に書くようだし…まあここでこうやって楽しく出来るんだから問題ねえよな!

 

「ただいまにゃ~」

「ん……おかえり」

 

 黒歌も帰ってきたし、落ちるとすっかね。じゃあなお前ら、いい夢見ろよ!

 

 

 




林檎ちゃん、メイドさん、おじさん…イッタイダレナンダロウナー。
わかってても言わないでくださいね? いやぁ、私もワカンナイカラ。

この四人の会話は書いてて楽しいし、凄く息抜きになりました。なんか止まらなくなるので無理やり切ったけど……今度は会話だけで一話分書いてみたいものです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。