豊臣秀吉の扇子を頂くと怪盗キッドから予告状が届いた。
コナンは平次から連絡を受け大阪へ飛ぶ
しかしそこにはルパン三世,そして扇子を狙う何者かの影も…

扇子をめぐっての三つ巴の戦いの幕が開ける
※とある方に頼まれて書いたアフレコ用の台本です。

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2019.04.11 訃報「モンキーパンチ先生逝去」ご冥福をお祈りいたします。今までありがとうございました。


Phantom KID vs Lupin theⅢ Detective Conan

プロローグ

 

コ:「優れた芸術家のほとんどは死んでから名を馳せる...

怪盗キッド...お前を巨匠にしてやるよ...監獄という墓場にいれてな....」

 

ナ:夜空に浮かんだ大きな満月が小さな探偵の自信に満ちた表情を照らしている

そしてその探偵の眼鏡に映っているのは月光を背にたたずむ白いシルクハットを深く被った青年

その口元はさも自信のあるかの様に真っ白な歯を見せている

 

キ:「怪盗はそんな簡単には捕まりませんよ...小さな探偵君....」

 

ナ:そういうと、閃光弾と共に煙のように消えた

“次会う時は月光の光のなかで"というメッセージカードを残して....

 

1

 

~1~

 

コ:(ったく...こんな気障なカードを残しやがって....)

 

ナ:数日経ったある平和な日...小さな探偵江戸川コナンは退屈そうにメッセージカードをひねくり回して遊んでいた。

 

BBB.....

 

新一のケータイが鳴る。

 

平:「よぉ工藤~!元気かぁ~?」

 

相手は新一と東西を分ける名探偵、服部平次。

 

コ:「服部!」

 

平:「突然やけど、大阪に来ぃへんか?」

 

コ:「あ?何だよ突然...」

 

平:「実はの...あの気障な怪盗から鈴木大阪博物館に予告状が届いたんや...」

 

コ:「何....!?」

 

ナ:目の色を変えて急に立ち上がった

 

平:「本当や...

太閤さん(豊臣秀吉、の意)の黄金の扇子を頂くってな...」

 

コ:「分かった...すぐ向かう...」

 

ナ:電話を切ると、すぐに準備を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ル:「これでいいのか...?」

 

ナ:今までコナンと話していた電話を置き、テレビと向き合った。

そこには赤い字で“○"と次の指示が書かれている。

 

ここは大阪の住宅街の古いビルの一室

そこにかの有名な大泥棒、ルパン三世のアジトがあった。

 

ル:「それで?不二子は無事なんだろうな?」

 

ナ:画面にはまた赤い字で“〇"の表示に加え、早く指示に従え

そう書かれていた。

 

ル:「けっ...せっかちな相手だぜ....」

 

ナ:そう吐き捨て、椅子にかけてあったトレードマークの赤いジャケットをとると、FIATに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

コ:(何故あいつは扇子を...)

 

ナ:服部の電話から数時間後、コナンは大阪行きの東海道新幹線の車内にいた。

 

コ:(扇子に何か意味があるのか....?)

 

ナ:コナンは今までのキッドとの対決を振り替える

 

マーメイドラグーン,ロマノフ王朝の秘宝 インペリアル・イースター・エッグ,天空の貴婦人....

 

コ:(くそ....思い当たらねぇ....)

 

ナ:悔しそうに頭をかく。

しかしいくらかいたところで思い当たる節がない

 

快:「ほい!チケット落ちていたぜ♪」

 

コ:あ!有難う、お兄....さ....ん......!?

 

ナ:その瞬間、コナンの瞳は大きく見開かれ、表情がひきつった。

というのも、目の前に新一...にそっくりの少年がいるからである。

 

コ:(怪盗キッド.....!?)

 

ナ:黒羽快斗はコナンにウインクすると、後ろの車両へと移っていった

 

車掌:次は...新大阪...新大阪...

 

 

 

 

 

 

 

和:「コナン君~!こっちや~!」

 

駅の改札を出ると、目の前に黄色みがかった白のワンピースをきた少女、そして暗い色をしたジャンバーとジーパンを履いた色黒の少年が立っており、こちらに向かって大きく腕を振っている

 

コ:「あっ!和葉姉ちゃん!....と色黒男....」

 

平:「誰が色黒男じゃボケ!」

 

和:「まぁまぁそう起こるな、楽しくいきましょ!楽しく、なぁコナン君♪」

 

平:「全くこの坊主は...」

 

ナ:平次は不服そうにコナンを見る

 

和:「ほな!行くで!」

 

和葉は楽しそうにスキップしながら二人に呼び掛ける

二人はその様子を見ながら慌てて追いかけた

 

 

 

快:(誰だ...?俺に扇子を盗めと頼んだ相手は....)

 

ナ:ちょうど同じ頃、コナンらとは反対側の出口に降り立った怪盗キッドこと黒羽快斗は不思議そうに目を細めた。

彼の右手には、数日前にポストに投函されたワープロ打ちの手紙が握られそこには

“豊臣秀吉の愛用していた黄金の扇子を盗め"と印刷されている。

とある。

 

快:(俺がキッドとして活動している事を知って依頼している....何か裏がありそうだ....)

 

ナ:快斗はそう自分に言い聞かせて階段を降りていく

 

 

 

 

 

 

銭:「怪盗キッド~!逮捕だぁ~!」

 

ナ:この男、銭形幸一。東大滝町派出所勤務、警視庁、そしてICPOに出向しルパン三世を追い続ける敏腕警部

.....のはずが、今回は怪盗キッドを追うよう命じられた。

 

銭:(くそ...何故俺がキッドを追わねばならんのだ...それよりルパン...ルパンが....)

 

警官:「警部!配置準備完了しました!」

 

銭:「うむ」

 

ナ:銭形はそんな苛立ちを抑え込み、あくまで冷静を装って返事をした

 

 

 

~2~

 

和:「ここが鈴木大阪美術館や!って言うけど、初めて来たんやけど....」

 

ナ:大阪城のすぐ近くに見上げるほど大きく、外壁が真っ赤に塗られた近代的な建物が目の前にそびえ立っている

 

コ:(ハハ...あのじいさんらしいぜ....)

 

ナ:コナンは苦笑いしながら見つめる

 

平: 「.....で、太閤さんの黄金の扇子はどこにあるん?」

 

和:「この建物の最上階や!ついてきぃ♪」

 

ナ:和葉のあとに続いて入ると、中は外見とは違いホールの中心が吹き抜けになっている。

 

和:「こっちや~♪」

 

ナ:和葉はずんずん歩いていく。

 

コ:(っ.....!?)

 

ナ:コナンははっとしてとっさに辺りを見回す。

 

平:「どうしたん?工藤?」

 

コ:「服部....何か感じねぇか....?

こう.....悪人の感じが......」

 

平:「いや.....何も感じへんで.....?

工藤は何か感じるん?」

 

周りには顎鬚を蓄え絵筆を持った画家らしき男と子供連れの親子、中学生の団体がいるだけである。

 

コ:(なるほどな.....)

 

ナ:コナンはひとりごち、黄金の扇子のある上の階へと上がっていく。

 

平:「ふぅ....」

 

ナ:コナンは平次から離れ、博物館のトイレへ向かう

 

画家の男は絵筆を指先で器用に回しながら用を足しに行く。

 

コ:「何を企んでいるの?ルパンのおじさんは?」

 

画家(次):「さぁな?ルパンの考えなんて読めやしねぇよ.....」

 

ナ:画家....いや次元大介は嫌な思い出のある小さな探偵と向かい合った。

 

コ:「おかしいなぁ.....パパとルパン三世は一緒に仕事しているのに.....」

 

次:「俺とルパンはビジネス上のパートナーだ。

アイツが何考えてるかまでは読めねぇよ」

 

コ:「へぇ....

で、ルパン三世も扇子を狙っているらしいな....」

 

次:「知らねぇな、知っててもお前に教える気はねぇよ....」

 

ナ:次元はそっけなく答える。

 

コ:「まぁ大方不二子のお姉さんに頼まれたんだろうけど.....

お願い♪パパ教えて♪」

 

次:「パパって呼ぶな!」

 

ナ:そういってむくれて出て行った。

 

 

 

 

 

 

次:「坊主が来たぞ」

 

ル:「やっぱりな.....」

 

ナ:博物館の駐車場に隠すように停められたFIATの車内で、ルパンは平次の変装もそこそこに煙草を咥えPCの画面を見つめている。

 

次:「随分と余裕だな」

 

ル:「まぁな...

怪盗キッドが予告状を出したと電話したら絶対飛びついてくると思ったぜ....」

 

次:「で、次はどうするんだ?」

 

ル:「お宝の位置、警備装置、そして建物の造り、全て大方分かった。

まぁあとは夜になるのを待つだけだ」

 

ナ:そういうと不敵に微笑んだ。

 

 

 

 

 

~3~

 

ナ:その夜、鈴木大阪博物館は普段とはかけ離れた形相を見せていた。

 

銭:「キッド~!逮捕だぁ~!

お前は警官隊が周囲をとりかこんだ!

もう逃げ場はないぞ!」

 

キャー!キッドさま~!

 

ナ:少女たちが黄色い歓声をあげながら博物館を取り囲んでいる。

 

銭:「ふっ....」

 

ナ:銭形は一瞥をくれると、博物館の中へと入り黄金の扇子を目指してまっしぐらに進んでいく。

 

銭:「これが豊臣秀吉愛用の扇子ですな?」

 

ナ:目の前に300年経っても金箔が剥がれる事なく輝きを保つ扇子がある。

 

平:「おいおっさん、こんなのもついてんで?」

 

銭:「これは!........おのれ.......ルパン!」

 

 

 

今夜、黄金の扇子を頂きに参上

 

             ルパン三世

 

 

 

コ:(ルパン三世の予告状....やはりか.....!)

 

銭:「ルパンにキッド....二人が狙うお宝か.....」

 

和:「せやなぁ.....」

 

ナ:和葉は物珍しそうにしげしげと眺める。

 

銭:「そしてこれが怪盗キッドの予告状.....」

 

ナ:銭形はコートのポケットから取り出す

コナンは犯人追跡眼鏡のスイッチを入れる

 

 

今夜10:00、黄金の扇子を頂きます

            怪盗キッド

 

 

コ:(あと10秒....スケボーは持ってきているが.....五エ門に斬られたら最後だな....)

 

ナ:コナンは腕時計を見てそっと呟く。

 

銭:「お宝は.....!」

 

平次が駆け寄る。

 

平:「大丈夫やで!」

 

 

バチッ......

 

 

ナ:館内全部の電気が全て落ち、真っ暗になる

 

ル:「ニヒヒヒ....アハハハ.....  

とっつぁ~ん!黄金の扇子はこのルパン三世様が頂戴したぜ~!」

 

ナ:ルパンの嘲笑う声が館内に響き渡る。

 

銭:「うぬぬ..... ルパン~!」

 

コ:(くそ!)

 

ナ:慌てて外へ飛び出し、平次と共に追いかける

 

コ:(待てよ.....何故銭形警部はスタスタと扇子の階へ行かれたんだ.....?それに和葉姉ちゃんもあんなにじろじろ見る必要はないはず....)

 

ナ:コナンの頭脳が動き出す

その間にもルパンは身軽に逃げていく。

 

平:「ちょぉ待てー!ルパン三世!」

 

コ:「服部!戻ってこい!そいつはダミーだ!」

 

平:「何やと......!?」

 

 

 

 

 

 

和:「ふぅ.....」

 

ナ:和葉は博物館の屋上で眼下に広がる警察の動きをニヤニヤしながら眺めていた

その右手にしっかりと扇子が握られて...

 

すると、背後の扉が開きトレンチコートをしっかりと着込んだ銭形が現れる

 

和:「これは銭形はん、何か用ですか....?

それとも.....こいつを奪いに来たのかな....?白い翼の大怪盗さんよ.....」

 

銭:「ふっ....貴女こそそんなもの奪ってどうするんです....?

遠山和葉さん....いや天下の大泥棒、ルパン三世....」

 

 

 

 

2

 

~1~

 

雲の切れ間から大きな満月が顔を覗かせる。

 

キ:ルパン三世さん、何故扇子なんて盗んだんです?貴方らしくない....

 

ル:お前こそ....何故扇子を狙うんだ....

 

ナ:その時、突然強い光が二人を照らす。

 

ル:っ....

 

ナ:その方向を見ると、上空に数機....いや無数のヘリコプターが二人に対してスポットライトを当てているのだった。

さらに、搭乗している人々の手には機関銃が握られている

 

ル:やぁっとお出ましかぁ.....闇の男爵(ナイトバロン)さんよぉ....

 

キ:闇の男爵....

 

ル:そうよ....かの有名な推理小説家、工藤優作の代表作「闇の男爵」にあやかって盗みから殺人まで行う犯罪のプロ集団だ....

 

キ:それが何故私たちに扇子を盗ませた....と....?

 

男:そうだ....さぁ扇子を渡してもらおうか....

 

ナ:逆光で表情や顔立ちはしっかり把握できないものの、大柄な男であることは確かだ。その男は低く重い声で威圧するように言う。

 

ル:そうやすやす渡す訳にはいかねぇぜ....

 

男:そうか.....

 

ナ:男が右腕を上げ、おろすと機関銃が火を噴く

その瞬間、ルパンは屋上から飛び降り下に止めてあったFiatに乗り込み逃走する

 

男:待て!ルパン!

 

ナ:男はヘリコプターに乗り込むとルパンを追う

 

 

次:さぁて面白くなってきた....!

 

ル:捲るぜ.....!

 

ナ:バックミラーで相手の動きを見ながらアクセルを踏み、ギアを上げる

 

 

 

平:おい工藤、「闇の男爵」ってのはどんな組織なん?

 

ナ:コナンを後ろにのせ、バイクでルパンの後を追う平次は不思議そうに聞いた

 

コ:「闇の男爵」.....親父が生み出した推理小説「闇の男爵」の主人公を模倣した犯罪グループ。

その正体、リーダーは未だにわかっていないらしい....

殺人、強姦、盗み、放火....あらゆる犯罪はこの組織の仕業と言われている...

 

平:なるほどなぁ....怖いというか恐ろしいというか....

 

ナ:平次は苦笑いをするとスピードを上げる

 

 

ダダダダダ.....

 

 

ナ:数丁の機関銃が一斉に火を噴く

 

男:やれ!ルパンを殺せ!

 

ナ:しかし男の脳裏にとある女が言った一言が自信満々の瞳と口調と共によみがえる

 

不:貴方にルパンは殺せないわ....

 

男:ええい!ルパンを殺せ!八つ裂きにしろ!

 

ナ:男は女の全てを振り払った

 

ル:くそ....しつこい奴らだぜ....

 

ナ:不意にガソリンタンクに銃弾が着弾、炎上を始める

 

次:ルパン!ガソリンタンクがやられたぞ!

 

ル:なっ.....!飛び降りろ~!

 

ナ:2人がFiatから飛び降りると、その瞬間大きな爆発音とともに火柱があがる

 

ル:俺のFiatちゃん....!

 

次:ルパン!感傷している場合じゃねぇ!

 

 

 

でやぁぁぁぁぁ!

 

 

 

ナ:斬鉄剣の一瞬の閃き....

 

パイロット:なっ.....

 

ナ:ヘリは真っ二つになり墜落、爆発し炎上する

 

 

男:くっ.....

 

ナ:男は斬られる寸前に飛び降りて難を逃れたもののルパンを追う手段をなくしてしまう

 

ル:流石五エ門ちゃん!

 

五:またつまらぬものを斬ってしまった....

 

ル:つまらないものを斬らせたらお前は一流だぜ、五エ門!

 

次:そんなこと言っている場合じゃねぇぞ

 

ル:あぁ、わかっている。

 

ナ:そういってこの街に不釣り合いな洋風の大きなお屋敷を指差し、入っていく

 

平:何や!どうなっとんねん!

 

ナ:その後追い付いてきた平次とコナンは惨劇のど真ん中にいた。

二人はバイクから降りると、ヘリコプターの残骸を拾う。

 

コ:この切れ口.....斬鉄剣....

 

平:斬鉄剣....何やそれ?

 

コ:石川五エ門の仕込み刀だ....

 

平:ほぉ....それでこんなに真っ二つたぁ凄い刀なんやろな.....

 

コ:あぁ....

前に俺のスケボーを真っ二つにしたことがある.....

 

平:なっ.....

 

ナ:平次は目を丸くして絶句する

 

コ:あぁ....本当だ...

 

ナ:コナンはそういうと、残骸へと目を落とす

 

コ:ん...??何だこれ...??

 

ナ:コナンが拾ったもの...それは煤で真っ黒になった単行本である。

 

平:何や....?

 

ナ:煤を払うと、"闇の男爵"とあった。勿論著者はかの有名な工藤優作である。

 

コ: .....読み直してみる必要があるな....

 

ナ:コナンはそうつぶやくと、そっと小脇に抱えた。

 

 

 

 

 

不:ね?

だから言ったじゃない。ルパンは一筋縄ではいかないって.....

 

ナ:ルパンを取り逃がしたうえ、身体中傷だらけで帰ってきた男に不二子は溜息をつきながら声をかけた。

 

男:くっ.....

まさかここまでやられるとは思っていなかった......

だが次は!次こそはルパン三世から黄金の扇子を頂く.....

 

不:ふふっ.....

 

ナ:不二子は大きなソファに腰かけ、高級ワインを一口すする。

その味は何とも言い難い甘酸っぱさと苦さがあった....

 

 

 

 

~2~

 

ナ:ルパンらを見失った東西の名探偵は渋々、阿笠邸に一泊する事となった。

 

 

コ:(なぜそこまで扇子に拘るんだ....?それに扇子だけでヘリの台数といい大がかりだ.....)

 

ナ:コナンは湯船につかりながらそんな事を考えている

 

阿:新一、バスタオルおいておくぞい

 

コ:あぁ.....有難うな.....

 

ナ:コナンは気のない返事をした

 

阿:どうしたんじゃ?新一?なにかきになることでもあるのかの?

 

コ:あぁ....

ルパン三世が盗みに入ったところで偶然キッドと鉢合わせになることなんて考えられねぇ....

キッドは今までビックジュエルを狙ってきたのになぜあの日は扇子を......

まぁ悪党の考える事は分からねぇが......

 

 

 

 

 

 

ル:この扇子はな、俺の爺様 ルパン一世 の盗み損ねたものだ。

じいさまはこの扇子を使って豊臣の秘宝を盗み出そうとしていたらしい。

 

次:なるほどな.... じゃああのヘリを使った連中は何者だ?

 

ル:さぁなぁ?俺に聞くな....

 

ナ:突然ルパンは人差し指を口元へ持っていきふたりを黙らせる。

何者かはピトピト足音を忍ばせてこちらに向かってくる。

 

それぞれ、武器を構え不敵に笑う。

 

ル:3....2.....1......

 

ナ:五右衛門の斬鉄剣が闇夜に煌き、扉が音を立てずに崩れる。

すると一瞬の隙と見たのか、相手の機関銃が火を噴く

 

コ:何事だ.....!

 

ナ:コナンは読み終わった闇の男爵を閉じて隣の自宅から聞こえてきた銃声と大声に驚き、急いで飛び込んでいく。

 

阿:新一....!

 

灰:工藤君....!

 

次:くっ......相手が多すぎる.......

 

五:そ...そうでござる......

 

ル:くそ.....

 

ナ:三人は応戦しているものの相手の兵力に押され気味である。

 

男:そぉらルパン.....早く渡さぬと蜂の巣だぞ.......

 

ナ:不敵に笑むと鋭く甘い声で言う。

 

ル:ばぁか.....渡すかよ......おめぇみてぇな悪党に......

 

男:そうか......じゃあ仕方ないな.....

 

ナ:男は右手を上げると、兵がルパンらをすっかり取り囲む。

 

ル:面白ぇ..... ここからでも逃げてやるぜ......

 

男:さぁて....逃げられるかな...... フフフフ....

 

ナ:ルパンはそう強がって見せたが、内心は焦っていた。

 

ル:(俺も年貢の納め時か.....)

 

男:構え!射撃.....!

 

 

 

 

 

ナ:誰もがルパンの死を確信した時,男の身体はボールではねられたように吹き飛ばされた。

 

男:なに.....!?

 

ナ:男のそばにサッカーボールがころころと転がってきて、破裂する

 

コ:みっともねぇぜ....ルパン三世......

 

ル:悪かったな....江戸川コナン君.....

 

ナ:二人はアイコンタクトをとり、相手の隙を見て反撃を始める。

コナンはサッカーボールで、ルパンらは各武器で相手を圧倒する。

 

 

男:くっ...... あの餓鬼........

 

男は数人の兵に守られているだけとなった。

 

コ:さぁて.......

 

各自の武器を構え、狙っている

 

男:闇の男爵......殺人,強姦,窃盗......俺達はこんなこともできると言いたいがために、ただなぞらえたに過ぎない。

 

コ:それだけじゃねぇだろ?

おめぇたちには依頼主がいる。依頼主は........そう、カイルだ.....

 

ナ:男はうなだれて呟くように行った。

 

男:そうだ.....その通りだ......

 

ナ:男の意識は数か月前にさかのぼる

 

 

 

 

 

カ:日本の豊臣秀吉の扇子を取ってきてくれ。報酬はいくらでもやる......

 

男:はっ....しかし何故.......

 

カ:昔、豊臣秀吉は朝鮮侵攻をした際、ヴェスパニアにも秘密裏に侵攻してきた。

その時、当時の王の持ち物,黄金のブレスレットを持ち去られたのだ。

その後の調べで、そのブレスレットは豊臣の人間しか知らない金庫に隠されたという。

最近、それを紐解く秀吉愛用の黄金の扇子がみつかった。

それでだ、とってきてほしいのだ。

 

男:はっ.....承知しました.......

 

 

 

 

 

ル:なるほどなぁ.....

 

コ:だけどこのおじさんも狙っていることがわかり、キッドに依頼。

しかし、キッドが盗る前に盗っちゃったもんだから慌てておじさんを追いかけた。

 

ル:しかし俺は離さなかった。

そこでこんな大群を引き連れて工藤邸に押しかけて、俺を殺して扇子を奪おうとした。そういう訳だな?

 

コ:あぁ

 

男:くっ..... 手荒な事をしてすまなかった......

 

ル:けっ.....許すかよ......

 

コ:おっさんは逮捕だ、ルパン三世

 

銭:ルパン!逮捕だぁ!

 

ル:げっ.....とっつぁん!

 

男:かくなるうえは.....!

 

ナ:コナンを抱き上げ、ナイフを首に這わせる

 

男:来るなぁ!これ以上来たら殺すぞ!

 

ル:往生際が悪いぞ!

 

男:るせぇ!

扇子を渡せ!さもなくば......!

 

ル:しょうがねぇなぁ......

 

ナ:懐から扇子を出すと、放り投げる

 

男:ああっ.......

 

ナ:コナンを捕える力を弱めた瞬間、コナンはシューズのスイッチを入れて相手の脇腹を蹴りあげる。

ルパンは男の両肩を撃ち抜く。

全ては扇子がルパンの右手に落ちるまでに行われた。

 

ル:てめぇの穢れた血で俺のワルサーを汚したくないんでな.....殺さねぇだけ感謝しな....

 

コ:大義の為とはいえ俺を人質にとったのは運のつきだな......

 

ナ:そしてルパンに向き直り

 

コ:さて次はお前だ....ルパン三世..... 三度目の正直....捕まえてみせる.....!

 

ル:さぁて....できるかな?工藤新一君.....

 

ナ:ルパンはにやりと笑った。

 

 

 

 

キ:くそぉ....ルパン三世め.....今回の勝負はお預けだぜ.....

 

ナ:工藤邸の窓から一部四十を見ていたキッドは悔しそうに,また複雑な表情で唇を噛んだ....

 

Fin


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